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[TGS 2017]クラシックな見た目にトレンドのジャンル。ドット絵キャラで戦うMOBA「フォース オブ ガーディアンズ」プレイインプレッション
本作は,ジャンルにトレンドともいえるMOBAを採用しながら,グラフィックスがドット絵風のレトロ調というゲームだ。4Gamer読者が想像するいわゆる“MOBA”とは若干異なるプレイフィールになっており,3対3のチーム対抗戦で敵の本拠地を破壊した側が勝者となる点は共通しているものの,キャラクターのスキルは手札のカードを切って発動するという,カードバトル要素の存在がFoGを特徴づけている。
全キャラクター(プレイアブルバージョンでは8体を確認できた)には,それぞれ8枚のスキルカードからなる“デッキ”が設定されている。戦闘中はそのデッキからランダムで4枚が選ばれて手札となり,コスト(マナ)を消費して発動可能だ。手札から使いたいスキルカードをタップすると,対象者をオートでターゲティングしてその効果を発揮し,ドラッグ&ドロップで指定の地点や範囲に効果を与えることもできる。
試合には5分間の制限時間が設定されており,その間に敵チームの本拠地を破壊した方が勝利となる。タイムアップを迎えても決着がつかなかった場合,1分間のサドンデスに突入し,以降はキャラのリスポーンができなくなる。
マップには,身を隠せる茂みなどの“ブッシュ”は存在せず,スピーディに試合が進行するよう設計されているのも,本作の特徴だ。また,「サポート」に相当するロールがなく,ここは支援好き的な人には寂しいところかもしれない。
キャラのレベルや装備品の概念もなく,試合中にキャラが強くなることはない。そのため序盤でキルを稼いで“景気のいい”キャラが試合を勝利までCarryするという一方的な展開にはなりづらく,勝敗は最後まで分からない。
諦めなければ逆転の目は常にあり,あるいは一時の油断が敗北を招くことになるかもしれないわけだ。
“タワー”は,トップレーンとボトムレーンにそれぞれ1本ずつが設置されており,これは破壊ではなく占領する形となる。タワーを自チームの占領下に置くと,味方ミニオン(クリープ)の兵力が2倍になるので,相手からすると敵陣の防衛が強化されることになるわけで,タワーの占有権を奪い返すなりしないと,戦況が苦しくなりやすい。
しかし,ミッドレーンにはタワーが存在しないうえに,本拠地までの最短ルートになっている。タワーばかりに気を取られていると,プレイヤーキャラの侵入を容易に許してしまうだろう。
画面左上に表示されるミニマップを注視し,適切に立ち回ることを要求されるので,MOBAにおける定番の要素はなかったが,だからといって戦略性に欠けているとも感じられはしなかった。スマホという端末で遊びやすく,かつMOBAの醍醐味も十分あるゲームとして,バランスよく仕上がっている印象だ。
FoGは英語圏と中国,そして日本での配信が予定されており,最速でリリースされるのは日本になるという。気になる国内配信時期については12月中とのこと。
スマホでMOBAと聞くと,昨今リリースされているタイトルから,マネタイズ面の心配もしてしまうところだが,ブースにいたスタッフいわく“Pay to Win”ではないそうだ。
ドット絵もMOBAも好き,加えてスマホでカジュアルに楽しみたい。本作はそんなワガママな人の欲望にも応えるタイトルなので,2017年における注目アプリの1本として,今後の動向を楽しみにしたいところだ。
「フォース オブ ガーディアンズ」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2017特設サイト
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