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ここでしか聞けないトークや生歌唱ライブに目が離せない! Day2とL4mpsによる「18TRIP ファンミーティング」をレポート
2024年11月17日,東京・池袋にある「harevutai」にて,アプリゲーム「18TRIP(エイティーントリップ)」(iOS / Android)の声優出演イベント「18TRIP presents “Day2ファンミーティング”」と「18TRIP presents “L4mpsファンミーティング”」が開催された。メインストーリーを深掘りしていくトークコーナーや,出演キャストによるライブパートが盛り込まれ,イベントは大盛況のうちに終了した。本稿では,行われた4公演のうち「Day2ファンミーティング」「L4mpsファンミーティング」ともにSide Bの様子をレポートする。
「18TRIP」とは,2024年5月にリベル・エンタテインメントとポニーキャニオンのタッグでリリースされたスマートフォン向けアプリであり,“旅”をテーマにした近未来おもてなしアドベンチャーゲームだ。本ゲームに登場するキャラクターたちは,観光区長として主に朝班「R1ze(らいず)」,昼班「Day2(でいず)」,夕班「Ev3ns(いぶんず)」,夜班「L4mps(らんぷす)」の4つに分かれ,近未来の横浜「HAMA18区」を訪れる観光客に対し“おもてなし”を行っている。
また,おもてなしの中には区長たちがライブで人々を楽しませる“おもてなしライブ”というものがあり,さまざまな楽曲が制作され,ファンを夢中にさせている。今回ファンミーティングでは,昼班「Day2」と夜班「L4mps」がフィーチャーされた。
「18TRIP」公式サイト
キャスト陣による学生時代のエピソードも!
18TRIP presents “Day2ファンミーティング”
開演時刻になると,Day2のOP楽曲である「ユースフルレジスタンス」が流れ,ついにイベントがスタート! 曲に合わせながら「オイ! オイ!」とノリノリで登場するキャストの姿は,現役高校生にして区長に就任したDay2メンバーのフレッシュさが垣間見える。本公演でMCを務める五十竹あく太役/内田修一さんを中心に自己紹介が行われ,イベント序盤には学生らしいトークが繰り広げられた。
演じるキャラ同様,現役高校生である輝矢宗氏役/熊谷俊輝さんは先日修学旅行に行ったことを報告,客席からも驚きの声が飛び交った。「楽しかった!」と語る熊谷さんに対し「修学旅行か〜」「やめろやめろ(笑)」と昔を懐かしむ声優陣のやりとりも面白い。
熊谷さんの一言から“修学旅行トーク”が始まる中,「自慢したいことがあって……」と語るのは衣川季肋役/佐藤祐吾さんだ。修学旅行先がアメリカだったと話す彼は,学生ならではの制限に苦労した話や,「修学旅行」と「大人になってから行く旅行」の違いについて明かしていた。中学では関西方面,高校では沖縄へ行ったと口にしたのは斜木七基役/大塚剛央さんで,12月の沖縄は半袖で過ごせるという豆知識を披露していた。
最初のコーナー「エイトリ! おしゃべりTRIP」は,出演者5人が出題されたトークテーマに沿って話していくというものだ。テーマは「ネタバレあり! メインストーリー振り返りトーク」で,Side Aではメインストーリー前半の「小豆島での研修旅行」について語っていたが,今回は物語の後半にあたる「昼班のファーストツアー」を中心に深掘りしていた。
「僕から言っていいですか?」と,印象に残った場面で映画館「ライオン座」でのエピソードを挙げた内田さん。いつも明るく元気なあく太の本音が汲み取れるシーンに対し,「あく太の人生にとって大きな分岐点」と話す彼からは演じるキャラクターへの想いが十分に感じられた。
