ホール11にある東プレブース
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [TGS 2016]東プレのアナログ入力対応キーボードは,強烈なカスタマイズ機能を実装して11月に発売](/games/317/G031703/20160915154/TN/002.jpg) |
2016年5月,製品名未定の時点で4Gamerのライター陣がそれぞれ評価した,東プレの
アナログ入力対応キーボードを覚えているだろうか。押下による静電容量の変化を利用してキー入力のオン/オフ判定を行う静電容量式スイッチの特性を活かし,キーの押下量をアナログ入力として扱うという製品だ。
一般的なキーボードとして利用できるだけでなく,マウスやゲームパッド,MIDIキーボード(=鍵盤)としても使えるというインパクトに惹かれた読者も少なくないと思う。何のことか分からないという人は,ぜひ一度,
先のテストレポート記事をチェックしてほしい。
そして東京ゲームショウ2016。東プレは,
11月に税込2万9800円前後で数量限定発売として,アナログ入力対応キーボードを出展した。ようやく付いた製品名は「
REALFORCE 108UH-ANLG」で,日本語108キー配列を採用する現行製品「REALFORCE 108UH」のアナログ(ANLG)入力対応版という扱いになる。
REALFORCE 108UH-ANLG。東プレの担当者によると,この特殊な仕様のキーボードをREALFORCEブランドとするにあたっては,会社の偉い人と相当なすったもんだがあったそうだ
![画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / [TGS 2016]東プレのアナログ入力対応キーボードは,強烈なカスタマイズ機能を実装して11月に発売](/games/317/G031703/20160915154/TN/004.jpg) |
ぱっと見は5月の時点で評価した試作機と変わらない印象だが,REALFORCE 108UH-ANLGで東プレは,「
試作機に対して4Gamerが『気になる』と言った部分を全部潰した」という。
最も重要な変更は,キーボード以外の動作モード「マウス」「MIDI鍵盤」「GameD」「GameX」において,使うキーのカスタマイズが可能になったことである。試作機だと,たとえばマウスカーソルの移動は方向キー固定,MIDI鍵盤モードではキートップ上に「・」のあるキーが黒鍵盤といった具合に,動作モード変更時のキーは完全に固定だった。
ゲームパッドとして使うことになるGameDとGameXの両モードでもキー割り当ての変更は一切不可能で,これがゲーム用途での使い勝手をかなり悪くしていたのだが,REALFORCE 108UH-ANLGでは,製品ボックスに付属する設定ツール「RealStation Tool」から
フルカスタマイズが可能になったのだ。
これはGameDおよびGameXモードのキーアサイン(※試作機だとGameDとGameXは別モード扱いだったが,REALFORCE 108UH-ANLGではキーアサインを共有するようになった)。「0」が無効のキーで,1以上の整数を振ってあるキーが有効だ。たとえば[Enter]キーに機能を割り当てたいときは……(下に続く)
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(続き)RealStation Tool上で[Enter]キーを選択すると,こんな感じのダイアログが出て,キーを割り当てられるようになる。ダイアログには,ボタンの項目名と対応する数字の相関が書いてあるので,これに従って入力すればOKだ。たとえば[Enter]キーを[Start]ボタンに割り当てたければ,「25」と入力すればいい。ちなみに,左右トリガーだけはそれぞれ2つのキーに割り当てられるが,ほかは1キーずつ。[Enter]キーを[Start]ボタンに割り当てたら,それまで割り当てていたキーは「0」を入力する必要がある
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こちらはMIDIモードの設定ダイアログ。ちょっと分かりにくいと思うが,「設定項目名」以下に例示されている数字はすべて「ド」の音だ。一番低い「ド」が「24」で,「ド」と次の「ド」の間は,間の数字で対応するわけである。なお,MIDIモードではプリセットを切り換えるプログラムチェンジにも対応した
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変更例の1つとして,こちらはマウスモードで,標準だと[↑]キーに割り当てられている「マウスカーソルの上移動」に相当する設定値「1」を10キー部の[1]キーへ割り当て直したところ。こんなことも簡単に行える
![画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / [TGS 2016]東プレのアナログ入力対応キーボードは,強烈なカスタマイズ機能を実装して11月に発売](/games/317/G031703/20160915154/TN/009.jpg) |
また,この「割り当てられるキーをフルカスタマイズできる」ようにした副産物として,今後のソフトウェアアップデートで,Mac用キーボード化したり,あるいはDUALSHOCK化したりすることも,物理的には可能だという。実際,東プレの社内では,GameDモードのカスタムによって,REALFORCE 108UH-ANLGをPlayStation 4のリモートプレイでコントローラとして使うこともできているそうだ。
希望する声が多ければそういったアップデートも真剣に考えるそうなので,発売後に入手したら,その時点で東プレに要望を出すというのも手だろう。
[Space]キーの左隣は,[無変換]キーとしても使える[REALFORCE]キーとなった
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もう1つは新機能というより懸念点の解消である。
標準的な日本語108キー配列だと,[Space]キーの左には[無変換]キーがあるのに対し,試作機では[Fn]キー的な挙動の[Topre]キーとなっていて,[無変換]キーがなくなっていた。それが,REALFORCE 108UH-ANLGで[Space]キーの左は,基本的に[無変換]キーとして動作し,ファンクションキーと組み合わせたときのみ[Fn]キーとして動作する[REALFORCE]キーに変わっている。これは,日本語キーボードとして普通に使いたい人にとって重要な仕様変更となりそうだ。
というわけで,「アナログ入力対応」の一点突破的なキーボードだったのが,発売前に,使い勝手面で大幅に手が入って,個人的には買うほかない感じになったなあといったところ。
先に別記事で紹介した純粋なゲーマー向けキーボード「REALFORCE RGB」も,最終製品はかなりの完成度で出てきそうだが,REALFORCE 108UH-ANLGも,静電容量派なら見逃せない仕上がりになりそうな予感がある。