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印刷2019/02/12 17:35

プレイレポート

「ディビジョン2」の世界観を楽しめるファンイベント「D2DAY」レポート&プライベートβのインプレッション

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 ユービーアイソフトは2019年2月10日,同社が3月15日に発売を予定している「ディビジョン2」PC / PS4 / Xbox One)の世界観を楽しめるイベント「D2DAY」を,ベルサール渋谷ファーストで開催した。

 本稿では,そんなイベントの様子とともに,2月7日から2月11日まで開催されていた本作のプライベートβのインプレッションもお届けする。実際のゲーム内容が気になっている人は,合わせて本記事で確認してみてほしい。

「ディビジョン2」公式サイト


 イベントの主役はなんといっても,プライベートβを体験できる試遊台だろう。会場では約70台もの試遊台が稼働しており,常にボイスチャットでのco-opプレイが楽しめる環境が整備されていた。
 イベントの試遊台としては珍しいほど長いプレイ時間設定(1プレイ2時間)となっており,ゲーム内に用意されたミッションクリアまできっちり遊べたのも嬉しいポイント。来場者の多くは,プライベートβの世界を存分に体験できたことだろう。

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 また,「ディビジョン2」の世界観を存分に楽しめる各種アトラクションも見どころのひとつだ。会場入口には“ディビジョン エージェント”を模した等身大フィギュアや,本作のマスコット的な存在である巨大なトミーベアと一緒に撮影が楽しめるフォトスポットが配置され,多くのファンが記念撮影に興じていた。

会場にはモデルガンや衣装の貸出しコーナーも用意されており,誰もが本格的な撮影を楽しめた
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 単に撮影するだけでなく,実際に(もちろんガスガン&BB弾だが)射撃を楽しめるコーナー「東京マルイ × D2DAYコラボシューティングレンジ」も登場。会場には常に銃声が鳴り響き,まるで会場で散発的な銃撃戦が発生しているかのようだった。

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 イベント恒例の物販エリアも,大いに賑わっていたコーナーのひとつだ。こちらでは,ディビジョン2の関連グッズが販売されていたのはもちろんのこと,本作をイメージしたレーション(戦闘糧食)を食べられるカフェコーナー&キャンプも併設されていた。

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サバイバル感あふれる世界観を楽しみつつ,中央のステージの様子を観られるように工夫されていたのが印象深い
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カフェコーナーの付近には,簡単に落とせるオリジナルのタトゥーを付けられる「グリッタータトゥアートコーナー」も
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 そして,会場には特設ステージも用意されており,時間ごとに豪華ゲストを招いてのステージイベントが実施されていた。
 各ステージではそれぞれ異なる媒体による生放送が行われており,いずれのステージも配信内容をアーカイブから確認できる。すべてのステージイベントで,登壇者による「プライベートβテスト」の実機プレイが披露されたので,実際に本作を遊ぶにあたっての参考にもなるはずだ。

■「D2DAY」ステージ内容&配信URL
◯「スペシャルトークショー」
・出演者:
おついち(2BRO.)
古川未鈴(でんぱ組.inc)
ブンブン丸
・司会:
今立進(エレキコミック)

配信URL(Twitter)
https://twitter.com/UBISOFT_JAPAN/status/1094414501116428288

◯2BRO.プレゼンツ ディビジョン2 プライベートベータプレイ中継放送
・出演者:
兄者(2BRO.)
弟者(2BRO.)
おついち(2BRO.)

配信URL(Youtube)
https://youtu.be/ioX7jEKBPVU

◯NGC実況!『ディビジョン2』生放送 in D2DAY Presented by Twitch
・出演者:
えどさん”
エージェントN
野水伊織
後藤ヒロキ
斉藤マサキ

配信URL(Twitch)
https://www.twitch.tv/videos/378239327


ステージでの配信に登場した2BRO.の3名をイメージしたスタンディも登場
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洗練された「ディビジョン」の正統進化作品
プライベートβ インプレッション


 ここからは,ディビジョン2のプライベートβを遊んでみたインプレッションをお届けしていこう。

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 今回のプライベートβは,2月7日18:00から2月11日18:00までの期間で行われたもので,本作を予約もしくは事前プレイ登録をした人の中から抽選で参加者が募られた。開始直後は接続不良などの問題があったものの,アップデートで改善されて快適にプレイできた。

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 ユービーアイソフトは本日,「ディビジョン2」で近日実施予定のプライベートベータの内容と最新トレイラーを公開した。プライベートベータには,本作を予約もしくは事前プレイ登録をした人の中から選ばれた人のみが参加可能で,2月7日18:00から2月11日18:00まで実施される。

