連載
“人間のピタゴラ装置”それが「アイドリッシュセブン」。山中拓也の眠れぬ夜はゲームのせい 第2夜:マネージャーデビューしました
「Caligula -カリギュラ-」シリーズや「WORK×WORK」でおなじみのゲームクリエイター・山中拓也氏の不定期連載“眠れぬ夜はゲームのせい”では,夜も眠れなくなるほどに心を奪われたゲームやアニメ,はたまたハロプロへの想いを語ってもらう連載だ。さっそく第2夜でハロプロの話をしようと画策していたようだが……?
「……なるほど。分かりました。じゃあ『アイドリッシュセブン』をやってください」
死角からの見えないハイキックのような切り返しに,言葉を失う。10秒前まで僕は,彼女に対して“ハロー!プロジェクト”の話をしていたはずだ。時間が消し飛んだ? キング・クリムゾン?
「……僕は今,ハロプロの話をしていませんでしたか?」
思わず確認する。時間が飛んでいないか。
過去にタイムスリップした人間が「今は西暦何年か」と聞くのと同様の行為だ。
「はい,していました」
あぁ,やっぱりしてたよね。
「そのうえで『アイドリッシュセブン』を,やってください」
そのうえでのやつかぁ。
× × × × ×
自分の不摂生をゲームに責任転嫁するタイトル名で始まった本連載が,無事2回目を迎えることができた。1回目の連載では担当から勧められた「シンゾウアプリ 6人の彼 -R-」を取り上げた。初回としては反応も上々だったようで,読んでくださった皆様と,記事をのびのびと書かせてくださった125さんには足を向けて眠れない。どうも読んでくださった皆様は全国各地にいるようなので,僕はもう立って寝るしかなくなった。
しかし,第1回の内容に僕の中では若干の心残りがある。
「シンゾウアプリ」がとても心躍るゲームだったため,この連載の中で目標に掲げていた「徐々にハロプロの話を混ぜ込んでいき,気づいた頃には4Gamerがハロプロまとめサイトになっている」という計画の1発目としては芳しくないスタートだったのだ。
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連載1回目を読んだ担当以外の編集部員は「ハロプロの話しちゃってくださいよー! まとめサイトにしちゃってくださいよー! 玉稿あざす! ウェイウェーイ」と,それはもうノンキなものだ。
きっと,夢物語だと思っているのだろう。あぁ,今はそれで良いだろう。愚か者のたわごとだと笑うが良いさ。サイトのリンクがすべてハロメンのブログになっているさまを,見届けることになるのだからな!! という想いで「わーい! ありがとうございます! 第2回もがんばりますね!」というメールを返した。
さて私事になるのだが,僕は笹 翼くん(オブジェクト所属)という限界オタク声優と一緒に,YouTube Liveを中心に配信番組をさせてもらっている。内容としてはそれぞれの好きなコンテンツを縛りなしで視聴者にプレゼンするというものだ。
その番組では,LINE@というサービスを用いて視聴者の方からのご意見ご感想を賜っている。直接やりとりする時間があるときは,視聴者からの質問や悩み相談などに答えたりもしている。
「笹っと山の中で飲み会。」YouTubeチャンネル
配信番組の中でも所構わず,隙あらばハロプロの話をねじこむ生活をしているので,視聴者の方からは
「なんでそんなにハロプロを推しているんですか?」
「ハロプロとほかのアイドルって何が違うんですか?」
というような質問をいただくことがままある。計画どおりだ。この質問をもらうためにエサをまいているフシもある。
その日もいつもどおりある視聴者の方から
――ハロプロは何が良いのか?
