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[GDC 2015]オランダ生まれの非対称型アクションゲーム「The Flock」のシンプルながらも独特なゲームプレイに注目
元々は,2013年にユトレヒト芸術大学に在籍していたJeroen van Hasselt(ジェローン・ヴァン・ハサルト)氏とBo Zonneveld(ボー・ゾネヴェルド)氏の2人組によって開発され,地元のゲームイベントでは大きく注目されていた本作。その後は,チームメンバーを増やしながらUnity Engineへの移植を行うなど,着実に完成に向けて動いている。
本作は5人のプレイヤーによるオンライン対戦を楽しむゲームで,スタート時は“フロック”と呼ばれる高速移動が可能なモンスターでプレイする。
このゲームの面白い点は,マップの特定地点にあるアーティファクトを入手すると,プレイヤーは人型クリーチャーの“キャリアー”に変身するところ。キャリアーになったプレイヤーには時間ごとにポイントが加算され,一定ポイントを得た時点で勝利になるという,シンプルなルールがウリだ。キャリアーは歩くのが遅く,岩を登ったりすることはできないものの,このアーティファクトからは光が発せられており,アーティファクトを奪おうと近づいたフロックは一瞬でも光に触れるとキルされてしまう。
フロックは静止すると石像化してキャリアーの攻撃から逃れることができ,おとりの石像を設置して別の場所に移動するといった戦法も利用できる。しかし,モタモタしていてもポイントが加算されないため,岩の上で待ち伏せたり,ほかのフロック達と協力してキャリアーを追い詰めたりしなければならず,「だるまさんが転んだ」のような慎重かつ大胆なゲーム運びが楽しめるのだ。
怖くはないけどビクビクするようなゲーム感覚が新鮮な「The Flock」は,2014年末にクローズドαテストに移行しており,現在も公式ページでテスター登録を受け付けている。順調に開発やテストが進めば2015年中のリリースに漕ぎつけたいとのことだが,ルールさえ理解すれば言語的なハードルは低いゲームプレイが魅力的なので,興味を持った人はαテストに参加して楽しんでみるのも良いのではないだろうか。
「The Flock」公式サイト
- 関連タイトル:
The Flock
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