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ソフトバンクの夏スマホ,AQUOS PHONE Xx 206SHとARROWS A 202Fをじっくり触ってきた。ハイエンドモデル2機種の実力はいかに?
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印刷2013/05/09 00:00

テストレポート

ソフトバンクの夏スマホ,AQUOS PHONE Xx 206SHとARROWS A 202Fをじっくり触ってきた。ハイエンドモデル2機種の実力はいかに?

発表会にてスマートフォン新製品を掲げる孫 正義氏(ソフトバンク 代表取締役社長)
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 既報のとおり,ソフトバンクモバイルは2013年5月7日に都内にて新商品発表会を開催し,2013年夏モデルのAndroidスマートフォンと関連サービスを発表した。その中でも,5インチフルHDディスプレイを搭載するハイエンドモデル,「AQUOS PHONE Xx 206SH」(Xx:ダブルエックス)と「ARROWS A 202F」(A:エース)の2機種については,じっくり触ってきたのでここでレポートしてみたい。

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AQUOS PHONE Xx 206SH
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ARROWS A 202F

「5インチフルHD+フルセグがハイエンドの証」。ソフトバンクモバイルが2013年夏モデルスマートフォンを発表



5インチサイズながらも持ちやすい形状

AQUOS PHONE Xx 206SH


AQUOS PHONE Xx 206SH
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 まずはAQUOS PHONE Xx 206SH(以下,AQUOS PHONE Xx)から見てみよう。AQUOS PHONE XxはOSにAndroid 4.2(Jelly Bean)を採用し,5インチサイズで1080×1920ドット解像度の液晶パネルを備えたシャープ製のスマートフォンだ。シャープ製の新型パネルということで,液晶パネルには低消費電力が売りの「IGZO液晶」を採用しているのかと思ったが,説明員によるとそうではないそうだ。「省エネ性能と発色を秤にかけて『S-CG Silicon液晶』を選んだ」とのことである。

 省電力性能よりも発色を重視して液晶パネルを選択したのは,AQUOS PHONE Xx最大の特徴である,地上デジタル放送の「フルセグ」対応内蔵テレビチューナーを生かすためだろう。本体だけでフルセグの地上デジタル放送を受信できるというのは7日の記事でお伝えしたとおりだが,AQUOS PHONE Xxではフルセグとワンセグのどちらにも対応し,番組の録画もできるため,携帯型テレビとして十分実用に足りる印象だ。

同梱の卓上ホルダーに装着した状態のAQUOS PHONE Xx。精細感のある映像は,フルHD液晶パネルとフルセグ機能の威力を見せつける
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 AQUOS PHONE Xxには長いロッドアンテナが内蔵されており,テレビ受信時にはこれを伸ばして使う。しかし,移動中での受信も考慮して設計されたワンセグとは異なり,固定されたアンテナと有線でつながったテレビ受像機で視聴することを前提としたフルセグの地上デジタル放送は,ロッドアンテナだけだと受信しにくい場面が少なくないそうだ。
 そこでシャープは,同梱の卓上ホルダーに,テレビアンテナ端子を搭載してきた。これにアンテナケーブルを接続すれば,据え置き型テレビ並みの受信性能を発揮できるようになるという。卓上ホルダーを自室の机などに置いておけば,超小型フルセグテレビとして利用できるようになるというわけである。

画像集#007のサムネイル/ソフトバンクの夏スマホ,AQUOS PHONE Xx 206SHとARROWS A 202Fをじっくり触ってきた。ハイエンドモデル2機種の実力はいかに? 画像集#008のサムネイル/ソフトバンクの夏スマホ,AQUOS PHONE Xx 206SHとARROWS A 202Fをじっくり触ってきた。ハイエンドモデル2機種の実力はいかに?
フルセグ受信用の収納式ロッドアンテナ。本体の長辺と同じくらいの長さがあり,最大に伸ばした状態はいささか異様に見える

 ……と,製品的には重要だが,4Gamer的にはそうでもない仕様をチェックし終えたところで,外観のチェックに移ろう。
 AQUOS PHONE Xxのカラーバリエーションは,「ブラック」と「ラスターホワイト」「ブルー」の3種。[ホーム]ボタンや[戻る]ボタンが画面上のソフトウェアボタンとなっているので,最近のAndroidスマートフォンらしい設計だといえそうだ。
 ただ,そんななかで目を引くのは,音量調整用のタッチセンサーが[▲][▼]のマーク入りで前面下部に用意されているところ。電源/スリープボタンは本体頂部にあるので,音量調整用のボタンだけタッチセンサーに切り替えられた格好だ。大きめの筐体ということで,音量調整用ボタンの“誤爆”を避けられるようにという配慮だろうか?

