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「Dying Light 2 Stay Human」対応の「GeForce 511.65 Driver」が登場
Release 510世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるGeForce 511.65 Driverは,新作タイトルへの対応に加えて,同社が「CES 2022」に合わせて発表したノートPC向けハイエンドGPU「GeForce RTX 3080 Ti,3070 Ti」のサポートが行われたドライバだ。
今回対応した新作タイトルは,2月4日発売予定のオープンワールド型アクションRPG「Dying Light 2 Stay Human」(以下,DL2)と,2月8日にEpic Games StoreにてPC版が発売予定のカンフーアクション「師父―Sifu―」である。
DL2は,NVIDIA独自のAIベース超解像&アンチエイリアシング技術「DLSS」に対応しており,GeForce 511.65 Driverを用いることで,レイトレーシングに対応した同作の美しいグラフィックスを高いフレームレートで楽しめると,NVIDIAはアピールしている。
どちらのタイトルも,具体的な性能向上は謳われていない。ただ,NVIDIAは,「最高の体験を得るにはGeForce 511.65 Driverが必要」としているので,プレイ予定のゲーマーはインストールしておいたほうがいいだろう。
一方,GeForce RTX 3080 Ti,3070 Tiに関しては,第4世代の冷却技術「Max-Q Technology」(以下,Max-Q)を採用したゲーマー向けノートPCに搭載される予定だ。これらのGPUとMax-Qの組み合わせにより,高いグラフィックス性能と長いバッテリー駆動時間を両立させると,NVIDIAは主張している。
そのほかにもGeForce 511.65 Driverでは,若干の不具合修正やOpenCLに関する変更が行われている。ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 511.65 Driver(783.33MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/186861/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 511.65 Driver(783.33MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/186889/jp
●GeForce 511.65 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 511.65 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 511.23 Driver)
- GeForce Experience:3.24.0.126(←3.24.0.123)
- HD Audio Driver:1.3.39.3(←1.3.38.94)
- PhysX System Software:9.21.0713
- Vulkan RT:記載なし
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:11.6
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.962.0(←8.1.961.0)
●GeForce 511.23 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 511.65 Driverの新要素
- GeForce RTX 3080 Ti,GeForce RTX 3070 Tiに対応
- Dying Light 2 Stay Human,師父―Sifu―に対応
- 2022年2月のセキュリティ情報に対応
- OpenCL 3.0のエクステンション,cl_khr_semaphore,cl_khr_external_semaphore,cl_khr_external_memoryに対応 ・CLANG 7.0およびNVVM(※NVIDIA GPUのLLVM中間コード表現) 7.0ベースの新しいOpenCLコンパイラがオプトインとして追加されている。NVIDIAは,NVVM 3.4ベースの既存のOpenCLコンパイラを新しいコンパイラに置き換える予定とのこと。GeForce 511.65 Driverの段階では環境変数に「NVCL_USE_NVVM70_COMPILER=1」を設定すると,新しいOpenCLコンパイラに切り替わる仕様となっている。新しいコンパイラは新たに16bit半精度浮動小数点型および128bit整数型に対応する。詳しくはリリースノートを参照。
●GeForce 511.65 Driverで解決した問題
- Windows 11で「Far Cry 6」のベンチマークを実行すると,グラフィックスの表示が異常になることのあった問題
- 複数のアプリでアロケーションの作成(※詳細未公開。GPUメモリアロケーションのことと思われる)に起因する画面のカクつき(微弱または軽度の引っかかり)が報告されていた問題
- 「NVIDIA Advanced Optimus」対応のノートPCで,dGPUモードに設定すると,画面が黒くなってしまうことのあった問題
- 「DLDSR」を設定すると,解像度3440×1440ドットに対応するディスプレイの一部で画面が黒くなってしまうことのあった問題
- GeForce Experienceの「FreeStyle」フィルタをDirectX 12タイトルに適用すると,ゲームの表示がちらつくことのあった問題
- 「Forza Horizon 5」においてレイトレーシングを有効にした状態で車のカラーリングやラッピングを変更すると,ゲームがフリーズすることの有った問題
●GeForce 511.65 Driverにおける既知の不具合
- Ampere世代のGPUにHDMI 2.1対応のオーディオ/ビデオレシーバーを接続してDolby Atmos対応コンテンツを再生すると,音声が途切れることがある
- 「Sonic&SEGA All-Stars Racing: Transformed」の水中コースをプレイすると,ゲームがクラッシュすることがある
- 「NVIDIA Advanced Optimus」対応のノートPCで,NVIDIAコントロールパネルによりディスプレイのマルチプレクサタイプを「dGPU」に設定したあとに再起動やS4スリープからの復帰させると,設定が保存されていないことがある
- 「Call of Duty: Vanguard」において表示がランダムに崩れることがある
- 「Battlefield 2042」において色が点滅することがある
- ディスプレイの機種によっては,DVI-D接続時にEDID(※ディスプレイのプラグアンドプレイ情報)が検出されないことがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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