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東京レトロゲームショウ2016:第43回 「ディビジョン」が盛り上がっているので,同じトム・クランシーシリーズの「Tom Clancy\'s Ghost Recon」をプレイした
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印刷2016/03/31 12:00

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東京レトロゲームショウ2016:第43回 「ディビジョン」が盛り上がっているので,同じトム・クランシーシリーズの「Tom Clancy's Ghost Recon」をプレイした

画像集 No.001のサムネイル画像 / 東京レトロゲームショウ2016:第43回 「ディビジョン」が盛り上がっているので,同じトム・クランシーシリーズの「Tom Clancy's Ghost Recon」をプレイした

今週のテーマ:今遊んでも,やっぱりムズおもろい

 2016年3月10日,トム・クランシーの名を冠した新作TPS,「ディビジョン」がユービーアイソフトからリリースされた。現在のところ,メディアやプレイヤーの評判も良く,大いに盛り上がっている様子。PvPエリアの「ダークゾーン」で毎晩のようにキャッキャウフフしている読者も多いのではなかろうか。

 トム・クランシー氏の名を冠するシリーズは,アクションものに限らずRTSやコンバットフライトシムなどいくつもあるが,今週の「東京レトロゲームショウ2016」では,その中でも長い歴史を誇る「Tom Clancy's Ghost Recon」の記念すべき第一作を取り上げたい。

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Steam「Tom Clancy's Ghost Recon」紹介ページ


 ご存じの人も多いかと思うが,トム・クランシー氏はアメリカの小説家。映画化もされた「レッド・オクトーバーを追え」でデビューして以来,軍事を題材とした物語を得意としてきた。
 小説家として成功したクランシー氏はやがてコンピュータゲームにも興味を持ち,Red Storm Entertainmentという開発会社を設立し,「Rainbow Six」シリーズを始め,自身の名を冠したタイトルを多数開発してきたが,2013年,66歳の若さで急逝した。詳しくは,2013年10月7日に掲載した連載記事「Access Accepted第397回:トム・クランシー氏がゲーム業界に残した足跡」を参照してもらうといいかもしれない。

15年前のゲームなので,さすがに今見るとグラフィックスは少々寂しめかも。フルHD解像度にも対応していて驚いたが,それだとHUDが小さくなりすぎるので,1024×768ドットぐらいが遊びやすい大きさだ
画像集 No.003のサムネイル画像 / 東京レトロゲームショウ2016:第43回 「ディビジョン」が盛り上がっているので,同じトム・クランシーシリーズの「Tom Clancy's Ghost Recon」をプレイした 画像集 No.004のサムネイル画像 / 東京レトロゲームショウ2016:第43回 「ディビジョン」が盛り上がっているので,同じトム・クランシーシリーズの「Tom Clancy's Ghost Recon」をプレイした

 「Tom Clancy's Ghost Recon」は,そんなトム・クランシーシリーズの1つで,特殊部隊をテーマにしたFPSだ。プレイヤーは,グリーンベレーから選抜された通称“ゴースト”チームを指揮して,NATOへ戦争を仕掛けたロシアの超国粋主義者達の陰謀を阻止することになる。「Rainbow Six」シリーズが一応,トム・クランシー氏の小説をベースにしているのに対して,こちらは「Splinter Cell」シリーズと同様,ゲームオリジナルの設定だ。
 本作のリリースは2001年で,翌2002年には日本語版が発売されている。PCはもちろん,初代XboxやPlayStation 2向けにも発売されているので,コンシューマ機版のほうを遊んだという人もいるだろう。

敵味方どちらも攻撃力が高いため,先に攻撃したほうが圧倒的に有利。つまり,索敵がものすごく大切になるわけ
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 筆者もそのクチで,初代Xboxでプレイし,なによりそのリアルな射撃音に驚いた記憶がある。ああ,懐かしい。ちょうど,コンシューマ機が5.1chに対応し始めた時期でもあり,筆者も2万円ぐらいの格安オーディオセットを購入して,自宅でウヒョーと楽しんでいた。ちなみにこの5.1chセットは,今も現役だ。

