プレイレポート
9月3日にオープンβテスト開始の「レーシング娘。」プレイレポート。擬人化された“R娘。”だけでなく,クルマ愛があふれたシステムにも注目
同社が得意とする「可愛い女の子達を愛でて楽しむ」という遊び方はそのままに,クルマに対するマニアックな情報が随所に詰め込まれているのが特徴だ。なお,開発会社はゲーム内容を正当に評価してほしいという運営サイドの思惑もあって,あえて公表はされていないが,とある有名な開発会社が制作を行っており,グラフィックスを含めて総じてゲームの質は高い。
今回,短い時間ではあったが,事前にテストプレイをさせてもらったので,そこで得た情報をまとめて紹介していこう。全体的な印象としては,DMM.comのブラウザゲームらしい,手軽にソロで長く遊ぶことができるタイプのゲームとなっている。「艦隊これくしょん -艦これ-」などDMM.comのブラウザゲームのファンと,クルマに興味のある人にはとくに注目してもらいたいタイトルだ。
クルマネタ満載のマニアックゲーム
R娘に至っては,グラフィックスのクオリティが高いのはもちろん,対応する車種の特徴がきっちり反映されていて,「そうそう,このクルマのフロントはこんな感じだったよね」と,マニアも唸らせる作りとなっているのがポイントだ。
車種は,サーキットを疾走するスポーツタイプだけでなく,ラリーカーやトラック,三輪タイプなど一風変わったものも用意され,ローンチ時点での総数は40以上とのこと。とくに1970〜1980年代の国産車が充実しているので,ノスタルジックな気分に浸れる人も多くいるはずだ。
また,R娘は,フォームチェンジ(いわゆる進化)することによって,クルマの年代が変わったり,グレードが上がったりして,見た目と性能が大きく変化する。
また,名前が変わらず,前期型から後期型に変わるだけのときも,細かい変更点がきっちり再現されている。ホンダのCR-X delSolなら,フロントのアクセサリライトの有無で前期型と後期型で区別できるといった具合だ。
なお,ゲーム内で車種は明確には表示されていないのだが,型式番号が表記されている。知っている人にはピンとくる番号だが,どうしても車種が分からない場合は,ネットで調べてみるのもよいかもしれない。
R娘の入手には,毎日のログインで入手できるディーラーチケットを使う。これを消費すると,R娘の候補が4人登場し,その中から一人を選択する方式だ。
このチケットにはいくつかの種類があり,それぞれ出現するR娘の傾向が異なっているようだ。「Rスピリッツ」というアイテムを使うと連続して発注をすることもできる(DMMポイントで購入も可)。また,ごくまれにレースで優勝することで新しいR娘がチームに興味を持ってくれることもあるのだとか。
R娘を育成し,パーツなどをカスタマイズしてレースでの勝利を目指そう
ゲームでは,プレイヤーはR娘の所属するチームを運営する“監督”として,世界各地で開催されるレースにR娘達を派遣して勝利を目指す。
レースには,レギュレーションが設定されていることがあり,これを満たしたR娘でないと参加ができない。レギュレーションを満たしていても,レースで勝つことを考えると,パーツのセッティングやチューニング,スキルの装備などやることは数多い。ここでは,レース前にチェックすべき項目を解説しよう。
●R娘の能力
R娘には,最高速/加速力/ブレーキ/グリップ/車体強度という5つのパラメータが設定されいている。フォームによって各パラメータの基本ステータスが決定され,さらにパーツやタイプ変更を行うことでステータスが変化する仕様だ。また,レースの直前でスピード/テクニック/バランスを重視した3種類の簡易チューンを施すこともできる。
最高速はその名のとおり,どこまでスピードが出るのかを表し,加速力は最高速に到達するまでのスピードを表すパラメータだ。コースでタイムを縮めるためには,この最高速と加速力のバランスが大事になる。
ブレーキは,コーナーやカーブをうまく曲がるために必要な数値で,グリップも同様にコーナーが多いコースで重要な数値だ。R娘はレースに出場すると耐久値つまり体力を消費することになるが,車体強度という数値が高いと,その分だけ体力の消費が軽減できる。
●セッティング
R娘には,POWER/BODY/CONTROLという3タイプのパーツを装備させることが可能だ。傾向としては,POWERは主に最高速と加速力,CONTROLはグリップとブレーキ,BODYはそれぞれのクルマで異なったパラメータが上昇する仕組みとなっている。
パーツは「開発」で製作する。★マークでレアリティが違い,当然レアリティが高いほうがより効果が高いのだが,R娘には装備キャパシティが決められていて,レアリティが高いほど装備コストも高く設定されている。
●R娘のスキル
スキルはMENTAL/COURSE/SPECIAL/DEADHEATの4種類に分かれていて,MENTALはR娘が持つ性格のようなもので,レース中は常に効果を発揮する。ほかの3種類は,習得したスキルを自由に付け替えできるのだが,MENTALだけは変更ができない。同じR娘でも,入手時のフォームの種類によってMENTALスキルが異なっているので,新しいR娘が手に入ったらすぐにチェックすべきだろう。
