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Xbox Series X,Xbox Series Sがついに発売。次世代の幕開けを飾る新型ゲーム機の基本情報やサービス,ローンチタイトルをチェック
Xbox Series X/Sについて,4Gamerではプレビュープログラムを通じてレポートをお伝えしてきた。本稿では,あらためて製品に関する基本情報やサービス,ローンチタイトルの情報をまとめてみたい。
西川善司の3DGE:Xbox Series X/Sの実力を探りつつ,ディスプレイやサウンドに関するプレイ環境の作り方を考えてみる
2020年11月10日に発売となるMicrosoftの新世代ゲーム機「Xbox Series X」と「Xbox Series S」。これらの新型機を先行レビューする機会を得たので,本稿ではゲームにおける性能を検証しつつ,ディスプレイやサウンドを含めたプレイ環境の構築について考えてみたいと思う。
「Xbox Series X/S本体」公式サイト
ご存じのとおり,Xbox Series XはXbox One Xと比較すると4倍以上の計算能力を有するカスタムプロセッサや,ローディング時間を飛躍的に短縮する高速SSDを搭載し,リアルタイムレイトレーシングや4K解像度レンダリングといったグラフィックス性能をサポートしている。最先端のハイエンドマシンという位置づけだ。
一方,Xbox Series Sはディスクドライブレスかつ4K解像度をサポートしない(2Kに相当する1440p対応)ことにより,サイズと重量ともに兄貴分の約40%というスリムな筐体を実現。ゲームのダウンロード購入や,サブスクリプションサービスであるXbox Game Passの利用者を想定した安価なモデルである。
Xbox Series X/Sの高いマシンスペックにより,本体やゲームの起動に要する時間やデータのロード時間が飛躍的に短くなっている。
また,もう一つ特筆したいのが「Quick Resume」(クイックレジューム)だ。これはゲームプレイを途中で中断して他のゲームやアプリを起動後,いつでもその場面からゲームを再開できるという機能である。
実際,5タイトルを同時に起動した状態でも,ゲームからゲームへの切り替えは5〜10秒程度で済んだ。その都度,ゲームを終了しなくてもいいし,再度ゲームを立ち上げなくてもいい。これは実際に体験してみると,その快適さが身にしみて感じられるはずだ。
Xbox Series Xのホーム画面やユーザーインタフェース,専用コントローラの機能をチェックしてみた
日本マイクロソフトから2020年11月10日の発売が予定されている次世代ゲーム機,Xbox Series X/S。先日のファーストインプレッションに続き,今回はさらにユーザーインタフェースや専用コントローラの機能などを紹介してみたい。
Xbox Series Xが編集部にやってきたのでファーストインプレッションをお届け。クイックレジューム機能が思いのほか快適
日本マイクロソフトから2020年11月10日の発売が予定されている次世代家庭用ゲーム機Xbox Series X。一部メディア向けに“プレビュープログラム”が実施されており,発売に先立って本機を体験する機会が得られたので,ファーストインプレッションをお届けしよう。
Microsoftが海外向けに発表しているXbox Series X/Sのローンチタイトルは以下のとおり。他機種版がリリース済みのタイトルも含まれているが,これらはXbox Series X/Sの能力を引き出すための最適化が行われているという意味である。
- Assassins Creed Valhalla (Smart Delivery)
- Borderlands 3 (Smart Delivery)
- Bright Memory 1.0
- Cuisine Royale (Smart Delivery)
- Dead by Daylight (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Devil May Cry 5: Special Edition
- DIRT 5 (Smart Delivery)
- Enlisted
- Evergate
- The Falconeer (Smart Delivery)
- Fortnite
- Forza Horizon 4 (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Gears 5 (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Gears Tactics (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Grounded (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- King Oddball (Smart Delivery)
- Maneater (Smart Delivery)
- Manifold Garden (Smart Delivery)
- NBA 2K21
- Observer: System Redux
- Ori and the Will of the Wisps (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Planet Coaster (Smart Delivery)
- Sea of Thieves (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- Tetris Effect: Connected (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- The Touryst (Xbox Game Pass + Smart Delivery)
- War Thunder (Smart Delivery)
- Warhammer: Chaosbane Slayer Edition
- Watch Dogs: Legion (Smart Delivery)
- WRC 9 FIA World Rally Championship (Smart Delivery)
- Yakuza: Like a Dragon (Smart Delivery)
- Yes, Your Grace (Smart Delivery)
※括弧内に記述があるタイトルは,Xbox Game PassやSmart Deliveryを介しての提供が行われるものです。
※海外向けの発表です。日本国内向けのラインナップとは異なる可能性があります。
※「Yakuza: Like a Dragon」(邦題「龍が如く7 光と闇の行方」)は,日本マイクロソフトより国内向けの同時発売の予定がないことが伝えられています。
このリストに記載されている「Smart Delivery」(スマートデリバリー)とは,Xbox OneとXbox Series X/Sにおけるクロスバイを実現する機能だ。つまり,ゲームソフトを1度購入すれば,使用するハードに最適なバージョンを入手できる。
なお,Xbox Game Studiosが開発を手がけるエクスクルーシブタイトルはスマートデリバリーに対応することが発表されており,多くのサードパーティタイトルも対応予定であることが発表されている。
アサシン クリード ヴァルハラ |
Dirt 5 |
Gears 5 |
ウォッチドッグス レギオン |
もちろんスマートデリバリーに対応していないタイトルが,Xbox Series X/Sで遊べないということではない。Xboxチームのディレクター Jason Ronald氏は自身のTwitterにおいて,「Xbox Oneでプレイ可能な全タイトル(ただし,Kinect専用タイトルを除く)が,Xbox Series X/Sで動作する」ことを伝えている。
After 500K+ hours of testing, we’re are excited to share that all Xbox, Xbox 360 and Xbox One games playable on Xbox One today, except for the handful that require Kinect, will be available ? and look and play better ? on Xbox Series X|S at launch.
