インタビュー
[キャリアクエスト]コードをひたすら洗練させていくAimingの姿勢が入社の決め手。ヒットタイトルを手がける若手エンジニアが自身の就活を語る【PR】
このイベントは,ゲーム業界への高い熱意を持つ学生と,新卒採用に意欲を持つゲーム関連企業のマッチングを図るもの。その開催に合わせて,実際に現場で働いている若手社員に,ゲーム業界を目指す学生のためのインタビューを行った
本稿では,「銀河英雄伝説 Die Neue Saga」などのスマートフォンゲームタイトルを手がけるAimingの第一事業部でエンジニアを務めている照屋尚志さんに,ご自身が学生自体に何を考え,どんな活動をしていたか,そして就活時に何を心がけていたかなどをうかがった。
なお,本記事は4GamerとGame*Sparkで共同制作した連載記事となる。
ゲーム業界就活イベント「キャリアクエスト」公式サイト
学生時代に培ったUnityのスキルとノウハウが,現在の業務にいきている
4Gamer:
さっそくですが,自己紹介をお願いします。
照屋尚志さん(以下,照屋さん):
Aimingの第一事業部に所属している,エンジニアの照屋尚志です。2021年4月に新卒で入社し,現在は「ドラゴンクエストタクト」のプロジェクトにて,アウトゲームの開発──つまりバトル以外のUI全般の実装を主に行っています。
4Gamer:
学生時代は,どのような分野を専攻していたのでしょうか。
照屋さん:
大学では,コンピュータ理工学部で情報系やプログラミング,ネットワーク,データベースなどコンピュータの基礎を学びました。その後,大学院に進んだのですが,どちらかと言うと研究よりも友人が起業したベンチャーでVR系のコンテンツ開発の手伝いに力を入れていました。
4Gamer:
当初から,起業やベンチャーでコンテンツを開発することに興味があったのでしょうか。
照屋さん:
友人のベンチャーは,もともとやっていたVR系の部活をベースにしたものなんです。その延長線上で起業し,仕事を取ってきて……という感じだったので,部員だった自分もプログラマーとして仕事を手伝うことになりました。
4Gamer:
そうなると,学生時代にはVRコンテンツの開発に打ち込んでいたと。
照屋さん:
そうですね。最初はC言語やC++を勉強して,その延長線上で実装力をつけたかったのでアルゴリズムを勉強したり,ネット上にあるプログラミング問題などを解いたりしていました。そうやっていく中で,ゲームをきちんと作っていきたいということから,大学3年生の頃に有志がVR部を立ち上げたので,そこに入ってVR系のゲーム開発に取り組んでいました。
4Gamer:
プログラミングの勉強は,大学の授業だけで十分でしたか。
照屋さん:
授業で最初に1回学んだ後は,ほとんど独学でやっていましたね。
4Gamer:
学生時代に打ち込んだプログラミングやVRコンテンツ開発は,現在の業務にいかされていますか。
照屋さん:
学生のときに使っていたゲームエンジンがUnityだったんです。今の業務もUnityを使ったゲーム開発ですから,学生時代の経験をいかせていると言えます。また細かい実装を探求したり,何かしら効率よく計算したりといった部分で,大学1〜2年で勉強したアルゴリズムの知識をいかせています。
ゲーム企業を広くチェックして,自分の興味や技術にマッチするところを探した
4Gamer:
就職活動時は,どんな業界をチェックしていたのでしょうか。
照屋さん:
主にチェックしていたのはゲーム業界でした。自分自身,どのゲーム会社に行きたいということは明確に決まっていなくて,周囲の話を聞いたり,就活系のイベントに参加したりして,どういった企業があるのか情報収集しましたね。
4Gamer:
ゲーム関連の企業を広くリサーチしていたと。
照屋さん:
そうですね。まずは一度,広く見て回った感じです。
4Gamer:
「絶対ここに入りたい」という会社はなかったのでしょうか。
照屋さん:
入りたい会社と言うよりも好きな会社があって,そこの就活系イベントに参加して開発風景を見学したり,業務に関するお話を聞いたりということはやりました。ただ,その会社はどちらかと言うと2Dに強く,自分が興味を持っていて,かつそれまで習得してきた3Dの技術とはミスマッチだったんです。そこから,自分の技術をいかせる会社を探すようになりました。
4Gamer:
自分自身でミスマッチをしっかり認識したわけですか。ちなみにゲーム業界以外で,チェックした業界はありますか。
照屋さん:
