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[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
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印刷2019/03/21 14:43

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[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り

画像(002)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
 Star Wars(スター・ウォーズ)シリーズの制作で名高いLucasfilmの傘下に,Industrial Light & Magic(以下,ILM)というVFXスタジオがあるのだが,そんなILMは,技術研究開発部門としてILM Experience Lab(以下,ILMxLAB)を抱えている。
 このILMxLAB,近年は仮想現実(以下,VR)や拡張現実(以下,AR),複合現実(以下,MR)といったクロスリアリティ(XR)関連のエンターテインメントに関する先進的な研究開発で名を馳せていたりするのだが(関連記事),GDC 2019の2日めである北米時間2019年3月19日に,「MRならではの面白さを実現したゲーム」についてのアイデアを発表してくれたので,今回はそれをレポートしたい。

Michael Koperwas氏(Mixed Reality Supervisor, ILMxLAB)
画像(003)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
 セッションタイトルは「Galactic Lessons in Mixed Reality Storytelling」(複合現実におけるストーリーテリングについて銀河規模の授業)。MR対応デバイス「Magic Leap One」の開発元であるMagic Leapとのコラボレーションで得られた知見に基づくものだそうだ。
 担当したのは,ILMxLABでMR関連のスーパーバイザーとして勤務しているMichael Koperwas氏である。


C-3POとR2-D2が目の前を動き回る「Lost Droids」


 セッションでまずKoperwas氏が披露したのは,2016年公開のMagic Leap One向けMRコンテンツデモ「Lost Droids」をベースとしたビデオである。セッションで披露されたのと同じ公式映像がYouTubeにあるので,まずはこれを再生してみてほしい。


 念のためおさらいしておくと,Magic Leap Oneは,ユーザーの周囲にある環境をスキャンして,家具や壁の配置を立体的に把握したうえで,たとえば現実のテーブル上に3D CGのモデルが載っているような表現が可能なデバイスである。

 そんなMagic Leap Oneの特徴を生かすべくILMxLABが開発したLost Droidsデモは,ユーザーがいる部屋の中に,Star Warsシリーズの人気キャラクターであるC-3POとR2-D2のドロイドコンビが現れて,動き回ったり,立体映像を投影してみせてくれたりするものとなっている。
 ビデオをよく見ると,ユーザーの前に置いてあるテーブルと背景の間に,ドロイドコンビが立っているため,テーブルに隠れた部分は表示されていないのが分かると思う。また,R2-D2が投映する立体映像も,きちんとテーブルの上に載ったような形で表示されているのが見てとれるはずだ。

ユーザーのいる部屋にC-3POとR2-D2が登場(左)。右を見ると,青白い立体映像が載ったテーブルの後ろにいるR2-D2の一部がきちんと遮蔽されているのが分かる
画像(004)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り 画像(005)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り

 テストのために作られたごく短いデモビデオにすぎないが,これだけでも新しいStar Warsの物語が目の前で展開していくようなワクワク感が湧いてくる。しっかりとした設定に基づくキャラクターを利用することで,MRコンテンツで魅力的なストーリーを展開することは可能ということだ。

 ちなみに,Lost Droidsでドロイドたちは等身大で描かれており,R2-D2が投映した立体映像はミニチュアサイズで描かれていた。こうした工夫も現実らしさを生む要素といったところか。

影の表現でトリックを使ったというデモ映像。C-3POの影は,よく見ると不自然だ。「リアルとバーチャルのCGモデルを同じように表現するのは,ちょっと難しい」(Koperwas氏)
画像(012)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
 ただ,現実の風景にCG映像を重ねるMRの場合,CGに対して現実の風景に即したライティングを施すことがリアリティにつながる要素となるのだが,「それは難しい課題でもある」とKoperwas氏は指摘していた。
 単に部屋や家具の配置を認識するだけでなく,光源の位置や色,強さも把握する必要があるのだから,技術的な難度が高いであろうことは想像に難くない。

Star Wars「フォースの覚醒」で登場したドロイドのBB-8が,ドアから姿を見せるイメージ(左)。右は屋外の風景にCGの恐竜が暮らしているようなイメージだ。リアルな映像を作るには,ライティングを現実に合わせる必要もある
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 それからKoperwas氏は,コンセプトアートとして,Star Warsのキャラクターたちが現実世界に存在するかのような画像を以下のとおりいくつか披露した。いずれも,そこから何か新しい物語が始まりそうな魅力を有するものとなっている。
 さすがに,現在のMagic Leap Oneがこれほどの表現力は持っているわけではないが,将来的にMRデバイスが発達すれば,こうした光景を楽しめるようになるかもしれない。

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 ただし,映像のリアルさだけでなく,音やインタラクションもMRコンテンツにおいては重要だと氏は述べていた。たとえば,ライトセーバーを振り回せば,「ブウン」というような独特な音が鳴るとか,離れたところにあるライトに手をかざせば「フォースを使ってライトを付けた」ような効果が発生するといった要素も,MRコンテンツの総合的な品質を高めるというわけである。


「最後のジェダイ」のキャラクターを使った新しいMRプロジェクトも展開中


ポーグのコンセプトアート。中央の小さなポーグは,左右のポーグから生まれた子供という設定だ
画像(013)[GDC 2019]「スター・ウォーズ」で学ぶ,物語を感じさせるMRコンテンツ作り
 セッションの最後にKoperwas氏は,ILMxLABがMagic Leap One用に現在取り組んでいるという新しいMRプロジェクト「Project Porg」を紹介した。
 Porg(ポーグ,以下カタカナ表記)とは,Star Warsのエピソード8「The Last Jedi」(最後のジェダイ)に登場した小さな鳥型のクリーチャーで,コミカルな振る舞いで笑いを誘ったキャラクターである。


 ムービーを見る限り,そのポーグが現実の室内に現れて歩き回るだけでなく,ユーザーのインタラクションに対して反応したりするコンテンツになるようだ。

Project Porgのデモムービーより。モーションコントローラでつつくなんてこともできるようだ
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 Magic Leap Oneは,今のところ開発者向けバージョンしか流通していないこともあり,ゲーマーが実際に体験してみる機会はまずない。その点は残念だが,今後,一般消費者に向けた製品が登場してくる頃には,より現実的な映像表現も可能になるかもしれない。

 今回のセッションは少々専門的で,門外漢の筆者にはピンとこない部分もあったのだが,物語を感じさせるキャラクターをうまく利用することで,MRコンテンツは筆者が思っていた以上に面白い楽しみを実現してくれるのではないかという期待は大いに感じさせてくれた。ILMxLABが生み出す,今後のMRコンテンツに期待したい。

ILMxLABのProject Porg公式Webページ(英語)

ILMxLAB公式Webサイト(英語)

  • 関連タイトル:

    Magic Leap

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