企画記事
「学マス」バチクソ顔のいいアイドルがハチャメチャおもろい新プランをハフバで引っ提げてきた。“アノマリー”解説!
(じゅうおう せな)
はい,スモック。
はい,温泉。
はい,顔がイイ〜〜〜〜〜!!!!!!
「学園アイドルマスター」(iOS / Android。以下,学マス)が,2024年11月16日にハーフアニバーサリーを迎えた。
ハフバに合わせて,新プロデュースアイドル「十王星南」が実装され,しかも新プラン「アノマリー」まで引っ提げてきた。
ちょうどサービス半年の記念日とはいえ,学生にも社会人にも優しい土曜日に新アイドルを実装するなんて。とっても粋ですね。
休日出勤おつかれさまです! ミスター学マス運営の方々っ!
でもさ,バンダイナムコエンターテインメントさんとQualiArtsさん。公式で非公式ファンサイト作るとかおまえ,なにやってんだ?
LOVEで尊い顔面最強の「十王星南様 非公式ファンサイト」はこちら! 公式おまえ,なにやってんだ?
新プランのアノマリーは「例外・特異」などの意を表す英単語だ。遊び方についても語のとおり,これまでキャッキャと遊んできたセンス型・ロジック型とはまったく異なる思考アプローチが求められる。
それこそ実装初日は,“この概念に触れたことのない者ほど”その難しさに阿鼻叫喚していただろう。だが数日経ってようやく全容がつかめてきたころだろう。つかめてなくても今から知れるからよいよ。
アノマリーには指針・強気・温存・全力・成長……といった新規ワードがたくさんある。全貌を理解するまでは「カード説明文が長いし,なに言ってんのかわからん」な気持ちになるはず(なったぜ!)。
ただ,それは最初だけだ。センス型やロジック型より複雑なのは間違いないが,数を重ねれば理解できる。それにこれまで使ってなかった脳の部位を使ってる感じがして,メチャクチャ面白くなってくる!
というわけで今回は,ネタバレなしで星南のことをかる〜く紹介したあと,“アノマリー解説”をメインに進めていく。特異な仕様に頭を悩ませているプロデューサーは,自らが特異になるんだッ!
Q.十王星南ってどんなアイドル?
A.生徒会長で,一番星で,ことねのストーカー
――十王星南よ。」
★プロフィール
初星学園 高等部 アイドル科,3年1組(麻央と莉波と同クラ)の十王星南は,生徒会長にして前年度のH.I.F.(初星アイドルフェスティバル)の優勝者「一番星(プリマステラ)」で,名実ともに学園トップのアイドルだ。学園長・十王邦夫の孫娘でもあり,幼少時からアイドルとしてのエリート教育を受けて育ったなど,とにかく肩書きが多い。実装に先駆けて公開された星南のPV「Choo Choo Choo」では,ひたすらカッコいい,完璧超人であるかのような星南の姿を見られた(初星学園の生徒からは“そういう風に見られている”のだろう)。
ただし,意を決して彼女のプロデュースを申し出たことのある者ならご存じのとおり,星南は見たままの美少女ではない。彼女はいろいろと「星南さんさぁ……」と言いたくなる一面,というより多面性を持っており,どう考えても“完全無欠な一番星”ではない。最強の顔面からの温度差で風邪を引かせてきそうな愉快なアイドルである。
あと,ことねのストーカーである。星南さんさぁ……。
星南は「アイドルの才能を見抜く」特技を持っており,ことねの優れた才を見抜いている。これが原因で追いかけ回しているわけだが,奇遇を装ってことねのいる場所(学園内だけでなく,バイト先までも)に現れる。一歩間違えれば警察の厄介になる人である。そして,彼女に人としてのお手本を見せたプロデューサーは嫌われる。星南さんさぁ……。
強気・温存・全力!? 憤怒平静神聖じゃなくてぇ!?
