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印刷2019/11/30 12:00

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【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは

画像(052)【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは

 ゲーム用のディスプレイに求められるものは多く,しかもかなり高水準のものが要求されることが多い。大まかなスペックで見ると,

  • 解像度
  • 発色
  • 応答速度
  • 遅延

などが挙げられる。
 解像度はとにかく高いほうが望ましいという考え方もあるが,実際のところ4K解像度でのゲームプレイにはスーパーハイエンド以上のGPUが要求されるため,グラフィックスカード側の準備で多少の覚悟は必要だ。また,そういった解像度のパネルでは,データ量が多すぎてハイリフレッシュレート表示には対応できない点には注意したい。DisplayPort 1.4では,無圧縮で出せるのは4K解像度だと120fpsまでだ。肌理の細やかな映像を求めると4Kになり,240fpsといった次元の滑らかさを求めるとフルHD解像度になる。その中間を取ると,2560×1440ドットのQHDと呼ばれる解像度になる。このあたりはプレイするゲームの種類によっても最適なものは変わってくるだろう。

上から4K解像度,QHD解像度,フルHD解像度の模式図
画像(050)【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは

 発色については,多くの製品でsRGB色空間のほとんどをカバーするため,ある程度ちゃんと出て当たり前,スペックシートだけでは判断しづらい。ちゃんと綺麗な色が出るかどうかは,実際にカラースペクトラムを計測して判断するしかないため,一般人にはハードルが高く,定量的な評価を行っている製品レビューを参考にしてもらうしかない。
 それでも上下や横から見たときの視野角は,とくに大画面化が進んだ昨今では気にしておきたい部分だ。スペック上は問題なさそうな数値でも,比較的近距離に設置した場合には端のあたりで少し色が褪せて見えることもあるからだ。製品によって差はあるが,TN液晶では視野角や色でやや不利,VA液晶ははっきりした色合い,IPS液晶は広視野角と自然な色合いが特徴だ。また最近では,HDRに対応しているかどうかなども気にしておきたい項目だろう。

 応答速度は,一般的に言ってパネルの方式に大きく依存する。ゲーマー向け製品の液晶パネルでは高速駆動が求められるため,伝統的にTN方式が主流だった。視野角や発色といった画質面ではIPS方式の評価が高かったが,応答速度で見るとゲームには適さなかったのだ。スペック上,かなりのハイリフレッシュレートに対応している製品があったとしても,パネルの応答速度が十分でないと,絵は出るものの,動きに対してのブレや色の濁りが出てしまう。これは応答速度の数値から一応判断できるものではあるが,できれば実際に自分の目で確認することをお勧めしておく。
 ゲームで滑らかな表示を期待するとして,たとえば144fps表示の場合,1フレームの表示時間は約7msとなる。応答速度5msのパネルだった場合,色の切り替わりに最悪5msが必要となるため,表示時間の大半が濁った色で表示されてしまう可能性がある。新しい画面の情報が表示されるのが数ms遅れてしまうと言い換えてもいい。応答速度に関しては,無条件に速ければ速いほど望ましいといえる。

応答速度と色の濁り具合の関係。144fps時のものだが,分かりやすくするためGtoGの速度を単純にすべての色の切り替わり速度に置き換えて模式化している。バックライト制御をすると比較的純度の高い色で表示できるが,全体的には暗くなる。応答速度が遅いと,ゲーム情報が伝わるのが0.5フレームほど遅れてしまうことも分かる
画像(051)【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは

 さらに最近では,ハイリフレッシュレートで駆動し,G-SYNCやFreeSyncなどといった技術をサポートすることで,より滑らかな表示を実現する。ゲーマー向けディスプレイでは多くのものがこういった要素をサポートしている。一般的なディスプレイよりは高いスペックのものが用意されているので,「ゲーマー向け」と謳われた製品を選んでおけば,昨今ではそこまでひどい製品に当たることもないだろう。
 とはいえ,できるだけよいモノを導入したいと思うのは誰しも変わらない。ディスプレイは日々進化しており,新世代の高速駆動素子や高純度蛍光体といった最新の技術が手に届く範囲の製品でも使われるようになってきているのだが,ディスプレイの外側だけ見てもそういった情報は伝わってこない。ここでは最新世代の技術を使ったディスプレイを例に,これからのゲーマー向けディスプレイ選びについて考えてみたい。

