プレイレポート
温泉旅館を舞台にした「ゆのはなSpRING！」のファンディスクを紹介。恋人同士になった2人のその後や，新たな男性との恋を描いたほのぼのラブコメディ
アイディアファクトリーから2016年9月15日に発売予定のPS Vita用ソフト「
ゆのはなSpRING！ 〜Cherishing Time〜」は，2015年に発売された女性向け恋愛ADV「
ゆのはなSpRING！」の
ファンディスクです。
前作同様，タイトルメニュー画面は時間に合わせて変化します
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ゆのはなSpRING！の舞台は，石川県金沢市にあるという
温泉旅館「福寿楼」。
前作では，母親である女将が倒れたという知らせをうけ，帰省した主人公が臨時女将として働くことになり，個性豊かな従業員達と福寿楼を守るために奮闘する……といったストーリーが楽しめました。
攻略制限はないので，気になる物語から始めることが可能です
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本作では，前作で攻略対象のキャラと恋人になったあとの物語を描いた
「AFTER STORY」，視察を兼ねた慰安旅行に向かう福寿楼の従業員達の様子を描いた
「IF STORY」，前作で誰とも恋人にならなかった場合のその後を描いた
「ANOTHER STORY」といった3つの物語を楽しめます。
本稿は前作のネタバレを多く含んだ内容となっています。ご注意ください。
恋人になった2人が結婚するまでの日常を描いた
AFTER STORY
最初から選べるのは，ファンにとってはありがたいですね！
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前作で恋人同士になった2人が結婚するまでの日常を楽しむことができるAFTER STORYには，
片桐金太郎（CV：KENN），
佐伯宏太（CV：石田 彰），
泉 高平（CV：木村良平），
葛城直昌（CV：杉山紀彰），そして前作の隠し攻略キャラだった
香賀梅ノ介（CV：津田健次郎）との物語が収録されています。ちなみに，前作では攻略制限があった梅ノ介も，本作では最初から選択可能です。やったー！
……ということで，前作では攻略制限があったうえ，誰かを攻略しないと登場すらしなかったために，泣く泣くプレイレポートに登場させることができなかった梅ノ介の物語を今回は紹介してみます。
梅ノ介は，従業員になったということで，前作と比べ落ち着いた装いに
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前作で紆余曲折あった末に恋人同士となった主人公と梅ノ介は，あれから約1年たったいまも，福寿楼で一緒に過ごしています。
AFTER STORYの各ルート冒頭では，前作での出来事があらすじとして紹介されています
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元々は常連客だった梅ノ介は，元の仕事を辞め，福寿楼の経理担当として働くようになり，いまではすっかり従業員として馴染んでいます。
経理を担当する梅ノ介ですが，時々接客を務めることがあります。学生時代のアルバイトでも接客業をほぼ経験したことがないという彼ですが，主人公や金太郎には難しい大人の対応で接客を器用にこなし，時には誰よりも上手く立ちまわったりもしています。
従業員として働き初めて1年。すっかり福寿楼に馴染んでいるようです
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ある日，以前も訪れた老夫婦が再び福寿楼に宿泊することになります。その老夫婦は，前作にも登場した
四元夫妻。彼らは，50年前の新婚旅行でも福寿楼を訪れており，前作では50年前に出した料理と同じものを用意することで，福寿楼の特別なおもてなしを堪能してもらうことができました。
歳をとっても仲良く過ごす，そんな四元夫妻の姿に憧れを抱く主人公ですが，ある日の夜，電話で以前働いていた仕事に関するやり取りをする梅ノ介を見てしまいます。それからというもの，あることを思い，不安を感じるようになってしまいます。
AFTER STORYでは，この梅ノ介ルートに限らず，結婚までの2人に起きる出来事が描かれます。また，
彼らの過去が語られる場面があり，いまとはちょっと印象が違う彼らの姿が拝めるかも……？
お馴染みのメンバー達の和気藹々とした様子が楽しめる
IF STORY
ほかのストーリーとは異なり，
兵庫県の城崎温泉が舞台となるIF STORY。金太郎が当てたというペア旅行券をきっかけに，視察の意味合いも込めた慰安旅行にやってきた福寿楼の面々の物語が楽しめます。ちなみに，福寿楼の従業員のほかにも，金太郎の弟・
片桐銀次郎（CV：山下大輝）と高平も同行しています。
前作と同じく，どの物語でも頻繁に福寿楼へと顔を出す高平。ついには，慰安旅行にも付いてきます。一方銀次郎は，福寿楼で働いているわけではないので，付いてきて良かったのか，大人達に尋ねます
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IF STORYでは，銀次郎の好感度をあげることも可能ですよ！
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従業員でもないのに，あっさり帳場に忍び込み，いつの間にか話に入ってくる高平の神出鬼没っぷりは変わらずです
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金太郎が当てたのは，ペア旅行券だったので，本来は2人までしか旅行に行けないはずでした。しかし，その旅行券で指定された宿泊先は，
泉グループの系列旅館「大木屋」ということで，高平の提示した“ある条件”をのむ形で，希望者全員の宿泊が可能になります。
