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十三機兵防衛圏公式サイトへ
  • アトラス
  • ヴァニラウェア
  • 発売日:2019/11/28
  • 価格:新価格版:7678円(税込)
    ※2022年8月4日に発売予定

    通常版:8980円(税別)
    限定版「プレミアムボックス」:1万4980円(税別)
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読者の評価
85
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十三機兵防衛圏

十三機兵防衛圏
公式サイト https://13sar.jp/
発売元・開発元
発売日 2019/11/28
価格 新価格版:7678円(税込)
※2022年8月4日に発売予定

通常版:8980円(税別)
限定版「プレミアムボックス」:1万4980円(税別)
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Nintendo Switch版 十三機兵防衛圏
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85
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  • 高評価に釣られるな!ほとんどノベルゲーだぞ! 45
    良い点
    ・キャラがかわいい
    ・声優が豪華
    ・ザコ敵の大群に範囲攻撃を打ち込む爽快感
    悪い点
    ・ADVパートが長すぎる
    ・ADVパートの操作がめんどくさい
    ・戦闘パートのグラが初代PSでも再現できそうなショボさ
    ・説明不足な各種効果
    総評
    各所で高評価レビューを見かける本作ですが、正直言って非常に人を選ぶゲームでした。
    ノベルゲーが大好き!SFも大好き!な人は楽しめるのかもしれませんが、ゲームは操作してこそ!な考え方の人には全く合わないと思います。

    ADVパートも分岐があるのかと思いきや一本道で、キャラを動かす喜びは皆無です。
    申し訳程度の操作要素(敵に見つからないようにキャラを動かすとか)もストレス要素でしかなく、これならいっそノベル形式にしてくれてよかったと思いますね。

    SLGパートもグラの酷さは覚悟していましたが、視覚的な情報がほとんどないにも関わらず、テキストでの説明も不足してる感が否めません。
    例えば、戦車を呼び出すスキル。
    スキル説明は「戦車を2機呼び出す」だけです。
    実際に使ってみてもあのグラですので、どこに戦車が出てきたのかも、戦車がなにをしてくれてるのかもわかりません。
    そんなでも、敵の大群にミサイルを打ち込んで一掃!ギモヂェ!ぐらいの脳死プレイでクリア可能。
    ゲーム性の低さが伝わるでしょうか。
    SLGパートはおまけ程度に捉えておいたほうが良いです。

    ということで、おまけミニゲーム付きノベルゲーと言っても過言ではない本作です。
    自分に合うかをよく考えて購入することをオススメします。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 3 3 1 2
  • 見えていた神ゲーはやはり神だった 100
    • 投稿者:pibon(男性/40代)
    • 投稿日:2020/09/24
    良い点
    全て。緻密に描かれたグラフィック。強烈な個性も持ちながらも最終地点で連携する各キャラ。それぞれのバックストーリー。それを少しずつ複雑にしかし決して矛盾しないで最後まで持っていけるシナリオの凄まじさ。
    シンプルで連鎖爆発などでテンポを増した割切った戦闘パート。

    特にシナリオは素晴らしい。SFのパクリなどではなく王道の良いとこどりをしているし、オリジナル要素も盛り込まれている。絶望世界から全てのキャラの救済に至る大団円はお見事の一言。唯一のボーカル曲が心に刺さる。
    悪い点
    あえて言うならばADVパートと戦争パートの関連性が無い事。長期間に及んだ意欲作だが、メーカーの資金力で失った部分も多い。結果的に戦闘を行うタイミングが自由になってしまい、強化ポイントの溜まり過ぎた状態で挑むため難易度が下がってしまった。
    最終決戦も今一つ盛り上がらないのもマイナスで、誰かのレビューにもあったがラスボスは必要だった。そこだけが惜しい。
    総評
    「焼きそばパン」に全てを持っていかれるゲーム。キャラとカップリングだけでも十分に面白いのだが、そこに練り込まれたSF要素が素晴らしい。操作性やデザインも全く不満がなくグラフィックの美しさはこの手のゲームとしてはダントツだろう。恐らく国内ゲームでこの手の作品はこれを超えられない気がしてならない。そのくらいの集大成で、少しでも気になる要素があるのならば今すぐに買ってプレイすべき一本。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 5 5 5
  • 「SF闇鍋」「シチュエーション全部盛り」な作品 80
    良い点
    ・伏線に伏線を重ねた極めて複雑でありながら完成されたストーリー