星南のさらなる魅力については親愛度コミュで見てもらうとして(絶対見ようぜ! 2024年で一番損しないから!),新プラン「アノマリー」についてじっくりと解説していこう。
同郷の人には「ほぼウォッチャーだよ」の一言で説明を終えられるが,そうじゃない大多数は複雑さにおったまげただろうから。
アノマリーの最大の特徴は特殊ステータス“指針”だ。指針には「強気」「温存」「全力」の3種があり,これらを切り替えるとパラメータが伸びやすくなったり,体力消費を抑えられたりする。
指針はバフ/デバフ状態のようなものであり,“1つの状態”しか適用されず,共存できない。指針を変更するカードやPドリンクを使うと切り替わる。まずはこれらの基本システムから簡潔に解説する。
■ニュートラル
指針がない状態。追加効果なし。
指針がニュートラル・強気・温存のとき,いずれかの指針に変えるカード,ドリンク,効果を使うと指針が切り替わる。強気・温存のみ「1段階目 / 2段階目」があり,強気・温存状態のときに同指針のカードなどを使うと2段階目に突入。バフ/デバフの効果がさらに上昇する。
全力はカードなどで自発的に切り替えることはできない。ターン開始時に特殊リソース「全力値」が10以上たまっている場合,全力値を自動で10消費して,全力状態に切り替わる。そのターンが終了すると(全力値がさらに10ないときは)指針が解除され,ニュートラルに戻る。
※以下,数値は「ニュートラル状態=100%を基準」としたときのもの。並列する値は「1段階目/2段階目」の順で表記
■強気
パラメータ重視の指針。体力消費量が増加。
・パラメータ上昇量:200% / 250%
・体力消費量:200% / 200%+体力消費1
■温存
体力重視の指針。パラメータ上昇量が低下。ほかの指針に変更時(温存→強気など),カード使用数+1と「熱意」を付与
・パラメータ上昇量:50% / 25%
・体力消費量:50% / 25%
・指針変更時:カード使用数+1
熱意+5 / +8 & 元気+0 / +5を適用
(熱意は1=パラメータ上昇量+1。同ターン限定の集中相当)
■全力
最大火力の型。ターン終了時の解除まで指針変更不可。
・パラメータ上昇量:300%
・ターン開始時:カード使用数+1
といったところだ。注釈しておくと,これらの文字列はプレイを通じて体にたたき込もう。挑戦前からの暗記はまず身につかない。
指針の変更時,パラメータ上昇量は「変更後の指針」を,体力消費量は「変更前の指針」を参照する。例えば温存のとき,強気になるカードを使うと,温存の効果で体力消費を抑えながら,強気の効果で高いパラメータ上昇を得られて,さらにカード使用数も増えるのだ。
これは“パラメータ上昇前に,指針変更が適用される”からである。ロジック型の「カード使用時に好印象 or やる気+1」の効果処理のときの挙動を思い出そう。TCGにおけるチェーン処理みたいなものだ。
アノマリーは「温存→強気の動き」が非常に強力だ。
温存メンタルカード→強気アクティブカード→温存メンタルカードのループは,レッスン・試験の基本戦術となる。とくにレッスンでは体力をほぼ未消費でパフェを食べやすい。究極,この切り替えを意識するだけで,“プロデュースをクリアするコツ”は十分である。
そのうえで,デッキ構築は「強気型」と「全力型」に大別される。今はアノマリーで実装されているのが星南だけだが,彼女はSSRが強気型で,SRが全力型でと,初期デッキが異なっている。
ただ,全力だけで戦うのは(序盤はともかく後半は)厳しいので,全力型であっても強気・温存を軸にして戦うのが基本だ。
つまるところ,センスの集中・好調よりは差異はあるが,ロジックの好印象・やる気ほどの違いはなく,強気も全力も混ぜてしまって問題ない。か・ん・ぜ・んに理解するまではの話ではあるが。
