インタビュー
「バイオハザード7 レジデント イービル」の最終体験版は“バイオらしさ”が感じられる内容。川田将央氏&神田 剛氏に合同インタビュー
新たに発表されたDLC「Banned Footage」や,体験版「ビギニングアワー」の最終アップデートについても聞くことができたので,その模様をお届けする。
「バイオハザード7 レジデント イービル」,PS VR対応となる体験版の最終アップデート発表。Xbox One版とPC版の体験版配信もアナウンス
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
――本日はよろしくお願いします。PlayStation Experienceはファンとクリエイターの距離が近いイベントなので,情報発表後,直接声を聞く機会もあったかと思いますが,いかがでしたか?
川田将央氏(以下,川田氏):
会場での声だけでなく,ネット上での反応も含めて,非常にポジティブに受け入れられていると感じています。今回,新しく体験版に戦闘要素を加えたことで,バイオハザードらしさや,我々がチャレンジしようとしているところを感じていただけたのではないでしょうか。
最初の体験版には戦闘が入ってなかったので,もしかするとまったく違うゲームになるのではないかと心配されていた方もいるかと思うのですが,我々はサバイバルホラーとしてバイオハザード7を作っています。その醍醐味として,シリーズの伝統である“耐え忍んで,逃げ回って,恐怖からなんとか脱出する中で,攻撃ができる”という要素はきちんと入れていますので,ぜひ体験してみてください。
神田 剛氏(以下,神田氏):
アナウンスはずっとホラー推しでやってきましたが,発売が近付いてきたので,ちゃんとバイオハザードらしさをアピールできるよう,戦闘部分をお見せすることにしました。楽しんでいただけたらと思います。
――確かにバイオハザード7については,これまでのプロモーションの効果もあってか,ホラーゲームのイメージが非常に強いですね。
川田氏:
今回は,ゲームを買った人が,まっさらな状態で触れてもらえるよう,あえて情報を絞る戦略で展開してきました。
――情報の出し方としては,「バイオハザードアンバサダー」という展開をされていて,招待制のイベントも実施されていましたよね。あれらの狙いはどういったものなんでしょうか。
川田氏:
バイオハザードシリーズは,ファンクラブに対してあまりアプローチをしていなかったんです。しかし今回,アンバサダーというものを作って彼らと情報を共有する中で,シリーズを支えてくれている人達に感謝の気持ちを伝えたかったんです。そして,よりバイオハザードを好きになってもらい,情報を拡散してもらうための活動として展開しています。
神田氏:
我々としても,立ち上げて間もないので,情報を出したりファンミーティングをしたりしながら,次はこうしたほうがいいんじゃないかというところを,学びながらやっています。これからも継続的にやっていきます。
川田氏:
そうですね。今回だけではなく,先も含めて,いろいろと計画できたらと思っています。
――それはバイオハザード7の発売後や,気は早いですけど今後のシリーズ最新作も含めてということでしょうか。
川田氏:
はい。“バイオハード7の”というよりは,“バイオハザードシリーズの”アンバサダーとして考えています。
――本作でプッシュされているベイカー家の人々は,これまでのゾンビと違い,人間(?)であるからこその恐怖を感じます。一方で,ついにモールデッドというクリーチャーの存在も明かされ,過去作とのつながりがどうなっているのかが気になるところです。
川田氏:
時間軸としてはもちろんつながっていますし,我々も“6”の後の世界と設定しています。ただ,モールデッドが何か関わりをもっているかというと,また違う立ち位置のキャラクターになっています。ベイカー家もそうなんですけど,本作は新鮮な気持ちで皆さんに遊んでもらいたいので,これまでのシリーズから引きずっている部分と,引きずっていない部分があります。
神田氏:
ベイカー家の人々は,常軌を逸していますよね。モールデッドは,どうしてベイカー家がそうなってしまったかという部分と,関連がある存在ではあります。
川田氏:
“モールデッド”という名前自体にもヒントがありますね。
――PlayStation Experience 2016では,DLC「Banned Footage」が発表されました。こちらはローンチタイミングで配信されるとのことですが,どういった内容になっているのでしょうか。
川田氏:
基本的には,ゲームをクリアした人がより楽しんでもらえる内容になっているかと思います。
神田氏:
日本語版のムービーで“発禁フッテージ”と入れているとおり,ベイカー家から押収したビデオを再生して,過去の惨劇を追体験するフッテージ要素のDLCとなります。それぞれのフッテージにはテーマが設定されているので,そこは今後情報として少し出していこうかと思っていますね。
――体験版のアップデートでPS VRに対応しましたが,その見どころを教えてください。
川田氏:
やはり,バイオハザード7の世界に没入して,その臨場感をぜひ一度体験してほしいですね。ただ,あまり没入しすぎると酔ってしまう人もいるかと思うので,そこは体調に合わせて無理をせずに遊んでいただきたいと思います。
神田氏:
PS VRでプレイするときは,細かなディテールまで見ていただきたいですね。何かを覗き込んだりする動作は,PS VRでないとできませんから。アイテムを手に取ってじっくり見ると,かなり作りこんでいるのが分かると思います。
川田氏:
アーティストにとっては,嬉しい一方で粗がある部分も見られるかもしれないので,ちょっと複雑ですけど(笑)。
――バイオハザード7のVRは試遊させていただいたことがありますが,どこを見ても怖い雰囲気がヒシヒシと伝わってきて,新鮮な体験ですよね。
川田氏:
ちょっと心配しているのが,「怖すぎるからプレイしないでおこうかな」という声が見られることです。実際にゲームをプレイすると,怖いながらもエンターテイメントとして続けて遊びたくなるような作りになっていますので,ご安心ください。それでも怖いという人は,友達と一緒に遊んでください。
――バイオハザード7のVRは酔いやすいものになっているんでしょうか?
川田氏:
そこは人によりますね。開発スタッフの中には,最初は酔ったけど慣れて大丈夫になった人がいる一方で,最初から最後までまったく問題なくVRでプレイできているという人もいます。
……なんでこんなまだるっこしい言い方をしているかというと,僕は酔いに強い人間だと思っていたんですが,調子に乗ってベイカー邸内を走り回っていたらちょっと気分が悪くなっちゃって(笑)。無理はしちゃいけないですね。
神田氏:
酔い対策として,オプションは豊富に用意してあります。いきなりスムーズカメラに設定して,自由にあたりを見回して気持ち悪くなってしまうというのは避けてもらいたいので,ご自分に合った楽しみ方をしてもらいたいなと思います。
――最後に,バイオハザード7を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
川田氏:
あと1か月と少しでいよいよ発売となりますが,おかげさまですごく良い反応をいただいていますし,その期待を裏切ることのないような内容に仕上がっています。「最近恐怖が足りないな」という人は,ぜひその恐怖を体験していただきたいです。
神田氏:
情報を小出しにしていたので,不安だったファンの方もいらっしゃると思いますが,今回の体験版のアップデートや,発売までのプロモーションで,購入してからの楽しみを奪わない程度に「ちゃんとバイオハザードです」ということを伝えていけたらと思いますので,発売を期待してお待ちください。
――ありがとうございました。
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