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Zen 4+RDNA 3採用の薄型ノートPC向けAPU「Ryzen 7040U」シリーズ発表。携帯型ゲームPCがより高性能に
最上位モデルの「Ryzen 7 7840U」の場合,CPUは,8コア16スレッドで,ブースト最大クロックは5.1GHzとなっている。統合型グラフィックス機能(統合GPU)には,演算ユニットであるCompute Unitの数(以下,CU数)が12基の「Radeon 780M」を組み合わせており,高いグラフィックス性能を備えるという。
AMDが公開した検証結果によると,競合製品の「Core i7-1360P」を搭載したノートPCと比較して,コンテンツ制作やWeb閲覧といった用途で1.3倍前後,動画エンコードで2倍以上の性能向上を実現したという。
肝心のゲーム用途では,解像度1920×1080ドット,グラフィックス設定を「低」とした状態において,Core i7-1360P比で1.3〜2.4倍ほどの性能を発揮するそうだ。
また,Ryzen 7040Uシリーズの上位モデルは,機械学習処理用の推論アクセラレータである「Ryzen AI」を備えるのもポイントで,Windows 11に搭載する背景ぼかしやノイズ除去機能である「Windows Studio Effects」などに活用できるとのこと。
なお,携帯型ゲームPCを手掛けるAYANEOが,今後発売予定の「AYANEO 2S」と「AYANEO GEEK 1S」(関連記事)に,同じくAOKZOEがクラウドファンディング中の「AOKZOE A1 Pro」に,Ryzen 7 7840Uを採用することを明らかにしている。2023年に登場する携帯型ゲームPCへの採用例は,今後も増えそうだ。
●Ryzen 7040Uシリーズの主な仕様
- Ryzen 7 7840U:8コア16スレッド対応,ベースクロック 3.3GHz,ブースト最大クロック 5.1GHz,共有L3キャッシュ容量 16MB,統合GPU Radeon 780M,統合GPU CU数 12基,統合GPU最大クロック 2700MHz,Ryzen AI搭載,TDP 15〜30W
- Ryzen 5 7640U:6コア12スレッド対応,ベースクロック 3.5GHz,ブースト最大クロック 4.9GHz,共有L3キャッシュ容量 16MB,統合GPU Radeon 760M,統合GPU CU数 8基,統合GPU最大クロック 2600MHz,Ryzen AI搭載,TDP 15〜30W
- Ryzen 5 7540U:6コア12スレッド対応,ベースクロック 3.2GHz,ブースト最大クロック 4.9GHz,共有L3キャッシュ容量 16MB,統合GPU Radeon 740M,統合GPU CU数 4基,統合GPU最大クロック 2500MHz,TDP 15〜30W
- Ryzen 3 7440U:4コア8スレッド対応,ベースクロック 3GHz,ブースト最大クロック 4.7GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Radeon 740M,統合GPU CU数 4基,統合GPU最大クロック 2500MHz,TDP 15〜30W
ノートPC向けRyzenや3D V-Cache版Ryzenの正体とは? AMDの講演で明らかにされなかった新CPUと新GPUの詳細が判明
既報のとおり,1月4日にAMDのCEOであるLisa Su氏は,CES 2023基調講演を行い,2023年に登場するAMDのCPU「Ryzen 7000」シリーズやノートPC向けGPU「Radeon RX 7600M」などを発表した。本稿では,ゲーマーの関心が高いRyzenやRadeonの話題を中心に,講演後に明らかになった新製品の詳細をレポートしたい。
AMD日本語公式Webサイト
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Ryzen(Zen 4)
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