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ハロー!Steam広場 第303回:魔法と武器を駆使してランダムダンジョンを駆け抜けるローグライクFPS「Ziggurat 2」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,マスターアップ後に発売延期されようが眉一つ動かさない上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第303回は,Milkstone Studiosが手掛ける「Ziggurat 2」を紹介しよう。本作は,魔法の秩序を守るメイジとなって世界を悪の手から救うローグライクFPSだ。プレイヤーは,「杖」や「本」といった魔法使いを象徴するアイテムを駆使してランダム生成されるダンジョンを攻略していく。
魔法と武器を駆使してランダムダンジョンを駆け抜けるローグライクFPS「Ziggurat 2」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Milkstone Studiosが手掛ける「Ziggurat 2」を紹介しよう。
本作は本連載の第35回で紹介した「Ziggurat」の続編となる作品だ。見習い魔法使いのプレイヤーが自動生成されるダンジョンに挑み,魔法使いとして腕を上げていくというのが前作のストーリーだったが,今回は魔法の秩序を守るメイジとなって世界を悪の手から救うという,ヒロイックな内容になっている。
ZigguratはローグライクFPSなのだが,プレイヤーが扱うのは銃火器ではなく,「杖」や「本」といった魔法使いを象徴するアイテムだ。杖や本にはさまざまな種類があり,そこに宿る魔法も異なる。ローグライクなので装備はダンジョン内で入手していくことになるが,Ziggurat 2はスタート前に持ち込めるアイテムをある程度決められるので,序盤の運要素は少し薄れている印象だ。
ダンジョン内でプレイヤーが目指すのはボス部屋なのだが,そこに入るには鍵が必要となる。したがって序盤は,鍵を探すためにさまざまな部屋に足を踏み入れることになるわけだ。
ダンジョンはいくつかの部屋が連結して構成され,各部屋ではいろいろなイベントが発生するが,そこで何が起きるのかは入ってみるまで分からない。次々と出現する敵を倒しきらないと出られない部屋があったり,HPやお金と引き換えに特殊なパワーを与えてくれる部屋があったりと,どの部屋を引き当てるかで以降のプレイ方針も変わってくる。
FPSとしての手触りは,DOOMやQuakeといった1990年代のFPSに近く,小気味良いテンポで戦闘が楽しめる。初期装備もけっこう優秀なので,ドロップ運が悪くてもプレイヤーの知恵と操作テクニックでほとんどの場面は切り抜けられるだろう。
ステータス的な壁にぶつかってゲームオーバーになってしまっても,そこまでに稼いだ資金はキャラクターや武器の永続的な強化に使えるので,やり込むほどに初期装備を強化できるというのも面白いポイントだ。
プレイしていて印象的だったのは,雑魚敵と戦う部屋にランダムでステージ効果が加わるところだ。例えば,「一度だけ復活する」という効果がステージにかかっていると,倒したはずの敵がすぐに起き上がってくる。中には「ピクセルを粗くする」といった視覚的な効果も存在し,単調になりがちな雑魚戦さえ刺激的なものになっているのだ。
Ziggurat 2のアーリーアクセスは2021年夏ごろまで行われる予定で,正式版までのアップデートによってデイリーチャレンジや新たなモードが追加されていくそうだ。加えて正式版では価格も上がるとのことなので,ローグライクFPSを探しているなら,今のうちに購入しておくといいだろう。
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