    本作最大のウリです。本作のストーリーは異常と言えるほどの伏線密度を誇っています。伏線の数だけならあらゆるエンターテイメント作品の中でも史上トップクラスでしょう。のっけから伏線に伏線を重ねたストーリーが展開されますので、おそらく最初は圧倒されてなにがなんだか全くわからないほど。それどころか中盤を過ぎてもまだ全貌が見えてこないほどの伏線量です。

    そして、これほど異常な伏線密度を備えていながら、(簡単とはとても言えませんが)理解が異常に困難なストーリーではないというのが素晴らしいです。普通、これだけややこしいプロットでやってしまいますと、プレイヤーは置いてけぼりになってしまいがちなのですが、本作では、少なくとも全体の流れぐらいなら初回クリアの時点でも十分理解できます

    ・短いセリフでとてもテンポが良いです

    異常なまでの伏線量を誇る本作ですが、意外なことにとてもテンポが良好です。これは、キャラクターのセリフを可能な限り短くまとめているおかげでしょう。これでセリフが普通のアドベンチャーゲーム並みに長かったとしたら、クリアまでに300時間くらいかかるシロモノになっていたと思われます。無駄にダラダラとしゃべる作品が少なくない中で、短いセリフで必要な情報を伝えってしまうセンスは見事の一言です。

    ・攻略などを見なくてもちゃんと進めることができます

    本作の異常なまでに複雑なプロットはゲーム上でもそのまま反映されており、基本的に、キャラクターAのストーリーをすすめるためにはキャラクターBのストーリーをすすめなくてはならないという構造になっていることが多いです。これだけ複雑なプロットでこのようなシステムを採用しますと、どこにフラグがあるのか全くわからなくなってしまって、攻略情報なしにはクリアが異常に困難になってしまいがちです。

    しかし本作は攻略情報なしで問題なくクリアできます。ストーリーの並べ方がとても上手く、各キャラクターのストーリーを順番通りにプレイしていくだけで、自然にフラグが回収できるようになっています。よくぞこの複雑なプロットを綺麗に並べきったものです・・・。

    ・個性が明確でありながらイロモノにはなっていないキャラクター達

    本作はプレイアブルキャラクターだけでも13人、それ以外のプロットに関わる重要キャラクターも含めれば20人近く、それどころか、プレイアブルキャラクターには時代によって姿や経歴が違っていたりするため、そういうのまで全部含めればキャラクター数は40人を超えるでしょう。

    これだけキャラクターがいるとプレイヤー側でも理解が追いつかなくなってしまいがちなのですが、本作はどのキャラクターもいい感じに個性づけされており、言動やしぐさだけですぐにどのキャラクターなのかわかるようになっています。私も最初はキャラクターを追いきれませんでしたが、中盤を過ぎたあたりでは全キャラクターを自然に把握できていました。

    ・古今東西のあらゆるSF要素を使い切った豊富な設定

    本作はプロットだけでなく、そこに使われているSF要素の数も異常な量を誇ります。およそ古今東西のSF要素をほぼ全て使い切ったと言っても過言ではありません。よくもこれだけの量を詰め込めたなと思います。

    ・とても綺麗にまとめられたプロット資料

    本作は異常なまでに複雑なプロットを誇るだけに、理解をより深めるためには、様々なシーンを見返すことが必須です。本作ではありとあらゆるシーンが回想できるようになっているだけでなく、時系列・人物別でもまとめられており、さらに用語集も異常なまでに充実しています。