VR業界も少しだけ見たのですけれども,自分が就活に関する情報を集め始めた2018年当時はまだVR黎明期と言える時代で,新卒採用自体がほとんどなかったんです。そこから実際に就活していた2020年頃までには,VRを扱う企業がどんどん増えていきましたけれども。
4Gamer:
漠然とではなく,意識してゲーム業界を目指し始めたのはいつ頃だったのでしょうか。
照屋さん:
大学は情報系に行こうと決めていたので,その意味では高校生のときですね。大学に入ってからは,より明確にゲーム業界に絞ってプログラミングやゲーム開発について学んでいました。
4Gamer:
ゲームを含めたエンターテイメントコンテンツに,もともと興味はあったのでしょうか。
照屋さん:
大学生になってVRに出会うまでは,ゲームのみに興味を持っていました。VRの体験型コンテンツや展示用コンテンツなどゲームではないコンテンツに触れて初めて,エンターテイメント全般に対する興味を持つようになったんです。
4Gamer:
ちなみに,どんなゲームをプレイしてきたのでしょうか。
照屋さん:
小さい頃は,隣に住んでいた従兄弟が「スーパーマリオサンシャイン」を遊んでいるのを見ていたり,「大乱闘スマッシュブラザーズDX」で一緒に遊んだりしていました。そのあとニンテンドーDSを買ってもらって「星のカービィ」シリーズを遊んだり,中学に上がってからはPSPの「モンスターハンター ポータブル 2nd G」を遊んだりしていましたね。
福利厚生よりも,自分が継続的にゲームを開発できる環境を優先した就活時
4Gamer:
就活時に業界の動向や福利厚生,働き方などは意識していましたか。
照屋さん:
どちらかと言えば業務に対する姿勢や,何を重視して業務を行っているかを重視しました。というのも先ほど触れた友人のベンチャーで仕事をしていくなかで,コードを書いていくにつれて自分が苦しくなっていくと感じていたので,どうすれば継続的に開発を進められるようになるかを模索するようになっていたからです。
そこからゲーム開発における設計などを意識するようになったのですが,そんなタイミングで,Aimingではシステム全体のアーキテクチャを考え,デザインパターンやDDDの思想を取り入れて開発しているという話を聞いて,「この会社なら」と思ったんです。
4Gamer:
自分が継続的にゲーム開発できる環境が最優先で,福利厚生などにはあまり目を向けていなかったと。
照屋さん:
もちろん,一通りチェックはしました。でも,「この会社にはこの項目があるけれども,この項目がない」といったような多少の違いはあっても,平均すれば各社似たり寄ったりだと捉えていたんです。それであれば,長く続けることになる業務に関する部分を重視したほうがいいのではないかと考えました。
4Gamer:
Aimingに実際に入社してみて,「この制度,あってよかったな」と思うことはありましたか。
照屋さん:
まず,住宅手当がすごくありがたいです。もう1つ,Aimingでは「ゲーム手当」として毎月5000円が支給されるんです。気になるゲームがあったり,スマホゲームに少し課金したいと思ったりしたときに,「会社からゲーム購入用に5000円もらってるからいいか」みたいにパッとお金を使う後押しになるんですよね。
4Gamer:
就活時には面接も当然受けたと思いますが,何か印象的なエピソードはありますか。
照屋さん:
自分が面接を受けていた時期はコロナ禍の真っ只中で,面接はすべてリモートだったんです。その中で面接官から「コロナ禍の最中,ITで何かしら問題解決をしようと考えたとき,どんなことができますか」と質問されたんですね。
そのとき,ちょうどネットの記事で見た「アバターを使ったバーチャル授業」の話をしたんですけれども,そのあと「自分でも作れるんじゃないか」と気付いて,バーチャル授業システムを実際に作ってみたんです。ちょうど4〜5月で,大学では新入生向けの勉強会が行われる時期だったので,自分の作ったシステムを実際に試したりもしました。
また最終面接では「どんな技術が気になっていますか」と尋ねられたのですが,そのときも自分の作ったバーチャル授業システムについて話したところ,かなりの手応えを感じました。
4Gamer:
すごい行動力ですね。
照屋さん:
たまたま大学で「コロナ禍の中で問題を解決するハッカソン」が開催されていて,それに参加するための題材を探していたりと,いろいろタイミングがよかったということもあります。
4Gamer:
それでは,Aimingに入社した決め手は,どのようなのものだったのでしょうか。先ほども少し触れていましたけれども,あらためてお願いします。
照屋さん:
