プレイレポート
[CJ2023]ハッキングを駆使して,暴走ロボットに見つからないように潜入。China Hero Project第2期タイトル「Evotinction」ハンズオンレポート
「EVOTINCTION」公式サイト
そんなChina Hero Projectだが,Spikewave Gamesが開発し,Astrolabe Gamesがパブリッシングを行う第2期タイトル「EVOTINCTION」(PC / PS5 / PS4)のハンズオンが会場で行われた。開発元が「未来感戦術潜入シミュレーション」(Futuristic Tactical Infiltrate Simulator)と呼ぶ本作は,どういうゲームなのか,プレイした感触をさっそくお届けしよう。
本作の舞台となるのは「HERE」と呼ばれる研究施設で,REDと呼ばれる正体不明のウイルスによって人工知能を統括するAIのコアシステムが汚染され,ロボットたちが暴走するという事件が起きる。プレイヤーは科学者であるトマス劉博士として,相棒のAIロボット「OZ」とともに,事故の真相の解明と事件の解決を目指すのだ。
本作のキモとなるのは「潜入」と「ハッキング」。危険なロボットたちに見つからないように,ハッキングを駆使してロボットの目を欺いたり,あるいは物理的に無力化したりして,施設に潜入する。
ロボットには探知範囲があり,その範囲内に入ると発見されてしまうため,探知範囲を回避する必要がある。完全に見つかるとアウトだが,少し見られるだけだと,警戒モードに入って捜索を始める,というシステムだ。
ゲームを進めていくと,「お互いをカバーするようにロボットが配置されていて死角がない」といった場面や,「必ず通らなければいけない場所なのに,陣取って動かない」というロボットに出会うことになる。
そういう場面で役に立つのが「ハッキング」だ。ハッキングにはさまざまな種類があるようだが,ゲーム序盤であるハンズオンで使えたのは,ロボットの視界を塞ぐ(カメラの無効化?)ものだ。これによって,ロボットを一定時間無力化できるという,なかなか強力なハッキングだ。
「ハッキングできるならロボットなんてらくしょーじゃん」と思うかもしれないが,ハッキングにはいくつかの仕様と制限がある。まず1つめ,対象となるロボットとの距離が離れるほど,ハッキングに時間がかかるという点,そして2つめが,セキュリティ機能でハッキングに対抗される可能性があるということだ。
ハッキングに時間がかかったり,何度もやったりしていると,セキュリティに防がれる可能性が上がる。防がれるとエリアの警戒レベルが上がり,該当エリアでハッキングができなくなる。つまり,むやみやたらとハッキングすればいいというわけではないのだ。
なお,ロボットを無力化する手段としては,「スタンブラスター」と呼ばれる武器で物理的に破壊する方法もあるが,こちらは弾数制限があり,乱発できるものではない。
無力化する回数が限られている以上,スニーキングが重要になってくるのだ。
ゲームでは常に,「ここでハッキングすべきか」「こいつを無力化するか,それともやり過ごすか」といった選択をしていくことになる。さらに,わざと見つかって,おびき寄せ,そのスキに別の道から突破するといったテクニックも必要になる。
状況を見据えつつ,正解となる道を探していくのは,パズルを解いていく感覚に近い。さらに,無力化の手段があることで極端に難しいわけでもなく,いざとなればゴリ押しでどうにかする,という場面もあった。
ハッキングの種類はゲームが進むと増えていくとのことなので,より状況に応じたハッキングを駆使して,潜入していくことになるのだろう。スリルと緊張感の中,どうやって潜入していくか,それを考えて進むのが非常に楽しいゲームだった。
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