 今回紹介するのは,まさしくそのゲーマー向けディスプレイ製品の「27GL83A-B」である。同社のハイエンドゲーマー向けディスプレイに冠されるという「LG UltraGear」ブランドでの登場だ。
 日本では有機ELテレビの先駆者として知られ,とくにPC業界界隈ではIPS液晶パネル採用のPCディスプレイを数多く手がけているメーカーとしても認知度を上げているLG Electronics(以下,LG)。最近では,ゲーマー向けディスプレイ製品も数多く手がけ,ゲームファンからの関心も高くなってきている。

27GL83A-B。メーカー想定売価は4万9900円(税込5万4890円)前後
画像(001)【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは

 この27GL83A-Bは,筆者がプライベートで「ストリートファイターV」をプレイする際にお世話になっている,同社製「27GK750F-B」の後継上位モデル的な製品である。そこで今回は筆者が普段27GK750F-Bを使っていて気になっていた点が,新製品でどれくらい改善されているかという視点でのチェックもしていきたいと思う。


意外に軽量コンパクト。ピボット回転対応で縦画面もOK


 画質云々の前に外観や接続性などの製品概要のほうから見ていくことにしよう。
 画面サイズは27インチ。視距離50cm〜1m程度のデスクトップ環境でパーソナルにゲームを楽しむにはちょうどよいサイズである。とくに,一望性が重要視されるeスポーツ系ゲームタイトルをプレイする際には,20インチ未満では小さすぎ,40インチ以上は大きすぎるので,30インチ前後の画面サイズは人気が高く,実際,競合製品も多い。

 今回の評価では,筆者が梱包箱を開けて机の上に設置するところから始めているが,27GL83A-Bはスタンド込みの総重量が6.1kgと比較的軽く,設置後の移動も簡単だ。また,設置にはスタンド台座部とポール部,ディスプレイ部の3パーツを合体させる必要があるが,実に簡単に組み立てられた。台座とポールの合体はねじを回す工程があるものの,これは手で回せるので工具も不要であった。

内容物一覧
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スタンドの台座部分にポールをはめ込み,裏側からネジについたプルリングを起こして締めるだけ
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スタンドとディスプレイ本体は金属製の爪を引っかけてはめ込むだけで固定される
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画像(002)【PR】西川善司が選ぶイマドキのゲーマー向けディスプレイ IPS液晶で1msが実現する2020年に向けた新世代の環境とは
 ディスプレイ部は狭額縁設計で,上と左右がわずか約7mmだ。下部も約2cmしかない(実測)。厚みは最薄部が約19mmだが,中央部が盛り上がっているために約56mmほどはある(実測)。スタンド部は奥行き約27cm程度。かなり奥行きの狭い箇所にも設置できるコンパクト設計には好感が持てる。

ピボット回転で縦画面にも対応
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 スタンドは約10cmの高さ調整機能を有しており,下−5°,上+15°のチルト調整も可能だ。スイーベル回転機構はないが,ピボット回転機構があり,縦画面設置にも対応する。
 設置後,ディスプレイの角度を調整するなどして観察していたところ,筆者が普段使いしている27GK750F-Bからの進化ポイントを1つ発見した。それは,チルト調整部だ。調整角度に優劣はないのだが,27GL83A-Bのほうが明らかに調整後の安定度が高いのだ。ディスプレイ部とスタンド部をつなぐネック機構がとても堅牢になっている。27GK750F-Bでは,アケコンをテーブルに置いて叩いていると振動でチルト角度がだんだん下がってきてしまうため,ジョイント部に空き缶を挟むなどして対策していたのだが,27GL83A-Bではそうした「工夫」は不要だ。27GL83A-Bのジョイント部はかなりガッチリしている。

上下それぞれの向きでのチルト調整の最大角度
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高さ調整範囲はこれくらい
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HDMI×2+DisplayPort×1の3系統入力対応。HDMIは4K入力もできてしまったぞ!


