攻略
「LET IT DIE」の頂上を目指すセンパイ達に「バルブの塔の登り方(初級編)」をお届け。戦いの基本は“後の先”だ
ゲームの概要や雰囲気は,「こちら」の紹介記事や連載「『LET IT DIE』プレイ日記」を参考にしてほしいのだが,トロフィーの獲得率を眺めてみると,多くのプレイヤーが攻略に苦労しているように思える。
そこで,(41階到達済みの)筆者が自らの経験をもとに,30階までのTIPSやヒント,便利なキノコ,おすすめデカールなどを,2回に分けて紹介したいと考えた次第だ。なぜ30階までかと言うと,以降の戦いはそれまでの応用だと考えているから。今回は,10階を突破できるくらいの基本的なアドバイスを贈りたいと思う。
襲撃(抗争)や遠征については,また別の考え方が必要になるので,ここでは詳細を割愛しつつ,各階層のボスについても,自身で突破してほしいので,とくに言及しないでおこう。また,あくまで筆者自身のプレイ内容から紹介するものなので,これが正解の攻略法というわけではない。参考として読んでもらえると幸いだ。
なお,本稿の情報は掲載時点(4月8日)のもの。運営型のオンラインゲームということもあり,今後のアップデートで仕様が変わる可能性がある点はご了承いただきたい(実際,執筆中に仕様が変わり,書き直した部分もある)。
基本的な戦い方に気がつくマックス層<1〜10階>
最初の階層なので,おっかなびっくりという感じでの歩みになると思うが,全体的にさほど難しくはない。とはいえ,当然ファイターは弱い状態なので,序盤だからといってなめてかかると,あっさりと死んでしまう可能性はあるだろう。
その死因のほとんどが「先制攻撃を仕掛けようと飛び出して,返り討ちにあった(ついでに敵が複数やってきた)」ではないだろうか。本作の戦いの基本は“後の先(ごのせん)”。へたに飛び込まず,敵が(武器によって)どんな動きをするのか,見極めることが大切だ。
もし,うっかり死んだとしても,この階層であれば拾い集めたキルコインでの身体の回収も容易(※)だ。チュートリアルで学んだとおり,敵の装備を拾いながら,どんどん進めていこう。
※死んだファイターを取り戻す方法は,ファイター冷蔵庫からの回収依頼と“ヘイター”化したファイターの討伐による回収の2つ。前者では死んだときのアイテムがすべて戻ってくるのに対して,後者はすべてなくなるので要注意だ。
各階層に必ず出現するスクリーマー達よりも強い(賢いAIの)敵。オレンジ色の名前が塔内で死んだプレイヤーの死体“ヘイター”で,赤色がほかのプレイヤーが「遠征」で送り出した“ハンター”だ(以下,基本的にどちらもヘイターと呼ぶ)。“YTYM”(四ツ山)と名前に付いたヘイターは,プレイヤーではなく運営が用意したもので,開放(作成)したファイターのグレードに応じて強くなっていく(高グレードのファイターを削除しても弱くはならない)。
これらはスクリーマーなどど対立したり,「はー,はー」と息づかいが荒かったりという特徴があるので,どこかで戦闘音や声が聞こえたら,見つからないよう物陰から,どんな敵なのかを慎重に確認しよう。
そんなヘイターが,高レベルの状態で下層にいきなり出現することもある。例えばハンターは,同じランク帯(作成したファイターのグレードや人数によって変化する)のプレイヤーに対してだけ遠征に出せるのだが,抗争状態のときはこの制限がなくなり,“抗争相手の低いランク帯のプレイヤー”にも送れるようになるからだ。勝ちようがないなら,キノコをうまく使って切り抜けたい。
なお,1階「イケガラ」については出現位置や向きが固定されており,後ろの段差の上をしゃがんで歩いて,そのまま通り抜けられる。勝てそうなら,そこからフランケンシュタイナー(敵が気づいていなければ,高い位置から特殊攻撃ができる。同じ高さであれば,しゃがみ状態からバックドロップが可能)で攻撃するのもアリだ。たまにヘイターがスクリーマーと戦闘していて,その拍子に見つかることもあるので敵の視界範囲に注意しよう。
1階に出現したLv126のヘイター。こんなところで彼(彼女?)に何があったんだ…… |
ヘイターだろうとハンターだろうと,背後をしゃがんで移動すれば見つからない |
チュートリアルを進めていくと,武器や防具の装備,キノコの投げかた,食べかたなど,基本的な操作方法は理解できるはずだ。ただ,一部のわりと重要な操作について分かりづらいところもあるので,ここで紹介したい。
