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雷電シリーズ最新作「雷電V」をレビュー。ストイックな“らしさ”はそのまま,新要素のボスミッションモードはやり込み甲斐あり!
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印刷2016/02/27 00:00

レビュー

雷電シリーズ最新作「雷電V」をレビュー。ストイックな“らしさ”はそのまま,新要素のボスミッションモードはやり込み甲斐あり!

 1990年にアーケードゲームとして登場し,今年で26年目を迎えた縦スクロールシューティングゲーム「雷電」。2007年に発売された「雷電IV」からも9年が経過した2016年2月25日,久々のナンバリングタイトルとなる「雷電V」が,Xbox One専用ソフトとしてモスから発売された。本稿では,Xboxプラットフォームならではのクラウドを利用したゲームシステムなど,雷電Vのさまざまな魅力を紹介したいと思う。

 雷電V自体は,従来からある「全8ステージの縦スクロールシューティングゲームで,メインショットやサブウェポン,ボムを駆使して敵機を破壊していく」というゲームシステムを,ほとんどそのまま引き継いでいる。特定の中型機を破壊するとショットアイテムかボムアイテムが出現し,ショットアイテムを取得するとメインショットのパワーアップおよび切り替えを行え,ボムアイテムを取得するとボムストックが増加するという点も同様だ。
 また,画面内に出現した敵をできるだけ早く倒すことで得点倍率がアップするフラッシュショットシステム,倒した敵から出現する勲章(得点アイテム),ミクラスやソルといった隠しキャラなども,“いつもの雷電”だ。ある意味「みんな安心」なのだが,では何が新しいのか……という部分をここから紹介していこう。

メイン画面は見るからに伝統的な「雷電」シリーズだが,画面左右にはさまざまなインフォメーション表示がある
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クラウドを利用した意欲的な新要素! 初心者でもやり込めるボスミッション


 まず,従来作との決定的な違いが,コンシューマ機専用として登場したという点だ。初代の雷電から雷電IVまでは,まずアーケード版がリリースされ,のちに移植版としてコンシューマ機用が発売されていた。それが雷電Vはいきなりコンシューマ機用である。「1クレジットでのプレイ時間は3分」のようなアーケード特有の制約は一切なく,イチからゲームデザインされたという点だけでも,雷電ファンならば興味津々なはずだ。
 新要素はいくつかあるので,それらをひとつずつじっくり紹介しよう。

ステージ分岐がある


 本作ではステージ終了時点でのスコアや被弾状況などによって,次に進行するステージとストーリーが分岐する。基本的なステージ構成や出現ボスは一緒なのだが,敵の配置などが変わるので難易度も違ってくる。

ステージクリア時の状況によって,次に進むステージが変更される
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 前段でさりげなく書いたが,今回は「ストーリー」があることも大きな特徴だ。これまでの「雷電」はストイックなまでに硬派で,ストーリー性は希薄だったが,今回はゲーム全体を通した確かな物語が存在する。

画面右側はおもにストーリー展開用の画面だ。右上にキャラクター,右中央にはテキストが表示される。
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 雷電Vのメインであるストーリーモードでは,プレイ中に画面右側のメッセージウィンドウにオペレーターなどのセリフが表示され,シナリオが展開していく。キャラクターデザインにはことぶきつかさ氏が迎えられており,物語を華やかに飾ってくれている。

 ただ,プレイ時は画面中央に集中しているため,セリフを確認するのは正直難しい。慣れてから,あるいは他人のプレイを見ているときなどにチェックしたい。


複数機体の登場


 ゲームスタート時に自機セレクトを行うのも,雷電のナンバリングタイトルとしては初めてだ。各機体はスピードや攻撃力,防御力に性能差がある。また,雷電IVまでは特定の中型機を倒すことでサブウェポンアイテムが出現し,それを獲得することでホーミングミサイルやニュークリアロケットなどの強化・切り替えができたが,今回は機体ごとにサブウェポンの種類や威力が固定されている。

 メインショットに赤のバルカン青のレーザー紫のプラズマという3カテゴリがあるのはこれまでどおり。しかし今回は,各メインショットに2つの種類が用意され,どちらかを出撃前に選択するようになっている。

