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インディーズゲームの小部屋:Room#723「KINGDOM of the DEAD」
最近は褪せ人の使命もそっちのけに,狭間の地の絶景スポット巡りをしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第723回は,DIRIGO GAMESが開発した「KINGDOM of the DEAD」を紹介する。本作は,19世紀のアメリカを舞台に死者の軍団と戦うというFPSだ。どこへ行っても強敵だらけで心が折れたので,現実逃避も仕方ないよね……。
本作のストーリーは,政府の秘密計画「GATEKEEPER」に従事するエージェントのチェンバレンが,邪神「デス」とその軍勢を一掃するべく,たった一人で戦いを挑むというもの。相棒である言葉をしゃべる剣と拳銃を携え,不気味な廃墟や墓地に出没するアンデッドの大群を蹴散らすのだ。
ゲームシステムとしてはクラシカルなFPSで,基本的なゲームの進め方は政府から舞い込む指令書に従って各所に赴き,地獄の入り口である「GATE」を破壊するというもの。ステージごとにノーマル,ハード,ハードコアの3段階の難易度があり,高難度になるほど敵が強くなるほか,達成すべきタスクが追加される。
出発時の武器は剣と拳銃のみだが,ステージ内に落ちているライフルやショットガンなどを拾って使うことも可能。ステージの脇道には弾薬や回復アイテムなどが隠されていることもあるので,見落とさないように注意しよう。次々と襲ってくる敵を撃退しながらステージを進み,最後に待ち構えるボスを倒してGATEを破壊すればステージクリアだ。
本作最大の特徴となっているのが,ペン画タッチで描かれたモノトーンのグラフィックス。この独特の表現のおかげで夜の暗さがより強調され,一寸先も見えない闇の中を進んでいくときのドキドキ感はかなりのものだ。おまけに敵はこの暗闇に紛れて襲い掛かってくるので,不意打ちを食らってもすぐに対処できるよう,慎重に進んでいこう。
敵の攻撃は激しいが,ステージの途中に複数のチェックポイントがあり,もし倒されてしまってもすぐにやり直せるのが嬉しいところ。変化に富んだステージ構成と,テンポのいいゲームプレイも大きな魅力だ。日本語ローカライズも丁寧で,全体的に完成度の高いゲームに仕上がっている。そんな本作はSteamにて1480円で発売中なので,ゾンビ共をもう一度地獄に送り返してやろうという人はぜひどうぞ。
■「KINGDOM of the DEAD」Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/1547380/KINGDOM_of_the_DEAD/- 関連タイトル:
KINGDOM of the DEAD
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