もう総合芸術だけでいいんじゃないかな
アノマリーの専門用語については,実際のカードを見ながら説明していこう。お次は同プランの代表的なカードの解説だ。
なお,同プランは“デッキの方向性次第でカード評価が激変”するため,型が決まっていない人はまだうのみにしないでいい。
■総合芸術(開放PLv12)
アノマリーでトップクラスの火力札。レッスン中1回の制限がなく,デッキが回れば何度も使用できるバズワード系。開放PLvが低く,どんな構築にも確実にデッキ入りする,初心者・上級者を問わない必携の切り札。むしろ現状のアノマリーは“この1枚に大きく依存している”。新効果「成長」は,条件を満たすと“パラメータの基礎値が増加する”というもの。同効果は該当カードがデッキ・捨札にあるときでも適用される。たとえば総合芸術なら,レッスン中に指針を4回変更すれば,パラメータ上昇量が(強化版なら)+10→+90に最大化される。
続く“アイます”を重ねれば,延々と使えるコーレスと化す。
■アイドルになります(開放PLv25)
通称アイます。異論はないだろう。これは“手札のカードのパラメータ上昇回数を+1する”という,初見では強いのか弱いのかよく分からない新効果を持った1枚だ。簡単に言うと,手札にあるパラメータ+10のカードを,パラメータ+10×2に変える効果である。ハイ強い。
この性質上,パラメータ上昇量が高く,上昇回数が少なく,何度も使えるカードと相性がいい。つまり総合芸術との組み合わせだ。この“アイます芸術”コンボはあまりにも強力で,すでにアノマリーの代名詞である。最終試験では同コンボをいかに早くキメるかが重要となる。
立ち位置的には,センスの「国民的アイドル」,ロジックの「私がスター」と同等の必須級だが,この2つと比べると「アイドルになります」とは控えめな宣言だ。いや絵柄を見るに,むしろ達成報告か?
■頂点へ(開放PLv45)
デッキの全カードのパラメータ上昇値を成長させる効果。センス型における「天真爛漫」のようなもので,序盤に引くほど価値が高まる。
唯一性が高く,最終試験でのスコア貢献度も高いが,総合芸術とアイますの2枚ほどの影響力はない。そのため,このカードがなくても高スコアは十分に狙える。とはいえ,なくていい理由はあまりない。
■全身全霊(開放PLv50)
書いてるテキストがただただ強い。全部強い。たぶん飲み会後のノリで作ったカード。そこらのTCGなら1日で禁止カード入りする強欲さ。
■クライマックス(開放PLv43)
1枚で強気2段階目(パラ上昇量250%状態)に突入し,次ターンには温存2段階目に移る。火力を出しきったら賢者モードに突入し,また着火の準備を仕込むという,アノマリーの基本動作がつまった1枚だ。
強気型では単純に便利で,全力型でも“全力時に使うと次のターン時に温存になれる”ことで,全力後の課題であるニュートラル状態のロスを埋められる。なくてもいいが,あったらうれしい燻し銀。
■心・技・体(開放PLv30)
強気型は,倍増する体力消費問題を避けてとおれない。だがこのカードはアノマリーで数少ない消費体力減少の付与があり,採用価値が高い。悲しきは,最高レアの虹色アクティブスキルカードとは思えないほど控えめなパラメータ上昇値か。まあ,そこは求めてないからいいよ。
■輝け!(開放PLv41)
性質はクライマックスと似ているが,全力値が4たまるため,全力型では優先度が高いカード。強気型では極めて使いづらいが,後述の「覚悟」などと合わせれば使い勝手はいくらか向上する。
■翔び立て!(開放PLv11)
