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「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル2016 in TOKYO」2日目の模様をレポート。「直樹の部屋」やTHE PRIMALSのライブで大盛り上がり
2日めとなる25日には,プロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏とスペシャルなゲストがトークを繰り広げる「直樹の部屋」,開発陣がFFXIV開発の裏話などを披露する「開発パネル」,そしてサウンドディレクターの祖堅正慶氏率いる公式バンド「THE PRIMALS」のスペシャルライブなどが行われた。
本稿では,そんな2日めの様子をまとめてお伝えしよう。
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3組のスペシャルゲストが登場
赤魔導士の取得クエストは,ウルダハ
ではまず,直樹の部屋から紹介したい。最初のゲストは,SCRAP代表取締役の加藤隆生氏。加藤氏は,体感型イベント「リアル脱出ゲーム」の生みの親ともいえる人物で,2017年2月から始まる予定の,FFXIVとのコラボイベント「大迷宮バハムートからの脱出」も手がけている。
このコラボが決まったことが,FFXIVを始めるきっかけになったという加藤氏は,印象に残っている出来事として,初めてのインスタンスダンジョンである「サスタシャ侵食洞」を挙げた。サスタシャ侵食洞で戦闘不能を繰り返すこと約15回,一緒に始めたメンバー(社員)が「初心者の館」に行っていないことが分かり,説教をし始めたという。
ちなみに,一緒にプレイしているメンバーのうち,映像担当の社員が一番ゲームを進めていて,そのため,社内での彼の発言力が日増しに大きくなり,“光の戦士”としての格付けが会社の序列にまで影響を与えているそうだ。
さらに,加藤氏は,初めてダンジョンなどを訪れたときに流れるムービーについて,飛ばさずに見るべきだというスタイルを啓蒙すべきではないかと吉田氏に直訴した。吉田氏は,その件については,悩ましくてまだ答えが出ていないと述べる。開発チームでも,それは吉田氏預かりの案件になっているとのことで,吉田氏は前向きに検討すると答えた。
さらに加藤氏は,ゲーム内での脱出ゲームを提案し,「エオルゼアで謎解きが必要なら,いつでも声をかけてほしいと」と吉田氏に訴えた。
直樹の部屋,続いてのゲストは,「ファイナルファンタジーXIVチャンネル」でおなじみの秋乃けいさん,葉月ゆめさん,寺田友葉さん,そして若木 萌さんの4名。
秋乃さんは今回のイベントに出演してプレイヤーの熱気に押され,FFXIVが気になる存在になったと話した。葉月さんは,ファイナルファンタジーシリーズをプレイしたいと思っていたとき,ちょうど仕事のオファーが来て,FFXIVを始めたと話した。寺田さんはこれまでMMORPGをプレイしたことがなくて不安だったが,FFXIVでは周囲の人に助けてもらったと振り返った。若木さんも最初はすごく不安だったが,メルウィブ・ブルーフィスウィン提督と出会ってから,生活が変わったという。
吉田氏に「FFXIVでほっこりしたことは?」と聞かれた秋乃さんは,2年前のファンフェスで出会った光の戦士のカップルが,今年その2人の子供を連れてきたことが印象的だったと述べた。葉月さんは,フレンドと場所や衣装,そしてエモートなどを考えてスクリーンショットを撮るのが楽しいとのこと。寺田さんは,ムービーで自分のキャラを見ると,つい笑ってしまうと話す。そして若木さんは,エオルゼアカフェで隣のテーブルから聞こえてきた家族連れのゲーム談義にすごくほっこりしたと話した。
最後に,秋乃さんは「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」(以下,紅蓮のリベレーター)をすごく楽しみしていると述べ,葉月さんはハウジングで貯金が尽きたので金策をがんばりたいとした。寺田さんは,すべてのロールでレイドに行けるようにするのが目標だと述べ,若木さんは,来年の上半期にはすべてのジョブをレベル60にしたいという希望を語った。
