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「√Letter ルートレター」のプレミアムイベントが島根で開催。初公開となる実機映像を交えてゲームシステムも紹介されたイベントの模様をレポート
「√Letter ルートレター」公式サイト
同イベントの司会を務めたのは,坂田智子役としてゲームに出演し,方言指導も行った島根県出身の声優 麦穂あんなさんと,TSK山陰中央テレビの岡本隆志氏。
島根県商工労働部 次長 伊藤 宏氏 |
コニー・ローさん(左)と,ソニー・インタラクティブエンタテインメント台湾 プレジデント 江口達雄氏(右) |
本作の物語は,15年前に「私は人を殺しました」という手紙を残してやり取りが途絶えてしまった文通相手,文野亜弥の消息を探るため,33歳となった主人公 中村貴之が島根県にやって来るところから始まる。しかし,手紙に書かれた住所は空き地となっており,亜弥は25年前に亡くなっているという。
果たして,彼女に一体何があったのか? 貴之は手紙に書かれていた7人の同級生を探し出し,彼らから証拠や証言を集めていく。ゲームには大きく5つの結末が用意され,SFチックなものや,ホラーっぽいものもあるとのこと。
ゲームシステムに関しては,「手紙パート」と「追及パート」の2つが紹介された。まず一つめの手紙パートは,亜弥の手紙への返信内容によってシナリオが分岐していくというもの。ゲーム中では8回の手紙のやり取りがあり,これによって結末が変化していくが,1周めでは真相に辿り着けず,2周め以降で初めて真相が明かされるという。
もう一方の追及パートは,“半落ち”した同級生を“完落ち”させるというもの。これは,なかなか真実を語ってくれない彼らに対し,適切なタイミングで証拠や証言を突きつけつつ,手紙に書かれていた亜弥の想いを彼女の代わりとなって級友に伝えることで気持ちを動かし,真実を話してもらうというシステムだ。
本作は,1周めのクリアに約10時間かかるボリュームだが,2周め以降はスキップモードを活用すれば2時間くらいで周回でき,5つのルート全体で20時間ほどでクリアできるとのこと。さらに,やり込み要素として「しまねっこを見つける」「流浪の作家と出会う」「幻のカクテルをつくる」という3つのサブストーリーが用意されており,これらをクリアすることでギャラリーモードが開放される。さらに,日髙さん,皆口裕子さん,井上喜久子さんの3名の「ミステリー女優」によるプレミアムトークも楽しめるとのこと。
また,本作には島根に住んでいる8名の方がゲームに登場する。同イベントでは宍道湖観光遊覧船 はくちょう号のキャプテンである白鳥観光有限会社の上谷雅宏さん,中村BARを経営する株式会社中村の中村夫妻,カフェ・ウォーターワークスの安来潔史さん,だんごや萌音の小森啓子さんが壇上に招かれ,ゲーム内でのイラストと共に紹介された。
中村BAR |
TSK山陰中央テレビ |
神在庵 |
八重垣神社 |
京店商店街 |
松江城 |
続いて,「声優Liveシアター in 島根」と題した,麦穂さんと日髙さんによる特別シナリオの生アテレコが披露された。これは,2人がそれぞれ演じる坂田智子と文野亜弥が現実世界でゲームの舞台を案内しつつ,亜弥の同級生にまつわるエピソードを紹介するというもので,登場人物の核心に迫る部分もある,聞きごたえのある内容となっていた。
藤氏は本作のシナリオについて,複数の分岐や結末がある中で,いかにしてミステリーとしてのつじつまを合わせてストーリーを作るかが腕の見せどころであり,楽しんで執筆できたとコメント。ちなみに藤氏は,上述の“放浪の作家”としてゲームにも登場する。
イベントの終盤には,オリジナルポストカードや本作の豪華限定版「√Letter ルートレター PREMIUM EDITION」がもらえるプレゼントコーナーも。特賞には,なんと「角川ゲームミステリー」シリーズの第2弾への出演権が用意されており,白熱のジャンケン大会の末,松江市在住の女性が次回作への出演権を獲得した。
またサプライズメッセージとして,島根県出身の俳優 佐野史郎さんのビデオメッセージが上映されたほか,本作の主題歌「純愛ラプソディ」を歌うろんさんが,佐々木ありさ役として声優に初挑戦することが発表され,ろんさんがニコニコ生放送を通じて喜びのコメントを寄せている。その後は,登壇者全員がステージを降りて会場で餅まきを行い,安田氏による閉会の挨拶を迎えて,イベントは大盛況のうちに終了した。
最後に,日髙のり子さん,藤 ダリオ氏,安田善巳氏からのコメントを掲載して,本稿の締めとしたい。
日髙さん:
私は東京生まれの東京育ちなのに,今回のイベントでは本当にふるさとに迎え入れてもらったような温かさを感じました。昔はよくゲームをプレイしていたけれど,最近はあまりプレイしていないという人でも入りやすい作品なので,青春時代を思い出しながら,アルバムをめくるように,このゲームを楽しんでいただけたらいいなと思います。
藤氏:
「√Letter ルートレター」は大人が遊んでも面白い,自分の高校生活や田舎のことを思い出すようなノスタルジーを感じられるゲームになっています。「最近はアクションゲームだと指がついていかない」という人でも安心して楽しめるゲームなので,ぜひ幅広い人に遊んでいただければと思います。
安田氏:
ゲームというメディアを使った社会貢献ができたらいいなと考えて「√Letter ルートレター」を制作し,思っていた以上にたくさんの人に応援してもらえたことを嬉しく思います。アドベンチャーゲームとしては賛否両論あるかもしれませんが,「√Letter ルートレター」にはヒント機能を搭載していて,ゲーム進行でつまずかないようにしているのもポイントです。多くの方のご協力を得て,「角川ゲームミステリー」という幹が太くなっていく手ごたえを感じられたので,皆さんもぜひゲームを通じてそれを感じてください。
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(C)2015 KADOKAWA GAMES
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