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ハロー!Steam広場 第105回:空に向かって都市を拡張していくシミュレーションゲーム「Block\'hood」
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印刷2016/03/29 12:00

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ハロー!Steam広場 第105回:空に向かって都市を拡張していくシミュレーションゲーム「Block'hood」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,デスルーラをしようとしている人にザオリクを掛けまくる賢者Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第105回は,Plethora-Projectが手掛ける「Block'hood」をメインに紹介しよう。狭い空間を舞台にした本作は,ブロック型の建物を積み上げながら,拡張を縦方向に進める都市建設シミュレーションだ。このほか,ホームレスを題材にしたサバイバルゲーム「Hobo: Tough Life」もあるので,お見逃しなく。



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縦方向に都市を拡張していくシミュレーションゲーム「Block'hood」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はアメリカのインディーズ系デベロッパ,Plethora-Projectが手掛ける都市建設シミュレーション「Block'hood」を紹介しよう。

 最大20×20マスという小さな空間を舞台にした本作は,横ではなく縦方向に都市を拡張していくゲームだ。住民が暮らすアパートや,エネルギーを供給する発電施設など,ゲーム内に登場する建物はすべて1マスサイズになっており,アパートと学校を交互に重ねて20階建てにしたり,病院の上に霊園を建てたりと,結構無茶な建築が可能になっている。

背景が穏やかなパステル調なことも相まって,高級インテリアの広告のようにも見える
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夜になると建物の照明が付き始め,幻想的な雰囲気になる
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 それぞれの建物には,稼働に必要なリソース(INPUT)と,そこで作られるリソース(OUTPUT)が設定されている。小売店ならば,INPUT として労働者,消費者,電力が必要な代わりに,お金という OUTPUT を生み出してくれるわけだ。
 もちろん,労働者や電力といったリソースも別の建物で作らなければならない。労働者は小さなアパート,電力は発電所で生み出されるのだが,これらの建物にも当然,稼働に必要なリソースが設定されており,プレイヤーはこれらのバランスを取りながら都市を拡張していくことになる。

複数人で住めるアパートを建てると,Youth(若者)が生まれる。若者と呼ばれる状態で生まれるというのが,本作における最大のポイントではないかと筆者は思うのであった
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 初めてプレイするときに割とつまずくのが通廊の概念だ。建物は,人通りのある通廊に隣接していなければ,リソースを満たしていても稼働してくれない。通廊を作るには「CORRIDOR」タイルをマスの上に設置すればよいのだが,それだけでは“人通りのある”通廊にはならない。この世界の人々は,別の空間から来るという設定なので,人々を呼びこむためには端のマスから通廊を敷かなければならない。

ゲーム開始時は無人の空間なので,外から人が来られるように「CORRIDOR」タイルを敷いておこう
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 建物をブロックのように積み上げていくのが本作のウリであるわけだが,アパート上に病院を置いたからといって住民が勝手に登って行ってくれるわけではない。1つ上の階層に進出するときは,どこかのマスにエレベータや階段といった昇降移動できるものを設置する必要がある。
 道がつながっていないなどして問題のある建物は,しばらくすると崩壊してしまう。そういった建物は赤く点滅するので,都市がごちゃごちゃし始めたら,一度都市全体を見渡してみよう。

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 本作には,課題をクリアしていくチャレンジモードと,クリア目標のないサンドボックスモードが用意されている。チャレンジモードで与えられる課題は,特定の資源を指定数まで生産するといったもので,建築物の種類に制限がある。一方のサンドボックスモードは,クリア目標がなく,すべての建物がアンロックされた状態で開始する。
 チャレンジモードは,チュートリアル的な要素も兼ね揃えているので,まずはこちらからプレイすることをオススメする。都市内でのリソースの回し方が理解できたら,サンドボックスモードで思う存分,理想の都市づくりを満喫しよう。

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 住民が描写されないという点が少し寂しくもある本作だが,狭い空間での都市建設というコンセプトはなかなか新鮮で,都市の景観にこだわり始めると,やめ時が分からなくなる中毒性も秘めている。九龍城のようなごちゃついた建築物を見ると胸が高鳴るという人には,とくにオススメできる作品なので,ぜひ遊んでみてほしい。


「Block'hood」Steamストア(980円)



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ホームレスを題材にしたサバイバルゲーム「Hobo: Tough Life」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はチェコ共和国のインディーズ系デベロッパ,Moravia Talesが手掛ける「Hobo: Tough Life」を紹介しよう。

 本作は,崩壊したわけでもゾンビに支配されたわけでもない,普通の都市を舞台にサバイバルをするRPGだ。そうすると,どういう状況に対してのサバイバルなのかという話になるが,そこは,本作でフィーチャーされているのがホームレスであるという部分が答えになる。要するに,何をするにもお金が必要な現代社会でのサバイバルといったところだ。

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 プレイヤーはホームレスの男となり,食料や寝る場所を求めて街を探索しながら,そこで出会う人々と交流していくことになる。ただ生き延びることを目的にしているわけではなく,自治体などに働きかけて,自身あるいはホームレス達が置かれている環境の改善に努めるといった,ストーリー重視のゲームデザインになっているようだ。

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 とはいえ,生き延びることももちろん重要な要素だ。同じ境遇の仲間と助け合うこともあれば,時には犯罪に手を染めることもある。冬の到来がすぐそこまで迫ってきているので,防寒の準備もしなければならない。ほかのサバイバルゲームと比べれば舞台となる街こそ平和なものの,自身の置かれている境遇次第では,その日を生き抜くのも精一杯という状態なのだ。

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 テーマがテーマなだけに,さまざまな反響を呼びそうだが,本作のリリースは2017年第一四半期が予定されている。ストーリー重視ということで,ある程度の英語力がないと厳しそうだが,それでもホームレスを題材にしたサバイバルゲームというのは気になるところだ。興味のある人は“いいね”を押しつつ,今後の動向にも注目しておこう。


「Hobo: Tough Life」GREENLIGHTページ

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