 入力端子は背面側に用意されている。この手のPCディスプレイ製品では,接続端子群の開口部が地面側に向くようなレイアウトで,接続端子の抜き差しをディスプレイ裏側の下から覗き込むような姿勢で行わなければならない製品が多いのだが,27GL83A-Bでは接続端子がディスプレイ背面側に整然と列んでいるので,画面の正面上からディスプレイ背面を覗き込むようにして抜き差しができる。ゲーム機やらPCやらを頻繁に抜き差しするような使用スタイルには親切なデザインである。

映像入力はDisplayPort×1,HDMI×2。右には3.5mmヘッドフォン用音声端子と電源用端子がある
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 映像入力用端子はHDMIが2系統,DisplayPortが1系統の合計3系統が用意されている。スペック表には,DisplayPortはVer1.4対応という表記があるが,HDMIについてはHDCP2.2対応という表記はあるもののバージョン表記がなかった。確認してみると,驚いたことにHDMIというのはバージョン表記をしてはいけない規則になっているのだそうだ。試しにあまり期待せずにUltraHD Blu-ray(4K Blu-ray)プレイヤーを接続して調べてみたのだが,27GL83A-Bでは,なんと4K/60pのYUV444/12bitのHDR映像を受け付けて正しく表示できてしまったのだ。まあ,本機はQHD(2560×1440ピクセル)解像度の液晶パネル採用機なので4K(3840×2160ピクセル)のリアル表示には対応しておらず,4K→QHDへの縮小表示となるのだが,4Kの信号を表示できるというのは心強い(画質の評価については後述する)。

表示はQHD(2560×1440ピクセル)解像度となるが,映像信号自体は4K(3840×2160ピクセル)/60Hzを受け付けているのが分かる
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 操作系についてもチェックしておこう。
 操作系デザインは,最近のLG製のゲーマー向けディスプレイに共通のもので,ディスプレイ部下辺に押し込み操作対応の十字キーが搭載されていて,これを使って電源操作からOSDメニューの操作を行う方式だ。

画面底部中央にあるOSDメニュー用の十字キー。非常に操作性がよい
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 電源オフ時に押し込めば電源オン。電源オン中に押し込めば最初にショートカットメニューが出てくる。ここから「入力」を選べばHDMI1/2/DisplayPortの入力を切り換えられる。ゲーム向け画質モードも同様に「ゲームモード」から切り替えが可能だ。
 さらに十字キーを押し込まずに直接,上下方向に入力すると輝度調整が,左右方向に入力すると音量調整が行える。

 この操作系は非常によくできていると思う。他社製では,メニューを出して複数のボタンでカチカチとカーソルを操作して入力切換を行わなければならない製品も多い。実際そういう製品がうちにもあったりするので,このシンプルでなおかつ使いやすい操作系には好感を持つ。

十字キーを一度押すとショートカットメニューが表示され,メニュー操作も直感的にできる
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カラースペクトラムにも表れる発色のよさ


 続いて,気になる画質や応答速度,遅延などを見ていくことにしよう。
 27GL83A-Bは,IPS型液晶パネルを採用している。IPS型液晶には,画面正面からずれた位置から見ても表示映像の色変移が起きにくいという特徴がある。これが非常に高く評価されたことから,画質に対する目の厳しい日本ではとくにIPS型液晶の人気が高かった。

左から正面,斜め45度くらい,さらに斜めにしてみたところ。色味に変化はない。液晶なので若干の黒浮きはあるが,IPSパネルらしい視野角の広さが確認できた
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 ここで,本機の表示面の画素をデジタル顕微鏡で光学30倍と光学300倍とで撮影した写真を以下に示しておこう。

