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東京レトロゲームショウ2015:第32回 シリーズ最新作の開発も発表された「FlatOut」で,広い世界に飛び出してみよう
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印刷2015/12/17 12:00

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東京レトロゲームショウ2015:第32回 シリーズ最新作の開発も発表された「FlatOut」で,広い世界に飛び出してみよう

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今週のテーマ:さあ,キミも広い世界に飛びそう

 本日(2015年12月17日),世間は日本語版「Fallout 4」で大いに盛り上がっているようだが,その流れに乗って,今週の「東京レトロゲームショウ2015」「FlatOut」を紹介したい。ふふふ,紛らわしいでしょ? そんだけなんだけど。

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Steam「FlatOut」紹介ページ


 「FlatOut」を開発したのは,レースゲーム一筋でやってきたフィンランドのデベロッパ,Bugbear Entertainmentだ。2001年の処女作「Rally Trophy」は,ミニクーパーやアルファロメオなど,歴史的名車が登場するレースシミュレーションで,リアルな挙動などが話題になり,現在でもかなりの人がプレイしているヒット作になったという。

 ちなみに,同じフィンランドのデベロッパであるRemedy Entertainmentの処女作もレースゲームの「Death Rally」(1996年)だったし,スウェーデンのDICEも「Motorhead」(1998年)とか作っていたので,なんですか,北欧のゲームメーカーには“まずレースゲームから”みたいな不文律があるのかもしれない。そんなこと言って,日本でもアメリカでもレースゲームを作っているじゃないかと言われると,返す言葉がないが。

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 そんな「FlatOut」はBugbearが2005年にリリースした作品で,当時,筆者の周囲30m以内で大ウケだったが,世間的にも割とヒットしたようで,2006年には続編となる「FlatOut 2」が,そして2007年には「FlatOut Ultimate Carnage」がリリースされている。

 また,2008年にはナンバリングタイトル「FlatOut 3: Chaos & Destruction」が登場しているが,こちらはBugbearではなく,別のデベロッパが開発を担当しており,なんか大人の事情があったのかもしれない。とはいえ,同作は発売当初,レースが続けられなくなるバグが残っており,問題作になってしまった。パッチの配信によって程度は改善されたようだが,現在,あまり評価は芳しくないような気がする。バグってこわい。

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 話を戻して「FlatOut」だ。モノとしては,車をガンガンぶつけ合って走る,アメリカで人気があるようなないようなカーレース「デモリッションダービー」を思わせるカーレースが楽しめる。ストイックにコースを攻める感じではない。

 モードとしてはシングルプレイとマルチプレイがあるものの,マルチプレイを選んでもサーバーを見つけてくれないので,さすがに現在,やっている人は少ないのかもしれない。

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 シングルプレイには,「Career」「Quick Race」「Time Trial」の3種類がある。メインとなる「Career」は,サーキット,森林,そして工事現場っぽいコースの3つが用意されており,ここを舞台にライバルと一緒に走って勝ち,賞金をもらい,もらった賞金で車をアップグレードして,次のレースに挑んでいくという,まあ,これ以上ないってくらい分かりやすいゲームシステムだ。

 昔はブイブイ走っていたはずの筆者だったが,今やってみると結構大変で驚いた。記憶違いだったのかもしれない。本作には,当時軽くブームだった「物理エンジン」が全面的に採用されており,コースに設置された多数のオブジェクトほぼすべてに当たり判定があり,強度が設定されている。そのため路側に積み上げられた丸太だの,コンクリートのロードブロックだのにぶつかると,自車がそれなりのダメージを受け,場合によってはサスペンションがガタガタになり,ボンネットが吹き飛び,フロントウインドウが割れ,ますます走りづらくなったりする。ワンミスでレースが台なしになることもしばしばで,このへんはリアルな挙動といっていいかも。

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 しかし,注意深い人ならここで「ん?」と思うはず。前方の敵車2台がクラッシュ。何かがサイドウインドウを破って飛び出してきた。あ,あれはドライバーじゃないか! なんてね。そう,「FlatOut」を「FlatOut」たらしめている最大の要素,それが,飛び出すドライバーだ。ドライバーには,物理エンジンによって実現された「ラグドール効果」が使われており,激しくぶつかったりすると,ハズミで勢いよく車外に飛び出すという,考えようによっては悲惨な状況だが,絵ズラとしてはバカバカしく,思わず笑ってしまうような現象が,必要以上に詳しく再現されている。

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 そんな,“飛び出すドライバー”というかつてなかったコンセプトを大胆にフィーチャーしたのが,「Career」モードの「Bonus」で,ここには「Longjump」「Highjump」「Demolition Dash」,そして「Circle of Eight」という4つのミニゲームが用意されている。レースゲームでロングジャンプと聞けば,誰でも車がジャンプするのだと思うはずだが,本作でジャンプするのはドライバーだ。自車を最高速度で走らせつつ所定のキーを押下すると,フロントガラスを突き破ってドライバーが飛び出す。飛び出した彼,もしくは彼女の飛距離や高度を競うという内容で,ドライバーが浮遊中にはスローモーションになるという念の入った演出が施されている。Bugbear,ただ者ではない。

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 そんな「FlatOut」シリーズは現在,Steamで全作が購入可能だ。ヒマなとき,いっちょドライバーでも飛ばしてみるか,という感じでプレイできるし,もちろん,割とシビアなレースも楽しめるので,お得感がいっぱい。言うまでもなく,価格もお手頃だ。
 さて,記事的には「FlatOut 4」があればますます良かったんだけど,実はカナダのパブリッシャであるStrategy Firstが,「FlatOut 4: Total Insanity」を2016年にリリースすると発表している。ただし,開発を担当するのはBugbearではないらしく,最近,ゲームを作っている気配のない同社がちょっと気になるのだが,とりあえず新作「FlatOut」も楽しみにしたい。

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Steam「FlatOut」紹介ページ

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    FlatOut

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