最後はカドカワ取締役の浜村弘一氏が登場した。ユーザーとしてここに来たと語った浜村氏は,新卒採用の入社試験でFFXIVのプレイヤーが応募してきたというエピソードを披露。浜村氏によると,その人にアイテムレベルを聞くと,自分より10以上高かったため,採用することにしたという。
さらに,機工城アレキサンダー:天動編の2層の逸話も紹介された。息子と一緒にプレイしているという浜村氏だが,パーティメンバーに対する指示は,息子がしているとのこと。ある日,メインタンクを務める浜村氏のHPがじりじりと減り始め,思わず子供が,「お父さんが死んでしまいます」と叫び,その声が近所中に響いたとのことだ。
また,3層で変形したボスに全員が乗れないことが多いとも語る。ヒーラー2人が乗れなかったときは,絶望したという。
ここで浜村氏は,紅蓮のリベレーターで追加される新ジョブは,3つあるのではないかという自分の予想を披露した。ヒーラーとタンク,DPSの各ロール1つずつで,タンクは日本刀を提げた“将軍”,ヒーラーは”踊り子”なのではないかという。これを聞いた吉田氏は,会場に向かって,これはあくまで浜村氏の予想であると念を押し,初日に着たスパイダーマンのTシャツのおかげで,現在,さまざまな憶測が飛び交っていると述べた。北米では「青魔導士」という予想も出ており,吉田氏は「ラーニング」は遊びとして面白いので,将来的にソロ専用などでアリかなと思っているという。さらに,「獣使い」などのペットジョブもいずれは出したいとのこと。
また,吉田氏は,浜村氏の質問に答える形で,赤魔導士が使うレイピアは片手剣には入らず,レイピアというカテゴリーであるとコメント。さらに,どれか1つのジョブをレベル50にしておくと,ウルダハで取得クエストを受注できることを明かした。
積極的に落とす企画だった極タイタン
作る側もつらかったという大迷宮バハムート:侵攻編
須藤氏によれば,真タイタン討滅戦のバトルコンセプトは“足場がなくなる絶望感!”だったという。しかし,実装当初はラグを考慮しておらず,プレイヤーが次々に落下するのはなぜなのか,不思議に思っていたとのことで,そこは反省しているという。
ともあれ,真タイタン討滅戦であまりにもプレイヤーが落ちていくので,続く「極タイタン討滅戦」では,積極的に落としにいく企画にしたと述べた。
続いては,「大迷宮バハムート:侵攻編」について。バトルコンセプトは「真なるレイド」だったのだが,結果的には「固定崩壊」になってしまったとのこと。1層のボス「ラフレシア」が使う「ブライテッドブーケ」について,最初は予兆動作が付いていなかったが,バランスチェックをしていた吉田氏に,なぜ死んだか分からないと言われて,予兆動作が付いた現在の仕様になったと開発秘話を披露した。さらに,正攻法とゴリ押しの2通りに分かれたボスは初めてだと語った。
また,2層のメリュジーヌについて須藤氏は,石化ギミックがひどかったので,本当にすみませんでしたと謝ったが,その一方で,どうやって,「大迷宮バハムート:邂逅編」のアラガンロットを超えてきたのだろうかと煽る場面が見られた。
しかし,ルノーの誘導については,召喚士一択という状況になってしまったため,2層以降,特定のジョブが必要になるギミックを作らないようにしたという。
ちなみに須藤氏のFFXIVの個人的な“クソギミック”TOP3は,1位「機工城アレキサンダー:起動編 4層のジャッジメントナイサイ」,2位「メリュジーヌの石化」,3位「ルノーの誘導」とのこと。
3層のアバターについては,戦闘中,マクロが鳴っていくコンテンツは最悪だと思ったそうだ。一方,4層のネール・デウス・ダーナスは,BGMや背景の変化,そしてギミックと,すべてにおいてよくできたと自分の中では思っているという。
須藤氏は,4層なので,フェイズ1が簡単に突破できないよう,即死ギミックを入れたと語った。また,メテオストリームについて,初めて散開マクロを見たと話す。ゴーレムフェーズは,俗にブルーガーター式とルクレ式と呼ばれる2通りの攻略法があるが,開発側が想定していたのは前者だそうだ。しかし,須藤氏も吉田氏も,プライベートではルクレ式で攻略したというから面白い。