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本体前面下部のボタン周り。音量調整用のタッチセンサーが写真向かって右下部に用意されるのが目を引くところだ
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両側面にはボタン類がない。すっきりしたデザインであり,どこを持ってもボタンを誤爆する心配はないのは好印象

 サイズと重量は「測定中」とのことだが,本体のベゼル部は丸みを帯び,細く感じられるようなデザインになっており,しかも音量調整用ボタンがなく,どこを握っても問題ないことから,大きくて持ちにくい印象は受けない。既存の5インチサイズスマートフォンに対して「大きすぎる」と感じている人でも,AQUOS PHONE Xxは意外にアリと思うかもしれない。
 なお,手に持った印象では,重量は140〜160g程度だった。

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本体頂部。左から順にヘッドフォン端子,[電源/スリープ]ボタン,SIMおよびmicroSDXCカードスロット(カバーの中に2スロット用意),フルセグアンテナとなっている
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本体底面。206SHは防水対応なのだが,展示機は試作品であるためか,USB Micro-B端子がむき出しだった。最終製品ではカバーが用意されるのだろう。底面にはストラップホールもある

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 続いて背面に目を移すと,大きなアウトカメラが上側に用意されているのに気づく。撮像素子の画素数は約1310万画素でF値は1.9と,暗所にも強いのがウリだ。
 ちなみに,搭載する撮像素子の種類は非公開とのことだが,画素数と発色傾向から考えると,ソニー製の「Exmor RS for mobile」ではないかと思われる。

 中身も押さえておこう。SoC(System-on-a-Chip)には,Qualcomm製の「Snapdragon S4 Pro APQ8064」。Qualcomm独自のCPUコア「Krait」を4基統合して最大1.7GHzで駆動させ,やはりQualcomm独自のGPUコア「Adreno 320」を組み合わせてた製品だ。
 メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。前述のとおり,microSDXC対応のカードスロットを持つので,ストレージ容量は最大で64GB分を拡張可能だ。おサイフケータイ機能を持つ点も触れておく必要があるだろう。

 珍しい特徴としては,内蔵する無線LANコントローラが,最新世代の高速通信規格「IEEE 802.11ac」(以下,11ac)のドラフト仕様に対応することが挙げられる。11ac対応ルーターは今年登場したばかりなので,今すぐにあると役立つ機能というほどではないが,Samsung Electronicsの「Samsung GALAXY S 4」が世界市場向けモデルで対応するなど,今後のハイエンドスマートフォンで標準的な機能になる兆候は見られるので,そうした機能をきちんと取り込んできたことは,評価に値しそうである。

 なお,AQUOS PHONE Xxのバッテリーは,ユーザーによる交換ができない内蔵式だ。本機は防水仕様が特徴の1つでもあるので,これは致し方ないところか。
 その代わりというわけではないだろうが,バッテリー容量は約3080mAhと大容量で,約2日間充電いらずと謳われている。

 ハイエンドモデルのスマートフォンとくれば,ぜひともその性能をチェックしてみたいところ。今回は「3DMark」のAndroid版によるグラフィックス性能の計測と,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」によるタッチパネルの連打に対する応答性をテストしてみた。
 なお,これらのテストを実行した機材はあくまでも試作機であり,製品版の機材とは異なる結果になる可能性があることをお断りしておく。

 というわけでまずは3DMarkからだが,モバイルデバイス向けテスト「Ice Storm」の総合スコアは1万1000を超え,より負荷の高い「Extreme」プリセットでも6500を超えてきた。標準プリセットにおけるスコアは,Android版3DMarkの発表時に計測した,CPUコアクロック1.5GHz版のSnapdragon S4 Pro APQ8064搭載スマートフォン「Xperia Z SO-02E」の10134というスコアを上回るもので,相当に良好だと述べてよさそうだ。

 一方のぺしぺしIkinaでは,連射回数が93〜96になる程度でタップして,測定結果は「89」だった。50タップめ前後に処理が飽和して一瞬止まった程度で,反応は極めて良好。ゲームを快適に操作できそうだ。

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3DMarkの標準プリセットスコア(写真左上)。総合成績で1万1000を超えてきた
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連射アプリ「ぺしぺしIkina」の結果。激しく画面を連打しても,取りこぼすことなく反応してくれる