という質問がやってきた。
僕はいつものようにアイドルとしての技術,連続性,組織としての練度などつらつらと魅力を連ねる。何度も日常的に繰り返してきたことだ。もう経のように諳んじることができる(これについてはいずれこの連載でも語らせてもらいたい)。
しかし,そこから先が日常とは違った。
「……なるほど。分かりました。じゃあ『アイドリッシュセブン』をやってください」
視聴者の女性,いや,仮に“アイナナの民”としよう。
アイナナの民は,返す刀でそうメッセージを送ってきた。“じゃあ”ってなにさ,これはもうパワープレイだ。
しかし,真っ向から逆プレゼンしてくるパターンは珍しい。ルーチンを壊された僕は少女漫画の第1話に出てくる男のように1人つぶやくのだった。
「おもしれー女だぜ……」
【CASE 2】VS.アイナナの民
もともと方々からオススメされていたこともあったので,これは何かの縁である。アイナナの民との会話後,僕は言われるがままにアプリをインストールした。
夢中で読み進めた。夜が明けていた。
結論から言うと,「アイドリッシュセブン」は僕に深々と突き刺さった。一瞬にして僕は“IDOLiSH7のマネージャー”と化していた。
あ,これ,まずい,止まらない……なんて思いながら気づけば第1部を読了していた。
いまさらながら説明すると「アイドリッシュセブン」(iOS / Android。以下,「アイナナ」)は,バンダイナムコオンラインが提供するスマホ向けアプリ。ジャンルはノベルゲーム×リズムゲームだ。
父親の経営するアイドル事務所で働くことになった主人公の小鳥遊 紡が,7人組の男性アイドル「IDOLiSH7」のマネージャーを担当することになり,彼らをトップアイドルに導いていく,というのが本作の大まかなあらすじだ。あらすじだけ聞くと,割とオーソドックスな女性向け作品のように感じるかもしれない。
そのはずだ。本作はいたってオーソドックスで王道なシナリオが展開する。しかし,ここからの完成度がただものじゃない。
緻密なシナリオ,そのシナリオと深く絡み合った音楽,すべてが過不足なく構成された作品としての完成度の高さに唸らされる。女性向けアプリに限らず,そこそこの数のゲームをプレイしているが,この“適切さ”にはなかなか出会えない。
とにかく上手い。「面白い」より先に「上手い」が来る。プレイしながら「うっま〜……」と幾度呟いたか分からない。
巧みな脚本なのはもちろん言うまでもないのだが,これはプロジェクトとしての強度が凄まじい。正確に言うと少し羨ましい。なぜなら,「アイナナ」のように楽曲とシナリオが緻密にリンクするよう作るには,プロジェクトに関わる全員が同じビジョンを持って制作しないと成しえないからだ。
僕も自分の作品「Caligula -カリギュラ-」で音楽とシナリオとキャラクターをリンクさせることに挑戦したが,これは小規模のチームだから実現させられたことだ。音楽とシナリオとキャラクターのプロデューサーが同一人物だからできている。
大規模なプロジェクトでプロデューサー,ディレクター,シナリオ,コンポーザーその他もろもろが共通の像を持つのはとても難しい。それは数々の名作を生み出してきたバンダイナムコグループの歴史と共に磨かれた技術力の高さもあるし,なにより同じ熱意を持ち,同じビジョンを描く,「アイナナ」のプロジェクトチームの練度と完成度のなせる技だ。
『じゃあ「アイドリッシュセブン」をやってください』
あのアイナナの民が言った「じゃあ」の意味。
僕がハロプロの魅力として語った“技術,連続性,組織の練度”は「アイナナ」という作品と共に,プロジェクト自体の姿勢にも通じると言いたかったのだろうか。作り手として,フリーランスを選んだ自分には,少し考えさせられるものがあった。
いや,そこまで考えていたかは,分からないけどさ。
「アイナナ」は一言で言うならば“作用”の話だ
さて,ここからが本題。第1部までの「アイナナ」を僕なりに語ろうと思う。ちなみにシナリオは現在第4部まで公開されているため,第1部は途中も途中だ。
ファンの皆様の中には,「触りしかやっていないのに何を語ることがあろうか」と思う方もいるかもしれないが,この初期衝動は今しかないものなのだ。先輩マネージャーの皆さんもハマりたての頃を思い出して,あたたかな目で見てほしい。みんなで育てていこ? 新米マネージャーの成長を見守っていこ?
さて,せっかくなので自分もモノを作る立場の人間として,そういった目線で「アイナナ」を見ていこうと思う。
僕は物語や企画を作るときに,作品を通じて受け手に“何を感じさせたいか”あるいは“何を見せたいか”を設定するところから始める。例えば前述の「Caligula-カリギュラ-」ならば,“背徳感と高揚感”をコンセプトとして創った。
人の秘密に踏み込むこと,自分を想う少女に刃を向けること,人を裏切ること……そんな現実ではしづらい行為をしている際の背徳的な気持ち,それでもソワソワと高揚してしまう気持ちを受け手に味わってもらいたくて創ったものだ。ほかの企画者や脚本家がどうしているかは分からないけれど,少なくとも自分はそんな感じだ。
