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印刷2018/11/03 13:45

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「Diablo」のスマホ版「ディアブロ イモータル」は,「ディアブロII」終了後の,知られざる24年を描く

 Blizzard Entertainmentは,カリフォルニア州アナハイムで開催中の自社イベント「BlizzCon 2018」のオープニングセレモニーで,「Diablo」シリーズの最新作となるスマホ専用タイトル「ディアブロ イモータル」iOS/Android)を発表した(関連記事)。発表後に行われたパネルディスカッション「Diablo: What’s Next」では,ゲームのさらに詳しい説明が行われたので,お伝えしたい。

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「ディアブロ イモータル」公式サイト


 「ディアブロ イモータル」は,単にスマホに移植した作品ではなく,プラットフォームの良さを活かしたMMOARPG(大人数参加型オンラインアクションRPG)になる。物語は,ワールドストーンが破壊されてしまった「ディアブロII:ロード オブ デストラクション」「Diablo III」の間をつなぐ,知られざる24年間が描かれるという。

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 Blizzard Entertainmentは本日,「BlizzCon 2018」のオープニングセレモニーで,スマホ向けアプリ「Diablo Immortal」(ディアブロ イモータル)を発表した。現在,公式サイトが公開され,事前登録の受付がスタートしている。

[2018/11/03 04:48]


ワールドストーンの破壊によって,
さらに魔界の浸食が……


 アヌの目創造の心臓部などとも呼ばれるワールドストーンは,天界と魔界の侵攻を防ぐ強大なパワーを持ったアーティファクトで,ゲームの舞台である人間の世界サンクチュアリを長らく守護してきた。
 「ディアブロII:ロード オブ デストラクション」では,破壊の帝王として知られる大魔王で,ディアブロと共に地獄からやって来たバールがワールドストーンに魔の力を吹き込んだため,大天使ティラエルが自らを犠牲にしてワールドストーンを葬った。この行為は,バーバリアン達の故郷だった名峰アリアット山に毒ガスが充満するクレーターができるほどサンクチュアリに大きな爪痕を残したほか,ワールドストーンの欠片がサンクチュアリ一帯に飛び散り,周辺の大地を蝕みながら,魔の力を引き寄せていた……。

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 「ディアブロ III」のバックストーリーについては,2012年5月21日に掲載した連載記事なども合わせて参照してほしいが,「ディアブロ III」のオープニングでは,隕石の落下でディアブロ復活の予言が現実になりつつある中,姪のリアを育てながら半隠居状態のデッカード・ケインが登場する。
 彼は前作終了後の24年間,どこで何をしていたのか? バールは本当に死んだのか? 「デーモンハンター」はどのように生まれたのか? など,これまで語られなかった物語が,「ディアブロ イモータル」で描かれることになるという。

 さて,「ディアブロ イモータル」の魔界勢力に大きな変化を与えそうなのが,シリーズ初登場となるスカーンだ。ディアブロ配下のデーモン軍団の中で最も強力なパワーを秘めており,恐怖の帝王と呼ばれるディアブロに対して,恐怖の使者という異名を持つほどの存在だ。不浄な力に染まったワールドストーンの欠片を集めて,ディアブロを復活させようとしている。
 さらに,ワールドストーンの力によって人々の心を奪いつつ急速に拡大する邪教集団コヴェンも盛んに活動しており,サンクチュアリの腐敗は進んでいる状況だという。

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 プレイアブルクラスとして利用できるのは,すでに発表されているとおり,サービス開始時点で「バーバリアン」「モンク」「ウィザード」「クルセイダー」「デーモンハンター」,そして「ネクロマンサー」という,ファンにはおなじみの6クラスだ。

 パネルディスカッションにおいて,デザイナーのワイアット・チャン(Wyatt Chang)氏らは,「ディアブロ イモータルは継続していくサービスです。サービス開始以降もキャラクタークラスなどの新要素が次々と追加されていくことになります」と話していたので,ウィッチドクターやアサシンなど,ファンの要望によって加えられていくはずだ。欲を言うなら,サービス開始時点で1つぐらい新しいクラスがあっても良かったように思えるが,前後する2つの物語をつなぐ設定ということを考えると,ここに新しい設定を持ち込むことは難しいのかもしれない。

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 もっとも,すでにPCやコンシューマ機版ではおなじみのクラスだからといって,まったく同じではなく,新しいスキルなどが用意されているとのことだったので,このあたりは続報を楽しみにしたい。


パブリックゾーンとインスタンスダンジョンで遊び込め


 「ディアブロ イモータル」では,サービス開始時点で8つのパブリックゾーンが用意されるとのこと。これは,複数のプレイヤーが参加して冒険できる共有エリアとなり,パネルディスカッションでは以下の3つが詳しく紹介された。また,シャッサー海という,あまりなじみのないエリアの名称も出ていた。