COURSE/SPECIAL/DEADHEATの3種類は,レース中に条件を満たすと一定確率で発動するもので,参加するレースの状態や戦法に合わせて最適な組み合わせを考えて装着しよう。
実際にレースが始まると,R娘は自身の判断で走行し,プレイヤーはコースの全景を見たりすることはできるが,基本的には彼女達の走りをただ見守ることになる。
スキルが発動するたびにカットイン画面に表示され,熱いデッドヒートが繰り広げられるが,レベル上げのために何度もプレイする場合,倍速モードで展開を早くしたり,レース自体をスキップして結果だけ表示させることも可能となっている。
レース後は参加させたR娘のメンテナンスが必要だ。走行で減ってしまった耐久値は「REPAIR」で回復させ必要があるが,これには自然に増えていく資源(FRP/ガラス/鋼材)と,一定の修理時間を要する。レース中に耐久値が0になると強制リタイアとなり,スクラップ状態(復帰に多大な資源と修理時間が必要)になってしまうので,毎回修理するのがオススメだ。
また,燃料(資源の一種で自然回復あり)の概念もあるので,「FUEL」にてR娘に燃料を補給することも忘れずに。
R娘との触れ合いからレースに役立つ要素まで数多くのコンテンツを完備
続いて,R娘の育成とレース以外のサブコンテンツを紹介しよう。
いわゆるクエストの意味合いが強い「MISSION」は,毎日更新されるものを含め,その目標を達成すると資源や貴重なアイテムが入手できる。ミッションを受諾するというプロセスはないので,こまめにチェックするだけで良い。
「Sponsor」というコンテンツは,スポンサーが出してくるお題に対して最適なR娘を選択し,運がよければアイテムなどが手に入るというもの。所要時間が設定されているので,レースに出場させないR娘をこのコンテンツで活用することになるだろう。大型バスなどのレースに向かないようなR娘は,このSponsorで活躍できるのかもしれない。
対人要素の「Battle」は,ほかの監督達が育てたR娘とレースを行うことができるコンテンツで,非同期型で複数のR娘がレースに出場する。バトルは1日に5回までと回数制限されているが,フォーム開放に必要な許可証が手に入るので毎日欠かさず出場したい。ランキングも開催されているので,自分の育てたR娘の実力を確かめるために参加するのも一興だろう。
パーツの開発については,ミッションなどで手に入る「発注書」と資源を組み合わて自力でパーツを生み出すことになるが,これは投入する資源の量とバランスによってできあがるパーツの傾向が異なってくる。同じパーツでも“特別性”など,性能が違ったものができたりするので,配合を研究する価値はありそうだ。
R娘達と直接触れ合えるお楽しみ要素としては,レース勝利時の「ビクトリーシャワー」と「ワックスがけ」が挙げられる。ビクトリーシャワーは,勝利で喜ぶR娘に向かってシャワーを浴びせて,喜びを分かち合おうというもので,着ている服が濡れて大変なことになったりする。専用の画面になるが,ビクトリーシャワーの結果でステータスが変わるようなことはないので,紳士らしく振る舞いたい。
ワックスがけは,専用の画像があるわけではないが,ワックスをかけることで「調子」がよくなり,レースで普段以上の能力を発揮……できるかもしれない。専用ワックスという特殊なアイテムが必要なので,手に入れたらお気に入りの娘をしっかり手入れしてもらいたい。
カーステレオとでもいうべきサウンド関連の要素が充実しているのも特徴で,ホーム画面/レース/バトル/イベントなど,好きな場面で好きな曲を流せるようになっている。テストプレイ時は確認できなかったが,プレミアムサウンドとして有料の楽曲も多数用意する予定もあるとのこと。ちなみに,デフォルトで用意された音源を担当しているのは某レースゲームの楽曲でも有名なSuperSweepだ。
ゲーム全体で見るとレースが完全オートであることもあり,手軽さを重視したコンパクトなブラウザゲームとなっているが,設定周りに関しては異常なほどのこだわりが溢れていて,“愛車擬人化&シミュレーター”というジャンル名のとおりのタイトルに仕上がっている。キャラクターが可愛いからという理由でゲームをプレイしても十分に楽しめるのだが,クルマへの造詣が深い人ほど,本作の魅力にはまってしまうのは間違いないだろう。
サービス開始日まで事前登録も行われているので,まずはこちらに登録し,ちょうど始まったばかりのオープンβテストに参加して,レーシング娘ライフを満喫してみよう。実際にプレイしてみれば,本作がどんなゲーム性を持っているのか,またどれだけクルマへの愛にあふれた作品であるかが分かってもえらえるはずだ。
「レーシング娘。」公式サイト
キーワード
(C)DMM.com POWERCHORD STUDIO
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