プレイレポート
刺激的な三角関係を描く「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」第2巻をレポート。攻略対象は夢見がちな兄と,兄を心配する弟
アイディアファクトリーの女性向けブランド「オトメイト」とフロンティアワークスが贈るプロジェクト「triAngle PROJECT」の第3弾「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」は,“アラビアン×官能×三角関係”をテーマにした女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。第2巻のクライアントとなるのは,「鱗帝国」の第二王位継承者・鱗 希驪(CV:佐藤拓也)。彼はひょんなことがきっかけで,腹違いの兄である鱗 皇驪(CV:興津和幸)をターゲットとする依頼を主人公に持ちかけることになります。
今回は,兄弟である2人の王子を巡るちょっと危険な三角関係を描く,2019年1月25日発売の「第二夜 アジアン・ナイト」を紹介します。
変わり者の兄と,兄を心配する弟。2人の王子に振り回される「共通ルート」
本作は,序盤から第1巻と展開が異なっています。
主人公が皇驪と希驪に出会ったのは,街中での出来事がきっかけでした。昼間の自由な時間を使い,親友のアイーシャ(CV:平流エレン)と共に街にでていた主人公は,そこで皇驪に声をかけられ,いきなり手を握られてしまいます。
そのやり取りをみていたアイーシャが白娘子の妹である「小青」のふりをしてしまったことや,目眩を起こした皇驪に対して,適切なアドバイスをしたことで,皇驪はますます主人公のことを白娘子だと思いこんでしまいます。
こうした経緯で出会った2人の王子に頼まれ,シャナーサ王国を案内することになった主人公とアイーシャですが,仕事があるため,夕方頃には2人と別れます。
一度主人公と別れた皇驪でしたが,どうしても主人公のことが忘れられずにいるようで,ついには街にでて,主人公を探すと言い出します。
結局,危なっかしい兄に代わり,希驪が主人公を探しに街へと繰り出すことになるのですが,どうやら希驪自身も主人公が気になる様子で……。
希驪は,主人公達と一緒に行動していたときに,彼女らの会話に耳を傾けていたため,すぐにショーサロン・カマルを探し当てたのですが,そこで店主様(CV:勝 杏里)に「いまのうちに皇驪の目を覚ましてあげたほうが良いのでは」と提案されます。
その方法というのは,皇驪に主人公のことを“本物の白娘子”だと思わせて,信じきったところで手酷く振るというもの。そうすることで皇驪が白娘子に幻滅し,かつ主人公=白娘子だと思わせることで夢想に戻ることもできなくなる……と店主様は希驪に持ちかけます。
希驪の手引きで,会議が行われるビラール宮殿へとやってきた主人公は,早速皇驪に近付こうとするのですが,そこで婚約者候補の美蘭(CV:仙台エリ)とのやり取りを目にします。婚約者だと紹介してほしいとお願いする美蘭に対し,白娘子という心に決めた人がいるから結婚できないと告げる皇驪を見て,主人公は希驪が兄を心配する気持ちをなんとなく察するのでした。うん,これは心配になるよね。
気絶してしまった皇驪を自室へと運び,そのついでに彼を誘惑しようとする主人公でしたが,ここで予想外の反応をされてしまいます。
皇驪は周りが思っている以上に白娘子を神格化しており,もはや崇拝しているという状況。そのため,好意を持っているにも関わらず,主人公が近付くのを拒んできます。
最初から好意をもたれているため,簡単な仕事だと思っていた主人公でしたが,その思惑は思いもよらぬ形で崩れてしまいます。
翌日から始まった会議で,皇驪は皇太子として相応しい発言をし,希驪を驚かせます。普段はおっとりでのほほんとした雰囲気で,白蛇伝に夢中な兄が,自国ですら見せたことがない,皇太子としての振る舞いを見せたことで,希驪は自分の知らない兄を見たような気分になります。
物語が進んでいくと,やがて2人の兄弟の外面だけではわからない一面が見えてきます。大人しそうに見える皇驪ですが,女性に対してちょっと屈折した感情を抱いているようで,主人公の誘惑に対して,思いがけない行動を仕掛けてくることがあります。
一方,女好きで普段から遊んでいそうな希驪は,主人公に褒められたりすると照れてしまったりと,意外に純真な様子。大型犬のようで,ちょっと可愛い。
共通ルートをある程度進めると,それまでの2人のイメージがぐっと変わります。筆者は,女ったらしだろうと思っていた希驪がワンコっぽいと思い始めてから,一気に好きになりました。第2巻の攻略キャラは,2人ともギャップが萌えポイントかも。
正反対の告白に主人公が揺らぐ「個別ルート」
皇驪の個別ルートは,彼の意外な告白から始まります。任務の最終段階である皇驪を振るというタイミングで,彼が白娘子としてではなく,主人公自身のことが好きになったと告白するのです。直前まで主人公のことを白娘子として扱っていたので,これにはびっくり。
彼の告白に驚き,嬉しいとまで思った主人公でしたが,結局将来皇帝になる皇驪のためを想い身を引くことに。
ところが,彼らが鱗帝国に帰って,しばらくたったある日,主人公は何者かに襲われ,鱗帝国へと連れてこられてしまいます。
一方,希驪の個別ルートでは,会議の最終日,皇驪を振るために待機していた主人公の元に希驪が現れ,彼から想いを告げられます。密偵として,これまでさまざまな人々を騙してきた自分は純粋で優しい希驪には不釣り合いだと考え,彼を振ります。
その翌日,皇驪に妃として鱗帝国に来てほしいとお願いされる主人公でしたが,自分が白娘子ではないことを伝え,その提案を断ります。それに対し,あっさりと身を引いた皇驪は,そのまま自国へ帰っていき,ミッションは終わりを告げるのですが……。
第1巻では国を巡る騒動のなかで恋愛が描かれていましたが,第2巻はどちらかというと色恋沙汰がメインに描かれています。本作での三角関係は,主人公と2人の王子だけではありません。うん,人の気持ちって難しい……。
第2巻でも「Gallery」の画面で,可愛いSDキャラクター達が登場します。第1巻でもさまざまな台詞が表示されていたGalleryですが,どうやら第2巻では台詞が変更になっているようです。
第1巻から変わらず,ギリギリな描写が多く,物語もちょっと過激な乙女ゲーになっている本作ですが,2人の兄弟の仲良しっぷりと,そんな2人に挟まれてなんだかほっとしてしまう主人公といった3人の描写にはほっこりしました。
家族としての彼らの一面にほっこりしつつも,少し過激な物語が楽しめる本作は,ちょっと刺激的な乙女ゲーが楽しみたいという人におすすめの作品です。
「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」公式サイト
(C)2017 IDEA FACTORY / Frontier Works
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