    ・相変わらずハイクオリティな2Dアニメーション

    相変わらず2Dアニメーションのクオリティがとても高いです。
    特に今回は学生モノということで、ほとんどのキャラクターが特別な能力を持たない普通の学生であり、デザイン的にも学生服という代わり映えしないものであるにも関わらず、豊富かつとてもわかりやすいアニメーションのおかげでキャラクターの区別が容易です。

    ・圧倒的な物量の怪獣に攻められる圧迫感をうまく表現したバトル

    バトルについては、ゲームとしては物足りないものですが、ストーリーの雰囲気の表現としてはパーフェクトでした。本作の設定上、絶望的なまでの数の怪獣を相手にしなくてはならないのですが、ゲーム上のバトルではそれが全然再現されていないというのはありがちなことです。しかし、本作では、ゲームプレイ上でも、絶望的なまでの数の怪獣を再現できています。

    ・結果的に「巨大ロボットもの」になっていません

    本作では機兵の存在感は薄く、あくまでもキャラクターに焦点が当てられていますし、キャラクター達もキャラクターとしての個性や物語上の役割としての側面が重視されており、機兵のパイロットという側面はかなり薄く感じます。各機兵のスペックの違いなどは、物語上ではほとんど無視されている有様であり、これは巨大ロボットものではあればありえないことでしょう。本作における機兵は、物語上のギミックの一つでしかありません。

    これについては、開発者の人は不本意に感じているのかもしれませんが、私としては、巨大ロボットものになっていないことは評価点です。この複雑なプロットにさらに機兵についてのアレヤコレヤを解説されても、頭に入ってこないことは間違いありません。機兵の存在感を抑えたのは正しい判断だったと思います。

    ・快適なプレイフィール

    2Dゲームということもあり、プレイ感は非常に良好です。ロード時間は全くありませんし、あらゆる動作がキビキビとしています。
    悪い点
    ・凝視感のある設定しかなく、本作独自の魅力的な設定がない

    異常なまでの伏線量を誇る本作ですが、残念なことに、本作独自の魅力的な設定はありません。いずれもどこかで見たような設定ばかりであり、「この設定がすごいです!」といえるような設定は1つもありません。伏線の質よりも量を優先しています。

    ・オチが残念

    ネタバレになるため詳しくは述べられませんが、オチは残念です。もっとも、この手のストーリーでオチが残念だと書いた段階で、どういうオチなのかはだいたい想像がついてしまうでしょうが・・・。

    ・ゲームとしては残念なバトル

    バトルはゲームとしては微妙です。RTSであるにも関わらず戦略性はあまり必要としません。基本的には、範囲攻撃で小型怪獣を潰したら大型怪獣に近接攻撃をしかけるだけでOKです。EMP攻撃で飛行タイプを墜落させることさえ怠らなければ、まず負けることはありません。特に機兵が強化される後半になりますと、拠点にこもってドローン連発でほとんどなんとかなってしまう有様です。

    ・肝心の機兵や怪獣のアニメーションがありません

    ヴァニラウェアということで、機兵や怪獣のアニメーションに期待していた人も多いと思われますが、とても残念なことに、バトルでは機兵も怪獣もアニメーションすることなく、アイコンしか出てきません。膨大な量の怪獣を表示しなくてはならないためにしかたがなかったことなのかもしれませんが、非常に残念です。

    なお、機兵についてはストーリー内でいくつかアニメーションがあるほか、スキル画面で小さなアニメーションが見られますので、アニメーションに期待していた人はそれで補完しましょう。

    ・SFお約束要素はお約束として流してしまいがち

    テンポを良くするため、しかたがなかったことなのかもしれませんが、基本的にSFでお約束の要素についてはそれ以上解説することなく、「どういうことなのかみんなだいたい分かるよね?」という感じで流してしまいがちです。まあ、実際だいたい分かるのですが・・・。