全力軸の切り札的ポジションだが,使い回せないうえ,「総合芸術でいいんじゃないかな」を覆せない不遇なカード。といっても開放PLvが低いため,次代の初心者はしばらく頼れる相棒になるだろう。
一応,レッスン中に“全力値を34以上にすると総合芸術の最大火力を上回る”が,やる価値は薄い。それにド終盤までレッスン中1回のこのカードが残っているかと言われれば,だいたいはNOだろう。
■覚悟(開放PLv54)
新効果「保留」を持つカード。保留は,デッキなどのカードを一時的に除外し,“指針が全力になったときに手札に加える”効果だ。保留枠は2枚までで,上限を超えると古い順に捨札に送られる。
評価としては,全力型においては重要なピースの1つと言える。全力値+7は全カード中トップの上昇量で,多くの状況で次のターンに全力に移れることから,保留を“次ターン用の擬似的なサーチ”として扱えてしまう。最大の問題点は,開放PLv54という習得の遅さか。
■切磋琢磨(開放PLv32)
評価が真っ二つに分かれるであろう1枚。山札どころか捨札のカードも保留できるうえ,カード使用数+1付きで,メリットが極めて優秀だ。しかし,これまた新しい効果「指針固定」のおかげで,1ターン中は指針を変更できず,全力値がたまっても全力に入れなくなる。これがまた「んなの自己責任だよなぁ? なぁ?」とばかりに己を煽ってくる。
たった1ターンの指針固定がいかに致命的かは,やれば分かる。
使い方としては,低下状態無効の効果を持つカード「アイドル魂」などを同時採用し,デメリットを打ち消す。または試験中のデッキ圧縮の終了後,“強気2段階目を固定して押せ押せする”といったものだ。
後者については後述する戦略の項で解説する。
■プライド(開放PLv20)
全力型では必須ではないが,強気型ではセンスの「静かな意思」,ロジックの「本番前夜」と同じく,最序盤の動きに安定感をもたらしてくれる優れたカードだ。強化済みなら,アイます(全力値を3消費で使用可)のコスト分をちょうどカバーできる。デッキに1枚は欲しい。
■理想のテンポ(開放PLv52)
「センス型に,カードを使うたびに集中が4上がる……なんて効果を持つカードがあったらどうですか? 夢ありますよね?」なんてことを言っているのに近しいのがこのカード。成長に応じた純粋な火力に特化しているぶん,指針変更にはいっさい寄与しないが,SRカードかつ重複可能で,コンテストにおいては現状のアノマリーの最適解である。
■潜在能力(初期開放)
全力型なら,全力値をためつつ切り札を保留できる。全力度外視の強気型なら,手札を1枚,永久ゴミ箱に送れる。強気型はデッキ圧縮が重要なので,これ1枚でカードを2枚消費できると考えれば価値は高い。けれど全力に入りたくない場合は,全力値の高さが仇になるかも。
■オープニングアクト(開放PLv29)
指針を強気に変更しながら全力値を上げられるカードは,これとSSRの「心・技・体」のみであり,全力に入りたい場合は非常に有用なカード。デザイン的に足フェチのプロデューサーにも刺さる。
■トレーニングの成果(開放PLv58)
長い道のりで開眼できる成果とはいえ,プロデューサーがPLv58までトレーニングしないと習得できない秘伝っぷりはどうかと思う。性能は全力後の隙を埋められるクライマックスに近く,温存・強気・全力のすべてを使う王道派アノマリーならぜひとも欲しいカード。
■積み重ね(開放PLv13)
性能的に全力型の必須枠みたいな顔(ツラ)をしてるが,全力値が2しか上がらず,指針変更もできず,このカードを保留に移すだけで1ターン消費する。使いづらすぎる。あくまで初心者向けのオトモ。せめて強気になってくれれば,温存→強気でカード使用数+1できたのに。
4つの戦略を覚えて,キミもアノマ(リ)スター!
