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「あんスタ！！」ストーリー紹介連載第37回。「Crazy:B」大特集！　結成から現在までの関連ストーリーを紹介，見どころを語る

2023/08/04 08:00 　Happy Elementsがサービス中のアイドル育成ゲーム「あんさんぶるスターズ！！Basic／Music」のストーリーを紹介する記事の第37回は，「Crazy:B」を取り上げる。


　この夏から順次リリースされるユニットCDアルバムシリーズ「TRIP」を記念して，今回から各「ユニット」の関連ストーリーを紹介，見どころを語っていく。初回は，2023年7月19日に「あんさんぶるスターズ！！アルバムシリーズ『TRIP』 Crazy:B」が発売された「Crazy:B」だ。記事では詳細なネタバレは控えているが，できるだけ各ストーリーの読了後に読むのがおすすめだ。

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「Crazy:B」の歴史を振り返る

　「Crazy:B」は，ご存じのとおり新章「あんスタ！！」から登場した「ユニット」だ。そのため「！」時代のストーリーは存在しないが，今年度より前の出来事を描いた彼らの過去ストーリーは公開されている。

　本記事では，アプリ内の公開順ではなく時系列順にストーリーを紹介し，「Crazy:B」の歴史を振り返っていく。なお，主に“箱イベ”と呼ばれるイベントや，スカウトのストーリーを概ね網羅し，読んでほしい優先度を★印（数が多いほどおすすめ）でつけてみたので参考にしてほしい。

◆過去の出来事をチェック！



　【ホットリミット】は，現在軸のストーリーと過去を描くパートに分かれており，この過去パートが非常に重要なので挙げておきたい。

　「Crazy:B」が活動を開始する4年前。故郷から飛び出してきたばかりで，食べるものも行くあてもなくなった天城燐音は，まだ中学生だった椎名ニキによって助けられた。

　2人の関係はここから始まったので，本作の過去パートは言うなれば「Crazy:B」の原点とも言える。なお，当時アイドル志望だった燐音は，初期はニキとともに活動し，その後はソロとなっていたことが【メインストーリー第一部】で明かされている。

「Crazy:B」メンバーについて
　「Crazy:B」の天城燐音は，現在「あんスタ！！」に登場する現役アイドル（氷鷹誠矢を除く）のなかで最も年上の21歳（ES初年度の7月1日時点）だ。続いて椎名ニキが18歳，HiMERUが17歳，桜河こはくが15歳で，他と比べてもメンバー間の年齢差が一番大きい「ユニット」となっている。また，学生はHiMERUのみで，秀越学園の3年生だ（こはくは学校に通ったことがない）。

　【オブリガード】は「Crazy:B」の箱イベではないが，「あんスタ！！」では初の追憶イベントで，HiMERUの過去と正体に関する極めて重要な情報が明かされている。このストーリーは3年前の春に漣ジュン（現「Eden」）が玲明学園に入学，特待生から奴隷のように扱われるなか，「十条」と名乗る生徒と出会うところから始まる。

　ネタバレになるため詳細は避けるが，ここまでに公開されたストーリーでは謎に包まれていた「HiMERUはいかにしてアイドルになったのか？」「HiMERUが忌み嫌う風早 巽とは何があった？」「HiMERUはそもそも何者なのか？」といった疑問に対する答えがはっきりと分かる（とはいえ筆者個人的には，公開順どおりに読むのがベストという気はする）。


◆今年度の出来事をチェック！



　夢ノ咲学院の高校生だったアイドルたちがESの4大事務所に所属し，これからというところで衝撃的なデビューを果たしたのが「Crazy:B」である。

　過去に「Eden」（「Eve」と「Adam」も）が夢ノ咲学院のアイドルとは対象的な「ユニット」として登場していたが，その時とも意味合いがまったく違い，「Crazy:B」は助け合う仲間でも切磋琢磨するライバルでもなく明確な“敵”として全員の前に現れた。

　だが，彼らは本当に悪意を持って動いていたのだろうか。「Crazy:B」というユニットの始まりや在り方として，とくに第5章は絶対におさえておくべきストーリーだ。

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　「ユニット」の活動開始から間もなく，自分で仕事を取ってきたことのないこはくが，燐音と，“どちらが良い仕事を取ってこられるか”勝負をするというストーリー。

　先ほど「『Crazy:B』は全「ユニット」中で最も年齢差が大きい」と書いたが，その雰囲気がよく出ているストーリーだ。4人のなかで唯一，アイドル経験がまったくないこはくを見守る3人，という図に心が温かくなる。

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　メインストーリー第一部の“裏の主人公”と言っても過言ではない「Crazy:B」が，あの【MDM】の後，どのように生きていこうとしているのかが分かる，非常に重要なストーリーだ。

　このときのライブは，【MDM】以降，仕事を干されていた彼らがようやく4人揃って舞台に立てた機会というだけでなく，こはく曰く「ちゃんと自分たちの意思で、みんなで仲良く勢揃いして立てる初めての舞台」だったのである。