    今までにこれ系の作品をプレイしてこなかった人は、SFお約束要素の理解にかなり苦労するのではないかと思われます。








    総評
    「SF闇鍋」「厨二病全部盛り」という表現がふさわしい作品です。企画書の2ページ目に「古今東西のSF要素を全部使います!」と書かれているのではないかと思えるような作品です。

    とにかく本作の伏線の量は異常なレベルで、キャラクターのセリフはほとんど全部伏線というありさまです。この複雑なストーリーがバラバラの時系列で語られるのですから、最初は物語の展開に頭が全く追いつきません。

    しかし、キャラクターのセリフをコンパクトにまとめ、かつストーリーの理解を助ける非常に丁重なアニメーションがあるおかげで、個々の話についてはいずれも理解しやすいです。おかげで、ストーリーが理解できずに投げ出してしまうことはありませんし、あらゆる話に必ず新情報が含まれているため、ダレてしまうこともありません。

    中盤を過ぎたあたりからようやく物語の流れが理解できるようになってきますし、序盤で謎だったところが1つ1つ明かされていきます。また、細かな謎が大量にある一方で、大きな謎は実のところ3つくらいであり、それが判明したあたりから一気に理解が深まります。最後には、この複雑なストーリーの流れを概ね理解したという達成感が得られるでしょう。

    本作の残念なところとして、本作独自の設定がないこと、オチが残念なこと、バトルが微妙であることがあげられるでしょう。

    本作のオチは(中盤を過ぎたあたりで予想していたものの)かなり残念であり、個人的には10点減点したほどの残念要素です。また、ストーリー中の設定は非常に豊富ではありますが、どこかで見たような凝視感のある設定ばかりであり、悪い言い方をすれば借り物で構成されているような印象すら受けます。少なくとも、本作ならではと言えるような独特の設定は1つもありません。

    バトルについては残念ではありますものの、膨大な数の怪獣に攻め込まれるというストーリー上の設定を考えますと、致し方ないかなと考えています。あの数を真面目にアニメーションしたとしたら、PS4でちゃんと動くのか怪しいですし、また、あの数を相手に戦略性の高いバトルをしなければならないとしたら、大半のプレイヤーが疲労困憊してしまうでしょう。バトルを大味に抑えたのは正しい判断だったと思います。


    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 5 4 5
  • 高い密度と柔軟なゲーム進行でクリアまでずっと楽しい 95
    • 投稿者:マイタケ(男性/30代)
    • 投稿日:2020/02/04
    良い点
    ・シナリオ進行形式
     今作は純粋なアドベンチャーパートと13人の主人公ということで、オーディンスフィアを楽しめた私としては非常に期待していたのですが、その期待を超えてきました。

    ・世界観
     まさにSF全部のせ。ライトなSFファンの私はワクワクしっぱなしでした。

    ・2Dグラフィックス
     とにかく美しい。夕日の光も綺麗です。キャラクターもよく動き、操作場面でも表情や視線の変化がしっかりあるのも良かった。

    ・戦闘システム
     タワーディフェンスとターン制バトルのいいとこ取りが良くできてます。TDとしては取っつきやすく、ターン制としては楽しい忙しさや高い爽快感があります。

    ・難易度設計
     三段階中一番難しい難易度でプレイ。やり応えがありつつも後半の難しい数ステージを除き、レベル上げ等の作業なく初見クリアできるぐらいの楽しくプレイするのに丁度良い難易度でした。高難度ステージも兵装の解放さえしっかりしていれば理不尽なことはなく、達成感があります。

    ・用語集
     質・量共にものすごく充実しています。ゲーム進行に伴って明らかになった情報の解説が追加されていき、ゲーム内情報に限れば豪華な設定資料集みたいなことになってます。重要な用語以外にも小物や死語などの説明もあります。
    悪い点
    ・バトルパートのユニットがすべてアイコン表示
     画面の見づらさやサイズ比を考えると今がベストなのでしょうが、欲を言うならもっと機兵や怪獣の姿を堪能したかった。