アノマリーはセンス・ロジックとは違い,中盤から最大火力が出せる速攻型だ。例によって,難易度マスターでハイスコアを狙う場合は「削除編成」が有力なので,CPアイテム「強化ベスト」を着用しよう(センス型の削除編成の解説記事も,アノマリーの参考にできる)。
メイン火力の「総合芸術」は,指針を4回変更するだけで成長限界に達する。強気2段階目ならパラメータ上昇量は“225”。さらにアイますで2倍化すれば“450”。これはセンス型で言えば,集中60・好調20・絶好調で「飛躍」を使うのと同じくらいの上昇量だ。
アノマリーであれば,この火力を開始4〜5ターンで狙える。
また,アノマリーのカード群は“レッスン中1回”のものが多い。序盤にデッキを圧縮し,中盤以降は強気状態で使い回せるカード(総合芸術)でスコアを稼ぐ――という動きが開発陣の想定なのだろう。
レッスンについてはPアイドルのレアリティによって違いがありすぎるが,SSR“小さな野望”なら,強気効果のカードを2枚使用後に固有カードを使うだけで,大抵のレッスンを破壊できる。
既存のアイドルたちでは比較にならないレッスン性能により,難易度マスターにおいては,追い込み後の回復が消し飛ぶCPアイテム「強化ステッパー」の致命的なデメリットすら無視できてしまう。
SR“初”は,全力型デッキのため,序盤のパーフェクト難度は高い。けれど総合芸術&全身全霊さえあればレッスンは楽になる。
Rについては,プロデュースを伸び伸び楽しもう。
ほかのプランと比べて要素が複雑に絡み合っているぶん,カードの取捨選択も難しい。デッキが温存だらけなら強気になれず,パラメータを稼げない。逆に強気だらけだと体力消費がキツく,デッキ圧縮も遅くなる。デッキ圧縮の加速には,温存→強気→温存のループが最重要なので,この2つの指針のバランスを考えながらカードを選ぼう。
最終試験のハイスコア狙いなら,序盤に「頂点へ」を引き込み,デッキ圧縮を最優先とし,アイます芸術を早期成立させるのが要だ。
そのうえで,アノマリー攻略では「全力に何回なるか」を考えよう。ここから先の主張は派閥も分かれるところだが,アノマリーの戦略には「全力なし強気型」「最終のみ全力型」「全力あり王道型」「全力に全力型」があり,方針ごとにカードやドリンクの評価が変動する。そしてこれらを理解するには“全力のデメリット”を知る必要がある。
全力時はパラメータ上昇量が300%になり,体力消費も増えないため,いわば“強気の上位互換”と思う人もいるだろう。だが,全力はターン終了時に解除され,次ターンではニュートラル状態になる。
これがかなり手痛い。この手痛さこそ理解せねばならない。
まず,メイン火力の総合芸術が使いづらくなる。カード使用数を増やしつつ指針を変えられる札は全身全霊とアイますしかないが,アノマリーは“ニュートラル状態では基本的にカード1枚しか使用できない”。
ほかのプランからすれば,ぜいたくすぎるお悩みだが,これを言い換えると「無計画で全力に入ると,終了後のターンでデッキ圧縮ができず,ほぼ火力を出せない状況が確定する」ということである。
これをケアするためのカードが“次のターンの指針を温存に変更する”効果を持った「クライマックス」「輝け!」「トレーニングの成果」になる。最終試験でハイスコアを狙ううえで,全力を使いこなす戦略を取るならば,こうしたカードによるケアが必須と言える。
あるいは,ドリンクによるケアも有効であろう(ただ,こんなことでドリンク枠を使いたくはないのがアノマリー)。
※もちろん“それなりの成績でクリアするだけ”なら上記も問題なし
とにかく,中盤からずっと火力を出し続けられる時間が続くアノマリーにおいては,1ターンのロスはとても大きい。
ゆえにデッキのプランニングから最終試験の立ち回りまで,全力のことを全力で考えまくりながらプロデュースする必要がある。
といった前提を解説したところであらためて。今から「4つ(と1つの研究中の)のデッキ戦略」を紹介していこう。
★全力なし強気型