そのひとつが「狙った敵をロックして攻撃したい!」という場合の操作だ。敵と対峙しているとき,狙った敵を常に正面に捉えて攻撃したいということがあるだろう。とくに花火などの遠距離攻撃系は,後ずさりながら撃ちたいシチュエーションも多いはずだ。そんなときに便利なのが,R3ボタンで利用できる「ターゲットロック」である。
ただ,本作のターゲットロックは画面中央寄りのオブジェクトを優先するようで,ロックして攻撃したつもりが後方の敵をターゲットしていて,手前の敵を素通り……後ろから殴られた。ということも少なくない。できれば,一番近い敵を最初にターゲットロックしてほしいのだが。
ちなみに,ターゲットロック中に方向キーの上を押すと,ほかの対象にターゲットが移動し,ロックを外すのは同じR3ボタンとなる。場合によってはロックしないほうがいい場合もあるので,慣れてきたら使い分けよう。
武器は,基本的に壊れるまで使いつぶしていると思うが,そうなる前に新しい武器を拾って持ち替えたいというシチュエーションも当然あるだろう。デスバッグに空きがあるなら,そのまま武器を変えてしまって問題ないが,手持ちの武器を捨ててから拾いたいとき……例えばデスバッグが満杯で,「デスバッグを開いて」「武器を捨てて」「新しい武器を拾って」と,交換の手順が多くなってしまうケースもある。そんなときに利用したいのが,“○ボタンを押しながら方向キーの左右(持ち手)で手に持った武器を捨てる”という操作だ。
最初に立ちはだかる強敵が,3階に出現する中ボス「COEN(コーエン)」だ。ナックル攻撃と,自分を中心とした範囲にダメージを与える衝撃波,そしてタックル攻撃で襲いかかってくる。とくに,タックルは強力……なのだが,初見であっさり勝てたプレイヤーも案外多いのではないだろうか。
戦っていると気づくと思うが,COENは目があまり見えない。大きな音(走ったり,攻撃したりなど)を立てなければ,ときおり放つソナーのような探知を行わない限り,こちらの位置に気づかないのだ。そのため,周囲を移動しながら戦っていると,COENの攻撃はファイターが過去にいた場所に向かうことが多く,「攻撃を当てて少し離れて」を繰り返していると,そのまま勝ててしまうことも多い。
ただ,序盤としてはHPがかなり高い相手でもある。この段階で“素手”で勝つのは大変なので,COENと戦う前に武器を壊さない(残しておく)ように注意しよう。
さて,COENの挙動でも分かるように,本作の敵は視覚や聴覚で敵の所在を判断する(※)。遠くに敵が見えたり,音が聞こえたりしたら,その位置を確認しに来るのだ。あくまで確認なので,実際に見つかる(BGMが変化するので分かりやすい)前に隠れてしまえば,ファイターを見失って元の場所へ戻ろうとする。それから見つからないように移動してやり過ごせる可能性もあるし,うまく誘導すれば後ろから近づいてバックドロップもお見舞いできる。
※ロボットのような見た目のTUBER系の敵は,視線が届く一定距離にファイターが入ると,向きに関係なく気がつくらしい。逆に,その距離以上であれば感知されない。また,イベントのように複数でいきなり襲いかかってくる敵もいるので,同士討ちさせるなどして,うまく切り抜けよう
バルブの塔で手に入るさまざまなキノコや生き物。ナマで食べても効果はあるのだが,火を通して調理すると美味しく……効果がアップする。これは投げつけるタイプのキノコも同様だ。調理は木野子會舘にある火鉢を使ってもいいし,塔内で燃えている火を使ってもいい。
ちなみに焼くコツは,火を画面の中央あたりにして差し出すことだ(間違って投げないように注意)。なお,花火などの炎効果を持つ武器で攻撃しても焼くことは可能。ターゲットロックができないキノコを焼くのは少し難しいが。
第2の中ボス「JIN-DIE(ジンダイ)」は6階に出現する。JIN-DIEは敵の位置をレーザーポインタでサーチしながら,見つけた相手に銃弾のようなものや爆弾などを投げつけてくる。近づくとワープで逃げてしまうので,柱の裏に隠れながら接近して,ダッシュで一気に距離を詰めて攻撃を当てていこう。なかなか近寄れないようなら,ボカンダケ(投げると爆発する)を集めて,爆破ダメージで削ってもいいだろう。
ゲロ(?)のようなものを一直線ではき出す攻撃は,食らってしまうと連続でダメージを受けてしまい,そのまま防具が破壊される恐れがあるので要注意だ。逆に,JIN-DIEの動きが止まるので,このときこそ攻撃するチャンスとなる。
