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ハロー!Steam広場 第281回:廃棄されたアニメ制作スタジオでインクの化け物から逃げ回るホラーゲーム「Boris and the Dark Survival」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,バトロワゲーで寝落ちしてる間に1位になってしまった夢遊病Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第281回は,Joey Drew Studiosが手掛ける「Boris and the Dark Survival」を紹介しよう。本作は,使われなくなった無人のアニメ制作スタジオを舞台とする見下ろし型のサバイバルホラーゲームだ。プレイヤーはスタジオ再建のため,化け物が徘徊する下層で物資を回収していく。
4Gamer公式キュレーター
※来週のハロー!Steam広場は休載となります。次回の更新は5月15日です。廃棄されたアニメ制作スタジオでインクの化け物から逃げ回るホラーゲーム「Boris and the Dark Survival」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はカナダのインディーズ系デベロッパ,Joey Drew Studiosが手掛ける「Boris and the Dark Survival」を紹介しよう。
本作は,使われなくなった無人のアニメ制作スタジオを舞台とする見下ろし型のサバイバルホラーゲームだ。プレイヤーは,このスタジオで密かに働くマスコットキャラクター「ボリス・ザ・ウルフ」を操作して,スタジオを再建するための物資を集めていくことになる。
ゲームの目的は,拠点にあるエレベーターを使ってスタジオの下層へ行き,指定された物資をすべて回収して拠点に戻ること。物資は分かりやすい場所に配置されているので,見つけるのは簡単だ。ただし,スタジオ下層には「インクデーモン」と呼ばれる怪物が徘徊しており,これに捕まると一発でゲームオーバーとなる。
インクデーモンは常にプレイヤーを探し回っているので,これをうまく避けながら物資を回収していくことになる。インクデーモンの動きは遅いので,走れば追いつかれることはないが,スタミナには限りがあるので,いつまでも逃げ続けることはできない。
そこでカギとなるのがマップに点在するハイドスポット。ここにうまく逃げ込めれば,インクデーモンは追跡をあきらめてくれる。ほかのホラーゲームなら,敵の目の前で隠れても引きずり出されるのがオチだが,このゲームではアリなのだ。
鬼を撒くこと自体はそこまで難しくないが,そのぶんマップには行き止まりが多く,構造をちゃんと把握していない状態で鬼ごっこが始まってしまうと,袋のネズミになる確率が高くなる。また,最後の物資を取ると強制的に鬼ごっこがスタートするので,いずれにせよ時間をかけてマップの構造を把握することは,このゲームでも攻略の重要なポイントとなるだろう。
物資をすべて回収して拠点に戻れればステージクリアとなり,次に行く下層の難度が引き上げられていく。もちろんマップの構造も物資の配置も変わるので,ゲームの流れはシンプルながらもリプレイ性は高い。マップに隠されたボーナスアイテムを見つけて,拠点にあるコンテンツをアンロックしていくというやり込み要素もあるので,鬼ごっこ系ホラーが好きな人なら満喫できるはずだ。
本作はもともと,Joey Drew Studiosのデビュー作である「Bendy and the Ink Machine」のスピンオフ作品であり,ゲーム内で発見できるダイアログも,本編の物語を補完するような内容になっている。もちろん,本編をプレイしていなくても楽しめるが,このスタジオの秘密を知っていると味わいも増すので,興味がある人には両作のバンドルである「Bendy and the Ink Machine: Complete Edition」をオススメしたい。
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