画面右下にある2つの四角が重なったアイコンをタップすると,独自のタスクマネージャーが表示される
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 最後にソフトウェア面の付加機能についても触れておこう。というのも,Android OSは基本的に,1アプリで1画面を占有して使うものだが,AQUOS PHONE Xxでは新機能として,2つのアプリを同時に使用できる「アナザービュー」機能を搭載しているからだ。残念ながら試用した展示機ではうまく動作しなかったのだが,フルセグでテレビを見ながら,メールを読むといったように,2つのアプリを独立して操作できるという。
 5インチでフルHDクラスの液晶パネルを持つスマートフォンでは,この種の機能を持つ製品が増えており,たとえば前出のXperia Z SO-02Eには,「スモールアプリ」と呼ばれる,似たような機能が用意されている。スマートフォン画面上での複数アプリ動作は,5インチクラスでは定番になりそうな機能であり,そうした機能をきちんと揃えていることからも,隙がない製品に仕上げてきた印象は強く受けた。


細かい気配りが魅力の5インチ&フルセグスマホ

ARROWS A 202F


ARROWS A 202F。頂部と底部はゆるやかなカーブを描いていて,全体的にソフトな印象を醸し出す
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 続いては,富士通モバイルコミュニケーションズ製のARROWS A 202F(以下,ARROWS A)である。

 「ブラック」と「ホワイト」,「グレースブルー」「ピンク」の4色で展開されるARROWS Aだが,その外観で目に付くのは,5インチサイズで1080×1920ドット解像度の液晶パネルを上下から挟み込む,ゆるいカーブを描いた頂部と底部だ。これはNTTドコモから登場した「ARROWS X F-02E」と共通するもので,ARROWSシリーズらしいデザインと言える。
 本体サイズは約69(W)×139(D)×9.8(H)mmで,重量は約158g。写真を見ても分かるように,左右のベゼルをぎりぎりまで細くしたデザインで,背面形状はAQUOS PHONE Xxと同様の,ラウンドフォルムとなっている。いずれも5インチサイズの液晶パネルを搭載しながら,持ちやすいように配慮したデザインによるものだ。

 本体前面にハードウェアボタンはなく,すべてが画面上のソフトウェアボタンとなっているのは,AQUOS PHONE Xxと共通。一方,サイドボタンは向かって左側面だけに配置されている。防水仕様の端末なので,頂部や底部にあるスロットやコネクター類は,防水カバーで覆われていた。
本体左側面には,左から[電源/スリープ]ボタン,音量調整用ボタンが並ぶ。右側面にはボタンは一切ない
画像集#022のサムネイル/ソフトバンクの夏スマホ,AQUOS PHONE Xx 206SHとARROWS A 202Fをじっくり触ってきた。ハイエンドモデル2機種の実力はいかに?

本体頂部(左)。左からフルセグ受信用ロッドアンテナ,ヘッドセット接続端子,カバーの下に2スロット用意されるSIMおよびmicroSDXC対応カードスロットとなる。右は底部で,USB Micro-B端子には防水カバーが取り付けられている
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本体背面。アウトカメラの下にある黒い四角がスマート指紋センサー。
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 背面で目立つのが,1310万画素のアウトカメラの下に配置された「スマート指紋センサー」だ。押し込んだ場合は[電源/スリープ]ボタンと同じ働きをするほか,指紋をあらかじめ登録しておけば,指先でなぞることでロックを解除できるようになる。以前から指紋センサー搭載にこだわってきた富士通モバイルコミュニケーションズ製スマートフォンらしい機能だ。

 プロセッサなどの内部スペックは,AQUOS PHONE Xxとよく似ている。フルセグチューナーの搭載がウリで,プリインストールのOSがAndroid 4.2(Jelly Bean)となっており,CPUコアに最大1.7GHz動作となるSnapdragon S4 Pro APQ8064,さらに11ac対応の無線LANコントローラを搭載し,おサイフケータイ機能を持つあたりは,AQUOS PHONE Xxとまったく同じだ。

フルセグの地上デジタル放送を表示中。録画機能のほか,移動中の視聴に適したワンセグへの切り替えも可能だ
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 そんなARROWS Aの仕様で優れる点は,内蔵ストレージ容量が64GBと,AQUOS PHONE Xxの2倍もあることだろう。ゲームアプリのファイルサイズは大きくなる一方であり,動画や音楽,電子書籍をスマートフォンに溜めておくにも,内蔵ストレージ容量は大きいほうがありがたいので,この仕様は評価できる。