なお,6階に到達した時点で,新しい種類のファイターが開放される。この時点で作成できるのは,HPとSTRにすぐれた「ストライカー」,DEXが高い「シューター」,デスバッグの容量が大きい「コレクター」となるのだが,やはりアイテムをより多く持てるコレクターがオススメか。攻略しながらの素材集めなど,序盤はとにかくやることが多いはずなので,デスバッグの容量が多いに越したことはない。
もちろん,中ボスやボス戦に向けて,ストライカーを一度育ててみるというのもアリだろう。
エスカレーターやエレベーターで階層を移動すると,敵の配置がリセットされてしまう。復活というよりも再配置なのだが,宝箱や素材,生き物は復活しないので注意。ただ,あまりにも強いハンターが陣取って進めないという場合,エスカレーターで階層を移動して配置をリセットしてしまうのも手だ。
また,逆噴射(塔の内部を移動しながらアイテムを販売している)で買い物するために,近くの階層を往復して敵を倒しまくってキルコインを集めることもできるだろう。
なお,中ボスはエスカレーターやエレベーターでの移動では復活しないが,待合室に戻ると,これもリセットされてしまう。そのため,中ボスを倒したからと安心して待合室に戻るのではなく,できれば次の階に進んだうえで,扉のバルブを開放したり,先にあるエレベーターのスイッチを開放したほうがいいだろう。
中ボスを倒すとマークが消える。この間であればもう中ボスは出現しない |
待合室に戻ると復活。突破するにはもう一度倒さなければならない |
8階に到着すると,“ジャッカルズ”という恐ろしく強いNPCが出現するようになる。出現条件は,その階の敵を全滅させてから,しばらく時間が経過することだ。この段階で戦っても瞬殺されるのがオチなので,アイテムの回収が終わったら,できるだけ速やかにほかの階に移動しよう。出現を知らせる警告音は本当に焦る。
もうひとつ,脅威とまではいかないが,出会った当初はすごく厄介に感じるのが,BONE TUBERという敵だろう。遠くから高速で接近し,攻撃しても防御されてダメージはゼロ。爪の攻撃や,少し離れた位置からのローリング攻撃も痛い。なんとか倒せても結構なダメージを受けてしまう。筆者は出会った当初,防具の耐久値が減ってもいいので,とにかく攻撃を防御してカウンターで倒していた。
しかし,動きに慣れてくると,実は隙の多い敵であることが分かる。攻略のコツは,とりあえずターゲットロックはしないで敵の攻撃を誘い,攻撃のモーションを見せたら,反対方向に移動するだけ(通常移動で十分に間に合う)。攻撃が止まったら,そこには隙だらけのBONE TUBERが硬直して立っているだろう。
なお高階層では,強力な高速体当たり攻撃が追加される。これは,避けるなりガードするなり,別の対処法が必要だ。
ゲームにログインしたら待合室が破壊されていた。
襲撃されて防衛に失敗した場合の演出だが,初めて見たときはわりとショックだったりするものだ。キルコインやスピリチウムが奪われて,場合によっては「防衛に出していたファイターがパンイチになっていた!(※)」なんてこともあるので,これを怖がるプレイヤーもいるのではないだろうか。
※防衛でほかのプレイヤーに拉致されたファイターは,装備や所持アイテムを失ってしまう。倉庫代わりにアイテムを持たせているときは要注意だ。ところで筆者の場合,ログアウトしているあいだに拉致と救出が終わっている……というケースにしか遭遇していない。一度は自分で救出してみたいものだが
実際の被害はというと,1度の襲撃で多くても所持キルコイン/スピリチウムの10%まで。軽く低階層を回るだけでもそれを上回るくらいはキルコインを拾えるはず(効率で言えば,装備が適正以下の攻略時点では高階層になるほど逆にお金稼ぎは辛くなる)。
それなら,襲撃はあまり気にせずに攻略を進めたほうがいいし,そもそもこの時点では高額な買い物というと,ほぼプレミアムデカールくらいだろう。それでも襲撃されたくなければ,できるだけ抗争のターゲットにならない地域のチームに入ろう。
ちなみに,ひたすらキルコインを貯めていると当然だが襲撃のターゲットになりやすい。抗争時(ランクに関わらず襲撃可能になる)だと,それこそカモネギ状態となる。言われるまでもないと思うが,待合室に戻ったら,できるだけキルコインなどは消費しておく方がいい。
筆者の場合は基本的に,先ほど述べたプレミアムデカールが購入できる5万キルコインを目安として行動している。例えば,待合室に戻って装備の補充をしたあと,キルコインが足りるようなら躊躇なくプレミアムデカールを購入(※)。5万に満たない場合は,いま必要ではない装備も購入して貯蔵庫に保存し,キルコインを減らしておくという感じだ。そもそも手持ちが少なければ,持っていかれる金額も少なくなり,襲撃のターゲットになる可能性も低くなるというわけだ。