熊谷さんと久楽間 潮役/堂島颯人さんは,観光区長を辞めようとする七基を連れ戻す場面について,「潮がすごく大人に見えた」「七基の思春期さがエモい」と話していた。本シーンでは潮の面倒見の良さや,犬猿の中である2人がお互いを名前で呼ぶなど注目ポイントが多く,いまでも心に残っているファンも多いだろう。
宗氏を筆頭に昼班が徐々にまとまりはじめ,ついにファーストツアーである「浜あすなろ高校でのオープンキャンパス」を迎える。本ツアーで「ゆるキャラフレンズの部屋」を担当した季肋に対し,佐藤さんは「Side Aに比べ,悩んでから発信することが増えた」と語っていた。過去の出来事から自分の意見を相手に伝えるのが苦手な季肋が,物語を経て成長していく過程からは,Day2の関係性の変化が見てとれる。
内田さんもHAMAハウスに戻ってきたあく太へのセリフ「心配,したん……だぞ……!」が好きだと口にしており,口数が少ないながらも友人を思いやる彼の人柄があらためて胸に沁みた。
大塚さんは昼班のツアーに対し,「未熟さがありながらも一生懸命なおもてなしがいい」と述べ,同時に「潮好きですね」と話していた。堂島さんはDay2メンバーが通う「浜あすなろ高校」の生徒会長である工楽夢乃介のリアクションが好きだと語っている。「夢乃介の話聞きたいですよね〜!」と盛り上がるキャスト陣からは「18TRIP」がメインキャラだけでなく,サブキャラクターにも持ち味や魅力があることを感じさせられた。
おもてなしライブ後,悪役のような小芝居を繰り広げるシーンに苦戦していたという熊谷さん。いつもの宗氏からは考えられない言動の数々には「難しかった」「宗氏としてではなく,別キャラとして考えたほうがいいのか?」と迷いを見せていたそう。熊谷さんの名演技はメインストーリーを既に読んだ人にも再度読み返していただきたいところだ。
続いては「昼班ED『最強になろうぜ!』レコーディングを振り返って」ということで,メンバーそれぞれが「最強になろうぜ!」収録時の様子について話していた。シンガーソングライターであるぼっちぼろまるさんが制作を手がけた楽曲の印象について,大塚さんは「“青春”だよね」と,昼班にぴったりの言葉を述べてくれた。ストーリーを経てひとつになったDay2のことを思い浮かべながら収録に臨んだそう。
「潮的には(ユースフルレジスタンスより)しっかり歌えそう」とキャラの性格と合わせて述べていたのは堂島さん。「雨が降る日にうつむきながら」など,ネガティブな歌詞を担当することが多いことから「彼の本心に近いのではないか」と楽曲に対する思いを存分に語ってくれた。
(季肋は)性格的に“最強”とは一番遠いかもしれない……と話を振られた佐藤さんは,曲冒頭の「We Are 最強!!」の部分に力を入れたことを明かしている。同じ歌詞でも1人ずつ歌う箇所はキャラクターがそれぞれ呟くように,全員で叫ぶところは一気に感情を出していきたいとリテイクを重ねたそう。内田さんも本パートはかなり録り直したと話しており,曲の盛り上がりをつけるために工夫したと語っている。
収録時に楽しくなってしまい,宗氏として歌えないことに悩んでいたのは熊谷さんだ。「歌っている時に自我が出てしまう」とキャラクターとして歌唱することの難しさや,シナリオを読み返したあとに気付いたOP,EDの歌詞の変化について口にしていた。
10月に実施されたR1ze,Ev3nsの「18TRIP ファンミーティング」に参加,配信を観た人は知っていると思うが,本イベントの最後には“おもてなしライブ”が用意されている。Day2のライブパートではタイトルコールがあるとのことで,内田さんが客席にレスポンスをお願いする姿も見られた。思わぬお願いに客席も大興奮! だんだんと近づくライブパートが楽しみになる瞬間だった。
ほかにも,大塚さんがR1zeのED楽曲「Brand New Dawn」への思いを述べたり,楽屋で場を盛り上げようとする内田さんがまさに“五十竹あく太”だと褒める堂島さんのトークがあったりと,盛りだくさんの内容だった。
