連載
ハロー!Steam広場 第137回:江戸時代の日本で暗躍するエキスパート集団の活躍を描いたタクティカルストラテジー「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,効果音だけでなんのゲームかが分かる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第137回では,江戸時代の日本で暗躍するエキスパート集団の活躍を描いたタクティカルストラテジー「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」をメインに紹介しよう。このほか,海賊の襲撃に耐えながら王国を築き上げるストラテジーゲーム「Kingdoms and Castles」もあるので,お見逃しなく。
将軍の影に仕える5人の暗殺者を描いたタクティカルストラテジー「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」
今回はドイツのゲームデベロッパ,Mimimi Productionsが手掛ける「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」を紹介しよう。
本作は江戸時代の日本を舞台に,上様(将軍)の命で闇の任務を遂行するスペシャリスト達の活躍を描いたタクティカルストラテジーゲームだ。プレイヤーは,刀と手裏剣で敵を静かに葬る忍者「ハヤト」,長距離から敵を狙撃する謎の老人「タクマ」,力で敵をねじ伏せる侍「ムゲン」,動物の声真似や罠を得意とするくの一「ユキ」,変装して敵の注意を引きつける芸者「アイコ」という5人の暗殺者を操作して,日本の各地を舞台にしたミッションをこなしていくことになる。
プレイ画面を見るとターン制かと思える本作だが,実はすべてリアルタイムで動いており,ジャンルとしてはRTSと呼ぶほうが正しい。だからといって「StarCraft」のように操作が忙しいわけではなく,基本的にはステルス重視のゲームなので,物陰にユニットを隠れさせながら戦略を練るという,ストラテジーの要素はじっくりと味わえる。
そもそもこのゲームは,一度敵に発見されると警備が厳重になり,難度が大幅に上がるので,各ユニットには徹底した隠密行動が求められる。そのためにも,しっかりと戦略を立てて,ユニットごとの特性をうまく活用しつつ,敵の監視を突破していく必要があるのだ。
例えば,ムゲンの酒瓶を敵の視界に入る位置に投げて,敵がそれを拾いに来たところを,近くの茂みに隠れているハヤトに襲わせるといったように,各ユニットの特性を活かした連携が攻略のカギといえるだろう。
そして本作には,こうした連携の流れを作るのに役立つ「シャドウモード」が用意されている。これは,各ユニットの行動を1つだけ予約しておけるシステムで,予約した行動は[Enter]キーでいつでも実行できる仕組みだ。複数の見張り兵を一気に仕留めたり,自分の攻撃にほかのユニットのアクションを合わせたりといった流れを最短の操作量で作り出せるので,積極的に使っていきたい。
前述したとおり,このゲームでは見つかると大量の増援を呼ばれ,攻略難度が一気に上がってしまう。実際のところ,見つかるとほとんど詰みに近い状態になるので,初めてプレイするミッションでは,[F5]キーでこまめにクイックセーブしておくといいだろう。
逆に言うとセーブしないことが一種のチャレンジにもなるわけで,ミッションによってはクリア後の評価に「セーブをしない」という項目が存在するくらいだ。この手のストラテジーに自身のある人は,[F5]キーを外しておくくらいの気持ちで挑戦すべし。
ユニットの育成要素などもなく,プレイヤーの判断力がフルに試されるゲームなので,前世が黒田官兵衛だったような気がする人は,ぜひともプレイしてみてほしい。ちなみに,本作はデモ版も用意されているので,まずはそちらから試してみるといいだろう。
「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」Steamストア(4480円)
※リンク先へ飛ぶにはSteamクライアントが必要です。クライアントがない場合,ページ移動が行われません。海賊の襲撃に耐えながら王国を築き上げるストラテジーゲーム「Kingdoms and Castles」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は海外のインディーズ開発者,Peter Angstadt氏とMichael Peddicord氏が手掛ける「Kingdoms and Castles」を紹介しよう。
「SimCity」や「Stronghold」シリーズに触発されて制作をはじめたという本作は,何もない土地から小さな町を築き上げ,やがては王国へと発展させていくストラテジーゲームだ。プレイヤーは,住民に仕事を割り当てて,家や農場を作り,彼らが安心してそこで暮らせるよう,生活マネージメントをしていくことになる。その対価として税を収めてもらい,それを資金に城を作っていくようだ。
この手のストラテジーゲームには災害が付きものだが,本作では自然災害ではなく,略奪のために大海原から海賊が押しかけてくるようだ。これを撃退するために,プレイヤーは早めに砦を建設して,追い払える体制を整えておく必要がありそうだ。
プロシージャルに生成されるという雲や,季節のサイクルなど,生きた世界を表現するためのシミュレートにも力を入れている様子だが,それがどうゲームプレイに影響するのかも気になるところだ。
本作のキャンペーンが実施されているクラウドファンディングサイト「Fig」では,目標額1万5000ドルに対して6万ドルを超える集金に成功しており,GREENLIGHTも通過済みなので,プロダクトページにある2017年第二四半期にリリース予定というのにも期待できそうである。興味のある人はフォローしておくといいだろう。
「Kingdoms and Castles」GREENLIGHTページ
- 関連タイトル:
Shadow Tactics: Blades of the Shogun
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
キーワード
Copyright (C) 2016 Mimimi Productions. All rights reserved.
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.