 内蔵するバッテリーは容量約3020mAhの大容量バッテリーで,約2日間充電いらずを謳っていることはAQUOS PHONE Xxと同様だが,プレスリリースによるとARROWS Aは,急速充電機能に対応しているという。この機能に関する具体的な情報はまだないものの,短時間の充電でも長時間使えるようなら,使い勝手はよさそうだ。

3DMarkの標準プリセットでの計測結果。AQUOS PHONE Xxより2000以上低い
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 ベンチマークテストによる性能チェックも行った。同じSoCを搭載するとなれば性能面でも似たような結果になりそうなものだが,3DMarkのスコアは異なる傾向を示したのが面白い。ARROWS Aでは標準プリセットの総合成績が9447で,AQUOS PHONE Xxより2000近く低い。一方,Extremeプリセットの総合成績は6716と,AQUOS PHONE Xxより150ほど高いスコアになっている。
 試行回数が1回と少なかったので誤差の可能性は捨てきれないものの,標準プリセットにおけるスコアの落ち込みは誤差の範囲を超えるように思える。もっとも,スコアの差はともかく,ARROWS Aのスコア自体は優秀で,ゲームの快適な動作が期待できるのは確かだ。

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ぺしぺしIkinaの計測結果。連打をほとんど取りこぼすことなく処理したのは驚いた。ちなみにここで右下に見える下向きの[↓]ボタンが,本文で触れているボタンだ
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画面全体が下方向へズレたところ。この状態で[↑]ボタンをタッチすると,画面は元に戻る
 一方,ぺしぺしIkinaのスコアは「95」と非常に優秀な成績だった。連打の取りこぼしが,計測上はほぼなかったことになる。厳密には,飽和のような反応が30タップめと60タップめに見られたのだが,他製品と比べればごく一瞬にすぎない。ゲームの激しい操作でも取りこぼすことなく操作できそうだ。

 ソフトウェア面での付加機能についても触れておこう。ARROWS Aには5インチサイズの大きな画面に合わせた面白い機能として,「画面全体をした方向にずらす」という機能が用意されているのだ。
 これは,画面の右下,ソフトウェアボタンが並んだところにある[↓]ボタンを押すことで利用できる。富士通モバイルコミュニケーションズが行ったユーザーテストでは,5インチサイズの画面に対し「片手操作では指が上まで届かない」というフィードバックがあったとのことで,まさに,その意見に応えたものというわけだ。
 [↓]ボタンと[メニュー]ボタンの位置が近いため,とっさのときの“誤爆”が気になるものの,使いこなせれば確かに片手操作は便利になりそうである。


最大13時間駆動でダブルLTE

Pocket WiFi 203Z


Pocket WiFi 203Z。小型軽量化が進んだ最近のモバイルルーターの中では,やや大きく,デザインも無骨だ
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 スマートフォンではないが,2013年夏モデル新製品の中でも注目を集めそうなアイテムについても触れておきたい。それがモバイルルーター「Pocket WiFi」シリーズの新機種「Pocket WiFi 203Z」(以下,203Z)だ。Pocket WiFiシリーズはもともとイー・モバイルの製品だったが,同社がソフトバンク傘下となったことにより,ソフトバンクモバイルの製品として新たに登場することとなった。

 203Zの特徴は,2.5GHz帯の周波数を使うTD-LTE方式「SoftBank 4G」と,1.7GHz帯FDD-LTE方式を使うイー・モバイルのLTEサービスという,2つのサービスに1台で対応することだ。片方のサービスで通信できない場所において,もう片方のサービスに接続を試みられる。また,どちらでもつながる場所であれば,空いているほうを使うということもできそうだ。さらに,1.5GHz帯を使う3G通信の「ULTRA SPEED」にも対応しているので,カバーエリアも広いだろう。ソフトバンクモバイルの1契約だけで,これらのサービスをすべて利用できるというのもポイントが高い。

本体の厚さは18.6mmと大きめ。重さは測定中とのことで不明だ
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 もう1つの特徴が,約5000mAhという大容量の内蔵バッテリーを搭載することだ。最大13時間のバッテリー駆動を実現するだけでなく,外部機器への給電用にフルサイズのUSBポートも備えていて,スマートフォンやタブレットの充電を行うことも可能。既存のモバイルルーターに速度や駆動時間で不満を感じているユーザーには,なかなか魅力的な製品ではないだろうか。

ソフトバンクモバイル 2013年夏モデル 公式ページ

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