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パ・リーグ覇者とCS進出チームが決定した「『eBASEBALL プロリーグ』2019シーズン eペナントレース 第5節 パ・リーグ」をレポート
昨年11月に2シーズン目のeペナントレースが開幕し,新たに導入されたe交流戦を経て,最終節を迎えた「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン。この日行われたパ・リーグのeペナントレース第5節は,2020年1月18日に開催が予定されているeクライマックスシリーズ(以下,CS)進出への可能性を,全球団が残した状態でスタート。最後の最後まで順位が確定しない,レベルの高い熱戦が展開された。
1カード目は,東北楽天ゴールデンイーグルスと,千葉ロッテマリーンズが対決。この3戦の結果がCS当落に大きく影響する前者に対して,後者はマジック3で無敗ならば自力優勝を達成できる。
1試合目は楽天の高田和博選手,ロッテの柳虎士郎選手がともに好ピッチングを披露。お互い得点圏にランナーを背負うも後続は抑えて失点は許さないという展開が最終回の5回まで続き,試合は引き分けで終了。ロッテはマジックを1減らすことに成功する。
井上将旭選手(楽天),町田和隆選手(ロッテ)の戦いとなった2試合目は,序盤の1,2回は1試合目と同様に0が並ぶも,3回表に井上選手がヒットからの好走塁,盗塁など足をからめた攻撃で2点を先制。井上選手は続く4回表にもタイムリーヒットと犠牲フライで3点を追加。CS進出に重要な1勝に大きく近づく。しかし,負ければ自力優勝がなくなる町田選手も黙っておらず,4回裏にはソロホームラン,5回裏には連打で2点を返すも反撃はここまで。2試合目は5-3で楽天が制した。
3試合目,岡田郁斗選手と下山祐躍選手の対決は,ロッテのキャプテンである下山選手の技術が光る展開に。2回表にスクイズ,ミート打ちに切り替えてのタイムリー,レジェンドOB初芝 清によるホームランで一挙に5点を奪うと,アウトハイへのストレートなど,ストライクゾーンを広く使ったピッチング,相手打者によって初芝とレアードの守備位置(一,三塁)を入れ替える守備で岡田選手を封殺。最終的には9点を挙げて勝利し,2位バファローズにプレッシャーをかけて試合を終えた。
2カード目は,マリーンズの自力優勝がなくなったため,パ・リーグ優勝を左右する試合となったオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズ。逆転優勝するには1敗も許されないオリックスは,1試合目にキャプテンで今シーズン無敗の指宿聖也選手を投入。
対する日本ハムは及川裕也選手が出場し,わずかながらに残ったCS進出を懸けて対決したが,プロリーグランキング1位で打撃,投球ともに隙のない指宿選手の牙城は崩せず。指宿選手は1回裏にホームランで先制すると,3,4回には代打策で作ったチャンスをきっちり得点につなげ,6-1で勝利する。
1試合目の結果により,オリックスのみならず日本ハムも絶対に負けられない試合となった(敗退するとCS進出が消滅)2試合目に臨んだのは,高川 悠選手(オリックス)と相澤一久也選手(日本ハム)。3回裏までは互角の勝負(2イニングを0点,3回に1点ずつ取り合う)を見せていた両者だったが,4回表に高川選手が連続ツーベースを打ち,勝ち越し点を獲得。相澤選手も5回裏にあわや逆転かと思えるホームラン性の打球を放つも,すんでのところでファールとなり,その後は凡退。
相澤選手は再度ランナーを出して“逆境”“サヨナラ男”の特技を持つ中田 翔まで打順を回すも,最後は高川選手が抑えきりゲームセット。オリックスが逆転優勝の目を残して最終戦へと向かうことになる。
最終戦,松井徳成選手(バファローズ)対鴇田貴大(ファイターズ)は,松井選手が山田久志,鴇田選手は岩本 勉と,レジェンドOBのピッチャーを先発させる展開でスタート。試合は最大変化量のHシンカーを持つ山田久志を擁するバファローズが優位に進めると思いきや,先制したのはファイターズの鴇田選手。
1回表は三者凡退に倒れるも,2回表にはソロホームランで先取点を挙げると,1点を返され同点となった4回表には清宮でツーランホームランを放って再度逆転。5回にもタイムリーヒットで1点を積み重ね,守備時には安定感のある投球で追加点を許さず試合をクローズ。最後に意地を見せた鴇田選手らによりバファローズの優勝は消滅。0.5ゲーム差でマリーンズの優勝が確定した。