キャスト陣は一度ステージから離れ,次の準備へと移る。降壇の際には先ほど話していたレスポンスについて再度お願いするなど,キャストたちの気合いもうかがえた。
しばらくすると会場が暗くなり,始まったのはDay2によるおもてなしライブ! タイトルコールの際には客席からも大きな声が上がり,「最強になろうぜ!」の生歌唱が披露された。Day2全員で歌詞を考えたという本楽曲はテンポもよく,悲しい時でも聴いていると元気が溢れてくる。「We Are 最強!!」の部分では全員で手を合わせ,5人の結束力も感じられた。
ライブ終了後にはとめどない拍手や歓声が送られ,内田さんの「最強になった?」という声にはファンも「なったー!!」と,一同大盛り上がりだ。イベントの最後には2025年4月に開催される「18TRIP presents “HAMAツアーズ全体会議”」の宣伝,そしておもてなし時のポーズでもある“グッドラックポーズ”と,作品でお馴染みの言葉「HAMA NICE TRIP!」でイベントが締めくくられた。
観客とひとつになったライブは圧巻
18TRIP presents “L4mpsファンミーティング”
開演時間になると,L4mpsのOP楽曲である「ivory」が流れ,ついにイベントがスタート! しっとりとした曲をBGMに,「ウェ〜イ」と登場したキャストたちからは独特の空気感やユニークさも感じられる。
今回MCを務めたのは物語序盤から主人公と関わりがあった蜂乃屋 凪役/坂田将吾さん。続いて挨拶をした白光糖衣役/榊原優希さんはキャラクターとお揃いの髪色が印象的だった。糖衣の双子の兄である白光琉衣と,作中に登場するペットロボ“ライカ”を演じる小松昌平さんは,「ライカ役の小松昌平です」とかわいらしい声を発し,客席からも歓声が沸き起こった。
心打たれるような低音ボイスで自己紹介をしたのは棗 夜鷹役/光富崇雄さんで,最後に挨拶をした夜半子タろ役/堀江 瞬さんは「Side Bも頑張るからよろしくだわネ」とペットロボ“ましろ”の声を披露し,小松さん同様に観客を驚かせた。
イベント開演時刻が20時ということもあり,坂田さんは「皆ご飯食べました?」と問いかけるなど,ゆったりとしたペースでイベントは進行していく。最初のコーナー「エイトリ! おしゃべりTRIP」は,出演者5人が出題されたトークテーマに沿って話していくというものだ。
テーマは「ネタバレあり! メインストーリー振り返りトーク」ということで,Side Aではメインストーリー前半の「函館での研修旅行」について語っていたが,今回は物語の後半にあたる「夜班のファーストツアー」を中心に深掘りしていた。
L4mpsの中でもいまだ謎に包まれている夜鷹について光富さんは,「Side Bあたりから彼の抱えている問題が分かってくるかな」と述べていた。作中では“未来”に関する話をすると眠ってしまうなど,彼の現状維持を望む様子が細やかに描かれている。
光富さんは,夜鷹がマスターを務める「夢十夜」で琉衣と語らう場面を好きなシーンとして挙げると同時に,「夢十夜」で働くバーテンダー,ゆんゆんや夜班のコンダクター(観光区長のサポート役)である岩渕ダニエル比呂士に対し「怪しい」と口にしており,自身の考察を話してくれた。
メンバー全員がHAMAでお店を切り盛りしているのもL4mpsの特徴である。店舗経営には生活をサポートする“ペットロボ”の存在が不可欠だが,そんなペットロボの声をそれぞれL4mpsのキャスト陣が演じているのもポイントだ。「初めから(ペットロボを)今のお芝居で演じようと思ったのか?」と聞く堀江さんに対し,肯定した小松さんは「できるだけ琉衣とかけ離れた演技をするようにした」と語っている。
「夢十夜」で働くペットロボ“趙雲”を演じる坂田さんは「なるべく執事っぽく」と指導を受けたそう。「ふらわあランドリー」で働きながら凪をサポートする“ソニア”役の榊原さんは,にごりを付けることで糖衣との違いを表現していると口にした。