そこからの逆引きのような思考だが,「アイナナ」が何を描こうとしているゲームなのかを考えてみる。もちろん僕の勝手な考察なので,実際にどうかを保証するものではない。
第2部以降で僕がめちゃくちゃにされて,轢き潰されて絶命するかもしれないので,今のうちに好きなことを言っておこうと思う。
「アイナナ」は一言で言うならば“作用”の話だ。
個性豊かな登場人物たちがそれぞれ影響し合い,相互作用で変化していく様に焦点が当てられているように思う。“個性豊か”というと聞こえは良いが,それぞれが不完全であるということでもある。
事実IDOLiSH7の面々は,どうしようもなく,ひどく不完全だ。
もっと踏み込んで言えば,彼らは呪われている。彼らにかけられた呪いのすべてを僕はまだ知らないが,1人では成立しない人間であることは分かる。
1人では立つことのできない不完全な人間が各々の個性に作用しあい,まっすぐではなくても強烈に突き進んでいく,そんな人間たちの“集団”での在り方が胸を打つ物語なのだ。
それらを描くために最適なモチーフとして“アイドル”という職業をテーマにしているわけで,「アイナナ」がアイドルコンテンツであることには強い必然性がある。
この結論に至ったのには,実は裏付けがある。
それはIDOLiSH7の面々には「イメージ音楽記号」が設定されているのだ。
こういうのを見ると,僕の中の考察好きの人格(多感な時期に「高機動幻想ガンパレード・マーチ」あたりで芽生えた面倒くさいアイツ)が目を醒ます。
“人間のピタゴラ装置”それが「アイドリッシュセブン」
僕は自分の作品で人物ごとにイメージとなる“花”を設定している。その花の花言葉は,それぞれの人物の内面を示唆し,プレイヤーの皆様の考察の一助にしてもらおうと死ぬ気で考えた。
「アイナナ」ほど精密に作られた作品が,意味もなくイメージ音楽記号を設定するわけがない。つまり「この記号には絶対に作品を紐解く何かがある」という確信から,あらためて「アイナナ」第1部を咀嚼し直した。そして見えてきたものがある。
「アイナナ」では人間が作用し合うさま,その人間が他者にもたらすものを“音楽記号”になぞらえているのだ。音楽記号は,単体ではその効果が発揮されないが,音符と組み合わせることでさまざまな変化がもたらされる。ここでポイントになるのが,イメージ音楽記号は“本人”ではなく,“本人が周囲に与える影響”を表しているということ。
ゲーム風に言うならば彼らが仲間に与える“バフ”だ。
例えば,IDOLiSH7のセンターで絶対的なボーカリストの七瀬 陸くん。彼の音楽記号は【ダブルシャープ】。#が付けられた音符の音をさらに半音高くするものなのだが,厳密な音楽の話をするつもりはないので「↑↑」くらいの理解で良いと思う。
彼の歌唱力はIDOLiSH7にとっての大きな武器であり,高みへ運んでいくためにスキルだけでなく内面的にも必要不可欠なタレントだ。彼のまっすぐで純粋な性格は周囲を巻き込み,上昇のベクトルをもたらす。これはダブルシャープの作用になぞらえることができる。
陸くんと逆位置にある音楽記号【ダブルフラット】は♭を付けた音符の音をさらに半音下げるものだ。簡単に説明すると「↓↓」な和泉一織くんは,クールで毒舌なパーフェクト高校生。
彼はメンバーとしてオールラウンドな技術を持っているだけではなく,運営面にも才能を発揮し,ユニットのマネジメントにも口を出す。できたばかりで不安定な,アツくなりがちなIDOLiSH7にブレーキをかけ,落ち着かせてくれる存在だ。これもまた,ダブルフラットの作用に似ている。
こうして逆位置で,強烈な作用を持つ陸くんと一織くんがユニットのアクセルとブレーキを操りながら進んでいくのが,IDOLiSH7というユニットであるともいえる。
イメージ音楽記号は,まるで行先を予知するかのように,シナリオでのそのキャラクターの役割を示唆しているように見えてこないだろうか?
……見えない? 僕だけ? あ,急に怖くなってきた。第2部以降やっている人から見るとバチボコに的外れなことを言っていたりしないだろうか。こわーい。
はい,続けます。
落ち着いた大人といった感じの二階堂大和くんが【シャープ】,元気なイメージの和泉三月くんが【フラット】と,一見すると逆に見える音楽記号も,“本人のイメージ”ではなく“仲間に与える作用”という意味で捉えると腑に落ちるのではないだろうか。
「おう,お前らもっと上げてけよ?」と言わんばかりの大和くんと,「オレが切り込んでくるから下がってろ〜!」と言わんばかりの三月くん。年長者組の2人だからこそできる仲間への作用の仕方だと理解している。
さらに,シャープとフラットは調号として,楽譜全体に影響を及ぼす記号であることもなにかしら暗喩しているのではないかと個人的に睨んでいる。ダブルシャープの陸くんや,ダブルフラットの一織くんのような才能で殴るタイプの単体高火力魔法ではないものの,全体魔法のように広く作用を果たすときがくるのではないかと。どうかな。