「全力に一度も入らない強気型(全ゼロ型)」は,アイます用に消費する全力値3を除き,全力値付きカードをいっさい取らないデッキだ(必須の全力値3は「プライド」「心・技・体」でカバー)。全ゼロ型は“全力というイレギュラー要素を排除”することで,成立すれば高いスコアにつながる。一方,意図せぬ全力に入ってしまわないようカードやドリンクの選択に気をつかおう。カード効果が元気付与と温存変化だけの「ハッピー♪」「カウントダウン」,シンプルな強気カード「精一杯」,指針変更のない「理想のテンポ」の価値が高まる。
全力と強気2段階目の火力差は1.2倍しかなく,体力消費とカード使用数追加以外に大きな差はない。ただ,全ゼロ型は中盤以降ずっと強気2段階目を維持するため,レッスン中は気付きづらい“バカデカい体力消費”が牙を向くようになる(例:総合芸術で体力15消費)。
このデメリットを抑えるには,体力消費半減の効果付与が必要不可欠であり,「心・技・体」や「仕切り直し」,開放PLv55のドリンク「ブーストエキス」への依存度が高めになってしまう。
ドリンクは,アノマリー全体で「初星スペシャル青汁」がものすごく輝く。総合芸術に対してアイますを2枚がけ(青汁で出るのかは不明)したり,頂点へでパラメータを盛りまくったり,全身全霊でデッキ圧縮したりと,アノマリーのSSRカードは非常に当たりが多いのだ。
ブーストエキスが未開放なら,温存用の「ほうじ茶」「ほっと緑茶」,デッキ加速に役立つ「初星ホエイプロテイン」を持ち込もう。
ちなみに,毎ターン全力値+1の「厳選初星チャイ」だけは取ってはいけない。全ゼロ型には完全なる毒水になる。
★最終のみ全力型
「最終ターンのみ全力に入る指針固定型(全ラス型)」は,全ゼロ型に「切磋琢磨」を加えた,パズル思考的なデッキだ。デッキ圧縮後,「デッキ枚数が4枚以下で」「総合芸術&切磋琢磨が手札にある状態」から,指針固定で強気2段階目を持続させ,あとは芸術をこすりまくる。残り2ターンなら切磋琢磨を使わず,最終ターンに全力を発動させ,そのあとのケアを放棄しよう。
やっていることはほとんど全ゼロ型と変わらないが,「理想のテンポ」のような後半に使いたいカードを保留に残しておけるため,うまくハマればかなりの上振れスコアを期待できる。
ただし,切磋琢磨の使用タイミングには要注意だ。デッキに総合芸術のみが残っているときに使ってしまうと,総合芸術が保留に幽閉され,あとは流れていくカードを眺めるだけのゲームがはじまる(2敗)。
また,カード使用数のことばかり考えて,指針を温存で固定してしまい,パラメータがまるで上がらない総合芸術を撃ち続けるハメになったり(1敗),デッキ圧縮が終わっていないタイミングで切磋琢磨をし,指針固定が切れて全力に入り,全力後も指針を変えられず,総合芸術を眺めるだけのコンテンツが開幕したりすることもある(1敗)。
考えることが多いうえ,いたるところに罠が敷き詰められているので,“切磋琢磨は勝敗を揺るがす劇薬”であると認識すべし。
★全力あり王道型
「全力に1度から2度は入る王道型」は,指針変更&全力値付きカードを積極採用し,全力時のカード使用数増加や保留を存分に生かす。保留をサーチとして使えるうえ,捨札のカードも呼び戻せることから,アイます芸術を決めやすくなる。一方,全力時にアクティブカードを引く運や,全力後のケアが課題になる。火力・全力・強気・温存の4要素を考慮する必要がある点も,カード選びにのしかかってくる。
最終試験では“パラメータ上昇量増加”の応援が序盤〜中盤に発生するため,そのときに全力に入るのが理にかなっている,ように思える。上記2つの戦略とはカード評価がまるで違うため,数少ない強気+全力値カード「オープニングアクト」,温存+全力値の「忍耐力」「嬉しい誤算」,全力後のケアに「クライマックス」や「輝け!」,最も使い勝手のいい保留カード「覚悟」,次点の「潜在能力」の有用性が高まる。
ドリンクは,山札と捨札から保留カードを拾える「ほっと緑茶」が,サーチ性能の高さから最優秀だ。温存に入れる「ほうじ茶」も合格ラインといった感じ。「厳選初星チャイ」については後半の調整で邪魔になることが多いので取らないほうがいい。
