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NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce GTX 960M」「GeForce GTX 950M」とGeForce 900Mシリーズを製品リストに追加
そこで本稿では,同様にいつの間にかサイレントローンチされていた「GeForce GTX 965M」(以下,GTX 965M)も合わせて,公開された情報を基に,新型GPUの概要をまとめてみたいと思う。
なお,なお,4GamerではGeForce GTX 960Mを搭載するMSI製ゲーマー向けノートPC「GE62 2QD Apache」のレビューを掲載済みなので,同GPUの詳細や性能をついて知りたい人は,そちらも参照してほしい。
「GeForce GTX 960M」搭載のMSI製ゲーマー向けノートPC「GE62 2QD Apache」レビュー。GPUに見るべきものはないが,PC自体はまずまず
GTX 960M・950Mの実態はDirectX 12対応版GM107?
GeForce GTX 900Mシリーズの新製品として登場した,GeForce GTX 960MとGeForce GTX 950M(以下順に,GTX 960M,GTX 950M)は,いずれも2014年3月に発表された第1世代MaxwellアーキテクチャのノートPC向けGPU「GeForce GTX 860M」および「GeForce GTX 850M」のリネーム(もしくはリブランド)と思われる仕様になっている。
目に付く違いといえるのは,GTX 950Mがメモリタイプとして,GDDR5だけでなくDDR3もサポートしている点と,DirectX 12やOpenGL 4.5に対応している点だろうか。NVIDIAがそうだと言っているわけではないので,あくまでも想像だが,GTX 960MとGTX 950Mでは,第1世代Maxwellをベースとしながら,DirectX 12向けの拡張が入っているという可能性はある。
一方,GTX 965Mは,搭載するシェーダプロセッサ数が1024基でメモリインタフェースは128bitと,デスクトップ向けGPUである「GeForce GTX 960」(以下,GTX 960)と同じ仕様のGPUとなっている。
DirectX 12には対応するものの,OpenGL対応はOpenGL 4.4までとなっている点も,GTX 960と同じだ。そうなると,GTX 960のノートPC向けに選別されたものがGTX 965Mなのかもしれない。
以上3つのGPUのスペックを,GeForce GTX 860Mともどもまとめたものが表1となる。
GM108のDirectX 12ベース対応版? となる
GeForce 900Mシリーズ
シリーズ3製品について公開されているスペックと「GeForce 840M」と比較したものが表2だが,やはり違いはDirectXならびにOpenGL対応のみ。こちらも,GM108ベースで,DirectX 12への正式対応を果たしたモデルということになりそうな気配だ。
もとになったGeForce 800M同様,GeForce 900Mも性能面でゲーマーが積極的に選ぶようなものではないので,DirectX 12対応と合わせたリブランドによって新鮮味を出してきた,というのが正直なところだろうか。
NVIDIA公式WebサイトのGeForce製品情報ページ
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