・バイルフェン(Bilefen)
西大陸の南東部を覆うアラノク砂漠の,さらに南部海岸地帯に位置するというジャングルに覆われたエリア。朽ち果てた無数の寺院を浸食しつつある巨大な蚊や蛆虫のようなモンスターを,ウィザードのリーダーの要請で駆逐する。

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・フローズン・ツンドラ(Frozen Tundra)
「ディアブロ II」の第5章でも描かれたアリアット山にほど近い地域で,雪と氷に覆われている。砕けたワールドストーンの悪い影響もかなり強いようだ。

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・ゾルタン・クールの図書館 (Zoltan Kulle’s Library)
「Diablo III: Reaper of Souls」に霊体として登場したゾルタン・クールは,デッカード・ケインの祖父であるジャレッド・ケインと同じく,魔王達をソウルストーンに閉じ込めるためにサンクチュアリ各地から集められたメイジ集団ホラドリムのリーダーで,黒のソウルストーン作成のとき,魔の力に冒されている。「Diablo III: Reaper of Souls」でも個人所有のアーカイブが登場していたが,本作に登場するのは東大陸中央の砂漠にあるという別の図書館で,珍しいアーティファクトであふれている代わり,あちらこちらに罠が仕掛けられているという。

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 こうしたパブリックゾーンに加えて,仲間だけで潜入できるインスタンスダンジョンが数多く用意されている。パネルディスカッションで紹介されたのは,以下の3か所だ。

・キクラス急流 (Kikuras Rapids)
バイルフェン地域のジャングルを流れる急流で,「Diablo III」のフェティッシュのような小型デーモンの巣窟になっている。厳密にはダンジョンではなく,プレイヤー達は筏(いかだ)に乗って急流を下りながら,このデーモンの攻撃にさらされるという。

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・ファヒアの墓地 (Tomb of Fahir)
ゾルタン・クールの図書館の東にある巨大な地下墓地で,スケルトンやスパイダー,ミイラなどのモンスター達であふれている。プレイヤーは,さまざまなアイテムが保管されたトレジャールームを目指す。

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・忘れられた塔 (Forgotten Tower)
「Diablo II」の第1章で描かれたエリア,ブラック・マーシュに建つ塔。ここにいたカウンテスの死霊は,まだ健在であるようだ。

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 また,「ディアブロ イモータル」でプレイヤー達のハブとして利用されると思われるのがウェストマーチ(Westmarch)だ。「Diablo III: Reaper of Souls」のスタート時点ではほぼ破壊された状態で描かれた巨大都市だが,本作では堕天使マルタエルの侵攻前の威厳を保ったエリアになる。ショップや共有保管庫が用意されるだけでなく,きらびやかな装備を飾ったさまざまなプレイヤーが行き交い,彼らと交流することもできると述べられた。

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発売予定日は未発表ながら,事前登録がすでに開始


 「ディアブロ イモータル」の操作について簡単に解説しておくと,スマホの下部両端を親指でタップすると円形のコントローラアイコンが現れるので,左側でキャラクターの動きを操作する。右側にはアサインしたスキルが複数表示されており,自分の使いたいスキルに親指を乗せるとコントローラが表示されて,それで狙いを定めるという直感的なものになっている。ポーションの利用やインベントリもタップすることで自在に引き出されるようだ。
 「BlizzCon 2018」にはデモ機も用意されていたので,プレイインプレッションについては,稿を改めてお伝えしたい。

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  「ハースストーン」ですでにスマホタイトルを開発しているBlizzard Entertainmentだが,「ディアブロ イモータル」ではより複雑なシステムなどに対応するために,スマホタイトルに豊富な経験を持つNetEaseとの共同開発という形が採られることになる。

 パネルディスカッションでは語られることはなかったものの,ゲーム画面を見る限り最大6人のプレイヤーによる冒険が楽しめるようで,モバイル版「Battle.net」にアクセスすることで,プレイ中のフレンドとのチャットも可能であるらしい。

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 さて,会場の雰囲気やSNSでのファンの書き込みなどを見ると,「ディアブロ」シリーズの新作がスマホゲームだったことに対して批判的な声も少なくないようだ。パネルディスカッション終了後のQ&Aセッションでは,「PC向けにもリリースされますか?」や「これはジョークですか?」などといった,やや辛辣な質問も出ていた。ティザー広告がかなり前から公開されていたこともあり,PCゲームだと思い込んでいた古くからのファンは肩透かしを食った気分なのかもしれない。

 とはいえ,すでに登場から20年以上が経過したIPであり,新しいファンを獲得するためにもスマホという選択肢はアリだと思う。「ディアブロ III」と同様,マネタイズが鬼門になりそうな気もするが,「どこでも遊べるディアブロ」は十分に魅力的で,その魔力に抗えないファンも多いはず。
 スマホタイトルらしい高頻度のアップデートにも期待できる。発売日については発表されていないものの,公式サイトで事前登録もできるので,気になる人はチェックしておこう。

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