原則,初星チャイは不確定要素すらかみ合わせるなら最高効率をたたき出せるが,これ自体が「勝手に張りきって全力にさせられる飲み物」である。力の引き出し加減をコントロールしたいときは不要だ。
★全力に全力型
「全力の発動に全力型」は,全力値をひたすら稼ぎ,保留を生かして最大火力を集中させる戦略……になるとは思うのだが。全力値を稼ぐ動きはいかんせんスコアに影響しづらく,結果につながらない印象だ(私がまだ使い方を見いだせていないだけかもしれない)。活路があるとすれば,保留を最大限に有効活用できることか。ほかの戦略では「覚悟」や「切磋琢磨」を用いるより,「この動きするくらいならデッキ圧縮したほうがよくね?」の平静なスタンスに帰結するが,全力型は捨札の総合芸術を拾い直すなど,通常ではまずできないムーブをカマせる(全力型にサイクルカードが多いのもかみ合ってる)。
この動きを何度も再現するには,切磋琢磨はもちろん,デメリットを打ち消せる「アイドル魂」や,SSRサポカ「ぜったい追いついてやる!」の固有カード「紅葉ランニング」を確保しておきたい。
ドリンク類は全力値稼ぎの「厳選初星チャイ」,いつでも保留できる「ほっと緑茶」,火力底上げの「ブーストエキス」が安定だ。
これまでの戦略のなかで唯一,初星チャイが躍り出るが,やはりスコア低倍率のターンに勝手に盛り上がられるなどの事故があるため,ここでも「本当に必要ですか?」と考えさせられてしまう。
いや,使いこなせない自分が悪いんですけど。
★【研究中】青汁抹殺芸術型
これはまだ実現可能性が分からないのだが,「青汁ガシャでアイますを3連続で引き,“抹殺の剣”じみた総合芸術を作れるか」の研究である。なんのこっちゃ分からない人は気にしないでいい。私はただ,デッキ構築型ローグライクにおいて,ウォッチャーが一番好きなのだ。目的を話すと「手持ちアイます1枚と,青汁アイます3枚で,総合芸術を90×4化できるか」である。課題としては,私はそもそも青汁からアイますが出たことがない。なので根本的に無理かもしれない。
現状の最高峰は,青汁で3連続で「頂点へ」が出て(通称:山頂),スコアもどこにもたどりつかなかったことである(110,000Pt)。それでも私,青汁を信じます(通称:アオます)。マントラマントラ。
今回は星南の紹介はほどほどに,アノマリーについて重点的に解説してきた。このプランはあらゆる状況判断が求められ,これまでのプランと比べて圧倒的に「カードゲームしてる感」が強い。おかげさまでワクワクが止まらねえ(1プロデュースごとにやる気+1)。
そもそも私は「憤怒・平静・神聖」の3単語を頭に常に思い浮かべて生きているようなヒューマンのため(それくらいデッキ構築型ローグライクに頭を焦がされたから,学マスにも焦げてるのだ),アノマリーも事前情報が出たときから,こんなもん大好物と決まっていた。
めでたいハフバを迎え,Google Playのベストゲーム2024にも選ばれ,名実ともに今年を代表するスマホゲームになった学マス。この勢いはまだまだ続きそうだし,私としてもこの熱量のままに続けてくぞっ。最近はよく「アチウメ……」と鳴き声を発するようになってるし。
と〜こ〜ろ〜でぇ〜。ハフバこそはと(勝手に)思っていた,リーリヤ&清夏の新曲どこですかぁ〜……? 年末年始ぃ〜……?
2024年,最後の12月も全力で見逃せそうにないぜ!
「学園アイドルマスター」公式サイト
「学園アイドルマスター」ダウンロードページ
「学園アイドルマスター」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
学園アイドルマスター
- 関連タイトル:
学園アイドルマスター
- この記事のURL:
キーワード
THE IDOLM@STER& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
THE IDOLM@STER& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.