[2019/01/31 19:38]

 まずは,ディビジョンのストーリーをおさらいしていこう。本作の舞台となるのは,紙幣を媒介とする感染症「ドルインフル」によって都市機能が停止してしまったアメリカ合衆国。プレイヤーは「ディビジョン」のエージェントとして,秩序を取り戻すために活動する事になる。

プライベートβで可能なカスタマイズは男女の変更のみ
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 前作においては,感染の中心地だった冬のニューヨークでの戦いが描かれたが,ディビジョン2ではアウトブレイクから7か月後のワシントンDCが舞台となる。季節も雪の降り積もる世界観から一転,草木と水の匂いが感じられる夏へと移り変わった。

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 今作で,新任ディビジョンエージェント(プレイヤー)の拠点となるのは,かのアメリカ合衆国における大統領官邸・ホワイトハウス……なのだが,アメリカに秩序を取り戻すため,まずはホワイトハウスを取り囲む暴徒たちを一掃せねばならない。

 基本的な操作に関しては前作を踏襲しているが,装備やスキルといったキャラクターに関する情報がひとつの画面にまとめられるなど,細かな部分にプレイを快適にするための調整が加えられている。
 長時間腰を据えて遊ぶゲームだけに,こうした細かな調整で快適性が大きく向上するのを感じられた。前作を遊んでいるプレイヤーはもちろん,TPSに慣れ親しんだ人であれば快適に遊べるはずだ。

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 システム面でもっとも大きな変化を感じたのは,アーマー関連の新要素だ。前作での「アーマー」は単に防御力を意味する言葉だったが,本作においてはHPゲージの身代わりになってくれる“第二のHP”として運用される。
 HPゲージの上部に表示されたアーマーゲージは,一定以上のダメージを受けるとゲージが低下していき,アーマーがすべて破壊された状態でダメージを受けるとHPが減り始める。文字通り,HPを保護する鎧(アーマー)になったわけだ。

画像集 No.027のサムネイル画像 / 「ディビジョン2」の世界観を楽しめるファンイベント「D2DAY」レポート&プライベートβのインプレッション

 アーマーがゼロの状態でダメージを受けると,ほぼ減衰なしのダメージがHPに通ってしまう。装備でHP自体を増やすことは可能だが,素の状態で連続してHPダメージを受けてしまうと,すぐに体力は底をつく。
 また,HPゲージは戦闘中でも自動回復するが,アーマーはアイテムやスキルを使わなければ回復しない。回復アイテムの「アーマーキット」を使えば一気に全快するが,そこそこの時間が掛かるので位置取りの調整も重要だ。

最初は少しだけとっつきにくさを感じた部分はあるが,システムを理解してしまえばなんら難しいことはない。銃撃戦における押し引きのタイミングが明確になるので,メリハリのある撃ち合いが楽しめる
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 単身で戦いながらホワイトハウスに到着したら,いよいよエージェントとしての本格的な仕事がスタートする。無法地帯と化したワシントンは現在,無法者の集まりである「ハイエナ」,元JTF(統合任務部隊)の指揮官が率いる「トゥルーサンズ」,隔離エリアから脱出した市民集団「アウトキャスト」の3勢力が覇権を巡って殺し合いを続けている状況だ。

 プレイヤーはこれらの勢力の平定を目指すわけだが,単身で戦っても勝ち目はない。というわけで,まずはホワイトハウスで装備やスキルを整える必要がある。

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 ホワイトハウスでは,プレイヤーが使用できる特殊兵器「スキル」や,プレイヤーの能力を向上できる「SHDテック」をアンロックできる。プライベートβでは「タレット」「追尾マイン」「ドローン」のスキルプラットフォームから,それぞれ2つのヴァリアントが開放可能となっていた。

スキルは8種類のスキルプラットフォームと,各スキルごとに効果の異なる“ヴァリアント”が設定されており,これらを個別に解除していくことになる
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 ドローンは本作で初めて登場したスキルで,解放されるスキルの中でもヴァリアントによって役割が大きく変化するのが特徴。今回使用できたヴァリアントは,指定地点に小型爆弾を設置する「ボンバルディエ」と,付近の味方のアーマーを自動回復する「フィクサー」の2種類だ。タレットや追尾マインと比較すると,地形にかかわらず効果を発揮してくれるのがありがたい。

