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西川善司の3DGE:AMDの新世代CPU「Ryzen 7」は北米時間3月2日発売決定。8コア16スレッドの最上位モデル「Ryzen 7 1800X」は499ドルに
- Ryzen 7 1800X:8C16T,定格3.6GHz,最大4.0GHz,L2+L3キャッシュ容量20MB,95W TDP,499ドル(税別)
- Ryzen 7 1700X:8C16T,定格3.4GHz,最大3.8GHz,L2+L3キャッシュ容量20MB,95W TDP,399ドル(税別)
- Ryzen 7 1700:8C16T,定格3.0GHz,最大3.7GHz,L2+L3キャッシュ容量20MB,65W TDP,329ドル(税別)
※2017年2月23日追記
日本AMDからもアナウンスがあった。発売は3月3日以降順次。税別価格は上位モデルから順に5万9800円,4万6800円,3万8800円とのことだ。なので,単純計算した税込価格は6万4584円,5万544円,4万1904円となる。
競合を強く意識し,勝ちに行くRyzen 7
米サンフランシスコ市で開催の報道関係者向けイベントで,Ryzen 7のCPUパッケージを掲げてみせたAMDのLisa Su(リサ・スー)CEOは,Ryzen 7を「デスクトップPC向けの最上位モデル」と紹介し,製品名の「7」が,競合の「Core i7」に対抗することを示すとした。
「我々は新しいスタート地点に立った。これからも我々の挑戦は続く」とSu氏は述べ,今後も,このRyzenをベースに,物理設計面と論理設計面の両方から,さらなる改良を行っていく姿勢を示している。
AMDのメッセージは,4コア8スレッド対応である「Core i7-7700K」と比べてマルチスレッド性能は1.5倍高く,それでいて価格は安価で,TDPも低いというものだ。より少ない消費電力や発熱で高い性能を得たい人向けということだろう。
発売に向けて最終コーナーを回ったRyzen
Su氏によると,Ryzen 7の発売日である3月2日以降,ASUSTeK ComputerとGIGA-BYTE TECHNOLOGY,MSI,BIOSTAR MICROTECH,ASRock(※AMDによる紹介順)から,総数82以上ものRyzen向けAM4対応マザーボードがリリース予定になっているという。
また,同日以降,AMDのパートナーとなるOEMメーカーから,Ryzen 7搭載PCも登場することになるという。中には著名なゲームPCブランドのものもあるそうだ。COMPUTEX TAIPEI 2017やE3 2017などのタイミングで,いろいろ登場するのかもしれない。
ここまで明らかにするなら全部教えてくれよというのも読者の本音だと思うが,AMDとしては,できる限り,事前にじらして盛り上げたいということなのだろう。
北米時間3月2日になれば,性能も含め詳細が明らかになるはず。もう少しの辛抱だ。
AMD公式Webサイト
西川善司の3DGE:AMDの次世代CPU,製品名は「Ryzen」に決定! 性能向上を支える5つの要素も明らかに
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