榊原さんがトーク中に発した糖衣とソニアの演技には客席からも悲鳴が飛び交い,「ありがとうございます」と照れる様子を見せている。メインキャラクターとペットロボの演じ分けに着目し,あらためてストーリーを読み返すのも面白そうだ。
HAMAハウスを出て,函館へ再訪した凪が夜明けに涙を流すシーンはシナリオ屈指の名場面でもある。本シーンは凪にとって重要なカットであり,作品オーディションでも使用されていたと明かす坂田さんは,オーディション時点で「ここのシーン好きだな」と思ったそう。
受かった時のうれしさやゲーム収録が楽しみだったと話す彼には,榊原さんも思わず共感。あまりの良さにヘッドホンを付けてしまったと述べていた。夢中で話す榊原さんからはEv3nsのメンバー,夏焼千弥を推している糖衣と似たような雰囲気も感じられた。
ほかにも小松さんがスタッフさんに“怒りの演技”を褒められた話や,おもてなしライブ時の凪,琉衣による漫才シーンの感想と数々のエピソードが語られ,ファンにとってたまらない内容だったに違いない。
続いては「夜班ED『ネイビーブルー』レコーディングを振り返って」ということで,Day2同様楽曲の収録秘話についてキャスト一同が掘り下げていく。
榊原さんは楽曲資料を受け取った際に「オシャレ楽曲第2弾やんけー!」と感じたそう。「琉衣にとって救いになる曲」と述べた小松さんは,白光兄弟が一緒に歌うパートに対しても印象深い様子を見せていた。
子タろと夜鷹のパートで先に収録したという光富さんは,堀江さんと歌声をマッチさせるために3パターンほど録ったことを明かし,堀江さんは「全然知らなかった!」と驚きを露わにしていた。「完成版を聴いた時にいい感じになっていた」と光富さんがあらためて堀江さんに感謝を伝える場面は,見ているこちらも温かい気持ちになった。
坂田さんは「あまり歌ったことがない曲」と話すと同時に“リズム感”を大切にしながら歌唱したと口にしている。切なくも前向きな楽曲からは「“家族”を求めていた凪が,近くにある大切なものに気付いた」というメッセージが込められていると感じたそうだ。
「ivory」の収録時,子タろの歌い方がしっくりこなかったと語る堀江さんは「ネイビーブルー」を録っている際に彼の歌い方について答えを見出したそう。再度「ivory」の収録をお願いし,すべて録り直したという堀江さんには,観客やキャスト一同からも「すごい!」と拍手が寄せられた。「録り直して良かった」と話す堀江さんの前代未聞なエピソードからは,彼の演技に対してのストイックさが伝わってきた。
キャスト陣は一度ステージから離れ,次の準備へと移る。客席からは「がんばれー!」という声も上がり,ライブへの期待も高まるところだ。
会場が暗転し,始まったのはL4mpsによるおもてなしライブだ。ライブの前にはキャラの影ナレが入るのだが,琉衣のツッコミや夜鷹が感謝の言葉を述べるなど,彼らのやりとりはとても聞きごたえがあった。L4mpsが披露したのは先ほどトークテーマにもなっていた「ネイビーブルー」。一緒に踊れるような振り付けを取り入れた本楽曲では,観客がキャストに合わせペンライトを左右に振ったりと一体感も感じられた。
ライブ終了後に坂田さんが「楽しんでいただけましたか?」と客席に問いかけると「最高〜!」と大きな声が上がり,ライブに満足したファンの様子が伝わってきた。イベントのラストでは2025年4月に開催される「18TRIP presents “HAMAツアーズ全体会議”」の宣伝,そして“グッドラックポーズ”をしながら観客とともに「HAMA NICE TRIP!」とコールし,イベントは無事幕を閉じた。
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(C)18TRIP PROJECT
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