    ・シナリオ上の怪獣の扱い
     しっかり世界観に沿っているので仕方ないのですが、できればあの怪獣にはもっと活躍してほしかった。

    ・アドベンチャーパートの達成感にキャラごとに差がある
     シナリオ全体でみればそれぞれ見せ場があるのですが、特にお気に入りのキャラがいる人は気になるかもしれません。
    総評
     密度とボリュームの両立がすごい。特殊な形式のゲームであるものの、プレイしやすい要素が多く、世界観が気になった人や普段からアクション以外のゲームをプレイするSF好きなら多くの人が楽しめる作品だと思います。

     バトルパートの難易度選択について。バトルパートには育成要素があるため、縛りプレイを楽しめるような人以外、同じステージを何度もプレイするゲームではないと思います。そのため、まずは最も難しい難易度から始めて、必要に応じて難易度を下げることをお勧めします。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 5 5 5
  • SFオールスター 75
    • 投稿者:ank(男性/30代)
    • 投稿日:2020/01/15
    良い点
    シナリオが壮大で面白い
    設定が予想以上に濃い
    グラフィックが綺麗
    キャラのモーションが綺麗
    機兵のデザインが武骨で秀逸
    機兵でのバトルは爽快感があり秀逸
    悪い点
    シナリオが長い、疲れる
    所々チャートの進み方で悩むところがある
    ゲームなら最後にボスがいてもいいのでは?
    総評
    購入予定はありませんでしたが口コミで購入
    シナリオを読むのが非常に疲れます
    ですが日を置くとクリアせずに終わってしまいそうなので4日でクリアしました
    感想はやり遂げた感と、やっと終わってくれたというのが6:4くらい

    シナリオは機兵を使って防衛するだけの何かだと思ったら予想以上に壮大な物語でした
    設定も非常に細かく整合性とるの大変だっただろうなと、良くゲーム化できましたねこれ
    ゼノギアス程ではないですがサイレン位の設定ボリュームはあると思います
    特にタイムスリップの設定は感動しました

    リンダキューブ、ネクサスのレーテ、レプリカント、ETに恋愛と学校とロボットとやきそばパンを混ぜて作ったロマンの塊のようなシナリオですね
    映画ファンならもっと色んな作品がでてくるかも
    ここにタイムスリップの独自解釈が入ってカオスながら見事に一本に繋がっています

    ただ、ひたすらに長いです
    13人という人数が適切とは思えず、大筋に不要では?と思うキャラがチラホラ
    この異様な長さはもう少しまとめられたかと思います

    この疲労感も手伝い終盤怒涛の展開!とはならず淡々とゲームを進めていました
    EDではやっと終わってくれた…という疲労感が一番の感想です
    二週目は絶対にしませんが一度はやってみてもいいかも
    同じザッピングゲーなら428や街の方が纏まっていて好きですがこの作品も面白いのは間違いないです

    そしてシナリオと同等以上に面白いのがこのバトル
    最初グラフィックの微妙さに首をかしげましたがすぐに理由がわかりました
    敵の数と撃破エフェクトの量が尋常じゃない
    大多数の敵を大多数のミサイルで大多数の花火に変える作業はまさに爽快の二文字
    終盤はやり過ぎて処理落ちを起こしています
    これは美しいグラフィックではできない芸当ですね(PCなら別ですが)
    初見一度も休息・敗北しなくてもクリアはできる絶妙な調整も素晴らしいと思いました

    シナリオが長い点が一番大きな欠点
    そこを越えられれば幅広い層の記憶に残る作品になると思います
    特に10代とか他の作品に触れていない人ほど感動できそうな気がします
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 3 4 2
  • ストーリー・グラフィック・SLG要素、全てが高い水準で纏まったSFジュブナイルの良作。 95
    • 投稿者:D-D-DOM(男性/20代)
    • 投稿日:2019/12/25
    良い点
    ◆グラフィック