光学300倍(左)と光学30倍(右)の顕微鏡写真。TFT回路の影でもある格子筋に対する実体画素の開口率は70%前後といったところだろうか。格子筋は横方向はそれなりに太いが,縦方向は細く,RGB(赤緑青)のサブピクセルは美しく整然と列んでいることが分かる
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 さて,LGのゲーマー向けディスプレイ製品には,TN型液晶パネルを採用した製品もある。筆者が愛用している27GK750F-Bはまさにそれだ。TN型液晶パネルはIPS型液晶に比べて,見る角度に応じて多少の色変移が生じやすい。ただ,27インチ程度のパーソナルユースでは,正面から大きくずれて見る機会は少なく,なにより,IPS型液晶に比べて応答速度が速いという特性がある。ゲーマー向けディスプレイ製品に,今でもTN型液晶パネル採用機が多いのは,この応答速度の高さを重視して映像パネルを選定しているためだ。

LGの27型ゲーマー向けディスプレイでのスペック比較。なお,27GK750F-B(筆者所有製品)が240Hzにまで対応しているのは,この機種だけ2K対応であるため。4Kで240Hzを出すことは接続インタフェースの速度上難しい
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 TN型液晶パネルの応答速度はだいたい1ms前後。対してIPS型液晶パネルの応答速度は5msくらいのものが多い。ゲーマー向けディスプレイ製品では120fps以上の表示性能が要求されることが増える関係で,TN型液晶パネルが採用されがちだった。

 しかし,今回取り上げている27GL83A-Bでは,新開発の高速応答タイプのIPS型液晶パネルを採用している。TN型液晶パネルと同等の1msの応答速度(GtoG)を実現したと謳われている。つまり,27GL83A-Bは,IPS型液晶パネルの視線角度に左右されない安定した発色特性と,TN型液晶パネル並みの高速応答速度を両立したモデルというわけである。

 LGのディスプレイでは,これまでIPSパネルで「1ms Motion Blur Reduction」という技術を搭載して144Hz駆動を実現していたのをご存じの人もいるかもしれない。これは5msの応答速度の液晶パネルとバックライト制御を組み合わせて動きのブレをなくすというものだった。しかし,27GL83A-Bは応答速度1msというIPSパネルを搭載しており,よりキレのよい画面が実現されているのだ。

 本機の発色性能は,公称スペック上でsRGB色空間カバー率99%として発表されている。実際,発色は良好である。暗い色から明るい色までがしっかり出せている印象で,2色混合のグラデーションなども偽色などがなく美しい。
 この発色性能を定量的に評価すべく,27GL83A-Bを画調モードを「sRGB」とし,全白を表示させたときのカラースペクトラムを色度計して見た結果が下になる。さらに,筆者が所有するTN型液晶パネル採用の27GK750F-Bでも同条件で計測したものも示しておこう。

27GL83A-Bの「sRGB」モードの全白表示時のカラースペクトラム
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筆者手持ちの27GK750F-Bには「sRGB」モードがないため,27GK750F-Bのカラースペクトラムはデフォルトの「Gamer1」モードで計測。なお,どの画調モードで計測しても測定結果に大きな違いはない
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 光源とした青色LEDからの青色光に赤緑(≒黄)蛍光体を組み合わせて白色を生成する白色LEDバックライトを採用している点で両者は同じなのだが,両者のスペクトラムはまったく異なっている。
 カラースペクトラムはディスプレイの発色性能を見るときのあくまで端的な情報源に過ぎないが,ある程度の素性を診ることはできる。

 発色性能のよいディスプレイの条件は,RGB各色のピークそれぞれが,

1.鋭く立ち上がっていること
2.分離していること
3.同程度の高さであること

といった3つが揃うことだが,27GL83A-Bはこのうち1,2の2条件を理想的に満たしており,3についても及第点が与えられる。
 27GL83A-Bは,ゲーマー向けディスプレイとしては必要十分以上の発色性能が与えられていると言っていいだろう。27GK750F-Bのカラースペクトラムと比べれば「確かに」と納得できるはずだ。

