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「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 12月大会」をレポート。令和元年最後の舞台はプロレスのリング。超ハイレベルな戦いを制したのは?
会場となった浅草花やしきの浅草花劇場には,プロレスのリングが設置され,出場選手はその上で対戦を繰り広げることに。入場時にはプロレスのようなライトアップ演出も行われ,令和元年最後となるチャンピオンシップを盛り上げた。本稿ではその模様をお届けしていく。
大会は2本先取で1セットとし,先に2セットを取った選手が勝利するシングルエリミネーションのトーナメント形式で行われた。
今回の出場プロ選手は,前大会の「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会」のベスト8と,予選に勝利して出場権を獲得した8名の合計16名。後者8名がくじ引きにより前者8名の対戦相手となった。
「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 12月大会」出場プロ選手
<決勝トーナメントシード枠進出選手(前回大会ベスト8)>
前回大会「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会」
優勝:ヨダソウマ
準優勝:レイン
ベスト4:delta/マッキー
ベスト8:coo/SAKI/ぴぽにあ/live
<予選による出場権獲得選手>
やなせ/和樹/ざいろ/あべし/へーょまは/くまちょむ/ともくん/MATTYAN
※敬称略,順位順(同率は五十音順)
大会は1回戦より白熱の様相を見せ,前大会優勝者のヨダソウマ選手や大会常連のcoo選手,delta選手,マッキー選手,live選手などが順調に勝ち上がっていく。一方で,前大会準優勝レイン選手がチャンピオンシップ初出場の和樹選手に破れ,今大会最年少のともくん選手が茨城国体準優勝のぴぽにあ選手を破るなど,若手の活躍も目立った。
準々決勝第1試合,ヨダソウマ選手とcoo選手の対戦では,両者1ポイントを取ったところで,連鎖の打ち合いをcoo選手が制し1セットを先取。これでペースを乱されたのか,ヨダソウマ選手には時折首をかしげる様子が見られたが,追い込まれた状態から1ポイントを返していく。しかし,coo選手の勢いは止まらず,次のポイントを取り,準決勝へと進出した。
現役高校生同士の対戦となったマッキー選手とともくん選手の対戦では,マッキー選手が階段積みを絡めた新戦法を披露し,会場を大きく沸かせた。無駄のない積み方で,1セットをリードしていたともくん選手だったが,最後は得意のGTR積みからの大連鎖の戦法に切り替えて攻めたてたマッキー選手が形勢逆転して勝利する。
和樹選手とSAKI選手の対戦は,序盤から中盤までの攻防が中心となる早い展開で,交互にポイントを取っていく目が離せない戦いが繰り広げられた。フルセットとなった最終戦,両者の盤面に全消しによるおじゃまぷよが多く降ってくる中,それに対応できる積み方をしていた和樹選手がわずかにアドバンテージを取る。最後は7連鎖のぶつかり合いを消したぷよの数で制した和樹選手に軍配が上がった。
準々決勝最後はdelta選手対live選手の対戦。delta選手の大連鎖を警戒するlive選手が先手を打っていくも,それをdelta選手が的確に対応。締めを大火力の連鎖で決めるという展開が続き,終わってみればlive選手に1本も取らせない4連勝でdelta選手が完勝する。
準決勝第1試合はcoo選手とマッキー選手の対戦。マッキー選手は最初から新戦法で攻めるもcoo選手には通用せず,1本目を取られてしまうが,すぐさま従来の戦法に切り替え1本取り返す。そこからはマッキー選手のペースで,2セットを連取して決勝へ進出する。
準決勝第2試合,新人の和樹選手が優勝候補の1人であるdelta選手にどこまで食い下がれるのか注目が集まった。連鎖を組んでいる最中に挟まれる相手の牽制に,両者確実に対応していくものの,その的確さはdelta選手のほうが上。連鎖を成功させた後,無駄なぷよをほとんど残さないパーフェクトな積みに,客席から声が上がる様子も見られた。終わってみれば和樹選手に1本取られたのみで,delta選手が2セットを連取し決勝に駒を進めた。
決勝戦はマッキー選手とdelta選手による戦いに。このカードは,MCの椿 彩菜さんが「君達何度目だ!」と言うくらい,これまで何度も大会で火花を散らしてきた組み合わせだ。2人は普段も対戦をしているそうで,互いに力を知り尽くしている実力者同士での対戦となった。
相手がdelta選手ということで,マッキー選手も最初から得意のスタイルで対抗。互いに大連鎖への布石を組みつつ,秒単位の読み合いで連鎖を打ち込んでいく。互いに1本ずつ取ったあと,マッキー選手は突如新戦法を投入。ぷよを綺麗に積んで全消しを取り,delta選手に対応の隙を与えずに1セットを勝ち取った。
これがdelta選手に多少なり影響を与えたのか,2セット目の第1試合もマッキー選手が取り優勝にリーチをかける。もちろんdelta選手もここで崩れてしまうわけもなく,次の試合でマッキー選手に13連鎖+全消しという芸術的な1本を見せる。ところがマッキー選手はそれにペースを乱されることなく,delta選手に対応の暇を与えない積極的な攻めで勝利し,5度目となる優勝を果たした。
大会ベスト4以上の常連であるdelta選手に対し「若干勝てる気がしていなかった」というマッキー選手だが「勝負所で持ち味を出せて押し切れたのがよかった」と大会後のインタビューで語っていた。
本大会で飛び出した新戦法に関しては,「今までの大会では普段通りのプレイをしていたので,今回は大会用に戦術を取り入れたらどうなるのかと思い試してみた」という。今後は「新しいことをして,自分の力を今以上に引き出したい」とのことで,来年からのさらなる活躍に期待を持たせ,大会を終えた。
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