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ハロー!Steam広場 第207回:クトゥルフ神話の世界をモチーフにしたトップダウンシューティング「Lovecraft's Untold Stories」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,MESAちゃんのバストサイズについて一日中考察している宇宙忍者にジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第207回は,クトゥルフ神話の世界をモチーフにしたトップダウンシューティング「Lovecraft's Untold Stories」を紹介しよう。ショットガンや手榴弾を使ってカルト信者や邪神の眷属をふっ飛ばしていくという爽快感と,展開の読めないステージ構成による緊張感が味わえる作品だ。
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クトゥルフ神話の世界をモチーフにしたトップダウンシューティング「Lovecraft's Untold Stories」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はLLC Blini Gamesが手がける「Lovecraft's Untold Stories」を紹介しよう。
本作は,H.P.ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の世界をモチーフとする,トップダウン型のシューティングゲームだ。ラヴクラフト系のゲームは戦闘よりも探索を重視するアドベンチャーものが多いが,本作はショットガンや手榴弾を使ってカルト信者や邪神の眷属と戦うというアクション重視のゲームになっている。
ステージはいくつもの部屋で構成されており,次の部屋に何が待ち受けているかは,足を踏み入れるまで分からない。銃を持ったカルト信者が襲ってくることもあれば,いきなり邪神の眷属に囲まれることもある。かと思えば,宝箱がポツンと置いてあるだけだったり,商人がいて買い物ができたりと,用意されているイベントはさまざまだ。
クトゥルフ神話がモチーフというだけあって,ゲームの雰囲気は少し重苦しいが,アクション自体は実に軽快である。操作は,[W/A/S/D]キーで移動,左クリックでカーソルの方向に向かって射撃といった具合で,一般的なトップダウンシューティングと同じ操作感で遊べるうえ,銃弾が無限なので気軽に撃ちまくれるのもポイントだ。
さすがに邪神の眷属ともなると銃火器だけではなかなか倒せないが,ダイナマイトや手榴弾を使えば大抵一発で消し飛ぶので,爆発物系は対眷属用にとっておくのが攻略のコツとなる。
部屋を次々に開けていき,最終的にボス部屋にいる邪神の眷属を倒すと,次のステージに進む。新しいステージでは,これまでとは違った敵が登場するほか,NPCを救出するイベントなども用意されている。ここで救出したNPCは新しいプレイアブルキャラクターとして,ニューゲーム時に選択可能だ。
ちなみに,プレイヤーが最初に救出する「Dr.Clawstone」は,エネルギー弾を発射する謎の兵器を扱う謎の学者。スタート地点も病院からとなっており,最初に操作するキャラクターとは展開も少し異なってくる。
本作はローグライクな側面もあり,キャタクターが死亡すると初期装備でやり直しになる。また,リスタートするとステージの構造が変化する仕組みなので,前回は簡単だったのに,今回は眷属との戦闘ばかりということもありえるだろう。とにかく先の展開が読めないゲームなので,攻略するにはプレイヤー自身のスキルを高めていくほかないのだ。
ショットガンや手榴弾を使ってカルト信者や邪神の眷属をふっ飛ばしていくという爽快感と,展開の読めないステージ構成による緊張感が味わえる本作。ゲーム性がアクションに振り切っているためか,クトゥルフの世界観を深める要素はあまりないものの,元ネタを知っている人ならニヤリとできるポイントもある。クトゥルフ神話とトップダウンシューティングが好きなら,ぜひとも遊んてみてほしい。
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