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ハロー!Steam広場 第282回:廃駅を隅々まできれいにしていくお掃除シム「Train Station Renovation」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,リモート会議にFaceRigで参加する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第282回は,Live Motion Gamesが手掛ける「Train Station Renovation」を紹介しよう。本作は,さまざまな掃除道具を使って廃駅をきれいに掃除していくシミュレーションゲームだ。ゲームとして見ると渋い作品だが,黙々と何かに打ち込むのは,今のような時期には良いストレス発散になるのでオススメ。
廃駅を隅々まできれいにしていくお掃除シム「Train Station Renovation」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はポーランドのインディーズ系デベロッパ,Live Motion Gamesが手掛ける「Train Station Renovation」を紹介しよう。
本作は,さまざまな掃除道具を使って廃駅をきれいに掃除していくシミュレーションゲームだ。第201回で紹介した「House Flipper」に近しいゲーム性となっており,プレイヤーはひたすら掃除に専念する。最終的にどれだけ駅をきれいにできたかが評価され,その評価ポイントで掃除道具をアップグレードしていくという感じだ。
余談だが,本作と「House Flipper」をセットにした「Renovation Pack」なるものがSteamで販売されており,掃除好きとしてはなかなかそそられる。
ゲームはステージ制で,その駅のお掃除進捗率が50%に達すると,次の駅がアンロックされる。50%に達した時点で切り上げても良いし,100%を目指して掃除を続けても良い。もちろん進捗率が高い状態で終えたほうが評価も高くなるが,そのぶん細かい汚れやゴミの処理のほか,壊れた設備品を自腹で新調したりしなければならなくなるので,必然的に難度が上がるというゲームバランスになっている。
本作の舞台となるのはすべて廃駅なので,破棄された粗大ごみや落書き,蜘蛛の巣,割れた窓ガラスといったゴミや汚れで溢れかえっている。ゴミや汚れにはそれぞれ対応する道具があり,たとえば落書きなら「スポンジ」,蜘蛛の巣や塵なら「ほうき」といった具合で,その都度道具を切り替えて対処していく形だ。
また,廃駅に落ちているゴミは「燃えるゴミ」と「リサイクルゴミ」に分けられ,後者であれば対応するゴミ箱を設置してそこに捨てることで,その場でお金がもらえる。こうして得たお金は,駅の設備品を購入するのに必要なので,リサイクルゴミはしっかりと分別していきたい。
駅には「ホーム」や「事務室」といったいくつかのエリアがあり,そのエリアに入ると復旧に必要な設備品リストが表示される。これを新調していくことでも進捗率が上がっていくので,資金に余裕があるなら買いそろえてみよう。無論,達成率100%を目指すのであれば,こうしたエリアの復旧は必須となるので,リサイクルゴミでしっかりと資金を稼いでおきたい。
掃除の進捗率が50%に達した時点で,ひとまずそのステージはクリアとなる。前述したとおり,そこで切り上げるかどうかはプレイヤー次第だが,一度達成済みとなったステージには戻れないので,この点だけは注意しておこう。
次の駅が開放されたら,またそこで掃除を淡々とこなしていくわけだが,その前に評価ポイントを使って掃除道具をアップグレードしておくと,作業がぐんと楽になる。何からアップグレードしていくかが悩ましいところだが,一番出番の多いスポンジやほうきあたりを最初に選ぶのが無難だろう。
ほかの職業体験系シミュレーターと同じく,本作もゲームとして見るとなかなかに渋い作品となっているが,今のような時期には黙々と何かに打ち込むのが良いストレス発散になるし,何より汚い駅が自分の手で少しずつきれいになっていくのを見るのは,とても気持ちがいいものだ。本作には体験版も用意されているので,興味があればまずそちらを試してみると良いだろう。
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