今回のeペナントレース第5節に限らず,eBASEBALL プロリーグの模様はYouTubeのKONAMI公式チャンネルでアーカイブを視聴可能だ。また,公式サイトでは出場選手の投球成績,打撃成績などのスタッツを閲覧できる。試合のディテールやデータが気になる人は,そちらもチェックしてみてほしい。
eBASEBALL プロリーグ 2019シーズン パ・リーグ優勝 千葉ロッテマリーンズ囲みインタビュー
――優勝おめでとうございます。最後は2位のオリックスの試合を待つ形になりましたね。指宿選手の勝ち方なんかは不気味かなと思ったのですが……
下山選手:
とりあえず気が気じゃなかったですね(笑)。指宿選手の試合はチームのエース対決だったのでどっちが勝ってもしょうがないという気持ちでした。なので1戦目は余裕がありましたね。2戦目からはだんだんつらくなってきましたけど……。
交流戦も優勝したんですけど,それよりもはるかに達成感はありましたね。日本一へ向けてやっと中間地点に来たなって感じでもあるんですけど,ここに来れるのはリーグで1チームなので。素直にうれしいです
清野選手:
優勝っていうのはなかなか経験できるものではないですし,ただでさえ去年は最下位でした。その中で優勝という結果が残せたのはよかったなと思っています
町田選手:
とにかくホッとしました。今日の楽天戦でひとつでも負ければ優勝はないと思って取り組んでいたので……。
柳選手:
優勝が決まった瞬間はうれしかったのひと言につきるかなと思います。
下山選手:
今日は応援もいつもよりすごかったですね。とくに町田が負けているときは「町田,町田,町田和隆!」って。いつも応援を先導してくれてる人以外にも声を出してくれてる人がたくさんいてくれたように感じました。その後押しがあったから3戦目の3点は取れたんじゃないのかなと。
町田選手:
本当にありがたかったです。ヘッドフォンをしていても聞こえるぐらいでした。
――今日の3戦ではやはり下山選手の活躍,大量得点を取った打撃もですが,ピッチングが際立っていたように思います。とくにアウトハイのストレートで三振を取っていく姿が印象に残りました。
下山選手:
あそこはマークが薄いですからね。去年からあそこ(アウトハイ)では三振をいっぱい取っていたんですけど,今年は封印してたんですよ。これまでの4節ではアウトハイには投げず,相手に「ないだろう」と思わせてからの今日だったので。タイミングが合ってないなと思ったので積極的に投げていきました。
――あとレアードと初芝の守備位置を頻繁に変えていましたが,あれの意図はやはり相手の打球方向を考慮してでしょうか。
下山選手:
そうですね。(レアードに三塁を守らせるのは)左打者専用で。初芝さんもいい守備なんですけど,レアード選手の方が肩が強いので。セーフティーバント対策もふくめて,そこは細かく調整していました
――シーズンが始まったころからチーム全体で変わったところ,成長したなと感じられる部分はありましたか。
下山選手:
試合中にアドバイスを求めるようになりましたね。プレイ中に全員が「ここどうしたらいい?」って聞くようになりました。それってチームメイトを信頼していないとできないことだと思うので。意見を言うことは誰でもできるんですけど,聞こうとする姿勢は誰しもが取れるわけではないので,それがだんだん多くなってきた。きつくなるほど人を頼れるようになったのはひとつ成長したなと思っています。
――最終的にはチーム全員が勝ち越しも決めましたね。
下山選手:
気づいたら勝ち越してたっていう感じです。純粋に一生懸命やった結果だよね。
清野,町田,柳選手:
(うなずく)
下山選手:
準備したものが実ったのはうれしいかったですね。
――最後にeクライマックスシリーズへの意気込みをお願いします。
下山選手:
ぼくらはほかの「パワプロ」が大好きな人の代表として(プロリーグを)やっているので,あの舞台に立てない人達の分まで全力でがんばらないといけません。その人たちに笑われないような試合を一生懸命やっていきたいなと思います。
――去年最下位からの下克上が達成できると千葉ロッテっぽいですよね。
下山選手:
(3人を見ながら)言っていいよね? ぼくらって去年は最下位でしたけど,今年はずっと1位をキープし続けたんですよ。だから,下克上はぼくらの言葉ではないのかなと。やるんだったら完全優勝,横綱野球をやってやりたいなと思っています
町田選手:
でも(ロッテOBの)里崎さんに「下克上!」って言われたら……
下山選手:
それはヤバいね(笑)。下克上は里崎さんが生んだ言葉ですから。KONAMIの人に「ちょっと下克上って言葉,下山は嫌いみたい」って事前に伝えてもらおうかな(笑)。
――ありがとうございました。
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