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「ネオロマンス ONLINE フェスタ 〜遙か二十年アンコール祭〜」昼の部レポート。キャスト陣と共に「遙か」の歴史を振り返り
コーエーテクモゲームスの「遙かなる時空の中で」(以下,遙か)が2020年に20周年を迎え,同年9月にアニバーサリーイベント「ネオロマンス♥フェスタ 遙か二十年祭」が開催された。そして2021年3月20日,全国の神子たち(プレイヤー)の熱い声に応えたアンコールイベントが,オンライン限定の「ネオロマンス ONLINE フェスタ 〜遙か二十年アンコール祭〜」として昼・夜2公演で実施となった。本稿では,思い出トークあり,歌ありと盛りだくさんだった昼の部の様子をお届けしよう。■イベント概要
ネオロマンス ONLINE フェスタ 〜遙か二十年アンコール祭〜
【キャスト】
高橋直純(イノリ/イサト/ヒノエ/遠夜役)
宮田幸季(流山詩紋/彰紋/武蔵坊弁慶/那岐役)
中原 茂(藤原鷹通/藤原幸鷹/有川 譲/葛城忍人役)
井上和彦(橘 友雅/翡翠/梶原景時/風早役)
【司会】
久遠 一
キャスト陣と20年の歴史を振り返り
イベントの前に司会の久遠 一さんから,注意事項の確認と新作グッズの紹介が行われた。アイテムを見せながら説明する場面では,スタッフではなく井上和彦さんと中原 茂さんが登場してグッズを持つサプライズが! 長年一緒にイベントを作り上げてきた「遙か」キャスト&久遠さんのチームワークの良さが伝わってきて,ほっこりした。
本イベントはオンライン開催らしく「あなたのお家がプレミアムシート(一番良い席)」というコンセプトで,リラックスできるようにキャスト陣も席に座った状態でスタート。まずは出演キャストの紹介が行われ,「遙か二十年祭」を体調不良によって欠席した中原さんからは冒頭から「ただいまー」の挨拶が飛び出し,キャスト陣はもちろんコメント欄の神子たちからも温かな「おかえり」の声で溢れていた。
「遙か」の歴史を振り返るトークコーナー「みんなで振り返る『遙か』二十年史<2000年〜2009年>」 では,1作目から「遙か4」までが発売された前半10年分の思い出を,事前に寄せられた神子たちの質問を交えつつキャストと振り返っていく。
井上さんは収録時の思い出として,当時は女性向け恋愛作品が少なく分岐も多いことから,セリフがどのようにつながるか分からないなかで演じていたと語った。高橋直純さんも,声のお仕事がほとんど初めてだったそうで,現場で話を聞きながら収録されていたそうだ。
また高橋さん,宮田幸季さん,保志総一朗さんによるユニット「うしろ向きじれっ隊」のパフォーマンス,中原さんのアコースティックギターによる弾き語り,井上さんのセクシーな歌声に酔いしれた「ネオロマンス♥ライブ 〜遙か祭2005〜」の映像が流れ,練習風景などの裏話も明かされた。
後半の10年を振り返る「みんなで振り返る『遙か』二十年史<2010年〜現在>」では,2021年1月16日,17日に開催された「ネオロマンス HYPER MIXライヴ 〜遙かなる時空の中で3〜」のトークコーナーで高橋さんと井上さんが答えた「対になっている八葉とユニットを組んだら」という質問に,2人のコンビになる宮田さんと中原さんも回答することに。どちらもキャラクターのことをよく理解した内容で,ぜひユニット曲が発売してほしいと願ってしまう楽しいトークだった。
ほかにも「遙か3」でキャラクターの雰囲気が前作までとガラッと変わったことに対する想いなど,キャスト陣から今だから明かせるエピソードが続々と語られ,各作品やイベントに対する理解をより深められたのがとても嬉しい。
過去の名作ドラマパートがよみがえる
ドラマパートも周年を記念する特別仕様で,過去のイベントのドラマパートシナリオを,今回の出演キャストのキャラでリメイクしたらどうなるのかという初の試みが行われた。
前半のドラマは「ネオロマンス♥ライブ 〜遙か祭2005〜」のアレンジ「言の葉指南 〜遙か20年アンコール祭ver.〜」だ。もともとは初代「遙か」のキャラクターである森村天馬(関 智一さん),流山詩紋(宮田さん),藤原鷹通(中原さん)によるドラマだったものを,天馬に代わってイノリ(高橋さん),橘 友雅(井上さん)が登場する内容になっている。詩紋から挨拶などの異国の言葉を教わるイノリたちだったが,友雅が「愛の言葉」を知りたがって……。
後半の「愛の言霊は掃除のあとで 〜遙か20年アンコール祭ver.〜」は,「ネオロマンス♥ライブ 〜遙か祭2015〜」で行われた「遙か3」のドラマをアレンジ。オリジナル版はヒノエ(高橋さん),有川 譲(中原さん),白龍(置鮎さん)だったが,本イベントでは白龍ではなく武蔵坊弁慶(宮田さん),梶原景時(井上さん)と人数が増えて,より賑やかになった。部屋の掃除をする譲とヒノエのところに,2人を祭に誘うために弁慶と景時が戻ってくる。皆で行こうと話しているのに,ヒノエが神子と二人っきりで祭を楽しみ愛の言霊を囁くと言い出したことがきっかけで,景時たちまで愛の言葉を語ることに!
どちらもコミカルながら,八葉たちの神子への想いが伝わってくる「ネオロマンス」イベントらしい物語だ。
また愛のメッセージでは「遙か2」のイサト(高橋さん),「遙か4」の風早(井上さん),那岐(宮田さん),「遙か3」の譲(中原さん)によるゲームエンディングの生朗読が行われ,クリア時のときめきがよみがえり,もう1度彼らに会いたいという気持ちが強くなった。
公式サイトで公開されたセットリストによると,夜公演では藤原鷹通&橘 友雅(中原さん&井上さん)の「太陽と月を抱く女」と,ヒノエ&武蔵坊弁慶(高橋さん&宮田さん)の「秘め事、睦言、絵空事」という名曲のパフォーマンスが行われたので,こちらも必聴だ。
最後はキャスト陣から神子への想いのこもった挨拶のあと,全員で「遼遠の旅路を行け」を歌ってイベントは幕を閉じた。
本イベントは,昼夜両公演とも3月28日23:59までアーカイブ配信が行われている。チケット購入も3月27日23:59までできるので,ぜひチェックしよう。
4月4日にはアニバーサリーイヤーのトリを飾る「ネオロマンス・フェスタ 遙か二十年《鬼》祭」が開催されるほか,5月29日にはさまざまな作品のキャストが共演する「ネオロマンスダンディズム LIVE 〜この愛の歌を君に〜」も行われる予定だ。ステキなときめきを届けてくれる「遙か」,そして「ネオロマンス」シリーズのイベントから今後も目が離せない。
「ネオロマンス」公式サイト
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