    ヴァニラウェア作品お馴染みの、描き込まれた背景の中で、キャラクターの立ち絵が描かれたまま動くようなグラフィックは本作でも健在。
    ストーリーの主な舞台が1980年代であり、VHSや電話ボックスなど今は廃れてしまった機器が最先端だったり、不良の服装がボンタンでリーゼントだったりなど、当時の文化やローテクからハイテクに移行していく潮流などどこか懐かしい雰囲気が表現される。
    またタイトルにもある機兵をはじめとしたSF描写も丁寧であり、全編にわたって人物・もの・風景のすべてが特有の水彩と油彩を足したようなタッチで描かれている。

    ◆ストーリー

    ゲームモードは13人の主人公それぞれの視点からストーリーを追っていく「追想編」、複数の機兵を操作して怪獣を撃破するSLGパートである「崩壊編」、作中で登場した用語やストーリーの時系列を確認できる「究明編」の3編から成る。
    プレイしはじめたばかりの序盤には、「追想編」は主人公によっては共通の登場人物も出ず物語の舞台も違い、一方で「崩壊編」では主人公らが(一見唐突に)機兵という巨大ロボットに乗って怪獣と戦っているなど、すべての物語が「点」として独立しているように思われる。
    しかし進めるにつれ、ある主人公が他主人公のストーリーで登場人物として出てきたり、「崩壊編」の一要素として独立した存在であったはずの機兵が「追想編」に登場してくるなど、「点」が「線」として繋がってくる。
    そのためストーリー後半になればなるほど、意味の解らなかったイベントなどの意味が判明し、様々な要素が繋がり大きなストリームになってくるカタルシスがある。

    また各主人公のストーリーにはそれぞれ特色があり、往年の名作SF映画・小説のオマージュ溢れるSFものからラブコメの波動を感じる青春ジュブナイルものまでで、各主人公のストーリー色をメタ的に見ながら進めるのも面白い。

    プレイの流れは基本的には、
    「崩壊編」でSLGをプレイ → 「追想編」で各主人公のストーリーを進める(不明な用語等が出てくる) →「究明編」で登場した用語やイベントを確認し考察する →「崩壊編」…
    という風になる。

    ◆SLGパート(「崩壊編」)

    機兵には近接戦闘型の「第一世代機」、遠近・支援型の「第二世代機」、遠距離戦闘型の「第三世代機」、飛行型の「第四世代機」の4種類がおり、ウェーブ毎に13人の中から最大6人を選んで操作し、残りはターミナル(怪獣に制圧されるとゲームオーバー)を防衛する。
    怪獣はステージの各所から出現し、概ねステージ中央のターミナルを目指して侵攻してくる。プレイヤーは出現する怪獣を全滅させる、または指定されたボス怪獣を撃破してクリアを目指す。
    難易度は3種類から選べ、途中でも変更できるので、自分に合った難易度でプレイするのがいいだろう。
    ステージを進める毎に怪獣の種類・性能は増加・向上していき、対処しきるのが難しくなってくる。各機兵は6つまで兵装を選択できるがどれも万能ではなく一長一短であり、(特に高難易度や後半ステージでは)「どんな敵にでもこの攻撃でオッケー」というものは存在しない。
    例えば主に第一・第二世代機が使える近接攻撃は高威力であるが飛行型の怪獣には当たらないし、主に第二・第三・第四世代機が使える遠距離の範囲攻撃は強力な怪獣を仕留めきれないことも多い。怪獣を倒すとEP(所謂MPの類)が手に入りはするが、かといって何も考えず大技を放ってばかりいるとすぐにEPが枯渇する。
    各機の立ち回りと使う兵装とを、いかに敵に合わせて柔軟に切り替えていくかが問われる、なかなかに硬派なSLGになっている。
    悪い点
    特に思いつきませんが、細かい点を少しだけ。

    ◇細かい点

    ・過去の作品に比べ料理が少ない。でも本作をプレイして久々に焼きそばパンを買ったのは俺だけではないはず。

    ・素人考えだが、「崩壊編」のステージがあと1つ2つあったらボリューム的にも満足だったかなとは思った。ただそうすると今度はストーリー進行のテンポが悪くなりそうなので、ゲーム全体で考えれば現状がベストなのだろうとも思う。