— Jason Ronald (@jronald) October 28, 2020
つまり,これまでの3世代(Xbox,Xbox 360,Xbox One)向けに作られたタイトルとの互換性を実現しており,またXbox Series X/Sにおいてネイティブで駆動するため,最新のCPUやGPUなどの恩恵を受けた高いパフォーマンスや,安定したフレームレートと解像度でのゲームプレイが楽しめる。とくに高速SSDによるロード時間の大幅な短縮は嬉しいポイントだろう。
また,最近のゲームでは明度の範囲を広げてレンダリングを行うことで画質を向上させるHDR(ハイダイナミックレンジ)の実装が増えているが,Xbox Series X/Sの「Auto HDR」機能により,SDR(標準ダイナミックレンジ)タイトルもHDRに拡張することが可能になる。
さらにXbox Series X/Sには,レンダリングの速度を高めてフレームレートを自動的に2倍にし,ゲームの動きをより滑らかにする機能も用意されている。ただし,オリジナル版の物理効果やアニメーションにも影響するため,すべてのタイトルに適応できるわけではないようだ。
Microsoft,Xbox Series X/Sの後方互換機能についての新情報を「Xbox Wire」で公開
Microsoftは,Xboxシリーズの情報サイト「Xbox Wire」を更新し,2020年11月10日の発売が予定されているXbox Series X/Sの互換機能を解説する記事をアップした。これまでXboxシリーズ向けに発売された1000以上のタイトルがプレイできるというXbox Series X/Sだが,単に動くというだけではないようだ。
Xboxプラットフォームを利用するならば,前述したXbox Game Passの存在はとても重要だ。約400本※の対象タイトルを好きなだけダウンロードして遊べる月額制サービスで,Xbox Game Studiosが手がけるファーストパーティタイトルは発売日からプレイ可能。もちろん,サードパーティのタイトルも充実しており,国内パブリッシャの大作や海外の大型タイトル,個性的なインディーズゲーム,懐かしい名作などもラインナップに加わっている。
※Xbox Game Pass Ultimateの場合。PC用ゲームを含む。
Xbox Game Pass 紹介ページ
Xbox Game Passのプランは3つ。Xbox向けの「Xbox Game Pass for Console」,PC向けの「Xbox Game Pass for PC」,そして両方のプランにXbox Live Goldを加えた「Xbox Game Pass Ultimate」だ。なお現在,Xbox Game Pass for PCとXbox Game Pass Ultimateに新規登録をすると,最初の月は100円で利用できるキャンペーンを実施している。
Xbox Game Passプラン | 価格 (1か月/税込) |
Xbox Game Pass for Console (Xbox向け) |
850円 |
Xbox Game Pass for PC (PC向け) |
850円 |
Xbox Game Pass Ultimate (上記の2プランに加えて,Xbox Live Goldを含む) |
1100円 |
さらにXbox Game Pass for PCとXbox Game Pass Ultimateには,エレクトロニック・アーツのサブスクリプションサービス「EA Play」のサービスも段階的に提供される。さっそく本日から,Xbox Game Pass UltimateのメンバーはXboxプラットフォームで利用可能になり,12月には両プランのメンバーがPC(Windows 10)でも利用できる予定だ。
また,Microsoftの「Project xCloud」は,Android端末で100本以上のゲームが楽しめるというクラウドゲームサービスだが,これもXbox Game Pass Ultimateにバンドルされる。すでに海外では提供が始まっており,国内向けには2021年上半期のサービス開始が予定されている。
繰り返しになるが,まだXbox Game Passを利用していない人は,そのサービス内容をチェックすることをおすすめしたい。
「Xbox Game Pass Ultimate」,BethesdaタイトルおよびEA Playサポート情報が明らかに
Microsoftのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass Ultimate」におけるBethesda SoftworksとEA Playのサポート情報が明らかになった。EA PlayはXbox Series X/Sが発売される2020年11月10日から60タイトルを超える作品が段階的にリリースされ,Bethesdaでは10月1日に「DOOM Eternal」が登場する。
Xbox Game Pass Ultimateメンバーは,クラウドゲームサービスProject xCloudを無料で楽しめる。フィル・スペンサー氏がXbox Wireに新たな記事を掲載
Microsoftは日本時間の2020年7月16日,「Xbox Wire」をアップデートし,Xbox Series Xのリリースに向けたMicrosoftの取り組みを語った。発表によれば,すでに日本展開が始まったXbox Game Pass Ultimateメンバーは,クラウドゲームサービスProject xCloudを無料で楽しめるようになるという。
「Xbox Series X/S本体」公式サイト
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