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ハロー!Steam広場 第263回:犬鳴村をご存知ですか? 都市伝説の世界を探索するホラーADV「犬鳴トンネル」
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印刷2019/12/06 12:00

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ハロー!Steam広場 第263回:犬鳴村をご存知ですか? 都市伝説の世界を探索するホラーADV「犬鳴トンネル」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ポン引きにゲイブ・ニューウェルの偉大さを教え導く上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第263回は,「事故物件」のChilla's Artが開発する新作ホラーアドベンチャー「犬鳴トンネル」を紹介しよう。本作は,有名な心霊スポットとして福岡に実在する隧道「旧犬鳴トンネル」を探索するという内容で,ゲームは手持ちのビデオカメラ目線で進行していく。

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犬鳴村をご存知ですか? 都市伝説の世界を探索するホラーADV「犬鳴トンネル」


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 今回は,「事故物件」のChilla's Artが開発する新作ホラーアドベンチャー「犬鳴トンネル」を紹介しよう。

 本作は,都市伝説 「犬鳴村」のベースとも言われ,有名な心霊スポットとして福岡に実在するトンネル「犬鳴隧道(旧犬鳴トンネル)」を舞台にしたホラーアドベンチャーゲームだ。
 犬鳴村は,「日本国憲法が通じない」だったり「地図にない」だったりと,さまざまな伝えられ方をしているが,実在していたことを証明する資料はない。いちおう福岡には犬鳴と呼ばれる大字があるが,この都市伝説の舞台となるはずの村自体は,現実にはない――といった感じだ。

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 一方で実在する旧犬鳴トンネルは,1988年の焼死殺人事件で有名になり,以降は心霊スポットとして知れ渡ることになる。現在は使用されていないが,都市伝説上では,このトンネルから歩けるところに犬鳴村との境界が存在し,そこには絶対に入ってはいけないとされる。都市伝説としてはなかなかに有名な話であり,来年(2020年)の2月には,清水 崇監督の映画「犬鳴村」が公開されることも手伝って,最近この村の名を聞いたという人もいることだろう。

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 実際にそのような村があったのかどうかはさておき,本作ではそれが“実在した”という前提でゲームが進んでいく。実在する旧犬鳴トンネルは現在,コンクリートブロックが積まれ入口が塞がれている状態だが,本作はそこに梯子をかけて中へと入っていくところからスタートする。

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 主人公が,なぜそうまでしてトンネルに入ろうとするのかは不明で,ゲーム開始時に発する「俺にはこれしかないんだ。」「やるんだ。」「今夜こそやってやる。」という3つのセリフから,その心情をなんとなく察するくらしかできない。
 ゲーム自体は,第258回で紹介した「事故物件」と同じく探索がメインとなっており,キーアイテムを回収しながら,奥へ奥へと進んでいくことになる。

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 本作の特徴となるのは,手持ちのビデオカメラ目線でゲームが進行していくという点だ。これは「Outlast」や「Blair Witch」でも採用された手法だが,本作では霊的なものを感知すると顔認識が作動するという,面白い仕掛けが用意されている。
 そもそも顔認識のために使われることがわかっているからこそ,あの長方形のフレームが何もないところに突然現れるとぞっとする。

そんなこと知らせなくていいです
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 ゲームはほぼ一本道なので探索で迷うことはないが,全体的にロケーションが暗く,ヒントもまったくないので,キーアイテムを見つけにくいのが難点だ。結果として同じ場所を行ったり来たりすることになり,それがストレスに感じることもある。せっかく顔認識が「霊的なものに反応する」という設定なのだから,難度はともかく,そういう部分に手掛かりがあってもよかった気はした。

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 ただし,「事故物件」と同じく“ウォーキングシミュレーター”として見れば,リアルでは立ち入ることすらできない旧犬鳴トンネルをこうして歩けるわけで,満足度は高いと言える。
 トンネルの構造は本作独自の解釈で再現されたものだが,画質の悪いビデオカメラ目線なのも相まって,トンネルの内のおどろおどろしい雰囲気はしっかりと引き出されており,ゲームなのに寒気すら感じられる。できれば,夏にプレイしたかったところだ。

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 クリアまでの想定プレイ時間は30分〜60分となっており,エンディングは3つ用意されている。価格は310円とリーズナブルな設定なので,興味のある人は遊んでみてほしい。とくに,映画版を見る予定があるのであれば,本作で雰囲気を掴んでおくと良いだろう。



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