 たとえばバルカンは,ワイドバルカン(広角度に弾が発射される)かスウィングバルカン(直線上に弾が発射され,方向キーの入力に応じて発射角が変化する)のどちらかを選択することになるのだ。なお,開始時に選択した機体や武装は変更できず,一度出撃したらゲームオーバーになるまでそのままとなる。

 特定の中型機を撃破するとメインショットアイテムが出現するので,それを取得することでメインショットの切り替えとパワーアップを行っていく。本作における各メインショットの最大レベルは10。被弾やコンティニューによってダウンすることはないが,どれを優先的に上げていくかは考えどころだろう。

■機体紹介

AZUMA:攻撃力,防御力,速度どれも平均値の機体。サブウェポンはホーミングロケット
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SPIRIT OF DRAGON:攻撃力,防御力が高めだが,速度は遅い。サブウェポンはAWIミサイル
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MOULIN ROUGE:攻撃力,防御力は低めだが,速度が速い。サブウェポンはチェイスレーザー

■メインショット紹介

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ワイドバルカン:前方広範囲に広がるショット。パワーアップで発射角度が広がる
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スウィングバルカン:自機の左右移動に合わせて,バルカンの向きが変わる。パワーアップで幅が広がる
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ライトニングレーザー:前方向一点のみに強力なレーザー。パワーアップで威力が上がっていく
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チャージレーザー:一定時間ショットボタンを押さないことでチャージが始まり,ボタンを押すと極太レーザーが発射される。パワーアップで威力が上がる
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ベンドプラズマ:ムチのようにうねりながらプラズマレーザーが発射される。一度ロックするとダメージを与え続ける。パワーアップでロックする箇所が増える。
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キャッチプラズマ:敵を追尾する球状のプラズマを複数射出。パワーアップで射出するプラズマ球が増える

チアーシステム


 本作一番のキモと言っていいのが,他プレイヤーを応援できるチアーシステムだ。これはFacebookの「いいね!」と似たもので,プレイヤーAがボスを素早く倒すなどナイスなプレイをすると,その情報がプレイヤーBに通知されるので,プレイヤーBはYボタン(デフォルト設定時)を押してチアーを送るという仕組みになっている。

 チアーを送ると,送った側と送られた側でチアーゲージの値が上昇する。チアーゲージが一定以上溜まっている状態でXボタン(デフォルト設定時)を押すと,強力なチアー攻撃が発動する。チアーゲージには3つの段階があり,1段でも溜まっていれば発動できるが,複数段まで溜まっていれば,その数に応じてチアー攻撃の継続時間が長くなる。なお,チアーゲージは時間の経過でも徐々に溜まっていく。

 チアー攻撃には3種類があり,チアーを送ってきたプレイヤーが使っていた機体に応じて変化する。攻撃手段はそれぞれ異なるが,どれも基本的には自機に特別な武器が装備されて強力なサブウェポンが発射される。ボス戦など,ここぞという場面で使っていこう。
 チアーシステムはXboxプラットフォームのクラウド技術を使ったもので,たとえ本作が他機種へ移植されることがあっても,そのままの仕様にはならないだろうとのことだ。

オンライン上で同時刻に遊んでいる別の人がナイスなプレイ(この表示だと800機撃破した)をすると,こちら側の画面にその情報が通知される。これが表示されている間にYボタンを押すことでチアーゲージが大幅アップ!
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Xボタンによるチアー攻撃。一定時間だが,強力な武器が追加される
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ボスミッションモード


 雷電Vには,ストーリーモードのほか“ボスミッションモード”が搭載されている。これはボスだけが登場するゲームモードで,たとえばランク1のミッション1ならばミッションスタート直後にストーリーモードの1面ボスが出てくるので,これを倒せばクリアだ。

 ランク(難易度)は5段階,それぞれに9〜16のミッションがあり,合計で65ミッションが用意されている。難度の高いランクにあるミッションでは複数のボスが連続で出現するなど,シチュエーションがよりシビアとなっている。

