紹介記事
石川界人さん演じる新たな彼“チアキ”が登場! 前作にはない新要素も追加,2年ぶりのシリーズ最新作「囚われのパルマ Refrain」プレイレポート
カプコンから2016年に配信され,女性向けゲームファンに今までにない感動を与えた“ガラス越しの体感恋愛アドベンチャーゲーム”「囚われのパルマ」(iOS / Android)。2周年の記念日である2018年8月30日より公式サイトで謎のカウントダウンがスタートし,カウントダウンが終了する9月13日には2年ぶりとなる新作「囚われのパルマ Refrain」(iOS / Android)が発表された。そして今回,ひと足先に本作をプレイすることができたので,本稿でその概要をお伝えしたい。
「囚われのパルマ」は,プレイヤーである「私」が,孤島に囚われた記憶喪失の青年と出会い,ガラス越しの面会などをとおして彼の記憶を紐解きながら心を通わせていく物語だ。黄色いアネモネの花のモチーフが印象的な「ハルト編」,ヒマワリがモチーフの「アオイ編」では,本格的なサスペンスや恋愛ドラマを軸に,それぞれ異なる魅力のストーリーが展開されていた。
最新作「囚われのパルマ Refrein」でプレイヤーが出会うのは,“チアキ”という名前の黒髪の青年だ。メインビジュアルの彼は黄色いリコリスの花に囲まれており,黒いシャツを身に着けたその顔つきは,非常に男性らしく精悍な雰囲気が感じられる。これまでのふたりともまた違う印象に,早くも期待が膨らむプレイヤーも少なくないだろう。それではさっそく,ゲーム序盤の流れとシステムを紹介していこう。
※画面はiPad版のものです。
しかもプレイヤーにも証拠隠滅の容疑がかけられ,本土に帰してもらう条件と引き換えに,相談員として彼と「面会」をしたり,島を歩いて情報を得たりしながら彼の記憶を紐解いていくことになる。……と,以上が序盤のストーリー概要だ。
続いて,ゲームシステムの説明をしていこう。システムや操作は前作を踏襲しているが,「パルマ」に触れたことのない人のためにも,あらためて各要素について紹介していきたい。
まずは「面会」について。彼が話す部分はテキストとフルボイスで聞く(読む)ことができ,こちらから話す内容にはしばしば選択肢が現れる。そういったやりとりをとおして,彼がプレイヤーの性格や好みを理解し,プレイヤー自身に寄り添ったコミュニケーションが展開されるのだ。
また,彼がいる保護室はガラス張りになっており,面会中に手のマークが出ている間はガラスに触れることで,彼にアプローチが可能だ。その際に触れる位置や一定時間触れないでいた場合でも,彼の反応が変化する。これらが面会における「パルマ」の特徴である。
序盤のプレイでは操作説明のみだったが,今後ストーリーが進んでいくにつれ,たとえば面会中の目線……目をそらしたり見つめ返したりすることで,彼の反応が変わってくるのかもしれない。
「目」は人と向かい合う上で非常に重要な要素なので,よりきめ細やかなコミュニケーションを図れるだろう。それによって「パルマ」の魅力である,“本当に彼がそこにいるかのような体感”がさらに増したように感じた。
続いて,「監視」について紹介しよう。チアキがいる保護室には,いくつかの監視カメラが設置されている。プレイヤーに支給される「SABOT」と呼ばれる携帯端末で「監視」を選び,画面下の「ベッド」または「出入り口」をタップするとカメラが切り替わるのだが,今作の新しい要素として,画面を左右にスワイプすることで,カメラの向きを動かせるようになった。
また監視画面では,彼の頭上に「!!」や「…」などの吹き出しが現れることがあり,タップすると「話題」を入手できる。その話題は,次に紹介する「メッセージ」で必要となる。
「メッセージ」画面では,「連絡先リスト」から「チアキ」を選んでメッセージを送ることができる。この「連絡先リスト」は前作にはなかったので,もしかして今後やりとりする人物が増えるのだろうか……?
「囚われのパルマ」におけるメッセージシステムは,メールではなくチャット形式のイメージなので,「未読」「既読」表示や,書き込み中や送られたメッセージがリアルタイムで表示される。メッセージ機能にも新要素があるのだろうか。今後の情報に期待したい。
続いては「外出」だ。プレイヤーは1日のうち午前(Morning)と午後(Afternoon)の2回,外出できる。島にはいくつかの外出ポイントがあり,前作はストーリーを進めていくごとに行ける場所が増えるシステムだった。また,「!!」のマークがついている場所は,何か重要な出来事が起こったり,話題を入手できたりする。今作ではどんな流れになっているのか,とても楽しみだ。
「外出」では時々,アイテムを入手することがあり,アイテムの一部は,彼に「差し入れ」できるようになっている。一日の終わりの就寝前に「差し入れ」を選んでおくと,翌朝,彼のもとに荷物が届く。もちろんその様子も「監視」で見ることが可能だ。さらにその後に届くメッセージや会話も,「パルマ」の楽しみのひとつである。
※こちらの画面はiPhone版となります |
なお,プロデューサーの平林氏によると,本作の舞台はこれまでの「パルマ」の物語から5年前のストーリーになるとのこと。本稿ではあえて紹介を最小限にとどめたが,これまでの作品をプレイしたことのある人なら,いくつも気になるアイテムや人物が登場していることに気づくだろう。もちろん,初めてのプレイヤーでも,すんなりと物語に没入できる内容になっている。
筆者が今回あらためて驚いたのは,序盤のごく短い時間のプレイでありながら,相手キャラクターが非常にリアリティある人間像として眼の前に「存在している」と感じられたことだ。まさにこれが“本当に彼がそこにいるかのような体感”である。
今回の相手であるチアキは,最初はこちらを警戒しているためか,礼儀正しく丁寧な言葉遣いで接してくる。第一印象は良いものの,そのぶんやや壁を感じたのも確かだったのだが,敬語をやめてからの彼は,グッと一歩こちらに踏み込んでくるような強気な面が見え,プレイヤーと水面下で素性を探り合う空気感があるように思えた。
「ハルト」とも「アオイ」ともまったく違う,「チアキ」という人間のパーソナリティをも感じられたのは,声を担当する石川界人さんの演技によるところも大きい。ゲームに出てくるキャラクターとして片付けられないチアキの魅力は,これからプレイする人にも同意してもらえるのではないだろうか。ここからプレイヤーとの関係性で彼がどのように変わっていくのかが,とても楽しみでならない。
また平林氏によれば,制作チームではこの2年間,「パルマ」に出てくる男性キャラクターとプレイヤーとの間に,“ずっと続いていく関係性”をどうやって描いていくのかを試行錯誤してきたそうだ。そして,これまでも,この先もずっと寄り添ってもらえるようなコンテンツでありたいという想いが,「Refrain」というタイトルに込められているとのこと。
そして,サスペンス色の強いストーリーとともに描かれるドラマチックな恋愛ドラマは,まさに「パルマ」の真骨頂。本作ではどんな感動を与えてくれるのか,ぜひ期待したい。
本日より開催されている東京ゲームショウ2018のカプコンブースでは,本作の体験プレイが可能なほか,タッチするとチアキが反応するデジタルサイネージなども展示予定とのこと。「パルマ」の世界を体験したことがない人も,既存のファンも,ぜひチェックしてみてほしい。
「囚われのパルマ」公式サイト
「囚われのパルマ」ダウンロードページ
「囚われのパルマ」ダウンロードページ
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. (C)CAPCOM CO., LTD. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.