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[gamescom]プラチナゲームズのCo-opアクション「Scalebound」の最新デモが公開。3タイプに進化するドラゴンなど,新情報が明らかに
Scaleboundは,“ドラコニス”と呼ばれる世界において,ドラゴンとの共感能力“Dragon Link”を持つ主人公・Drew(ドルー)が,相棒となるドラゴンのThuban(トゥバン)と共に戦いを繰り広げていく内容のタイトルだ。E3 2016では,4人Co-opモード(つまり4人のプレイヤーキャラクターと4匹のドラゴン)が巨大な敵と戦うというデモが公開されたのが記憶に新しく,その詳細が気になっていた人も多いだろう。
今回ドラゴンのカスタマイズ要素についての情報が明らかとなったので,まずはこれを紹介していこう。
本作におけるドラゴンは,ゲーム中で得られるGEM(ジェム)を使うことで,成長させることができる。GEMにはいくつかのタイプがあるが,中でも基本となるのは,
- オーソドックスな「レックス」
- スピードを犠牲にしつつ,耐久性を高める「タンク」
- 耐久性と攻撃力を引き換えに,スピードを向上させる「ワイバーン」
の3タイプだ。それぞれの名称は仮のものだそうだが,例えばワイバーンのGEMを与えると,徐々に羽根の位置や長さが変化し,頭部の角が流線形になっていくといった変化がドラゴンに現れてくる。変化するのは頭部,胴体,足,翼,そして尻尾の5か所とのことで,こうした肉体的な強化は,作中で「ドラゴンDNA」と呼ぶそうだ。
また肉体的な強化以外にも,GEMには炎,雷,氷といった属性が用意されており,例えば頭部に炎属性のGEMを仕込むことで,ファイアブレスなどの能力が得られるとのこと。ただし,GEMは混合すると特殊な効果が得られるレシピも存在しており,望む効果を得ようとするならば,頭を悩ませる必要がある。
デモを紹介してくれたゲームディレクターの神谷英樹氏によれば,GEMはドラゴンのレベルアップとも関連しており,とくにこだわりがないなら,手に入れたものをそのまま与えてしまって構わない。特定のタイプでなければ先に進めないということはないそうだが,究極のドラゴンを目指すこだわり派のプレイヤーにとっては,かなりのやり込み要素になりそうな予感がする。
さらにドラゴンは,肉体的な強化を意味するドラゴンDNAとは別に,武器商人からゲーム内の通貨で購入する「ドラゴンアーマー」によって武装を強化することも可能だ。こちらも頭部,胴体,足,翼,そして尻尾の5か所にパーツ分けされていて,買い揃えていく必要がある。耐久値もパーツごとに設定されており,性能を保つためにはメンテナンスが必須になるようだった。
プラチナゲームズのクリエイティブプロデューサー,Jean Pierre Kellams(ジョーン・ピエール・ケラムス)氏によれば,ドラゴンの皮膚の色や模様を変更できるスキンのカスタマイズ要素も用意されているとのこと。先のドラゴンDNAやドラゴンアーマーと組み合わせで,プレイヤーごとにユニークな外見のドラゴンが生み出せるため,オンラインCo-opでほかのプレイヤーと外見が被ることは,まず起こらないだろうとも語っていた。
もちろん,ドルー自身にもさまざまなカスタマイズ要素があり,剣を持って戦うか,弓矢で距離を置いて戦うかといったドラゴンに合わせた戦略も楽しめる。今の時点では,まだまだ謎の部分も多いが,このあたりの詳細もいずれ紹介されるだろう。
主人公とドラゴンを切り替えながらプレイする「Dragon Link」
今回のデモで明らかとなったもう一つの新しい要素が,先に名前だけ紹介したDragon Linkだ。主人公であるドルーとその相棒・トゥバンは,ゲーム序盤のイベントによって,精神と肉体が結合してしまうことになる。ドルーが命を落とせばトゥバンも死んでしまうし,その逆もしかりという状況で,二人(匹?)の深い絆が描かれるというのが,本作のテーマというわけだ。
これをゲームシステムの面から表現するDragon Linkは,ドラゴンが単にプレイヤーを補助するだけに留まらず,直接操作することも可能にしている。
プレイヤーがドルーとトゥバンのどちらを操作するかは,ワンボタンで何度でも切り替えられる。デモプレイの様子からは,[LT]を押し続けている間は,トゥバンを操作できるようだった。その際も,カメラは常にドルーの背後にある状態でプレイするため,プレイヤーは常にドラゴンを視界に収めるようにする必要もあるわけだ。
今回紹介された映像では,巨大なヒヒのようなモンスターと戦うシーンが登場したが,そこではまず,モンスターがドラゴンと対峙するように操作しつつ,ドルーがモンスターの背後に忍び寄るという作戦が行われていた。
そうしてドラゴンの特殊攻撃でモンスターが倒れたところで,操作をドルーに戻して斬りかる。さらに,弱った相手をトゥバンが押さえつけたところを,再びドルーが斬りつける,といった具合である。
操作キャラクターを何度も小刻みに切り替えながら,コンボで相手を圧倒していくというイメージだ。
攻撃動作は,どちらもアタック,ディフェンス,ダッシュ,ジャンプといった基本が同じ操作になっているので戸惑うことはなさそうだが,神谷氏によれば敵は一体とは限らず,人間サイズの群体を引き連れてくることもあるそうなので,一筋縄ではいかない。操作対象を切り替えながらのアクションに加えて,ストラテジックな思考も必要になる,なかなか歯ごたえのあるアクションゲームと言えそうだ。
Kellams氏が「Never Fight Alone(一人で戦うな)がコンセプト」と語るように,Scaleboundのゲームデザインの根幹部分となるDragon Linkだが,本作のキャンペーンは,もう一つのキモであるCo-opを前提にデザインされている部分もあるそう。この2つのシステム組み合わさることで,どんなシナジーが生まれるのかが気になるところ。また,キャンペーンクリア後のエンドコンテンツはどうなるのか,なども情報公開が待たれる。
発売時期については,2017年中というステータスに変更はなく,今回も映像によるデモだけだったのは少々残念だが,徐々に詳細が明らかにされつつある本作。9月の東京ゲームショウでも新たな発表があることに期待しつつ,その完成を楽しみにしよう。
「Scalebound」公式サイト
- 関連タイトル:
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