お話ししたとおり,コードに対する姿勢ですね。どうやってコードを書いていくのか,設計していくのか。1人でコードを書いていくのではなく,複数人でレビューしてコードをどんどん洗練させていく。その姿勢に,自分がマッチしていると感じて入社を決めました。
これも繰り返しですが,コードを書いていくにつれてゲームが作りにくくなり,開発終盤に向けてどんどんツラくなってバグが増えていくという問題を自分が抱えていたときに,Aimingではこういう設計を考えて,こういう思想を取り入れて開発しているという話を聞いて,すごく興味を持ちました。あとはコードレビューをすることで,質のいいコードに仕上げていくという環境に自分を置いてみたいとも思いましたね。
ゲーム業界への就活はゲームを取り巻く環境に触れられる貴重な機会
4Gamer:
Aimngから内定が出て,入社前に楽しみだったことや不安だったことを教えてください。
照屋さん:
不安のほうが大きかったですね。入社前は独学でコードを書いていたので,それがAimingでどこまで通用するだろうかと思っていました。また,Aimingで使われているライブラリを一から勉強して付いていけるようにしないといけないというプレッシャーもありました。内定から入社までの期間は,ゲームとは関係ない研究に関わっていたので,勉強する時間をあまり取れなかったんです。
4Gamer:
何かもう,新卒ならそこまで心配しなくとも……という気がしますけれども。
それでは楽しみだったことはどうでしょう。
照屋さん:
実際のプロジェクトに携わって,商業ベースのゲーム開発というものに触れられることです。
4Gamer:
入社してみて,楽しみだった部分や不安だった部分に変化はありましたか。
照屋さん:
プロジェクトに入ったときのOJTで,先輩社員から「このバグ,直せますか」という課題が出て,それを一緒にペアプログラミングして「こんな感じで直してみました」「OK」というようなやり取りがあったんですけれども,すごくトントン拍子で進んでいったので「本当に商業ベースのプロジェクトに参加しているのか?」と気持ちのほうが付いていかないくらいでした。それからいろんな機能を実装していくなかで,自分が商業ベースのゲームを作っているという自覚が生まれましたね。
4Gamer:
「付いていけるだろうか」という不安に関してはどうでしょう。
照屋さん:
そちらは予想していたとおりで,コードを見ても何が起きているのか,どのようにコードを変更すればいいのかまったく分からないという状況に陥りました。
ただAimingはペアプログラム文化が根付いているので,分からなければ先輩社員と一緒にコードを書いたり,仕事で使用しているライブラリの思想やそれに倣った実装を相談したり,そしてもちろん自分自身で勉強したりして知識を付けていくことで,そうした不安は解消されました。
4Gamer:
不安が解消されたことで,楽しみにしていたこともより楽しく感じられるようになったのでしょうか。
照屋さん:
そうですね。楽しい以上に,業務に一生懸命に臨むモチベーションが上がりました。
4Gamer:
最後に,就活時の照屋さん自身に何か1つアドバイスをするとしたら,どんなメッセージを伝えたいですか。
照屋さん:
自分自身気を付けていたことではあるのですが,「もっと就活を楽しめばよかったな」と思っています。就活は「自分の将来を決める大事なイベント」というイメージが強いですけれども,「企業に話を聞きに行ったり,現場を見学できたりする楽しいイベント」でもあります。
自分が興味を持っている会社だから,好きなゲームを作っている会社だからという理由でもいいので,もっと積極的にいろいろ話を聞きに行けば,もっと楽しくて,もっと視野を広げられたのではないかと思います。
4Gamer:
「就活を楽しみましょう」と。
照屋さん:
自分は,就活をするなかで自分自身が何をしたいのか見出そうとも考えていたので,面接官に「今,こういうことに興味を持って取り組んでいる」という話をしてアドバイスをいただくようなこともやっていました。
それにゲーム業界を目指す人は,絶対ゲームが好きだと思うんですよ。ゲームを取り巻くいろんな環境に触れられるという意味で,就活は非常に貴重な機会だと自分は捉えています。ぜひ就活を楽しんでください。
4Gamer:
ありがとうございました。
【キャリアクエスト】好きなことだからこそ、仕事として続けられる。Aimingの若手エンジニアが語る、入社以降に変化した意識や作業の進め方とは
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