　「Crazy:B」ファンはもちろん，メインストーリー第一部を読んだすべての人におすすめしたいストーリーだ。

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　過去パートを先述した【ホットリミット】だが，ここでは現在パートを紹介する。このときのライブは，夢ノ咲学院がある地域の夏祭りを盛り上げる意味合いのもので，当初は昨年も同様の仕事で大成功を収めた「流星隊」に依頼されていた（「流星隊」は“トラブル中”で依頼を受けられなかった。時期的には【変身！星々を繋ぐコメットショウ】のあたり）。

　「Crazy:B」のなかで，最も“アイドル”という仕事に対するモチベーションが謎に包まれていた，ニキの心情や燐音とのつながり，「Crazy:B」というユニットの尊さが感じられるストーリーである。それにしても彼らには夏がよく似合う……というより，夏そのものといったイメージがある。





　コズプロの副所長である七種 茨のはからい（？）で，「Crazy:B」は新規ファン獲得のためバラエティ番組【ミノタウロスの迷宮】に出演することになった（ちなみにここに登場する地下迷宮は【バラエティとタッグ／ボギータイム】で使われたものである）。

　本作は【追憶＊遊色が奏でるオブリガート】よりも前，初めてHiMERUにしっかりとスポットが当てられたストーリーだった。今となっては【オブリガード】の過去パートが“すべての答え合わせ”になっているわけだが，そちらを読んでから本作を読むと，また違った味わいが生まれるはずだ。

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　【ESハロウィン】では，敷地内に本格的なお化け屋敷を設置するというイベントに参加することになった「Crazy:B」は，手本を学ぶためにお化け屋敷へ赴く。

　本作では，お化けなどが大の苦手である，こはくがフィーチャーされたストーリーだ（実家の座敷牢にいたころ，オカルト掲示板を見てしまったのが原因らしい）。びっくりしたり叫んだりするこはくの姿は非常に珍しく，仲間たちとの様子も微笑ましい一作。




　年末の「SS」に向けて冬ごろから全国各地で予選会が行われ，「Crazy:B」は「Knights」とともに関西地方に向かった。本作で注目したいのがこはく（と「Knights」の朱桜 司）の幼少期からつながる関係性，そして極めて特殊なこはくの過去である。

　ここまで紹介したなかから，「Crazy:B」の各メンバーについて読むべきストーリーを厳選するなら，燐音は【メインストーリー第一部】（【ナイトクラブ】もセットで），ニキは【ホットリミット】，HiMERUは【オブリガード】と【アリアドネ】，こはくは本作を推しておきたい。

　なお，こはくが関西地方にいられなかった理由は，同じく「メインストーリー第二部『SS』編／3rd Stage シークレットサービス」を参照。

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　「SS」本戦は紅白に分かれた対決となり，「Crazy:B」は「Eden」を総大将とする白組で出場した。「SS」本戦は，各組からそれぞれに「ユニット」が登場してぶつかりあう形だったのだが，燐音がこれをひっくり返す。“ヒール”のような顔をしながらも，問題を解決に導くきっかけを作ってみせる手腕は非常に痛快だ。かなり長いストーリーではあるが，初年度のアイドルたちのハイライトの1つとしてぜひ読んでみてほしい。

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　【オブリガード】の現在パートでは，「Crazy:B」がコズプロ系列のアイドル養成学校を盛り上げる企画「COMP」に参加することになった様子が描かれる。この企画には「Crazy:B」と「Eden」のほか，「ALKALOID」の風早 巽も参加する（彼は玲明学園の生徒であり，かつてはコズプロに所属していた）。過去パートも含め，陰謀や思惑が渦巻く重めのストーリーではあるが，そのぶん非常に重要な話だとも言える。

　本作には「明星スバルの父」や「神父」「ゴッドファーザー」などの話も登場している。彼らについて知るには多くのストーリーがあるが，絞るなら「！」【奇跡☆決勝戦のウインターライブ】，「メインストーリー第二部『SS』編／3rd Stage シークレットサービス」，同じく「『SS』編 ／Final Stage『SS』」あたりが参考になるだろう。

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　サイコロを振って出た目の指令に従いながらゴールを目指す，バラエティ要素強めの旅行番組に出演した「Crazy:B」。本作はアイドルたちが4大事務所に所属，活動中の時期（つまり今描かれている年）の翌年3月ということで，「Crazy:B」が描かれたストーリーとしては時系列的に最も新しい。

　個人的に本作は単体で読んで楽しむというより，【アイドルロワイヤル】や【MDM】（メインストーリー第一部）から……。もっと言えば，最初の燐音とニキの出会いから始まって現在に至るまでの彼らの軌跡を踏まえたうえで，さらなる感動が生まれるストーリーではないかと思う。


　本当の本当に生まれも素性も個性もバラバラだった4人に，いつの間にか生まれていた強い絆。気づけば離れがたくなるほどの関係性が築かれていたことが，本作ではよく分かるように感じる。これからの「Crazy:B」はどんな活躍を見せてくれるのか，そしてどんなに熱いステージを見せてくれるのかが非常に楽しみだ。


　「Crazy:B」関連ストーリー紹介は以上となる。今後もアルバムシリーズの発売に合わせて各「ユニット」の過去ストーリーを紹介，解説を行っていくので，ぜひ楽しんでほしい。

　第38回記事もお楽しみに！

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（C）2014-2019 Happy Elements K.K

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