【メゾピアノ】の四葉 環くんと【メゾフォルテ】の逢坂壮五くんはIDOLiSH7でありながら「MEZZO"」というコンビのユニットとしても活動している。マイペースで個人主義者の環くんと,責任感が強く優等生な壮五くんは,見るからに性格が合わない凸凹コンビだ。ほかの5人は変化記号で,この2人だけが演奏記号(強弱記号)なことからこのコンビは別軸であるとも仮定できる。
彼らの記号に関しては,ピンポイントで互いへのリクエストであり,願いであり,祈りである。「もっと柔らかく」と求める環くんと,「もっとしっかり!」と求める壮五くん……第1部では,このような関係性が話を大きく動かして,一旦の決着を見せた。このあとも別軸の2人がIDOLiSH7を色々揺らしていくであろうことが予想できる。
音楽記号がシナリオ上で役割を持った符号として作用していると気付きを得たのは,音楽記号【ナチュラル】を持つ六弥ナギくんの存在が大きい。
彼が,あまりにも“ナチュラル”だったから。
ナギくんは女性をすぐに口説く北欧系ハーフで,とにかく観客を楽しませたいという生粋のエンターテイナーだ。どんなシリアスな状況でも発言はテキトーだし,「マジメにやってくれよヘイヘーイ」と思うことも多かった。
――第1部中盤で,IDOLiSH7に最大の危機が訪れる。
彼らが深い絶望に陥り,分解しそうになったとき,その不協和音を正すのが彼だった。
IDOLiSH7の皆は,己が持つ音楽記号のように強い影響を与え合うと述べた。しかしそれはうまく働くことばかりではなく,混線してしまうこともある。例えるならば,無数のシャープやフラットが書き込まれすぎた楽譜のように,彼らが本来演奏するべき内容を見失ってしまうような状況にも陥る。
そのとき,六弥ナギくんがどこまでもナチュラルであることが意味を持つ。ここで,ナチュラルという記号が楽譜上でどういう意味を持つのか説明しておくと,シャープやフラットで変えられた音の高さを元に戻すというものだ。彼はそれをいとも簡単に成し遂げる。飄々と,ナチュラルに。
彼の“皆を楽しませていたい”という純粋な想いは,アイドルという職業の本質を常に見つめ続け,決してブレない。そして彼が楽しませる対象である“皆”の中にはIDOLiSH7のメンバーすらも含まれているのだからたまらない。
人は迷い,道を誤る。当然だ。IDOLiSH7はそれでも進んでいく。決して真っ直ぐではない。各々の強いベクトルを持つからだ。寄り道しても,曲がりくねっても,それでも前方を目指すのは,六弥ナギくんの効力が大きいのではないかと,考える。
こうして,高くして,低くして,強めて,弱めて,ぐちゃっとしたら一旦リセットしてまた,進む。そうして影響し,作用し,成長していく人間模様を僕は噛みしめる。言うなれば「アイドリッシュセブン」は,そしてIDOLiSH7は,“人間のピタゴラ装置”(※)なわけだ。
(※)ピタゴラ装置はさまざまな仕掛けが次々と連鎖するからくり「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」のこと。NHK教育テレビの番組「ピタゴラスイッチ」でおなじみ。
はー……こんなの好きだろ。好きに決まってるだろ……。
顔も知らないアイナナの民のニヤけた顔が浮かぶ。もしかしたら実在しないのかもしれない。そういった類の妖怪なのかもしれない。
結局ゲームの話をしてしまった第2回
「アイナナ」は大変恐ろしい作品だった。
何が恐ろしいって,これでまだ第1部を語るに必要不可欠なライバルユニット・TRIGGERの話も,プレイヤーキャラクターにあたる小鳥遊 紡ちゃんの話もしていないのに,この文字数というところだ。
ここらへんを語っていると記事内にまったく収まらないので,そこらへんは自分のTwitterで折りを見て話そうと思う(よかったらそちらもフォローをよろしくおねがいします)。
第2部をプレイし終えたときにでもまた記事にして,さらに興奮したり,今回の連載の内容を恥じたりしたい。
そんなこんなで連載第2回,結局のところアイナナの民の思惑通りがっつりゲームの話をしてしまった。ハロプロの話も一切混ぜ込めなかった。でも,アイドルというところには近づいてきた。いいぞ。次はきっとたどり着く。
そして第1回で記事を書くにあたり「省エネ化を進めないといけない」と書いたばかりなのに,文字数が前回よりも爆裂に増えている。なんだこれ。全身の疲労感が凄いぞ。
それもこれも,世の中まだ出会っていないおもしろいゲームが多すぎるせいだ。全部ゲームのせいだ。
■山中拓也(ゲームクリエイター)■
ゲームの企画,脚本,プロデュース,ディレクションなどで活動中。代表作はアニメ化も果たした「Caligula -カリギュラ-」シリーズで,最新の仕事は機動戦士ガンダム40周年プロジェクト「SDガンダムワールド 三国創傑伝(さんごくそうけつでん)」の脚本。元カウンセラー志望で心理士資格を取得している。なお本人には一切直接の関係はないが,最近アツいハロメンはアンジュルム新メンバーの伊勢鈴蘭。
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