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[GDC 2018]漁業ゲーム「Fishing: Barents Sea」の開発チームをイベントフロアで発見。なんとタラバガ二をフィーチャーする「Kingcrab DLC」を告知
「Fishing: Barents Sea」公式サイト
「Fishing: Barents Sea」のパブリッシャであるドイツのAstragon Entertainmentは,「Construction Simulator 2015」や「Bus Simulator 16」など,他社にはないような,かなりマニアックなシミュレーションゲームを発売してきたメーカーだ。他社の大規模農業シミュレーションが数百万本のヒットを記録するなど,Astragon Entertainmentが得意としてきた,いろいろな職業をリアルに体験できるタイトルが流行の兆しを見せており,2018年2月上旬に発売された「Fishing: Barents Sea」も,プレイヤーやメディアから高い評価を受けている。
Misc Gamesのスタッフに今後の展開を聞いたところ,「とりあえずは,発売に合わせるために実装を見送った要素に集中している」とのことで,プレイヤーキャラクターにインベントリを用意し,ショップで購入できるナイフや双眼鏡など,さまざまな釣りアイテムを追加していく予定であるという。また,クルーのスキルを強化し,食糧を調理する料理担当を加えることで,数日間の漁にも対応しやすくなるという。
合わせて,現在,不備が報告されているコントローラへ対応を完璧にするとともに,PlayStation 4およびXbox One版へ移植を進めていくと,Misc GamesのCEOであるGøran Myrland氏は語る。さらに,筆者との話が弾むと,「アラスカや日本海など,世界各地にマップを広げていくのが最終プラン」などと希望を述べ,海洋国家同士で意気投合した。
もっとも,このような本当に実現できるか分からない話題を止めようとしたのか,PRマネージャーのYasemine Hamurcy氏は,タラバガ二漁をフィーチャーしたDLC「Kingcrab」を開発中であることを明かした。このDLCについては公式サイトにも載っていないため,具体的な内容は分からないのだが,タラバガ二を獲るためのカゴなどが登場するだろう。
ちなみにバレンツ海では最近,タラバガ二が生態系を破壊するほど繁殖しているという。タラバガニはもともと,冷戦時代にソビエト連邦がカムチャツカ半島からバレンツ海に持ち込んだもので,つまり外来種だ。タラバガニを捕るというのは,単なる漁業ではなく環境保全ゲームとしての側面も引き出そうという意図もあるようで,本作が職業系シムの新たな可能性を示してくれるかもしれない。
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