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写真で見る「GeForce RTX 4070 SUPER Founders Edition」。新型ミドルハイは,既存のRTX 4070 FEとほぼ同サイズだ
通例どおりであれば,Founders Editionは国内での販売が行われないのだが,GeForce RTX 4070 SUPER搭載カードにはどのような見どころがあるのか,RTX 4070 SUPER FEの実機を写真で見ていこう。なお,レビューは後日掲載の予定である。
RTX 4070 SUPER FEの製品ボックスには,グラフィックスカード本体と,8ピンタイプのPCIe補助電源コネクタ2本を,12VHPWRに対応した16ピンコネクタ1本に変換するケーブルが含まれていた。ケーブル自体はGeForce RTX 40シリーズではお馴染みのもので,特筆すべき点はない。
RTX 4070 SUPER FE本体の外観は,GeForce RTX 40シリーズのFounders Edition共通のデザインコンセプトに基づくもので,金属製のフレームが中央でX字形に交差し,その左右に90mm径のファンが2基取り付けられている。ファンのうち,ブラケットに近い側は表面側に,ブラケットから遠い側は背面側に取り付けられている。
「GeForce RTX 4070 Founders Edition」(以下,RTX 4070 FE)は,フレームの色がシルバーだったが,RTX 4070 SUPER FEではブラックになり,全体的に落ち着いた印象になった。
背面は金属プレートで覆われていて,強度の確保と放熱を兼ねている点は,RTX 4070 FEと変わらない。背面側ファンのあるカードの後端側は基板がなく,空気が通り抜ける構造になっている点も同様だ。
カードサイズは,実測で約242mm(※突起部除く)で,RTX 4070 FEとほぼ同じ大きさだ。厚みはほぼ2スロット幅であるが,背面プレートの分だけ3mmほど大きい。マザーボードに装着した場合の垂直方向にも,クーラーが3mmほどはみ出している。
カードの実測重量は約1023gだった。サイズの割に,ずっしりとした重量感がある。とはいえ,全体的にはサイズも重さも扱いやすい程度で,今どきのPCケースやマザーボードであれば,装着や運用に悩むことはなさそうだ。
16ピン仕様の補助電源コネクタは,カード中央付近の側面にある。付属の電源変換ケーブルを使う場合,コネクタの上側に数cmは余裕がないと,ケーブルを組み込めないので注意が必要だ。
映像出力インタフェースは,DisplayPort 1.4a×3に,HDMI 2.1 Type A×1と,一般的な構成だ。USB Type-C接続のVRヘッドマウントディスプレイや,「XREAL Air 2」のようなサングラス型ディスプレイをつなぐために,DisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-Cポートが1つ欲しいところではある。
GPUクーラーの色味が,シルバーからブラックに変わったことを除くと,サイズや重量はRTX 4070 FEとほぼ変わらずといったところで,PCに組み込みやすい利点を,そのまま継承していると言っていいだろう。
気になるのは性能と価格であるが,10万円を超えるようであると,より上位に当たる「GeForce RTX 4070 Ti」と価格差があまりなくなるので,位置付けが難しい製品となるかもしれない。
NVIDIAのGeForceグラフィックスカード情報
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