連載
手のひらの上で天下統一にチャレンジ。スマホ向けSLG「ポケット戦国」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第1255回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,戦国時代を題材にしたiOS向けリアルタイムシミュレーションゲーム「ポケット戦国」を紹介しよう。プレイヤーは,織田信長や武田信玄といった大名達の中から好きなものを選び,天下統一を目指すことになる。
一枚絵になっているマップ上では,無数にある城と城が道でつながっている。現在地から離れた場所に向かうには,それなりに時間がかかってしまう |
一般的なスマホゲームと比べて覚えることがかなり多い。プレイする前に“ゲームの説明”に目を通しておきたい |
「ポケット戦国」公式サイト
「ポケット戦国」ダウンロードページ
本作には,1560年の「桶狭間の戦い」と,1570年の「信長包囲網」を題材にしたシナリオが収録されている。それぞれ状況が異なるものの,先述したとおり,好きな大名を選んでプレイできる。
ゲームがスタートしたら,まずは内政を行って,城の石高や商業レベルを上げていき,自身が支配する領地を豊かにしよう。ゲーム内の時間で1か月が経過するたびに収入を得られるので,それを元手に開発を進めていき,地盤を固めたいところだ。さらに,外交を行い,ほかの大名との友好度を強化したり,同盟を結んだりすることもできる。
もちろん,内政を行っているだけでは領土を増やせない。そこで実行するのが敵城の攻略だ。ターゲットとなる城を決めて武将を派遣すると,“兵糧攻め”か“力攻め”で城のゲージを削り取り,これが空っぽになると占領できる。ただし,攻城中は資金を消費するので,国力が高まってから実行したほうがいいだろう。
また,敵の部隊と接触した場合は戦闘が発生する。このとき,自ら部隊を指揮する「会戦」と,自動的に勝敗が決する「自動」を選べるので,好きな方法で決着をつけるといい。ちなみに戦闘には,1000人の兵を率いる武将が最大10名参加できる。兵を失った場合は,徴兵を行い補充するのをお忘れなく。
スマホ向けゲームとは思えないほどしっかりと作り込まれており,非常に完成度が高い本作。マップはとにかく広大で,天下統一を達成するには,それなりにプレイ時間を重ねなければならず,ボリュームも十分。960円という価格は,スマホアプリとしては高い部類に入るだろうが,それだけの額を払う価値が本作にはある。歴史シミュレーションゲームが好きな人に強くオススメしたい作品だ。
著者紹介:松井ムネタツ
デジタルおよびアナログゲーム全般に活動する編集/ライター。4Gamerではボードゲームコーナーでも原稿執筆中。「PC-8801」用ゲームなど1980年代からゲームメディアで働きはじめて,まもなく30年。いくつかの雑誌で編集長を経験し,現在はフリー。
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