テストレポート
HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)
→短評(1)
テスト環境は表のとおりで,GTX 960 GAMING 2Gの3つの動作モード,「OC Mode」「Gaming Mode」「Silent Mode」のそれぞれでテストを行うことにした。このうちSilent Modeはリファレンスと同じクロックで動作するため,Silnet Modeのスコアをリファレンス動作するGTX 960相当と見ても(クーラーの能力を無視すれば)問題ない。
なお,今回のテスト環境において,OC Modeでは1367MHzまで,Gaming Modeでは1341MHzまでコアクロックが上昇したことを確認できている。
テスト方法は,4Gamerのベンチマークレギュレーション16.0から,「3DMark」(Version 1.4.828)と「Battlefield 4」(以下,BF4),ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)の3つを採用。解像度は1920×1080ドットと2560×1600ドットを選択した。
その結果はグラフ1〜5のとおり。どのテストにおいても,OC Modeがスコアを伸ばしており,クロックアップの効果が見て取れる。ただし,高負荷設定ではメモリ帯域幅がネックとなるためか,クロックアップ効果が限定的になっている印象も受けた。
テスト時の消費電力を見たグラフ6だと,OC Modeの消費電力は確かに高いものの,Silent Modeとの差は4〜7Wなので,それほど大きくはない。
グラフ7はGPU温度を見たものだが,ここでも動作モードによる違いは大きくない。高負荷時に60度台前半というのは見事だ。
こうして性能を見ると,やはり,Twin Frozr Vの持つ静音性の高さは特筆ものだといえる。メーカーレベルのクロックアップでしっかりと性能を発揮させながらも,これだけ静かに仕上げているのはかなりポイントが高い。とにかく静かさ重視でGTX 960カードを探しているなら,このGTX 960 GAMING 2Gは食指が動く製品ではないだろうか。
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MSIのGTX 960 GAMING 2G製品情報ページ
※HW短評に関する注意
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