ボスミッションのセレクト画面。最初にランクを選び,その中にあるミッションを選ぶ。最初はミッション1しか選べない
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 概要を聞いただけだと「ああ,いわゆるボスラッシュみたいなモードでしょ?」と思われるだろうが,実際のところは「条件付きのタイムアタック」とでも言うべきものとなっている。各ミッションごとに「○分○秒以内にボスを倒せ」といった課題がプレイヤーに与えられ,そのタイム内でクリアするのが最低限のクリア条件だ。さらにそこから,どれだけタイムを縮められるかが腕の見せどころとなる。

 機体や武器などの条件はミッションごとに制限されているので,必ずしも自分が得意な装備で挑戦できるとは限らない。この限定条件下でのタイムアタックが非常に熱く,ついつい何度もプレイしてしまう。

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ボスミッションは,スコア稼ぎよりも速攻の撃破が優先。ボムやチアー攻撃も余さず使おう
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ミッション1をクリア。もう少しで44秒を切れそう……!?

クラウドを利用したインフォメーションスクリーン


 これもチアーシステム同様,Xboxプラットフォームに用意されているクラウド技術を使ったもので,画面左側のインフォメーションスクリーンにさまざまなお役立ち情報が表示される。インフォメーションスクリーンには3種類があり,Lトリガーで切り替えられる。それらをひとつずつ紹介しよう。

画面左側にさまざまな情報が表示される。スコアアップには欠かせないものも?
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 チアー情報&スコアグラフは,さきほども説明したチアーに関する情報と,スコアグラフが表示されている。スコアグラフには,現在ランキング1位のプレイヤーのスコア,自身のベストスコア,ランキング100位のプレイヤーのスコア,そして現時点での自分のスコアが示されているのだ。1位のプレイヤーがステージのどこでどれだけスコアを稼いでいるかが一目瞭然となるので,そこにある何らかの稼ぎ要素を,あれこれ探ってみよう。

画面左側中央には,スコア獲得グラフが表示されている。自己ベストやスコアランキング1位の得点状況などもわかるので,プレイの参考になる
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 パーソナル情報は,ボム1回での敵破壊数,勲章獲得数,ボス撃破時間など,自分のプレイスタイルに関する各種データが表示されている。これは,自分のプレイを研究するときに役立ってくれる。

パーソナル情報は細かい補足データが表示されている。実績解除に役立つ部分も
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 そしてもうひとつのインフォメーションスクリーンが,具体的な攻略情報だ。ゲーム内の現在のシーンに合わせて,アドバイスのテキストが表示される。どうしてもノーミスで切り抜けられない難所などはこれを参考にすると切り抜けられるかもしれないし,普通にプレイしているだけでは気がつかない情報が書かれているかもしれない。被弾することが多い場面に困ったときやスコアが伸び悩んだときには,参考にするといいだろう。

そのシーンに合わせた攻略情報が掲載される,その文体はまるで古き良きアーケード専門誌のよう?
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 そのほか,従来作からの細かい変更点としては,残機制からダメージ制への変更がある。耐久力は高い順にSPIRIT OF DRAGON,AZUMA,MOULIN ROUGE。被弾時のダメージは選択した難易度によって変化する。

 損耗した自機の耐久力は,獲得した勲章の数に応じてステージクリア時に回復する。ただし,回復量は2〜3ステージごとに1ダメージ分補填されるかどうか程度なので,過剰な期待は禁物だ。

 また,ゲーム内演出としてカメラ位置が変更されるのも雷電Vが初めてだ。プレイ中,カメラが高い位置へと移ることがあり,機体が少し小さく表示されて相対的に画面が広くなるとともに,ダイナミックな演出が展開される。

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画面左下にある円グラフが機体の耐久力。これがゼロになるとゲームオーバーだが,ストーリーモードでは何度でもコンティニューできる。ただし,コンティニュー時にスコアはリセットされる
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ステージの途中では,カメラが引いて自機が小さくなり,相対的に画面が広くなるという場面がある。こういった演出が随所に挿し込まれている


「雷電」シリーズとしての満足度は高い! あとはシューティング初心者が食いつくか!?


