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「Fate/EXTELLA LINK」プレイレポート。ミステリアスなシナリオとパワーアップした爽快アクションで楽しむ新たな「Fate」ワールド
本稿では,ストーリーモード序盤のプレイレポートをお届けしよう。なお,プレイしたのはPS4版となる。
シャルルマーニュとカール大帝を軸に展開する
ミステリータッチのストーリーモード
物語の舞台となるのは,月の聖杯と呼ばれる霊子コンピュータ「ムーンセル・オートマトン」が作り出した霊子虚構世界「SE.RA.PH」。その世界の覇権を懸けたサーヴァント同士の戦いが終了し,平和が訪れた。
しかし,ある日,あらゆるものを隷属・同一化させる「天声同化(オラクル)」の力を持つカール大帝が出現。すべての存在の同一化という理念の元に,配下のサーヴァントを引き連れて侵攻を開始した。
「Fate」シリーズ初登場のサーヴァント・カール大帝。その目的とは? |
プレイヤーは,月に残された唯一のマスターとなり,新たなサーヴァント・シャルルマーニュを仲間に加え,カール大帝の野望を阻むべく,軍勢に立ち向かうことになる。
シャルルマーニュとカール大帝といえば,史実では同一人物のはずだが,なぜ別々のサーヴァントとして登場しているのか? そんな謎をはらみながら,本作のストーリーはミステリータッチに展開していく。
マスターの危機を救ってくれたシャルルマーニュ。どこにも所属しないサーヴァントだという彼だが,どうやらカール大帝と因縁があるようだ |
本作には,ストーリーモード,エクストラバトル,マルチプレイ,ギャラリーといったモードが用意されているが,まずはメインとなるストーリーモードを解説しよう。
ストーリーモードは,1日ごとに区切られ,前半イベント→戦闘→後半イベントという流れで進行する。前半イベントと戦闘の間に自由時間が設けられているので,サーヴァントの育成や礼装のカスタマイズなどはここで済ませておくといい。
1日が終了すると次の進軍ルートが複数提示され,ルートを選ぶことになる。選んだルートによって味方になるサーヴァントの加入タイミングが変化するが,未選択のルートもあとでプレイできるので,好みで選んでしまっても問題なさそうだ。
戦闘はサーヴァントを操作して戦う
「ハイスピードサーヴァントアクション」
戦闘は,選択したサーヴァントを操作しての3Dアクションだ。プレイヤーはセクター内に配置された味方サーヴァントと協力して,敵勢力を掃討。敵軍の拠点を奪いつつ,敵総大将(BOSS)となるサーヴァントの撃破を目指す。
BOSSサーヴァントは,戦闘中に発生するミッションと呼ばれるイベントをクリアしていくことで出現する。ミッションでは,重要キャラクターの救出や,指定された対象の撃破といったクリア条件が指示され,その対処が求められるのだ。
また,戦場に出陣しているマスターのHPが0になるとゲームオーバーになってしまうので,ほかのミッションを遂行中でもマスターの状況には気を配る必要がある。ひたすら暴れてるだけでは,クリアできないというわけだ。
マスターのいるエリアがプレイヤーの本拠地。マスターは礼装の能力「コードキャスト」を使用できる |
セクターを占領するには,そこにいるサーヴァントかシャドウサーヴァント,もしくはアグレッサーをすべて撃破すればOK |
ミッションをクリアすると,次の段階へ進むことができる |
今回は戦闘をアシストしてくれる「サポート部隊」として,最大2騎までサーヴァントを編成できるようになっている。サポート部隊は,戦闘フィールドに登場しないが,戦闘中に必要に応じて出現。ガードしてくれたり,アクティブスキル発動時に一緒に攻撃をしてくれたりと,さまざまなサポートアクションを行ってくれる。
このアクションの種類は,設定したサーヴァントとマスターの友好度「絆レベル」によって増加していく。レベルの高いサポートアクションは敵のコンボを阻害したり即死を防いでくれるので,強敵を相手にしたときに非常に有効だ。
絆レベルが高いほど効果的なサポートアクションを覚える。サポートには絆レベルの高いサーヴァントを設定しよう |
強敵サーヴァントには新要素の