 ちなみに27GL83A-Bの赤色スペクトラムのダブルピークはケイフッ化カリウム(K2SiF6)を主成分とした赤色蛍光体のKSF蛍光体の特性だと思われる。KSF蛍光体は一般的な白色LEDよりもスペクトル幅が狭い高純度な赤色を得られるのが特徴で,昨今の8Kテレビ製品にも採用事例が多く見られる蛍光体である。

 また,ゲームの特性に合わせて表示モードにより画面の特性を変更することもできる。暗い部分をしっかり見たいのか,メリハリがあるほうがいいのか,ゲームと好みに合わせて選択しよう。

●SDR時の画面モード一覧
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ゲーマー1
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ゲーマー2
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FPS
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RTS
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鮮やか
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ブルーライト削減
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HDR効果
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sRGB


HDR映像を見る際には「鮮やか」モードがお勧め


 27GL83A-Bは,HDR映像の表示にも対応している。具体的にはHDR10フォーマットに対応しているので,PS4/Xbox One/Windows PCなどからのHDRゲーム映像や,前述したように4KブルーレイのHDR映像などを表示することができる。
 上で述べたように,27GL83A-Bは,4K Bru-rayの再生にも対応しており,せっかくなので,HDR映像の画質評価は,筆者が兼ねてから評価に使っている映画ソフト「マリアンヌ」のチャプター2冒頭の夜の街のシーン,同じくチャプター2の屋上に出てからの夜景を見ながらのロマンスシーンなどを視聴してみた。

 夜の町のシーンでは無数に立ち並ぶ街灯が,その周囲の情景よりも鋭く光っていてHDR感がよく表現できている。主役のブラッド・ピットが社交クラブに入ってから見上げるシャンデリアも,明るく輝くクリスタル片の中にちゃんと明暗の階調が表現できていて立派だ。
 27GL83A-Bは,HDR映像入力時はその画質モードがHDR専用のラインナップに切り替わるが,筆者の評価では「標準」よりも「鮮やか」のほうがHDR感が良好に体験できると感じた。

●HDR時の画面モード一覧
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ゲーマー1
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ゲーマー2
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FPS
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RTS
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鮮やか
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標準

 27GL83A-Bは,エッジ型バックライトシステムを採用しているため,映像の明暗に応じて局所的にバックライト輝度を調光することには対応していない。よって,暗いシーンでは漆黒部や最暗部にはそれなりの黒浮きが発生する。「標準」モードでは,そうした暗い箇所の暗色表現が黒浮きに埋もれてしまうのだが,「鮮やか」モードにすると,その黒浮きを最暗部として見立てたうえでの階調表現に切り替わってくれる。
 「マリアンヌ」のロマンスシーンは,かなり暗いため表示が難しく,「標準」モードでは,暗部がとても見づらかったのだが「鮮やか」モードではこれが解消される。「鮮やか」モードというと,彩度を高めたギラギラな画調を連想してしまうかもしれないが,HDR映像表示には相性がよいと感じる。
 「標準」モードでは,やや灰色に落ち込んでいたブラッド・ピットの肌表現も「鮮やか」モードではちゃんと「暗がりの中の肌色」として自然な見え方になっている。

 これを踏まえたうえで,比較的暗いシーンの多い「DEATH STRANDING」をPlayStation 4 Proで4K/HDR(ただし27GL83A-BではQHD表示)でプレイしてみたが,まったく同様の印象となった。「あざやか」モードのほうが暗色表現の階調がリニアで情報量も多くなる。基本,HDR映像は「あざやか」一択という印象を持った。


ゲーマー向けディスプレイ製品としての実力を探る


 続いて,ゲーマー向けディスプレイ製品ならではの機能をチェックしてみた。
 27GL83A-Bでは,高品位な可変フレームレート表示やハイフレームレート表示が可能なAMD FreeSync(=VESA AdaptiveSync)および,これをNVIDIA GeForce環境上で利用可能にするG-SYNC Compatibleに対応している。ここではG-SYNC Compatible機能が実際に利用できるかを試してみた。

