ビット・トレード・ワン，Nキーロールオーバーのゲーマー向け10キーレスパンタグラフキーボードを発売。税込約5700円

　2015年11月13日，ビット・トレード・ワンは，同社のコンシューマ向け製品ブランド「ビットフェローズ」の新製品となるワイヤードキーボード「BFKB88PC」を発表した。黒い「BFKB88PCBK」と白い「BFKB88PCWH」による2色展開となる新製品は，「パンタグラフ式メンブレンスイッチ」「10キーレス」「Nキーロールオーバー」というキーワードの揃った，コンパクトなモデルだ。
　発売は12月18日予定。メーカー想定売価は5280円（税別）なので，単純計算した税込価格は5702円となる。

BFKB88PCBK（左手前）とBFKB88PCWH（右奥）

キー配列は妥当と評していいだろう

キーピッチは19mmある

　本体サイズは326（W）×135（D）×18.8（H）mm。ビット・トレード・ワンのゲーマー向けパンタグラフ式キーボードというと，113キー仕様の「BFKB113PBK」を思い出す人もいるだろうが，それと比べると，横方向の長さが121mm縮まっている。これは，限られた机上スペースで，できる限り大きなマウスパッドを使いたいときに重宝するだろう。

　配列は，［Back Space］［Enter］キーが大きいのを除けばクセのない日本語88キー仕様で，BFKB113PBKとは異なり，アイソレート式。キーボードにおいて標準的な19mmキーピッチが実現されていることから，打鍵ミスは起こりにくいという理解でよさそうだ。

側面は小さなスタンド付きで，これを使って縦置きにもできる。底面も含め，どこかで見たようなデザインだが……

　さて，そんなBFKB88PCの仕様において，BFKB113PBKと大きく異なるのは機能面で，BFKB113PBKには［Windows］キーの有効/無効切り替えと音量調整機能しかなかったのが，今回のBFKB88PCには，

• ［半角/全角］キーの有効/無効切り替え（［Fn］＋［F9］キー）
• ［Windows］キーの右［Ctrl］キー化（［Fn］＋［F8］キー）
• 左［Ctrl］キーと［Caps Lock］キーの入れ替え（［Fn］＋［F7］キー）

といった新機能が加わった。一部のゲームタイトルで致命的な問題を引き起こす可能性のある［半角/全角］キーを無効化できたり，［Windows］キーに何か機能を割り当てる可能性が生まれたりするのは，なかなかポイントが高い。また，ノートPCの10キーレスキーボードと同じく，［Num Lock］キーを押すことで，メインキーボードの一部を10キーとして使うことができるのは，数字入力の必要があるシミュレーションゲームなので重宝するかもしれない。

［Fn］キーとファンクションキーとの組み合わせで，ゲームに役立つ機能の有効/無効を切り替えられる

　気になるのは，ちょっと軽すぎるきらいもある公称490gの重量くらいで，全体として，コンパクトかつパンタグラフ式のゲーマー向けキーボードを探していた人には，ひょっとするとベストな選択肢になるかもしれない期待感はある。発売を楽しみに待ちたいところだ。

ビット・トレード・ワンのBFKB88PC製品情報ページ

●BFKB88PCの主なスペック

• 基本仕様：パンタグラフ式メンブレンスイッチ搭載ワイヤードタイプ
• キー配列：日本語88（※かな表記なし）
• キーストローク：2.2mm
• キーアクチュエーションポイント：未公開
• キー押下特性：60g±20gf
• キースイッチ耐久性：1000万回
• キーピッチ：19mm
• ロールオーバー：Nキー
• 同時押し対応数：未公開
• ポーリングレート：未公開
• 公称本体サイズ：326（W）×135（D）×18.8（H）mm（※スタンド使用時26mm）
• 公称本体重量：490g（※ケーブル含む）
• ケーブル長：1.8m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7・Vista（※PC-9800シリーズおよびPC-9821シリーズは非対応）
• メーカー想定売価：5280円（税別）
• 発売予定日：2015年12月18日
• 保証期間：6か月間