さらに須藤氏は,龍神フェーズはネール・デウス・ダーナスがバハムートから龍の力を得たことが嬉しくて飛び跳ねる様子を,ギミックで再現したと述べた。属性の異なるドラゴンを召喚しておけば,光の戦士は勝てなかったのでは,と吉田氏に突っ込まれたが,「ネール・デウス・ダーナスは嬉しくそれどころではなく,属性を考える余裕はなかった」と須藤氏は述べて会場を沸かせた。
床が揺れるほど盛り上がったTHE PRIMALSのライブ
新曲の「メタル」を披露
ステージイベントの最後は,THE PRIMALSのライブだ。セットリストは以下のとおり。
1. 混沌の渦動 〜蛮神リヴァイアサン討滅戦〜
2. 忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜
3. 曲がらぬ刃 〜蛮神ラーヴァナ討滅戦〜
4. 逆襲の咆哮
5. 魔神 〜魔神セフィロト討滅戦〜
6. 過重圧殺! 〜蛮神タイタン討伐戦〜
アンコール
An.1 メタル 〜機工城アレキサンダー:起動編〜
An.2 ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編〜
以上の計8曲で,「曲がらぬ刃」では,祖堅氏とギターのGUNN氏が,客席に降りて演奏するなど,会場は終始,大きく盛り上がった。ちなみに,ライブ後に行われたインタビューで分かったことだが,ヴォーカルのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏だけ,2人が客席に降りることを知らされていなかったという。
マイケル氏は,ステージで横を見たら急に2人が消えていて戸惑ったと話し,祖堅氏に「次から事前に教えておいてください」と懇願する場面があった。
インタビューではまた,「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 Las Vegas」(以下,FAN FES Las Vegas)では,新曲に対する反響が非常に大きかったと祖堅氏は語り,帰国して空港に着いたときには,次の東京で「メタル」を演奏しようと決めていたと述べている。
THE PRIMALのライブを望む声が多い点について,会場を用意してもらえればいくらでも,と冗談っぽく話し,韓国メディアからの,生で聴きたいという声が大きいという話に対しても,韓国は行きたいので呼んでくださいと返した。GUNN氏も,ライブの機会は増やしたいと思っているとのことだ。
ライブで印象的だったことを聞かれたGUNN氏は,新曲について,アレンジを含めて受け入れられているのか不安だったが,会場の皆さんに盛り上がってもらえて嬉しかったと話す。またヴォーカルの村田あゆみさんは,会場の端から端までサイリウムで埋め尽くされて泣きそうになったと語り,マイケル氏は,ライブ本番ではしゃぎすぎて息切れしてしまったが,ファンから力をもらって歌いきることができたと話した。
FAN FES Las Vegasの反省点が心に残っていたという祖堅氏は,メタルを演奏し始めたときに会場がワーッと盛り上がったのが一番嬉しかったそうだ。ドラムのたちばな哲也氏は,2年前に比べて,すごくバンドぽくなってきたのがよかったと述べ,ベースのイワイエイキチ氏は,ステージ上から見た客席は“最高の眺め”だったと語った。
クロージングでは吉田氏が感激
思わず言葉に詰まる場面も
吉田氏は,プレイヤーに楽しんでプレイしてもらい,声をかけてもらえるのが,FFXIVの開発を続けるモチベーションだとする。そして,全力で最高のパッチと拡張ディスクを届け,また2年後,倍の広さでファンフェスできるようにがんばって行きたいと述べて,2日にわたるイベントを締めた。
「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」公式サイト
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- ライター:宮崎真一
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