 やり方は簡単だ。今回の評価環境はNVIDIA GeForce RTX 2080Ti搭載PCだったので,GeForceドライバのインストール後から利用できるようになる「NVIDIAコントロールパネル」の「G-SYNC設定」メニューで,「G-SYNCとの互換性を有効化」にチェックを入れるだけでOKだ。

G-SYNC Compatibleの有効化は「NVIDIAコントロールパネル」の「G-SYNC設定」メニューから簡単に行える
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 この設定後,Epic Gamesの「Fortnite」をプレイしてみたが,ちゃんと最大144fpsの可変フレームレートでプレイができた。筆者のゲーマー向けPCはCore i9-7900XとGeforce RTX 2080Tiという構成ということもあり,最上位の「エピック」設定で概ね144fpsがマークできていたが,オブジェクト数の多いシーンではときどき140fpsを下回ることがある。その際にもG-SYNC Compatibleの効果なのか,まったくカク付きなどを感じることなくプレイができていた。

筆者のゲーマー向けPCでは最上位の「エピック」設定で概ね144fpsがマークできていた
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左下の数値がフレームレートの値
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視界中のオブジェクト数が多くなるとフレームレートは若干下がるも,G-SYNC Compatibleの恩恵でカク付きやテアリングは確認されなかった
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 27GL83A-Bはゲーマー向けディスプレイ製品なので,心配はないとは思うが,念のために表示遅延も計測してみた。測定に際しては,比較対象として公称遅延値約3ms,1080p/60Hz(60fps)時0.2フレーム遅延の東芝REGZA「26ZP2」(「ゲームダイレクト」モード設定)を使用し,26ZP2との相対遅延計測を行った。結果を下に示すが,遅延は観測されず。リアルタイム性の高いゲームも安心してゲームプレイを楽しめそうである。

左が27GL83A-B,右が26ZP2。表示はほぼ一致しているため(むしろ27GL83A-Bが少し速い),27GL83A-Bは26ZP2と同等以上の低遅延性能だといえる
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高速型IPS液晶が開く高次元の機能バランス


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裏側にはヘッドフォンを掛けるフックがある
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マウスバンジー用のパーツも用意されている。ディスプレイの左右どちらかに取り付け可能だ
 今回の27GL83A-Bの評価はけっこう長期間,まるで私物感覚でさまざまな用途に使わせてもらった。それこそ,普段,プレイしているゲームなども27GL83A-Bをメインに使ってプレイしていたし,その様子をOBSを使ってYouTube配信なども行ったりしていた。そんな長期にわたっての評価を終えての感想だが,操作性,応答性,遅延性能,いずれに関しても不満はない。
 画質に関しても,エッジバックライト採用機の割にはHDR表現はうまくチューニングできており,ゲーマー向けディスプレイ製品にしては発色も良好だ。ゲームプレイだけでなく,映像鑑賞や写真閲覧といった用途にも十分対応できると感じた。

 また,本文でも触れたが,4K/60p入力まで出てきてしまうとは思わなかった。PS4 Proや4Kブルーレイプレイヤー側から4K/HDR出力できていたので,疑似4K/HDRディスプレイとして使えなくもないということである。さらにPS4などのフルHD解像度のゲーム映像も違和感なく2560×1440ピクセルにアップスケールできていたことも報告しておく。
 総じて,27GL83A-Bの汎用性と対応能力は相当に高いと思う。IPS液晶の高画質が最新の蛍光体の採用でさらに際立っており,応答速度1msでのハイリフレッシュレート表示,さらにFreeSyncとG-Sync Compatible対応でゲームでも万全の表示ができ,おまけにHDRにも対応している。
 普段使いからゲームまで,幅広く使えるディスプレイ製品として,筆者も27GL83A-Bには太鼓判を押したい。

27GL83A-B製品情報ページ

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