 ここまで紹介してきたように,雷電Vはクラウドを利用したチアーシステムや攻略情報の表示など意欲的なシステムを多数搭載しているが,プレイ感覚は確かに雷電シリーズのままだ。本作は,まさに「今の時代だからこそ生まれた雷電」と言える。

 シューティングゲームは一度最後までプレイしたら終わり……と思っている人もいるかもしれないが,決してそんなことはない。むしろそこからがスタートであり本番だ。自分なりのパターンを作り,スコアを伸ばしていくことにシューティングゲームの醍醐味がある。

ボスの攻撃パターンはしっかり覚え,攻略法を見つけていくことが,シューティングゲームの楽しさのひとつ。ボムに頼るべきところはしっかり使っていきたい
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 ゲームのボリュームとしては,ステージ8まで遊んで1時間弱。コンティニュー制限は最初からないので,エンディングに到達するだけならあっという間だ。もちろんストーリー分岐やボスミッションといったモードもあるが,1プレイで体験するのは8面とそれぞれのボスしかない。シューティングゲームの楽しみ方を知っているプレイヤーにとっては普通のボリュームだが,「シューティングゲームはこれが初めて!」というプレイヤーは物足りなく感じるかもしれない。

 とはいえ,雷電Vはシューティング初心者にこそ遊んでほしいタイトルだ。ランク上位者はここでスコアを伸ばしているけどどうやっているのだろう? ここをノーミスでクリアするためにはどうしたらいいんだろう? そういった疑問のヒントをゲーム内で確認できるため,とても勉強しやすい。スコアアップを目指してついついプレイしてしまう環境が整えられているので,これによってシューティング好きの人がもっと増える……はずだと信じたい。そのためのスコアグラフや攻略情報なのだ。
 また,Xbox One専用タイトルなので,Xbox Oneオーナーならぜひとも遊んでもらいたい1本である。

こちらはステージ6のボス。レールの上を走っている様子はいかにも「雷電」シリーズのボスといった感じだ
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 また,個人的に大いに楽しんだのがボスミッションモードである。これまでのシューティングゲームだと「1分以内でどれだけスコアと稼げるか」というような,いわゆるスコアアタックモードが多かったが,これはほぼ完全にタイムアタック。どれだけ被弾しようが(もちろん撃破されてはダメ),どれだけボムを使おうが関係ない。いかに効率よく短時間で倒すかがすべてだ。

 これが,と・に・か・く,熱い!
 ストーリーモードでのパターン作りとは違い,あらゆる手を使って早く倒せばいい。普通の攻略ではできるだけボムは使わず,ある程度時間かかってもいいから安全かつスコアを稼げる方法を模索するが,こちらではまったく違う戦術が求められる。ストーリーモードほど高度なテクニックを求められるわけではないので,シューティング初心者でも……むしろ,初心者こそ楽しめるモードになっているんじゃないだろうか。確実なパターンを作れれば,もしかしたら自分も全一(全国ランキング1位)を狙えるんじゃないかという気分になって,攻略意欲をかき立てられるのだ。
 ここでパターン作りの楽しさを覚え,ストーリーモードも少しずつ難度を上げてチャレンジしていくと,より一層楽しめるだろう。

ランク5,ミッション6の内容は,制限時間4分30秒でボス4体を倒すというもの
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 最後になるが,参考までに実績についても振れておこう。実績内容は,各ステージのクリア,スコア○点以上,ストーリー全ルートクリア,敵破壊数累積,ギャラリー全解放といった,シューティングゲームとしては一般的なものが中心となっている。何度もプレイを重ねれば自然と解除されるものがほとんどと言っていいだろう。ただ,チアーシステムに関する実績がひとつあり,これだけは一緒に遊んでいるユーザーがオンライン上にいないと解除できないので,友人などと時間を合わせて挑戦していこう。

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ステージクリア実績はサクサクと獲得できる。中にはちょっと意識しないと取れなさそうなものもあるので,ある程度やり込んだらひとつずつ確認しておきたい
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ステージ1の道中。お馴染みの隠しキャラを探してみよう
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ボスは何段にも変形して攻撃を仕掛けてくる。このボスにはこの武器が有効,という相性があるので,自分の得意不得意を見極めながら武装をセレクトしていこう
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ステージ4中盤。なお,本作の音楽はベイシスケイプの工藤吉三氏が担当。ステージBGMはループしない長い曲なので,終盤ステージのBGMは10分近い長さとなっている

「雷電V」公式サイト

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