 ひとくちにFPSといってもさまざまなタイプが存在するが,本作はいわゆる“リアル系”に属する。2000年代に入ってから「デルタフォース」とか「オペレーション フラッシュポイント」とか,リアル系の特殊部隊モノFPSが人気を獲得し始めたように記憶しているが,同じトム・クランシーシリーズの「Rainbow Six」が打ち出したリアル路線を,本作も引き継いだ格好だ。違いとしては,「Rainbow Six」がインドア中心のマップ構成になっているのに対して,「Ghost Recon」シリーズはアウトドア中心のマップになっていること挙げられるかもしれない(例外もあるが)。

暗視ゴーグルも装着可能。特殊部隊感が猛烈に上昇して,カッチョイイ!
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 さて,ではどのへんがリアルなのかというと,まずは移動だ。移動速度は基本的に遅く,また姿勢を立ち,中腰,しゃがみに変化させられる。しゃがみ状態での移動は,ほふく前進になる。
 移動は射撃の命中精度にも関連しており,移動中はレティクルが大きくなって命中率が極端に落ちる。今でこそ当たり前のフィーチャーだが,昔は高速移動しながらガンガン当てまくるゲームはいくらでもあったので,かなり新鮮だった。

 体力面でのリアルさもアピールされており,1発でも敵の弾が当たると大ダメージを受け,当たりどころによっては即死する。むろん,リスポーンもなく,死亡したキャラクターは次のミッションに参加できずに代わりの新兵が補充されるというシステムになっていた。そりゃそうだ。弾が当たればそうなるよね,普通。

ミッションはまず,ブリーフィングから始まる。状況や作戦の目的をここで把握する
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 本作では,6人から成るゴーストチームを指揮する。プレイヤーはチームメンバーをアルファブラボーチャーリーという,3つの部隊に編成して,そのうちの一人を直接操作し,残りのメンバーには指示を出すというシステムだ。なぜそうするのかといえば,マップがそれなりに広くて移動の自由度が高いため,敵の位置を把握し,いかに安全に交戦できる場所に味方を配置するかが重要になるからだ。実にストラテジックな思考を要求されるゲームであるとも言える。

ブリーフィングに続いてチーム編成を行う。6名を3つの部隊に編成し,ミッションに応じて装備などをカスタマイズする。各隊員は,ミッションを生き残ると能力値が増える。ちょっとRPGっぽい
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 今回,じつに15年ぶりぐらいにプレイし直した筆者だったが,その難度に再び驚愕した。いや,頭では分かっていたはずだが。それでも,歩いていたらいきなり「パパパパン」と射撃音がして,3秒後には死亡している自分を発見することになったのだ。また,味方と一緒に敵のキャンプを襲撃しようとしたら,交戦指示の変更を忘れて敵を発見した瞬間に撃ち合いになり,やっぱり3秒後に死亡してしまった。衝撃だわ。

 すばやく草むらへ移動し,そこで息を潜めつつ双眼鏡で周囲を索敵,敵がいなければ先の草むらへ移動……という,とにかく慎重第一で行動しなければすぐに倒されてしまうシビアさ。一瞬の油断が命取りとなるため,ミッションを成功させるまで高い緊張感に包まれる。これはもう,本作でしか味わえないものだろう。最近のいろいろフレンドリーなシューターに慣れきった筆者の目を,久々に覚ましてくれた。

味方への指示はミニマップ画面で行う。発見した敵もこの画面に表示されるのは,ありがたい仕様
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ちょっと油断すると自分以外全滅,なんてことも珍しくない。最初のミッションからこれですよ
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 手軽に遊べる作品とはお世辞にも言えず,よし,やるか! と気合を入れてから始めなければならないという,かなり難度の高い本作。それだけに,綿密に作戦を練って実行し,成功させてうっしっし,という感動も強く味わえる。そういえば,「レインボーシックス シージ」が日本でもヒットしたようで,もしかすると,これまでの親切なゲームがそろそろ飽きられ,高難度の作品が今,プレイヤーに熱く求められているのかもしれない。いや,思いつきで書いていますが。

 Xbox 360の時代には,グラフィックスが大幅に進化した「ゴーストリコン アドバンス ウォーファイター」(2006年)が登場し,メディアの露出も格段に増えたので,このあたりから見覚えがある人も多いだろう。

 「Tom Clancy's Ghost Recon」は現在,Steamなどで好評ダウンロード販売中だ。拡張パックに加え,比較的最近の作品である「Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier」などもラインナップされているので,遊び返してシリーズの進化を体感してみるのも楽しいだろう。それにしても,新作とか来ないかなあ。

Steam「Tom Clancy's Ghost Recon」紹介ページ

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