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HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)
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印刷2015/02/03 11:00

テストレポート

HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

総試用時間:12時間
短評(1)

GTX 960 GAMING 2G
メーカー:MSI
問い合わせ先:MSIサポートページ
実勢価格:3万2500〜3万5000円程度(※2015年1月29日現在)
画像集 No.012のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)
 前回,「GeForce GTX 960」(以下,GTX 960)搭載のMSI製グラフィックスカード,「GTX 960 GAMING 2G」の特徴とGPUクーラーの静音性について言及したが,今回は肝心の3Dゲーム性能を確認してみたい。

 テスト環境はのとおりで,GTX 960 GAMING 2Gの3つの動作モード,「OC Mode」「Gaming Mode」「Silent Mode」のそれぞれでテストを行うことにした。このうちSilent Modeはリファレンスと同じクロックで動作するため,Silnet Modeのスコアをリファレンス動作するGTX 960相当と見ても(クーラーの能力を無視すれば)問題ない。
 なお,今回のテスト環境において,OC Modeでは1367MHzまで,Gaming Modeでは1341MHzまでコアクロックが上昇したことを確認できている。

テストにあたっては,CPUの自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」を,マザーボードのUEFI(≒BIOS)から無効化している
画像集 No.002のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

 テスト方法は,4Gamerのベンチマークレギュレーション16.0から,「3DMark」(Version 1.4.828)と「Battlefield 4」(以下,BF4),ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)の3つを採用。解像度は1920×1080ドットと2560×1600ドットを選択した。

 その結果はグラフ1〜5のとおり。どのテストにおいても,OC Modeがスコアを伸ばしており,クロックアップの効果が見て取れる。ただし,高負荷設定ではメモリ帯域幅がネックとなるためか,クロックアップ効果が限定的になっている印象も受けた。

画像集 No.003のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

画像集 No.004のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)
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画像集 No.008のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)
画像集 No.009のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

 テスト時の消費電力を見たグラフ6だと,OC Modeの消費電力は確かに高いものの,Silent Modeとの差は4〜7Wなので,それほど大きくはない。

システムを30分間放置した時点をアイドル時,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とし,「Watts up? PRO」を用いてシステム全体の消費電力を測定した
画像集 No.010のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

 グラフ7はGPU温度を見たものだが,ここでも動作モードによる違いは大きくない。高負荷時に60度台前半というのは見事だ。

テスト時の室温は24℃。システムはPCケースに組み込まず,いわゆるバラックの状態に置いた。なお,「高負荷時」は3DMarkの30分間連続実行時点。アイドル時の条件はグラフ6と同じだ。計測には「GPU-Z」(Version 0.8.1)を用いている
画像集 No.011のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

 こうして性能を見ると,やはり,Twin Frozr Vの持つ静音性の高さは特筆ものだといえる。メーカーレベルのクロックアップでしっかりと性能を発揮させながらも,これだけ静かに仕上げているのはかなりポイントが高い。とにかく静かさ重視でGTX 960カードを探しているなら,このGTX 960 GAMING 2Gは食指が動く製品ではないだろうか。

GTX 960 GAMING 2G(左)は,Twin Frozr Vの効果で優れた静音性と性能を発揮できているといえる。右は製品ボックス
画像集 No.013のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2) 画像集 No.014のサムネイル画像 / HW短評:MSI「GTX 960 GAMING 2G」(2)

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関連記事:「GeForce GTX 960」レビュー。第2世代Maxwell初のミドルクラスGPUは,得手不得手のはっきりした低消費電力モデルだ

MSIのGTX 960 GAMING 2G製品情報ページ


※HW短評に関する注意
  • HW短評は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
  • HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
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