提示された条件というのは，みんなで海水浴に行くこと。高平にしては普通な条件……ということで，一同は拍子抜け。ただし，その裏に隠された魂胆にも，みんな気がついていたようです。
……なんというか，相変わらずだなぁと安心しました
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海でいっぱい遊んだあとは，みんなで宿泊先である大木屋に向かいます。ところが，何やら大木屋に不穏な雰囲気が……。他所の旅館のことを詮索するのはよくない，ということで，大木屋のことを気にしつつも，ふた手に分かれ，城崎温泉の観光をすることになります。
金太郎と直昌，銀次郎の3人は外湯巡り。宏太と高平は周辺をふらふらするということで，好きなほうに付いて行きましょう！ それぞれ城崎温泉に関する豆知識が聞けるので，本当に観光しているような気分になれますよ。
外湯や温泉寺など，城崎温泉のことがいっぱい紹介されています
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背景に描かれている風景は，城崎温泉を訪れてロケをしたということで，実際の風景とほぼ同じ！
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普段とは異なる舞台での彼らの，いつもとは違う一面が楽しめるIF STORYですが，やはり何やらドタバタが待ち構えているようです。
もう1人の幼なじみが登場する
ANOTHER STORY
このストーリーでは，前作の本編で誰とも恋人にならなかった場合のその後が描かれており，前作の攻略対象のキャラに加え，先代番頭の孫に当たる
二葉爽一郎（CV：西山宏太朗）も登場します。またANOTHER STORYでは，高平の兄・
泉 高之（CV：三浦祥朗）といい雰囲気になることも……。
今回初登場となる爽一郎と，弟の高平とはまるで正反対な性格の高之がANOTHER STORYでは攻略できます
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宏太の呪文料理も，相変わらず
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前作では，存続が危ぶまれていた福寿楼ですが，若女将となった主人公と，彼女を支える従業員達の努力の甲斐もあり，いまではかつての活気を取り戻しつつあります。
また，ライバル旅館であった
「清峰閣」とは，いまでは同じ彩川峡温泉の二軒宿として，手を取り合うことに。
そんな福寿楼に，ある日のこと，祖父に言われ様子を見に来たという爽一郎が現れます。爽一郎は，主人公と金太郎の幼なじみですが，主人公は彼と遊んでいた日のことを思い出せずにいます。
結局，4日間の滞在期間中は，福寿楼の離れで過ごし，従業員として働くことになった爽一郎ですが，いずれ番頭になると言い出して金太郎と言い争いになったり，支配人の高平達を目の前にして清峰閣の悪口を言ったり……と，一騒動起こしそうな雰囲気です。
みんなに挨拶する際は，この笑顔！ 一方で，思ったことをはっきり言ってしまうので，場を不穏な空気にすることも……
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ANOTHER STORYでは，前作で登場した
「マップ」も。話しかけたいキャラがいる場所を選択すると，彼とのイベントが発生します。やりとりの最中，好感度がアップすることがあります。
爽一郎と高之もマップに登場します
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また本作では，2つの新システムが登場します。
プレイ中に方向キーの「↓」を押すことで，お気に入りの台詞を登録できる
「ボイスメモリー 」では，登録した台詞をパレットメニューやおみやの項目でいつでも聞くことができます。計500までの台詞を登録できるようなので，好きな台詞を集めて自分だけのボイスメモリーを作ってみてはいかがでしょうか。
500まで台詞が登録できるので，お気に入りの台詞をどんどん登録しましょう
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また，CGが表示されている時に「×」ボタンを押すことで
「アイタッチ」モードに切り替えられます。アイタッチでは，画面をタッチすることで対応した複数のボイスを聞くことが可能！ 目と手のマークを切り替えることで，さまざまなボイスが楽しめます。
画像観賞からアイタッチモードを楽しむ場合は，シーン再生を選択してから，×ボタンを押しましょう
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前作と同様に，ほのぼのラブコメディが楽しめる本作。新キャラの爽一郎はもちろんですが，いままでサブキャラだった銀次郎と高之の新たな一面も見られるのも魅力的です。
また，前作からの攻略キャラとの物語は，恋人同士になったあとや，付き合ってはいないけれど，ほかの誰よりも近い……といった微妙な距離感といった，さまざまなシチュエーションが用意されているので，新鮮な気持ちで遊べます。
異なったシチュエーションの3つの物語すべてで，ゆのはなSpRING！らしいほのぼのラブコメディが楽しめる本作は，前作同様バッドエンドがないので，悲恋ものが苦手というひとや，前作で癒された！ というひとにおすすめな作品です。
（C）2016 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY
（C）2015 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY
4Gamer 女子部（仮）
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