テストレポート
[E3 2015]Logitech Gの新型ステアリングコントローラ「G29」「G920」がお披露目。デュアルモーター採用ステアリングの操作感を体験してきた
G29はPCとPlayStation 4(以下,PS4),PlayStation 3(以下,PS3)対応,G920がPCとXbox One対応で,いずれも製品はステアリングコントローラとフットペダルの2ピース構成。北米市場における価格は2年保証付きで399.99ドル(税別)だ。G29のほうは6月25日に5万3000円(税別)で発売になることも確定している(関連記事)。
筆者もさっそく体験してきたので,その操作感を紹介しよう。
ステアリングにデュアルモーターを採用。ダンパー搭載のブレーキペダルで実車の操作感を再現
フットペダルはクラッチとブレーキ,アクセルの3ペダル構成。G29とG920では,とくにブレーキペダルの踏み込み感覚を再現することにこだわったそうで,従来品に搭載されていたスプリングに加え,新たにダンパーが組み込まれているのがポイントとなっている。ダンパーの非線形な抵抗が,実車のブレーキシステムにおけるマスターシリンダーの踏み込み感覚を再現する仕組みだ。
ただし,試した限り,ブレーキペダルからのフォースフィードバックはないようだった。
質感と耐久性にこだわった設計
各部の材質は,質感と耐久性に配慮した選択が行われている。ステアリングの軸受けには鋼鉄製のソリッドなボールベアリングを採用し,パドルシフトは実車のパーツをしのぐ品質を目指したステンレス製にしてあるとのことだ。
ステアリングの外皮には革張りが採用され,手縫いの縫い込みによって数千万円クラスのスーパーカーの内装を再現。ペダル類もステンレスを用い,樹脂製のペダルと比べて,激しいペダル操作にも耐えうる耐久性を獲得したLogitechは胸を張る。
ステアリング部は,サイズが約278(W)
G29とG920の基本仕様は配色を除くと同じ。ただ,G29にはステアリング部の右下に「リアルタイムアジャストメントダイヤル」が搭載されているので,そこはG29ならではということになる。
このダイヤルは,PS3およびPlayStation 2用のステアリングコントローラとして2010年に発売された「Driving Force GT」との機能互換を維持するためのもので,G29をPS3互換モードで使用した場合に限って利用できるという。Driving Force GTで使えた機能は,G29でもすべて利用できるようになっているというわけだ。
さて,ブースではG29を使った体験コーナーが用意されており,PCでは「Project CARS」,PS4では「DRIVECLUB」を試遊可能だった。さっそく筆者も体験してみたが,ステアリングの握り心地は実に良好。何より感心したのは,改善されているというブレーキペダルの踏み心地で,踏みこめば踏みこむほど抵抗が増すあたりは,実車そのものの操作感といった感じだ。
ところで,レースゲームファンならば誰しもが一度は考える「PCとPlayStation,Xbox全対応のステアリングコントローラはなぜ登場しないのか」という点だが,今回筆者は,Logitech GのプロダクトマネージャであるChris Pate氏にぶつけてみた。そこで返ってきた答えは,「対応機種を増やすためには,プラットフォームごとのライセンスチップを実装する必要があるが,1台のシステムに複数のプラットフォームのチップを実装することは,メーカーが許可してくれない。PCと兼用にできるのは,ライセンスチップが必要ないからだ」だった。まあ,さもありなん,といった感じである。
もう1つ気になるのは,6月11日の時点で国内発売が明らかにされなかったG920の今度だが,こちらは「発売はない」と明言されてしまった。「残念だが,日本ではXbox Oneがまったく売れていないからね」(Chris Pete氏)。これは残念な情報だが,ともあれ,月末が予定されているG29の発売を楽しみに待ちたいところだ。
「G29 Driving Force Racing Wheel」製品情報ページ
「G920 Driving Force Racing Wheel」製品情報ページ
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Logitech G/Logicool G
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