アクティブスキルとラッシュ攻撃で対抗
戦闘時のアクションは,弱攻撃[□]と強攻撃[△]によるコンボがメインとなる。難しい操作は必要なく,弱攻撃を連打するだけでも強力な攻撃を繰り出すことが可能だ。誰でも爽快なアクションを楽しめるのも,本作の魅力のひとつだろう。
本作の新要素として「アクティブスキル」が追加されている。これは強力な攻撃や能力強化が行えるアクションで,戦闘準備時にスキルスロットにセットしておけば,好きなタイミングで使用でき,対サーヴァント戦などで重宝する。
ただし,使用後にクールタイムが発生するので,使いどころの見極めが肝心だ。サーヴァントのクラスごとに特性(下表参照)が異なり,特性にあったスキルは威力が上昇する。また,アクティブスキルはレベルアップにより習得していく。
アクティブスキルのクラス特性 | |
---|---|
セイバー | 近距離攻撃スキル強化 |
ランサー | 突進攻撃スキル強化 |
ライダー | 突進攻撃スキル強化 |
バーサーカ― | 周囲攻撃スキル強化 |
アーチャー | 遠距離攻撃スキル強化 |
キャスター | 放出攻撃スキル強化 |
アサシン | 近距離攻撃スキル強化 |
ルーラー | 周囲攻撃スキル強化 |
即座に発動できるのがアクティブスキルの利点。タイミングを見極めよう |
スキルはマイルームなどで付け替えが可能。クールタイムの短いものと長いものをバランスよくセットしておきたい |
キャラクターによっては回復できるスキルを持つ。玉藻のスキルは範囲ヒールだ |
アクティブスキルや連続攻撃を受けてひるんだ敵サーヴァントに,クラス特性にあったアクティブスキルをヒットさせると発動するのが新システム「ラッシュ」だ。
ラッシュは,相手が抵抗できない状態で大ダメージを与えられる攻撃で,強敵を相手にしたときは重要なダメージソースとなる。ラッシュ終了時には,「攻撃力アップアイテム」か「攻撃速度アップアイテム」のどちらかをドロップするので,積極的に狙っていこう。
ラッシュ中は□ボタン連打で敵へのダメージを増やせる |
仲間とつながることでサーヴァントを
強化できる新システム「LINK」
操作中のサーヴァントを味方のサーヴァントに近づけることで「LINK」状態となり,さまざまな恩恵を受けられる。この状態中は,LINKしたサーヴァントのクラス特性を共有できるようになり,ラッシュ発動時であれば,味方サーヴァントも一緒に攻撃を行い,さらに多くのダメージを与えられるのだ。LINKは,何騎とでも連結可能なので,なるべく多くの味方とのLINKを意識すると戦闘を有利に進められる。
ほかにも,サーヴァントの能力を強化するアクションとして,「ムーンドライヴ」が存在する。前作から引き継がれたこのシステムは,敵を倒すとドロップする「魔力球」を集めることで,ドライヴゲージが上昇し,最大まで溜めることで発動可能になる。
ムーンドライヴ中は,攻撃力や防御力などが上昇するほか,周囲の敵を一気に殲滅できる「ドライヴスキル」が使用可能。ドライヴスキルは,強力な攻撃だが,このスキルを使用するとムーンドライヴが終了してしまうので,使うタイミングが攻略のポイントとなりそうだ。
戦闘時におけるサーヴァントの最大の切り札となるのが「宝具」だ。宝具は,ムーンドライヴ中の敵撃破か,セクター内にある「ファンタズムサーキット」を入手することで溜まる「宝具ゲージ」がマックスの状態になると,「真名解放」が可能となる。
宝具は,セクター内の敵勢力すべてに最大のダメージを与えられる攻撃なので,BOSSサーヴァントの出現に合わせてゲージを溜めておくのがセオリーとなるが,ゲージを溜めるのに時間がかかるため,ひとつのエリアで使用できるのは1〜2回ぐらい。間違って雑兵しかいないときに使わないようにしたい。
サーヴァントのカスタマイズや絆のレベルアップは
空中要塞「我が儚き栄光よ」で実行
戦闘終了後は,イベントをはさんで,拠点となる空中要塞「我が儚き栄光よ(シャルル・パトリキウス)」に移動。拠点内では,「マイルーム」「宿舎」「作戦会議室」といった施設が使用可能だ。