    ・13人のストーリーを共通して貫くストリームがいくつも存在するため、「究明編」で用語の意味やイベントの時系列を追っていないとちんぷんかんぷんになる。逆に言えば考察のし甲斐がある。
    総評
    約55時間でクリア、トロコン済です。
    ヴァニラウェア作品は朧村正(+DLC)、ドラゴンズクラウン、オーディンスフィアをプレイ済です。
    ここまでヴァニラ作品をプレイしておきながら、まだ新作を予約するか踏ん切りがつかず本作は普通に購入したが、本作で「あ、ヴァニラ作品は今後予約して買お」と決心がつきました。

    魅力に関しては「良い点」で割と語ったのでそちらにて。
    ストーリーの完成度、キャラ・機兵デザインの各所に溢れるフェチズムなど、アニメ化しても面白そうだなと思います。ただ主人公が13人もおりストーリーの密度も高いので仮にアニメ化したら1クールでは足りなくなりそう。

    ストーリーが魅力の大部分を占めていると思うので、興味がある方、ヴァニラウェアの過去作をプレイして気に入っている方は、ネタバレを踏んでしまわないうちに購入されることをお勧めします。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 5 5 4
  • とても良いゲームでした 80
    • 投稿者:ラムタム(男性/30代)
    • 投稿日:2019/12/25
    良い点
    キャラクター、ストーリー、イラスト
    どれもとてもよかったです。

    システム的に
    バトル、ノベル、設定資料の3つがあり
    ノベル部分は今までのヴァニラウェアのストーリー展開部分のイメージです。

    ・バトル
    それこそガンパレード・マーチの
    システムを簡単にした感じというか
    映像に上がっているのがすべてです。
    バトルシーンが何なのかと皆さん思っていると思いますが、
    ガンパレを簡易的にたようなゲームです。
    正直ここはすごい面白いとは思いませんでした…

    ただわらわら出てくる敵を倒す爽快感や強力な敵を倒しに行くのは面白く
    ガンパレみたいにたまにバトルシーンのカットインを見せてくれたら盛り上がったのに
    と思いました

    ・ノベル
    キャラクターごとに進行率があり好きなキャラから進められます。
    ただ物語の重要な部分だったりは一部のキャラクターだったり
    戦闘を進めないと読めません。
    ネタバレなくストーリーの良さを伝えるのは難しいですが、
    ストーリーに伏線が色々とあり、
    終盤になるにつれてどんどん回収されていき、
    最後は本当にやってよかったと思いました。

    ・設定資料
    現時点でわかっているものが追加されていき
    更新があるとどんどん追加されていくのでストーリーが進んでいくにつれて
    どんどんわかっていく事が多いので
    ストーリーだけでわからなかった点を理解することができました。
    悪い点
    バトル部分が多少残念
    何度も言いますがガンパレとを簡易化した感じです。
    コマンドを選ぶとその行動をしてWAVEの代わりにクールタイムがあり、
    敵の攻撃は攻撃まであとどれくらいかわかるので
    回避するのか迎撃するのかごり押しするのかといった感じ
    せっかくあれだけクオリティの高い3Dもモデルもあったのに
    使わないとはもったいない(特典の鞍部の部屋より)

    ノベルで一部回収していなくても進んでしまうところがあったので、
    それは悲しかったです。
    (クリア後に読み直しができるのとストーリーとしてはハズレというか正解の選択肢ではないので何も起きない)
    総評
    個人的にはとてもお勧めします。
    レビューを読んでいる時点で興味があるのだと思いますが、
    何も調べずにやるべきです。

    特に取り返しのつかない要素はありませんので
    ゆっくり自分のペースで進めてみるといいと思います。

    ストーリーも最初ガンパレみたいなんだろと思って進めていましたが
    SF小説のハイペリオンとかに近いかもしれません。
    同じ設定の世界にいるのに一人一人のストーリーの進み方解釈が違い
    伏線が回収されていくシーンはとても面白かったです。