選択肢が限られているプライベートβでも,スキルの取捨選択はなかなか悩ましい。スキルプラットフォームとヴァリアントがすべて開放可能な製品版では,より幅広い戦略が楽しめる事だろう
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レベル上昇時に,スキル取得に必要なポイントが獲得できる。対するSHDテックポイントは,ワシントンの各地に散らばっている「SHDテックキャッシュ」を回収するのが主な入手法となる
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 ホワイトハウスには,ほかにも機能が存在するのだが,それをアクティブにするためには,ワシントン内に点在する市民たちのコミュニティを支援する必要があるそうだ。装備を整えたら,さっそくワシントンへと繰り出してみよう。

 外に出て驚かされたのは,その景観の美しさだ。街はことごとく破壊され,ところどころに遺体が転がっているが,同時に背の高い野草や木々が生い茂り,ネズミやシカといった野生動物が生活する姿も見て取れる。残虐な破壊の傷跡と美しい自然の世界が同居する独特な世界観に,見ているだけで引き込まれてしまう。

単に無秩序に破壊されているだけでなく,周囲に散乱する物品の数々からストーリーを感じ取れるのも面白いポイントだ
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 今回はプライベートβということで活動範囲に制限があったのだが,それでも探索できる範囲は超広大。移動しながら周囲の建物内部を探索するだけでどんどん時間が過ぎていってしまう。

 タッチパッドを押し込むとマップを開くことができ,移動先を指定すれば「GPSライン」という案内表示が出現するので,これを目印にすれば迷うことはない。マップ内では現在挑戦可能なクエストや,回収可能なSHDポイント,敵勢力が根城にしているアウトポストなど,ゲームでの目的となる地域が表示されるので,次の目標を考えるときにも便利だ。

建物の周辺や内部,裏路地にはアイテムが落ちていることも多い。気になる場所はとりあえずチェックしてみよう
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 寄り道を重ねながら到着したのは,オデッサ・ソイヤーを中心とした市民達が生活しているコミュニティのひとつ「シアター」だ。市民コミュニティはワシントン内に複数存在しており,提示されたミッションの達成や物資支援を行うことで成長していく。

コミュニティに物資を受け渡すことで,新たな装備の設計図などが入手可能になる。マップ探索中に拾得できるアイテムが必要になることも多いので,周辺探索時にアイテムを探すのも忘れずに
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コミュニティが発展すると,新たなミッションが受けられるようになるだけでなく,水耕栽培やバーベキューを始めたり,だんだんと生活水準が上がったりする様子が見られる
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技術者に話しかけると,ホワイトハウスで新たな施設を開設してくれる。新たなコミュニティを見つけたら,まず技術者を探してみよう
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 ミッションに挑戦していて感じたのは,戦闘で入手できる武器の気前の良さだ。細かなミッションであっても,挑戦すればするほど新たな武器や防具が手に入るので,モチベーションを保ちながらいろいろなミッションに挑める。

 また,品質が「標準」以上の防具の多くには“ブランド”が設定されており,ブランドを揃えることでボーナスが付くこともある。序盤からブランドボーナスを考慮した装備のカスタマイズができ,その個性を生かしてゲームを楽しめるのだ。

コミュニティで防具を売買してブランドを揃えたり,装備品に合うブランドボーナスを考えたりするのはなかなか楽しい
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ミッションの中では,NPCとして自分以外のディビジョンエージェントが登場し,協力してくれるシーンも
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 プライベートβでは,各種ミッションのクリア後に,ゲーム後半に解放される特殊武装「シグネチャウェポン」を体験できるミッションも用意されていた。

 解放されるシグネチャウェポンは,遠距離からの狙撃に特化した「シャープシューター」,ステータス効果やトラップの扱いを得意とする「サバイバリスト」,爆薬などを用いた範囲攻撃ができる「デモリショニスト」の3種類。残念ながら今回は深くまでプレイできなかったが,それぞれが個性的な能力を持っているのは間違いない。複数人での協力プレイ時には,いわゆる“ロール(役割分担)”の一種として役に立つだろう。

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 以上が今回のインプレッションとなる。使用が制限されていたスキルやマップに加え,壮絶なPvPが楽しめる「ダークゾーン」など,本作の中には未体験のゾーンがどっさり用意されている。そして,プライベートβで遊べた範囲での感想ではあるが,それらを十分に期待できる出来栄えだった。発売に向けてさまざまな情報が公開されていくはずであり,期待が膨らむところだ。3月15日の発売を楽しみに待ちたい。

筆者は射撃が苦手なので,敵の制圧はもっぱらアサルトタレットに任せきりだった。自分に敵の射撃を集めつつタレットに側面攻撃をさせるなど,通常のTPSとは一味違う遊び方が楽しめるのも魅力のひとつ
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