マイルームでは,アクティブスキルやインストールスキルの設定といった,サーヴァント達のカスタマイズができる。インストールスキルは,攻撃力アップや移動速度アップなど,サーヴァントの能力を強化できるシステム。本作では,特定のスキル同士を合成することで,2つの効果を併せ持った「ダブルスキル」が追加された。インストールスキルは戦闘やチャレンジミッションによる報酬,絆レベルの高いサーヴァントからのプレゼントなどで手に入る。
また,マイルームでは前作同様,戦闘に出していないサーヴァントでも,「マネーイズパワーシステム」でレベルを上げられるようになっている。戦闘で入手できる軍用資金QP(クォンタムピース)は効率よく集めたいところ。
インストールスキルのスロットは絆レベルを上げることで増えていく。隣接したスロットに同じカテゴリーのスキルを配置すると効果がアップするのは,前作と同じだ |
手に入れた礼装の装備も可能。礼装のレシピはステージのクリアレベルがEXになるとレベルの高いものを入手できるようだ |
最大レベルに達しているサーヴァントと同じレベルまで上げることが可能。もちろん,レベルが高くなると消費するQPも増加する |
宿舎では,仲間サーヴァント達との会話がメインとなる。彼らとの会話の内容は,絆レベルによって変化していく。絆レベルは,サーヴァントから課せられた「サイドミッション」をクリアしたり,礼装による「コードキャスト」を使用すると上昇。お気に入りのサーヴァントと仲良くなるためには,戦闘中のサポートも忘れないようにしたい。
なお,前述したとおり,絆レベルが上がるとインストールスキルがプレゼントされるほか,そのサーヴァントの新たなコスチュームが解放されることもある。
宿舎には仲間になったサーヴァント達の部屋がある。お気に入りのサーヴァントの部屋にはマメに通うようにしたい |
絆レベルが上がるとコメントの内容がより親密なものへと変化していく |
作戦会議室では,次のステージで使用するサーヴァントの選択,サポート部隊の設定と出撃までの準備が行える。「サイドミッション」の設定もできるが,最大5個しか受諾できないので,絆レベルを上げたい相手のミッションを優先的に受諾しよう。ミッションの内容は,「300コンボを決めろ」や「宝具を2回使用する」など,さまざまな内容が用意されているので,クリアできそうなものから選ぶのもアリだ。
拠点内にいるサーヴァントからサイドミッションを受けることもある |
さまざまなシチュエーションが楽しめる
「エクストラバトル」モード
ストーリーモードとは違ったバトルを楽しめるのが「エクストラバトル」モードだ。このモードは,ストーリーモードの進行に合わせてアンロックされ,ネロとエリザベートのコンビによる音楽ステージ,イスカンダルとダレイオスの大王コンビが敵のステージなど,さまざまなシチュエーションのバトルを楽しめる。このモードで入手した経験値やアイテム,QPはストーリーモードに持越しができ,入手量も多いので能力強化に役立ちそうだ。
アイドル(?)コンビ・ネロ&エリザベートが立ちふさがる。本人達はライブが待ち望まれていると信じている模様 |
エクストラバトルでは「連続チャレンジミッション」が発生する。クリアできればインストールスキルを獲得できる |
このステージはネロとエリザベートを倒せばクリアとなる |
オンラインでつながったほかのプレイヤーと対戦ができる「マルチプレイモード」は,今回プレイできなかったが,こちらも気になるところ。自分のプレイスキルを試せるこのモードは,かなりやり込んでしまいそうで,製品版ではぜひプレイしてみたいモードだ。
前作と比べて,アクティブスキルやラッシュなどが追加され,戦闘部分がかなり遊びやすくなり,本作のメインとなるアクションを十分に楽しむことができた。
新たなサーヴァント2騎を中心としたミステリアスなストーリーも魅力。筆者もその謎めいた物語に引き込まれ,ステージクリアを急いでしまったほどだ。もちろん,お気に入りのサーヴァントとの絆を深めて,彼らとの交流を楽しみたいという人向けに,マイルームでの会話もボリュームアップしている。
さまざまな新要素が追加された本作で,新たな「Fate」シリーズの世界観を十分に堪能してほしい。
「Fate/EXTELLA LINK」公式サイト
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