    今年色々なゲームをやりましたが
    とても楽しめるゲームでした。

    サウンドについてはPVで使われていたような
    ボーカル付きのものはほぼなかったです
    (戦闘シーンで一度ストーリーで何度か)
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 5 5 4
  • 来たれRTS初心者! 95
    • 投稿者:きぶ(女性/30代)
    • 投稿日:2019/12/13
    良い点
    ヴァニラウェアは日本において、RTSゲームを制作する希少なメーカーだ。
    グリムグリモアのようなRTSゲームに触れた方なら分かるかもしれないが、
    今作はよりRTS初心者がとりつきやすいシステムとなっている。

    トータルウォーのようなオーソドックスなRTSとの違いを述べていく。

    まず機兵に行動時間が存在すること。
    これはコマンドを入力し終え、再度動かせるまでに時間を要する。
    つまり間接的にターン制を取り入れているのである。
    行動を終えた機兵は再度動かすまでに移動ができないので、その点を考慮する必要がある。
    だからこそ、そこに面白さが生まれるのだ。

    ある意味シミュレーションRPGのようなRTSであり、もちろんレベリングもできる。
    しかし難易度を上げると、歯ごたえのある戦闘も楽しめる。

    ストーリーを早く楽しみたいのであれば、難易度カジュアルで遊ぶのも一手だろう。
    シナリオが素晴らしいが、ネタバレになるのでシステム面のみレビューしておく。
    悪い点
    敵が視認し辛い。
    総評
    グリムグリモアと合わせて、RTSに興味のある全ての方に遊んでほしいゲームです。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 5 5 5
  • 革新的ストーリーテリングのSF大傑作 95
    • 投稿者:Ruitare(男性/30代)
    • 投稿日:2019/12/08
    良い点
    ・職人技と言えるほどの素晴らしい2Dグラフィックス
    ・キャラクターの仕草や表情が非常に丁寧に表現されている
    ・壮大で複雑なSFのストーリーと設定は終始好奇心を刺激する
    ・テンポの良い非常に巧いプロット
    ・魅力的な登場人物
    ・13人もの主人公の目線でプレイすることで物語が多角的に語られている
    ・クラウドシンキングはプレイヤーが物語を理解するのを助ける
    ・テキストボックスがないこと
    ・シンプルながら満足できる戦闘
    ・フルボイス
    ・素晴らしい声優陣の演技
    ・快適なユーザーインターフェイス
    悪い点
    ・崩壊編の戦闘における処理落ち
    ・一部の複雑な設定は簡易的に語られている
    総評
    体験版をプレイした時から一気に物語や世界観に引き込まれました。

    本作の素晴らしい点は数え切れないほどありますが、13人のキャラクターそれぞれの目線でプレイできるからこそ描くことのできる複雑な構造を持ったストーリーは常に先が気になり、やめ時がわからなくなるほどでした。

    また、本作ではビジュアルノベルやJRPGによくあるテキストボックスが出ません。
    2Dのキャラクターが生き生きと動き、細かな仕草一つとっても本当に丁寧かつ巧みに作られており、テキストではなくキャラクターの芝居とセリフでストーリーが語られているのが新鮮でした。

    ストーリー主体のアドベンチャーゲームながら、キャラクターを動かすことの楽しさをちゃんと入れているのが秀逸でした。

    ストーリー自体も驚きの連続と意外性に溢れており、本当に楽しませてもらいました。
    緻密な設定は非常に説得力があります。SFファンならまず間違いなくハマれるストーリーです。ゲームのストーリーとしては数年に1度あるかないかというくらいに傑出しているかと思います。

    戦略シミュレーションゲームのような戦闘をする崩壊編も、見た目のシンプルさ以上に奥深く、爽快感もあって退屈しませんでした。

    「このゲームの物語を体験しないのは損だ」と言い切れるほどの快作です。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 4 5 4
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