※5万+装備代を考えると,初期の金庫容量の5万キルコインでは足りない。金庫を強化(4階到達時の東京デスメトロ解放後に可能)して,容量を増やしておこう。
■マックス層から手に入る攻略のおすすめキノコ
・モフモフダケ
投げつけて範囲内のキャラクターを睡眠状態にする。スクリーマーはもちろん,ヘイターにも効くので,強い敵がいたら眠らせてその場を離れよう。寝た時点で攻撃対象から外れて,起きた敵は初期位置に戻るので追いかけられることもない。先制攻撃のために投げるのもアリだ。
・ケロタケ
カエルを踏みつぶして得られるキノコ。投げつけた範囲内のキャラクターに催涙効果を与える。これも催涙効果が入った時点で攻撃対象から外れるので,ヘイターをやり過ごすために,便利なキノコだ。
なお,モフモフダケもそうだが,ファイター自身にも効果があるので,食べてしまったり,うっかりガスの効果範囲に突っ込まないよう注意が必要だ。とくに敵よりも遅れて効果が発動してしまうと,回復も当然そのあとになってしまうので,逆にピンチとなる。
ところで,序盤にこうした戦闘を回避するキノコが多いのは,高レベルのヘイターへの対処方法に慣れてもらうという意味があるのかもしれない。
・リバースダケ
投げつけた範囲内のキャラクターを毒状態にする。毒を受けると,HPが徐々に減っていくのだが,少し距離をあけるとヘイターなどは嘔吐することがあり,動きを止める。この隙に攻撃しよう。
なお,毒状態は嘔吐することで回復を早める効果がある。ファイターが毒状態になった場合は,○ボタンを押せば吐くことができ,数回で回復するだろう。当然だが,吐くのは周囲に敵がいないことを確認してからだ。
ちなみに,毒状態のままエスカレーターに乗ろうとして○ボタンを押すと吐き出してしまう。必死に逃げてエスカレーターに駆け込むつもりが,目の前で吐き出して,後ろから敵にトドメをさされた……なんてことがないように注意しよう。
■貼っておきたいオススメデカール。マックス層編
10階までの階層では,9階到達で作成できるファイター「スキルマスター」以外は,1枚しかデカールが貼れない。それに実際のところ,まだまだステータスの数値としても低い段階なので,どれも高い効果があるとは言いがたい。
それでも,この段階の木野子會舘で購入できるデカールからオススメを挙げるなら「モスキート」だろうか。ダメージの3%分だけHPが回復する効果があるので,とりあえず貼っておくだけでも攻略に役立つはずだ。
・モスキート
攻撃時に与えたダメージ3%分のHPが回復する。回復量は体力満タン時の3%が上限。
何度でも使えるプレミアムデカールもキルコインが5万貯まったら,どんどん購入しておきたい。運良く「ポイズンイーター」を引き当てれば,もうこの階層はクリアしたも同然(!?)だ。筆者は4枚めにこれを引いて,かなり楽をさせてもらった。
なお,ポイズンイーターは11階に到着すると,木野子會舘でブロンズスキルタケ(4個)と交換できる。
・ポイズンイーター
毒状態になると,ダメージを受ける代わりにHPが回復する,つまりHoT(Heal over Time)効果になるという優れもの。リバースキノコや毒を吐くカタツムリを持ち歩けば,いつでも回復手段になるので攻略にかなり役立つデカールだ。さらに,毒を吐き出す必要がない(○ボタンで吐くアクションがそもそも出ない)のも大きな利点だろう。高階層になり,HPの高いファイターを作成すると効果は相対的に低くなるものの,保険としてカタツムリを持ち歩くだけでも安心できる。
ちなみに,カタツムリは投げるより,デスバッグから地面に捨て(置い)たほうが早く毒をはき出すという小技もある。近くに壁があると,その壁にくっついてしまうことがあるので,そんなときはしゃがんで拾い上げ,そのまま少し動くと真下にカタツムリが落ちる。
ただ,段差によっては取れなくなることがある(生きている生物を持っているなら,ぶつけて回収できることもある)ので注意しよう。できれば地面に置くのは,少し開けた場所がいいだろう。
というわけで,今回の初級編はここまで。正直なところ,10階をクリアするまではチュートリアルと言ってもいいと思う。リスクも少ないのだし,あまり臆病にならず,上の階を目指してほしい。もちろん,行動は慎重に。まずは,敵と1対1の状態をちゃんと作れるような動きかたを考えてみよう。
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